HOME > MBA出願までの道。準備段階で絶対に抑えておきたいポイント。
MBAの出願は戦略的に実行する必要があります。MBA留学対策の予備校があるくらいですから、その重要さは分かって頂けるかと思います。MBA出願までにやらなければならないことは以下の通りです。
出願までのスケジュール作成
自己分析、出願戦略の立案
TOEFL/IELTS対策
GMAT対策
出願校の決定
出願書類準備、作成
出願
これが一般的な出願準備のスケジュールとなります。多くの予備校では、1,000~1,500時間、期間にして、約12ヶ月~18ヶ月を要するとしています。
◆一般的な出願準備のスケジュール
※合格は入学の約6ヶ月前。アメリカ、ヨーロッパは9月入学が主流。オーストラリア4月入学が主流。
目次
早期出願がポイント
ハーバード・ビジネススクールなどのトップスクールの場合出願期限を3回に分けて設定しています。たとえば、2015年9月入学の期限を1回目2014年9月、2回目2015年1月、3回目2015年4月などです。このように一回の入学時期に対して期限が複数定められている場合は、早期出願をすることが鍵となります。
というのも、学校側は1回目、2回目の審査で約80%の合格者を決定しているためです。残りの20%の合格者を決める3回目では、同じ国籍、同じ業界や職種のバックグランドを持つ学生に偏らないように合格者を調整するダイバーシティという要素が絡んでいるためです。
もしあなたが3回目に出願するとして、1回目、2回目であなたと同じ日本人で同じ業界、職種の学生が多く合格していた場合、あなたの出願書類は彼らと何の違いがなくても、このダイバーシティの要素で不合格になるケースがあるのです。
自己分析、出願戦略の立案
最初に、「なぜ自分にMBAが必要なのか。」を自問自答することから自己分析が始まります。自分は今後、どんな人生を歩んで、何に価値をおいて生きていきたいのか、そしてそれを達成するためには何が足りないのか、という自分の「こだわり」「求めているモノ」「足りていないモノ」を自問自答するのです。そして、それを解決するにはMBA留学がひとつの手段と成りうるのか、を自分自身に問いつける作業が必要になります。
この「なぜ自分にMBAが必要なのか。」というのは、エッセイ、推薦状、インタビューなどの出願準備を進めるうえでの基盤となります。このポイントがブレていては、戦略的な出願準備はできません。
MBA留学はあなたの貴重な時間とお金を使って投資する人生の大きな分岐点となる投資になるはずです。まずは自分自身を分析してなぜMBAが本当に必要なのか、じっくりと考えてみましょう。
MBA出願に必要なもの
MBA出願では、定量的、定性的の両方の側面から審査されます。定量的な側面とは、TOEFL/IELTS、GMAT等の試験スコア、GPA(大学の成績表)です。定性的な側面とは、エッセイ、推薦状、インタビュー、CV(英文履歴書)です。
◆MBA出願に必要なものリスト
TOEFL/IELTSのスコア
GMATのスコア (特にアメリカの場合)
GPA(大学の成績表)
エッセイ
推薦状 2通
インタビュー
実務経験(2年~ スクールによる)
CV(英文履歴書)
定量的な部分のTOFEL,IELTSやGMATのVerbalセクションは、基準に達していない出願者の「足きり」として審査されます。またGPA(大学の成績表)は今から変えることはできません。「この出願者を合格させたい。」と審査官に思わせるには、定性的な部分、つまり、エッセイ、推薦状、インタビュー、CV(英文履歴書)を徹底的に攻略する必要があります。その手段が上記で申し上げた自己分析です。自己分析をすることによって、定性的な部分の出願準備に時間をかけて戦略を練ることがとても大切です。
TOFEL/ IELTS
TOFELやIELTSは、 MBAプロフラムで勉強するだけの英語力があることを証明するために、英語がネイティブでない出願者が受ける英語能力測定試験です。
上記で約18ヶ月~24か月の期間が要すると申しましたが、TOFEL やIELTSの対策に関しては、それぞれの英語力に応じて3年または4年位前から始めているのが理想だと考えます。
TOFEL/ IELTS等の英語試験のスコアは、海外で英語による講義のビジネスクールを目指す限り、どのスクールでも必要になります。早めに開始しておいて何ら損はありません。有効期限は2年間と決められていますので、出願の2年前にちょうど目標スコアを達成させるよう英語試験対策に取り掛かるのが理想です。
一般的にアメリカのビジネススクールでは、IELTSを受け付けていません。一方、アメリカ、ヨーロッパ諸国、アジア太平洋地域のビジネススクールではTOFELのスコアを認めています。
◆TOEFL
現在日本で受験が可能なTOEFL形式は、internet-Based Testing(iBT)と呼ばれています。
●スコア目安(120点満点)
トップスクール:100~109点以上
中堅スクール:80~90点以上
●受験料(日本で受験する場合)
受験料:26,400円(税込み)、お支払方法:クレジットカードまたはコンビニ払い
●支払方法
クレジットカード、電子小切手、PayPal®、小切手
●受験地
愛知、千葉、福岡、福島、群馬、北海道、兵庫、茨城、石川、岩手、香川、神奈川、
熊本、京都、三重、宮城、宮崎、奈良、新潟、岡山、沖縄、大阪、埼玉、静岡、
栃木、東京
●実施時期
年間約50回(受験地により異なる。)
◆IELTS
IELTSには、Academic ModuleとGeneral Training Moduleの2種類があります。Academic Moduleは、大学や大学院への留学や就職希望者向けの形式で、General Training Moduleは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスへの移住希望者向けの形式です。よって、MBA出願者は、Academic Moduleの形式を受験することになります。
●Academic Moduleの形式の場合
●スコア目安(1~9段階)
トップスクール: 総合で7.0~7.5以上
中堅スクール : 総合で6.5~7.0以上
●受験料
一人あたり 24,675円
●支払方法
クレジットカード、コンビニ(ローソン、ファミリーマート、セイコーマート)、
郵便局ATM
●受験地
札幌、仙台、東京、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、
福岡の12都市
●実施時期
年間48回(受験地により異なる。)
この2つの試験の一番大きな違いは、スピーキングのセクションです。TOEFLはマイク付きヘッドセットを装着して、パソコンから流れている質問に対して45秒から60秒間、マイクにしゃべり続ける形になります。
一方IELTSのスピーキングは、試験官とマンツーマンで15分~20分程度のインタビュー形式で行われます。自己紹介から始まり、渡されたカードの課題に沿って試験官に自分の考えを述べる形になります。ヨーロッパやオセアニアのビジネススクールを目指す場合は、自分はどちらの方が得意か考えたうえで受験する試験を決定しましょう。
GMAT
GMAT(Graduate Management Admission Test)とは、MBAプロフラムで勉強するだけの基礎学力があるかどうかを判定するテストです。英語能力を判定するTOEFLやIELTSとは違い、ネイティブの学生も受けることになります。
GMATは、Verbal(言語能力)、Quantitative(数理能力)、AWA(Analytical Writing Assessment(論理的小論文)の3つのセクションから成り立っています。
●スコア目安(800点満点)
トップスクール : 640~720点
中堅スクール : 550~700点
●受験料
250米ドル
●支払方法
クレジットカード
●受験地
東京、大阪、名古屋、福岡、那覇
●実施時期
年間12回(受験地により異なる。)
●受験可能回数
12ヶ月に5回(前回の受験日の翌日から起算して31日目から受験可能)
アメリカのビジネススクールのほとんどは、GMATのスコア提出を要求しています。一方、ヨーロッパ諸国、アジア太平洋地域のビジネススクールでは、GMATのスコアを要求していない、またはスコア提出がオプションであるビジネススクールが多くあります。GMATのスコア提出がオプションのビジネススクールでは、その分の審査比重は、その他の出願書類に移ることになります。しかし学生のほとんどは、GMATを提出してリスクヘッジをしています。
また、GMATには受験回数に制限があり、1年間で5回までです。多くの受験生は、高得点を出すために複数回受験しています。
出願校の決定
同じMBAの看板をもっていても、ビジネススクールによって様々な特徴があります。
ビジネススクールを選定するポイントとして、4つの基準でチェックすることができます。
スクールの得意分野は何か
一般的に日本人のMBA出願者は、ランキングや知名度に気を取られてMBAプログラムの内容を軽視しがちです。しかしながら、自分にとってベストなスクールというのは、その人の今後のキャリアによって大きく変わってきます。マーケティングが強いスクール、不ファイナンスが強いスクール、起業学が強いスクールなどそれぞれに得意分野を持っています。そういったスクールで学ぶことで、MBAを取得した後の自分のキャリアに活かすことが可能になります。
世界のどの地域で学ぶのか
アメリカはMBA発祥の地であり、知名度が高いビジネススクールが多いのが特徴です。特にファイナンスやEコマースの分野では、競争が激しく世界の最先端の知識を学ぶことができます。
グローバルな視点や多様性を身に付け、将来国際的な活躍を目指すのであれば、ヨーロッパ諸国のビジネススクールがお薦めです。ヨーロッパ諸国のビジネススクールでは、世界を股にかけて学ぶカリキュラムが組まれているスクールが非常に多いです。アメリカのビジネススクールは、MBA取得後もアメリカ国内でキャリアを積むことを前提にしたカリキュラムが多いです。
アジアでの活躍するビジネスマンを目指すのであれば、オーストラリア、シンガポール、香港などのアジア太平洋地域のビジネススクールがお薦めです。アジアの各国は急成長を続けており、今後のアジア企業は欧米企業からも注目されていく事になるでしょう。何と言っても、われわれ日本人にとって、アジアでキャリアを積むことは国際社会に出ていくうえで大変有効で、多くの日本企業は欧米よりもアジアに詳しい人材を必要としています。日本人としてそしてアジア人として、アジアでキャリアを積むことは必然的なのかもしれません。
立地と環境
留学期間中は、そこに1年ないし2年滞在し生活することになります。せっかくの留学なのですから、自分は都会派なのか田舎派なのか考えた上で、自分の生活パターンにあった立地と環境を選んで留学生活を満喫しましょう。
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