名前 :田黒俊一さん(仮名)
年齢 :31歳(MBA受験時)
勤務先 :デザインコンサルティング企業
MBA受験中のお住まい :東京都
進学校 :HEC Paris MBA(フランス)
(MBA Lounge 川尻、以下川尻)どんなお仕事をしていますか?
(田黒俊一さん、以下田黒さん)現在2社目ですが、デザインコンサルティング企業で新規事業を推進するお客さまを支援しております。具体的には、専門家やユーザーへのインタビューの設計・実施・分析や、インタビューを含むリサーチから得られたインサイトをもとに事業アイデアを創造するワークショップの運営・管理を行なっています。1社目は、都市銀行で6年間勤務し法人営業を担当しておりました。2018年から2020年までは中南米に駐在しておりました。
(川尻)なぜMBAを取得しようと思ったのですか?
(田黒さん)3点あります。
・よりグローバルなデザインコンサルティング企業(例えばIDEO)で働いてみたかったため
・ネットワーキングの時間を作るため
・価値観の違いや文化の違いを体感し、視野を広げるため
デザインコンサルティング企業で働き始めて以降、「クリエイティビティを活用しながらデザイナーやエンジニアとコラボレーションする仕事」にすごくやりがいを感じました。一方で、製品やサービスが海外展開のものであっても日本人バイアスがかかっている、と感じることも多くIDEOといった外資のデザインコンサルティング企業で働き、スキル・経験を身につけたいと思うようになりました。
IDEOなどの外資のデザインコンサルティング企業では、UXやUI、プロダクトのデザインを担当するデザイナーやソフトウェアやデータを扱うエンジニア、社会学や心理学のバックグラウンドを持ったリサーチャーとビジネスバックグラウンドのコンサルタントがコラボレーションするのが一般的です。いくつかの企業のビジネスバックグラウンドのJob Descriptionを確認すると、戦略コンサル勤務経験者やMBA保有者を求む、と記載されていたのがきっかけでMBAを目指すようになりました。
デンマークのCIIDやフィンランドのIDBM、UKのUAL、RCAなどヨーロッパではデザインとビジネスを融合させた取り組み・イベントを行う教育機関が多くあり、サマースクールなどのイベントも頻繁に行われています。欧州内でネットワーキングを行うためのまとまった時間を作るという意味でも、MBAは魅力的でした。
また、金融機関勤務時に2年間中南米に駐在した際、言語・商習慣・文化の違いを通じて、自分のマネジメントスタイルやバイアスなどを俯瞰視する経験を得ることができました。さらに視野を広げるためにまた海外経験を積みたいと思ったこともMBAを目指したきっかけです。
(川尻)なぜMBA Loungeのサービスに申し込もうと思ったのですか?
(田黒さん)3点あります。
・コスト
・川尻さんと話したときの印象
・対応範囲の広さ
MBAに関する費用をなるべく抑えたいという思いが強く、トータルパッケージで30万円という価格設定に惹かれたのが第一です。実際に川尻さんとお話すると、とても相談しやすい親身な方という印象がありました。一般的なMBAカウンセラーのようなエッセイのみ添削するのではなく、CVの添削や、キャンパスビジット時のアドバイスなど細かい点までフォロー頂けることも魅力に感じ、サービスを申しこもうと決めました。
(川尻)MBA Loungeのサービスを受けてどう変わりましたか?
(田黒さん)自分のキャリアや今後の展望に対し、自信を持てるようになりました。
川尻さんに、エッセイのネタ出しフェーズでの自己分析・キャリアパスの描き方を丁寧にフォローいただきました。これまでにやってきたことや今後やってきたいことを整理する中で、川尻さんは否定することもなく、強く褒めるわけでもなく、フラットな視点で質問を投げ続けてくれました。なぜMBAなのか、なぜ今なのか、という問いに対する答えを川尻さんと会話をしていきながら探したのですが、最終的に自分の納得いく、答えを持つことができたと思います。MBA Loungeのサービスを受ける前には曖昧だったキャリア志向を整理し自信を持てるようになりました。
(川尻)MBA Loungeのカウンセリングで思い出に残っていることは?
(田黒さん)エッセイの添削だけでなく、スピーディーなやりとりによって、エッセイ作成のリズム作りをしていただけました。
エッセイを作成し、川尻さんに送ると、的を射たご指摘がすぐに返ってくるので、エッセイを作成し添削してもらい、2、3日考える。というエッセイ作成のリズムができたことがとてもとてもよかったです。
また、ご指摘だけでなくエッセイの方向性を促していただけたのも、非常に満足度が高かったです。エッセイで書きたい内容や自分がアピールしたいポイントを再確認することができました。
(川尻)なぜHEC Parisを選んだのですか?
(田黒さん)理由はいくつもあります。
・MBA内では比較的コストが低かったこと
・英語圏ではないこと+学生の多様性があったこと(40カ国以上)
・在校生/卒業生の印象
・ランキングが高かったこと
・寮生活による学生同士の物理的距離・心理的距離の近さ
・インターン/サマースクールが出来る最短の期間設定(16ヶ月)
・魅力的な教授がいたこと(Olivie Sibony, Jeremy Ghezなど)
・アートやデザインとの距離感の近い環境
・新たな言語を学ぶ機会があったこと
私費で教育ローンを借りてMBAに望むこと・円安が加速していたこと・サマースクールの応募も考えていたこと・卒業後のキャリア選択の自由度をもちたかったことからなるべく費用を抑えたいと考えていました。また、ランキングも大事な要素です。授業の質や企業とのネットワーキングの機会を考えFT20位前後までを視野に入れておりました。Think outside the boxを促すという意味でも、英米圏の強い価値観ではなく、多様な学生を受け入れているHECは魅力的でした。面接官含め8人とオンラインチャットを行いましたがフレンドリーでオープンマインドな人が多かったことも理由の一つです。
(川尻)スクール選びで悩んだことは?
(田黒さん)多くのスクール選びに関係する要素の中で重みづけをすること(MBAに求めるものはなにかを決めること)が難しかったです。スクール選びには、複数の要素が絡みあっているため、難しかったです。最終的には、コストと学生の雰囲気とランキングを大事にしました。
HEC以外にスペイン語圏のスクール(IE/ESADE/IESE)も考えていました。スペイン語圏のスクールは実際にキャンパスビジットしたのですが、気候や街の雰囲気がとてもよかったです。もしHECに落ちたらIEの1月入学に応募しようと考えていました。
(川尻)受験準備には通算でどのくらいの期間を要しましたか?
(田黒さん)12ヶ月です。
MBA準備以前に、MBAといった明確な目標を掲げず、IELTSの勉強をしていました。2021年の9月にOA7.0を取得しました。具体的にMBAを目指しはじめたのは2022年の4月です。
以下がスケジュールです。
2022年4月 Accessのイベントに参加。Admissionのプレゼンを聞き、雰囲気を掴む。
2022年5月 GMATの勉強を独学で開始。
2022年6月 GMAT用の予備校に通い始める。
2022年7月 エッセイネタ出しを開始。
2022年8月 GMAT1回目:V16 Q49 Total 510
2022年9月 GMAT2回目:V19 Q50 Total 570
2022年10月 GMAT3回目:V14 Q49 Total 510 EU出張に合わせ、IE、ESADE、IESEにCV
2022年11月 GREに転向。エッセイにも着手。
2022年12月 5日:GRE1回目 V146/Q165 (GMAT600相当)
2022年12月 28日:GRE2回目 V151/Q168 (GMAT670相当)
2023年1月 エッセイのブラッシュアップ・レコメンデーションレター・面接準備を進める。
2023年2月 HECエッセイ提出、面接練習に専念。
2023年3月 アルムナイ2名と面接、合格。
(川尻)受験準備で一番苦労したことは?
(田黒さん)・GMATの点数が伸びずに悩んだこと
・英語で論理的に喋ること(面接の苦手意識が強かった)
GMATのCRおよびSCが特に苦手で、点数が伸び悩みました。3回目で思い切ってGREに転向したところ、1回目のテストでGMATよりも時間配分のしやすさ、読解問題の内容など自分に合っていると感じました。12月は特に、GREの勉強にかなりの時間を費やしたため、3週間でGMAT相当60点のアップを達成できました。短期で集中して詰め込んだのがよかったと思うのですが、メンタルコントロールが特に苦労しました。コツは、目標(例えば、今日は〇〇問解く!など)を達成できなくても後悔せず、次の日のプランを立て直すことだと思います。
また、海外駐在時もスペイン語や日本語のコミュニケーションが多い職場だったため、英語スピーキングの機会が少なく、面接に対する苦手意識がありました。2023年4月からMBAの学習を開始しましたが、同時期からオンライン英会話プラットフォームの利用を開始しました。毎日30分はネイティブと会話をするよう努め、どんな話題でも答えられるよう準備をしましたが、面接の結果は満足いくものではなかったです。MBAの授業についていけるようこれからもブラッシュアップしていくつもりです。
(川尻)受験準備で失敗したなあ、と思ったことは?
(田黒さん)リサーチ不足です。
マルチタスクが発生していない春頃にもっと各大学のプログラムやイベント、教授、スケジュール感などについて細かくリサーチをしておくべきでした。インタビューの直前で自身の興味のありそうなSpecializationなどを改めて調べていましたが、本来的にはキャンパスビジットやエッセイを書く前にもっと深く理解しておくべきでした。
学校の授業や制度、イベントはMBA中の時間の使い方にも関わる話なので、合格後も知っておけば知っておくほど良いと考えます。振り返ってみると、「後悔しないようにしっかり調べる!」というマインドでリサーチに取り組んでいたので効率が悪かったかもしれません。「もっと面白そうなイベントや機会がないかな?」というマインドの方が、リサーチがはかどるかもしれません。
(川尻)MBA取得後のプランは?
(田黒さん)卒業後は上記のとおり、デザインコンサルティング企業で働きたいと考えております。ヨーロッパ内でのインターンから現地就職を目指すことも考えています。
(川尻)川尻にメッセージをお願いいたします。
(田黒さん)本当に網羅的にさまざまなオーダーに応えていただきました。いつメールを送ってもすぐにご返信頂き、意思決定をスピーディーに行うことができたのも川尻さんのおかげです。特に、LINEで励ましのメッセージを頂けるのが個人的にはとてもありがたかったです。
川尻さんのサポートがなくては達成できなかったと思います。1年間本当にお世話になりました。
ヒーローインタビュー【まとめ】
受講者さん別 ヒーローインタビューの一部をご紹介します。
※インタビューにお応えいただいた方のみ抜粋して掲載しています。
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