名前 :Hirokiさん(仮名)
年齢 :29歳(MBA合格時)
勤務先 :外資系投資銀行
MBA受験中のお住まい :東京都
進学校 :南カリフォルニア大学Marshall
(川尻)MBA留学前はどんなお仕事をしていましたか?
(Hirokiさん)新卒から一貫して約8年間、投資銀行業務、特にM&Aアドバイザリーや資金調達アドバイザリー(エクイティファイナンス、IPO)業務に従事しておりました。具体的な業務として、買収・出資対象企業のバリュエーション(企業/事業価値評価)や法定開示書類のドキュメンテーションのサポートなど、クライアントと二人三脚で数々のプロジェクトを進めてきました。
(川尻)なぜMBAを取得しようと思ったのですか?
(大学時代にベンチャービジネスの立ち上げに参画しており、その会社の社長がMBAホルダーであったことが最初にMBAの存在を知ったきっかけでした。その社長から多くのことを学び、強烈なロジック構築力やMBAのスケールの大きさ、日本という国に留まっていては得られないチャンスがMBAには詰まっていると感じ、興味を持ち始めました。
(社会人になってからは激務のあまり、MBAの準備を後回しにし続けていましたが、英語力の低さから海外プロジェクトで貢献することができなかったり、海外チームとうまく協業できなかったり、自分の今後のキャリアを考えたときに、理想の自分像に足りないパーツが非常に多く、この状況を何とかして自分を変えたいと思い、2015年1月からMBAの準備を本格的に開始しました。
(川尻)出願対策やスクール選びで悩んだことは?
アメリカのビジネススクール一本で決めていたため、エリアで悩んだことは特にありませんでした。ただ、アメリカのスクールでどこに出願するのか、出願校のポートフォリオを構築するのに時間を要しました。スクールによって専門分野の強みが異なり、クラスサイズ、クラス構成もそれぞれで、自分のTOEFL・GMATスコアのマトリクスでどこに出願できるのか、限られた情報の中で出願校を絞っていかなくてはならず、その点においては非常に苦労しました。各スクールの在校生と直接会ったり、スカイプで話を聞いたり、できる限りの情報収集は全てやり尽したと思いますが、自分から動いて情報収集していくしかないと考えます。MBA在校生は皆、1年前2年前は受験生として同じ立場にいたので、快く受けてくれるはずだと思います。
(川尻)Hirokiさんは6月からの語学学校へ通われたそうですが、語学学校の感想は?
TOEFLの基準スコアに満たない学生の一人として、USCの語学学校に6週間通いましたが、学ぶものが非常に多かったというのが率直な感想です。語学学校の英語プログラムは大きく分けて2つの授業(ビジネスライティング、コミュニケーション)で構成されています。ビジネスライティングのクラスでは、ひたすら自分の考えを文字に落とし、その表現をビジネスの局面においてフォーマルかつナチュラルな英語に叩き直す作業を繰り返しました。コミュニケーションクラスでは、クラスメイトの前でプレゼンしたり、エレベーターピッチ(1分で自分を売り込むプレゼン)を行ったり、頭の中にある考えや思いを口頭で伝える機会を多く持ちました。日本では学校生活含めてこうした形式のアウトプット機会がなかったので、渡米初期に受講できていい特訓になったと思います。
ちなみにクラスメイトは20人弱でほぼ100%アジア人で構成されているので、飲み会やゴルフなどプライベート含めて彼らと濃い時間を過ごせたのは、英語プログラムの副産物として非常に思い出深いものとなりました。また、語学学校に通っていた6週間の間に、家を賃貸契約したり車を購入したり免許取得したり、生活のセットアップを一通り終えることができたので、すんなり7月からのMBA生活をスタートさせることができ、そういう観点からも有意義な時間だったと感じています。
(川尻)語学学校で具体的にどんな大変なことがあったんですか?
ビジネスコミュニケーションの授業でクラスを前にプレゼンを行った際、最後の質疑応答の時間で質問者の言っていることが聞き取れず(リスニング力の問題・・・)、何度聞き直しても聞き取れなかったため、最終的にアジア人のクラスメイトがrephraseしてくれたのですが、質問者3人ともこういう対応となったため、赤っ恥を通り越して公開処刑に近い状況でした・・・ただ、わからないものはわからないとはっきり伝えて、rephraseするよう依頼したり、話すスピードを落とすよう依頼したり、できるだけの対応を行うことで周囲もフォローして助けてくれたので、その点では示唆のある良い経験になったなと思っています。
(川尻)MBA取得後のプランは?
MBA卒業後はアメリカで就職したいと考えています。Visaの問題もありますが、英語力を引き続き高めることはもちろん、アメリカのビジネス観や価値観は非常に学ぶものが多く、将来的に自分のビジネスを立ち上げることを考えている身としては、これ以上ない挑戦的な環境だと思っています。
(川尻)どのようなモチベーションで、どのようなMBA生活を過ごしていますか?
1年制MBAのため、残り時間との勝負ですが、やりたいことをとことんフットワーク軽くやっていく1年間にしたいと思います。大量の宿題と度重なる小テスト・中間期末テスト、大の苦手であるプレゼン連発で押し潰されそうな思いになりますが、、、クラスメイトの誘いは基本的に断らずにどんどんJoinし、自らPartyを企画したり積極的に動いています。その甲斐があり、2学期ではクラスのInternal VPに推薦(多数決で勝利!!)され、チャンスがグンと拡がりました。日本にいたときと同じことをしていては飛躍的な成長は遂げられないと思い、学業以外で得られるものに重きを置いておりますので、日本では得難いものをとことん自分に注入していきたいと考えています。
(川尻)Marshallの魅力を教えて下さい。
Marshallの魅力をここでは表現しきれないくらい感じていますが、以下ポイントを絞って纏めさせていただきます。
①強固なAlumniネットワーク
Marshallは特にネットワーキングアクティビティが盛んで、とにかく頻繁にAlumniを招いてのパネルディスカッションやイベントが開催されています。その業界や職種は多様に亘り、就職活動で活用せずにはいられない有用なリソースとなっています。Economist誌では”Potential to network”項目で世界12位にランクインしています(2017年11月現在)。就職活動のみならず、将来に亘って刺激し合えるグローバルな仲間を作るには最高の環境と言えます。
②知名度及び周囲の評価(MBAランキング)
グローバル全体で48位(Financial Times 2017)、アメリカ国内で24位(US News 2017)にランクインしており、Alumniの卒業後の活躍からもその意味合いを強く感じています。アメリカは学歴社会ですので、、、就職活動でも見えないところで効いてくるポイントかと思います。
③抜群のロケーション
ロサンゼルスの中心街にキャンパスを構えているので、外部のスピーカーを招待したり、Alumniイベントの開催など色々とやりやすい環境にあります。また、ドジャースタジアム(ドジャース本拠地)やステープルセンター(レイカーズ本拠地)にもアクセスが良く、動きやすい立地にあります。ただし、その分キャンパス周辺の物価は高いですが。。。
(川尻)これからMBAを目指す方にアドバイスをお願いします。
MBAチャレンジの過程は日本人アプリカントにとって厳しいものかと思いますが、【本気でMBAを勝ち取りたい】という【真っ直ぐな情熱】があれば、道は必ず開けたものになります。「真っ直ぐ」という表現を使った理由として、MBAの道を切り拓くには少なからず【犠牲】が伴うためです。
会社の飲み会や友人からの誘いを断ったり、週末の予定を全てTOEFLやGMATに充てて朝から深夜まで英語漬けになったり、犠牲にするものを挙げたらキリがないくらいです。事実、今年MBAに合格した仲間の多くはそういうライフスタイルでMBA準備を進めてきましたし、私も同じ状況でした。MBAへの切符が何よりも喉から手が出るほど欲しかったので、私は会社で引き受けるプロジェクトを激減させ、その分生み出した時間とエネルギーを全てTOEFLとGMATに脇目も振らずに注ぎ込みました。もちろん、会社での貢献度が低くなったため評価は下がり、当然ボーナスも大幅に下がりましたが、MBAを実現させたいという【夢】が私にとっては何よりも大切なもの(【夢の消失=自分の人生の終焉】だと本気で思っています)だったので、一切後悔はありません。
MBAを実現するために、自分の情熱やエネルギー、時間をブレることなく【MBA準備に一極集中】して注ぎ込み続けることが合格のカギだと私は確信しています。私にできることがありましたら、可能な限りお力添えできればと思いますので、川尻さんへご連絡いただければ幸いです(本気で対応させていただきます!)。
ヒーローインタビュー【まとめ】
受講者さん別 ヒーローインタビューの一部をご紹介します。
※インタビューにお応えいただいた方のみ抜粋して掲載しています。
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