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MBA相談会にお申込される方々は、既にMBA留学、MBA受験を決断している人たちばかりではありません。「MBA受験するべきかどうか迷って決断できません」という切実なご相談はとても多いです。

MBAプログラムは、費用的にも時間的にも決して少ない投資ではありませんので、慎重にMBA留学、MBA受験を検討するのはごく普通のことです。

今回のコラムでは、MBA留学、MBA受験に踏み出そうか迷って決断できない人に向けてのお話です。

MBA受験に踏み出せない人がやるべきこと

MBA受験に踏み出せずにずっと迷っている人にやってほしいことは、MBA後のキャリアについて「３つのシナリオ」を考えてみることです。

その３つとは、
・最高のシナリオ
・現実的なシナリオ
・最悪のシナリオ

MBA後のキャリア：最高のシナリオ

最高のシナリオとは、すべてが順調に行った場合の人生シナリオです。

例えば、
「MBAを取得して現地就職をして営業職から経営コンサルタント職へのシフトに成功しました。給料もMBA前に比べて2倍近くに増えました。
MBA前に夢見たことが本当に実現しました。人生を大きく変えることができて本当に良かったです。」

というような感じ。

「こうなったらいいな」というものが現実になるシナリオです。

MBA後のキャリア：現実的なシナリオ

現実的なシナリオとは、そこまでは上手くいかないけど、まあまあ納得のいくキャリアチェンジができましたね、というシナリオです。

例えば、
「MBAを取得して本当はコンサルタント職に就きたかったけれど、色々あって結局は同じ業界でマーケティング担当の管理職になりました。でも、現地法人に採用され海外で働くことができています。給料は管理職ということで少しだけ上がりました。」

「MBAを取得して海外就職して人生を変えたかったけれど、中々いい求人がなかったので結局MBA前と同じ東京に戻ってきました。でも、営業職からコンサルタント職へのシフトに成功しました。給料は同じです。」

全てが上手くはいかなかったけれど、まあまあ満足です、というシナリオです。

MBA後のキャリア：最悪のシナリオ

最悪のシナリオとは、正直完全に失敗したよ、というシナリオです。

例えば、
「MBA取得しても転職活動が上手くいかず数カ月も無職の状態が続きました。何とか見つけて就職しましたが、MBA前となんら変わらない仕事内容です。」

「MBA留学のために会社を辞めましたが、いい仕事が見つからず結局前の会社に戻ってきました。」

MBAを通じて何も変えることができませんでした、というシナリオです。

現実的なシナリオで満足できるか？

MBA受験の挑戦に迷っている人が見る一つの指標は、「現実的なシナリオで満足できるか？」です。

現実的なシナリオとは、その名の通り一番起こる確率が高いはずです。MBA Loungeの受講生さんのその後のキャリアを訊いてみても、「短期的」にはやはりこの現実的なシナリオに落ち着いている人も多いです。

自分の将来をしっかりとシュミレーションしてみて、まずはこの現実的なシナリオになっても納得できるのか、を考えてみることです。

実際に多いシナリオ

私の肌感覚ですが、MBA取得直後のキャリアについてこの３つのシナリオに当てはめるとMBA Loungeの受講生さんの場合はこんな感じです。

・最高のシナリオが実現　→　約10％
・現実的なシナリオが実現　→　約30％
・最悪のシナリオが実現　→　1％以下
・その他予期せぬシナリオが実現　→　約60％

そうです。その他予期せぬシナリオが実現する可能性が一番高いんです。
ようするに、MBA前には全く考えてもなかったシナリオです。これは、環境の変化と自分自身の心変わりの２つが大きな要因です。（まあ、MBAの経験はそのくらいインパクトがあるということではないでしょうか。）

短期的視点だけで見ないこと

ただここで注意して頂きたいのは、これはMBA直後のキャリアであるということ。これが長期的なキャリアになると、「最高のシナリオが実現」の割合が高くなります。つまり、MBA直後は大満足な結果ではないかもしれないが、そこから5年、10年と経過して少しづつ夢に近づいていく、というイメージです。

例えば、私MBA Loungeの川尻がMBA留学したのはもう15年くらいも前の話になりますが、当時の私のシナリオは以下です。

・最高のシナリオ
オーストラリアで国際的なビジネスに従事してオーストラリアに永住

・最悪のシナリオ
→そもそも卒業できずに帰国

当時私は「最悪のシナリオになっても後悔しない」と考えていました。それくらいMBA留学へのモチベーションが高かったんです。

そして、MBA取得後の実際の私は、台湾にて台湾メーカーのプロジェクトマネージャー職に従事することができました。短期的には、「その他予期せぬシナリオ」が実現したということになりますが、満足度感でいえば、「最高のシナリオ」と「現実的なシナリオ」の間くらいという感じです。

そしてMBA留学から15年ほど経過した今、皆さんご存じの通り私はMBA Loungeを運用しています。この仕事を通じて私は多くの受講生さん、ビジネスパートナーに恵まれ大満足な生活を送っています。そんな今の私は、最高のシナリオである「オーストラリアで国際的なビジネスに従事してオーストラリアに永住」よりも満足しています。長期的には、最高のシナリオをも超えた、ということです。

まとめ：MBA受験に迷って決断できない人へ

まとめますと、もしあなたがMBA受験に迷っているようであれば、まずは自分の「現実的なシナリオ」を考えてみて、それで満足できるかを想像してみましょう。

満足できればMBA受験に挑戦する価値はあると思います。ただその現実的なシナリオも、長期的には最高のシナリオへと変化する可能性があります。

短期的、長期的な２つの視点で、是非検討してみてはどうでしょうか。

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