名前 :井上裕登さん
年齢 :31歳(MBA受験時)
勤務先 :建設コンサルティング会社
MBA受験中のお住まい :東京都(本拠地)、ケニア・ベトナム(出張ベース)
進学校 :HEC Paris(フランス)
(ケニア・Lodwarの山の上からの風景:井上さん撮影)
(MBA Lounge 川尻、以下川尻)どんなお仕事をしていますか?
(井上裕登さん、以下井上さん)建設コンサルティング会社の海外部門で、農業・農村開発分野のコンサルティングを行っています。国際協力事業を受注し、現地での技術移転や調査などの現地業務を行ってきました。2~3ヶ月程度の出張ベースで発展途上国へ行くことが多いです。
(川尻)なぜMBAを取得しようと思ったのですか?
(井上さん)与える側(国際協力プロジェクト)ともらう側(現地の住民等、裨益者と呼ばれる人たち)の関係性をビジネスの力で変えるため、知識・経験を得たいと考えたからです。現地での業務において、プロジェクト対象となる現地住民が、国際協力プロジェクトからの直接的な利益(物品や金銭等)を期待していることをよく見てきました。そのため、国際協力プロジェクトの期間が終わったと同時に実施していた活動がストップしてしまうこともあります。
もし、プロジェクトと現地住民が、ビジネスパートナーのような関係性を築くことができれば、より持続性・自立性の高い国際協力・開発が可能になるのではないかと考えました。そのためにビジネスの知識・経験をつける必要があると考え、MBA取得を志望しました。
(川尻)なぜMBA Loungeのサービスに申し込もうと思ったのですか?
(井上さん)理由は2つあります。
1つ目はフィーリングです。私は上から強い口調で言われたり、詰められたりするのが大変苦手です。また、慣れない人と話すことに苦手意識がありました。その点で、川尻さんと無料相談や説明会でお話をする中で、先述のような不安を感じることがなく、この方に指導を受けたいと感じられました。また、当初よりMBA受験を無理に勧めようとするような売り込みのような姿勢ではなかったので、信頼することができました。
(ちなみに、無料で相談や説明会を受ける機会が多く、手軽にMBAに関する情報にアクセスできることもMBA Loungeの良いところだと思います。)
2つ目は川尻さんから「必ず志望校への合格のレベルまでエッセイを引き上げます」と言ってもらったことです。普段川尻さんはあまり強い言葉を使わない印象があります。だからこそ、このような強い言葉から川尻さんの確固たる自信が感じられました。
実際、川尻さんのサポートのもと、私は志望校に合格することができました。
(川尻)MBA Loungeのサービスを受けてどう変わりましたか?
(井上さん)自身の強みが言語化でき、自信を持つことができるようになりました。私は基礎学力・学歴は高くないと感じています。さらに、MBAを目指す方の中では、理系や国際協力といったバックグラウンドはマイノリティであるため、アピールにならないと感じていました。
川尻さんは私の経歴や経験から、私が「MBA出願者の中でとてもユニークな存在だ」、「井上さんには○○の強みがある」と、カウンセラーの視点から、私の強みを洗い出してくれました。おかげで、私は「MBA出願者の中でもちゃんとアピールできる強みを持っている」であると理解できました。
MBAのインタビュー後の面接官のフィードバック等から、川尻さんが洗い出してくれた強みをMBAスクール側もかなり評価してくれたものと理解しています。
(川尻)MBA Loungeのカウンセリングで思い出に残っていることは?
(井上さん)私の休職に係る相談を受けてくださったことです。MBA受験前に所属会社に相談する前に、川尻さんに相談に応じて頂きました。こうしたMBA出願に直接的に関係しないプライベートな相談に川尻さんは応じてくださいます。他のカウンセラーはこうしたプライベートな相談はなかなか応じてくれないと思います。
(川尻)なぜHEC Parisを選んだのですか?
(井上さん)理由は4つです。(多いですが…)
1つ目はMBA後に国際協力やソーシャルビジネス等のSocial Impact分野でのキャリア形成を考えており、HEC ParisはSocial Impact分野に力を入れており、その分野に関連する専攻や選択科目が用意されています。その点が私の志向と合致したことが大きな要因です。
2つ目はDiversityです。私は30代で、アメリカのMBAスクールを目指すには若干年齢が上になります。また、これまで7つの発展途上国に滞在してきた経験から、より多様なバックグランドを持つ学生と関わりたいと感じていました。その点が、HEC Parisの特徴と合致しました。
3つ目はランキング、お金・テストスコアのバランスです。アメリカのMBAにはMBAランキング上位に位置する学校も多いですが、学費・生活費含め、簡単に2,000万円を超えるようなお金が必要になります。また、GMATの要件もとても高いです。その一方で、HEC Parisは、ランキングではトップ10に入るようなスクールである一方、必要経費やテストスコアが比較的ハードルの低いものになっています。
4つ目はフランス語です。MBA後にも国際協力やソーシャルビジネスといった分野を志向する人にとって、アフリカは重要性の高い地域になると思います。その観点で、アフリカでメジャーな言語である、フランス語を学びたいという思いを持っていました。また、HEC Parisは16ヶ月という、絶妙な期間のプログラムであり、フランス語の習得につながりやすいのではないかと考えました。
(川尻)スクール選びで悩んだことは?
(井上さん)①ランキング、お金・テストスコア要件のバランス、②Social Impact分野に力を入れているか、の2点です。
お金の問題から早々にアメリカのスクールは選択肢から外れました。また、よりグローバルなSocial Impact分野で活躍したいという思いから、アジアに注力しているイメージのあったアジアのスクールも選択肢から外れました。そのため、比較的早い段階でヨーロッパのスクールに照準を合わせていました。その中でHEC ParisおよびESADEを選択し、受験。両校とも合格しました。
(川尻)受験準備には通算でどのくらいの期間を要しましたか?
(井上さん)約3年半です。(※ただし、私の場合、出張の関係でテストが受けられない期間も多かったことは申し添えます。)
2018年7月時点のスペック:地方公立大学 理学部卒 →地方国立大学大学院 農学研究科卒。TOEIC 860。
2018年8月:IELTS 1回目。Overall 5.5。
2019年1月:IELTS 2回目。Overall 5.5。
2019年5月:IELTS 3回目。Overall 6.5。
2019年9月:IELTS 4回目。Overall 7.0。
(この頃に、自身のプロジェクトを完遂してから留学したいと思い、2020年9月進学を断念した。)
2019年11月:IELTS 5回目。Overall 6.5。
2020年1月:IELTS 6回目。Overall 7.0。
2020年2月:IELTS 7回目。Overall 7.0。この頃からGMATのMathを始める。
2020年6月:IELTS 8回目。Overall 6.5。
2020年7月:IELTS 9回目。Overall 7.5(出願スコア)。
2021年10月:GMAT 1回目。580。スコアキャンセル。
2021年10月:GMAT 2回目。530。スコアキャンセル。
2021年12月:GMAT 3回目。620。
2022年1月:GMAT 4回目。640(出願スコア)。
2022年3月:HEC Paris、ESADE合格。
(川尻)受験準備で一番苦労したことは?
(井上さん)モチベーション持続とGMATです。
IELTS 7.5が取得できてから、「まだ時間はたくさんある」と思ってしまい、半年くらい中だるみの時期に入ってしました。しかし、そのGMATで大苦戦してしまいました。特に、GMATのReading Comprehensionは、IELTSよりもかなり難易度が高いと感じました。また、もともとの数学嫌いからMathでの点数が安定しなかったことも私を追い詰めた要因のひとつでした。
もっと早い時期に出願したいと考えていたのですが、結局は2022年2月の出願となりました。
(川尻)受験準備で失敗したなあ、と思ったことは?
(井上さん)先述のIELTSの目標スコア取得後の中だるみです。結果的に出願時期の遅れや、精神的に追い詰められる状況を自分自身で作ってしまいました。
対応策としては、例えば、IELTSで目標スコアが取れた後すぐに予備校に通う等しておけば、ある程度モチベーションが上がっていたのかなと思っています。
(川尻)MBA取得後のプランは?
(井上さん)自身の会社に戻ることも含め、国際協力やソーシャルビジネス等のSocial Impact分野でキャリアを模索中です。
(川尻)これからMBAを目指す方にアドバイスをお願いします。
(井上さん)どうぞ「自分なんかMBAはムリだ」など、思わないでください。私は自分のスペックと、周囲のMBA志望者のエリートさを比較して、ずっと劣等感や不安さを感じてきました。しかし、川尻さんの助けを借りながら、MBA留学において最高の結果を収めることができました。
また情報収集はほどほどに、ぜひ川尻さん初め、まずはその道のプロに話を聞いてみていただきたいです。ネットでは得られない、個人個人に適したアドバイスをくれると思います。
(川尻)川尻にメッセージをお願いいたします。
(井上さん)長きにわたり大変お世話になりました。エッセイの添削においては、質の高いアドバイスを、迅速にいただきました(原稿を送ってから、その日のうちに添削された原稿が返送されることもしばしば。)。
私個人では志望校に合格できることは間違いなくなかったと思います。本当にありがとうございました。今後も継続してお付き合いいただけると幸いです。
ヒーローインタビュー【まとめ】
受講者さん別 ヒーローインタビューの一部をご紹介します。
※インタビューにお応えいただいた方のみ抜粋して掲載しています。
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