Archive for the ‘大学院留学はMBAかMasterか?成功するための5つのチェックポイント。’ Category
仕事や勉強で劣等感を持っている天才じゃない君へ
仕事や勉強で向上心は持っているものの、皆職場や学校その他知り合いなどと比較して劣等感をもってしまってはいませんか?
普段仕事をしていて、「この人は天才だ」と感心してしまうような人は、皆さんの今までの人生の中で一人や二人はいるかもしれませんね。
頭脳明晰でコミュニケーション力もあり、おまけに人格者ともなれば、自分と比べるのも悲しくなります。
「天は人に二物を与えず」なんて言葉もありますが、「それはウソだ!」と思うくらいどうしてあの人と自分はこんなに違うのか、と落ち込んでしまいます。
しかし、
しかしです、
仕事や勉強を通じて成功をしたいと思っている人!
別にあなたは天才じゃなくても全く問題ありません。
そんな天才じゃない君に知っておいてもらいたいことがあります。
(ちなみに、天才の方はこの先読む必要はないです。)
仕事や勉強で劣等感を持っている天才じゃない君へ
そんな君へ伝えたいこと。
それは、
「天才もあなたも同じリソースにアクセスできる」ということです。
例えば、天才A君がプレゼンテーションするマーケット分析。
それはそれは素晴らしい内容です。
A君は、プレゼンテーションをするにあたり、データベースや人脈を使ってマーケットの情報を集め、学んだ分析手法に基づいて分析し、それを相手に分かり易い言葉でプレゼンをします。
でも天才A君が使ったデータベースも人脈も分析手法もコミュニケーションも、すべてあなたも利用できるんです。
天才しか読むことができない書籍や新聞はありません。
天才しか会ってはいけない人はいません。
天才もあなたが使えるものと同じものを使って大きな結果を出しているんです。
こう考えるとちょっと自信が出てきませんか?
でもこう言う人もいます。
「根本的に天才と自分は頭の出来が違うではないのか。」
そう思ったらそこでその人は終了です。
頭の出来が違うと思うか、同じリソースを使っているから自分でもできると思うか、
この思考ひとつで結果は変わります。
日本人なら最大の強みを活かせ
また、仕事でも勉強でも、成功する秘訣は「自分の強みを最大限に活かす」ことです。
私は皆さんが持っている最大の強みを知っています。
皆さんは海外、とくに途上国に滞在した経験はありますか?
東南アジアや南米などに長期滞在すると気づくのは日本では考えられない「貧富の差」です。
途上国だけではなくアメリカでも実感した人も多いですよね。
インドの田舎で一日1ドルで生活している人たちもいれば、同じインドで億万長者もいます。産まれた場所や環境でその後の人生が大きく変わってしまい、なんて不公平な世の中なんだろう、と思ってしまいます。
日本は幸い貧富の差が他の国に比べて大きくないので下から這い上がることは可能です。
一日1ドルで生活している状況から億万長者を目指すわけではありません。
成功に必要なものはもう我々は既に持っている。
これが最大の強みです。
ちょっと頭を使えば、インターネットで情報を集めることも、成功のために必要なモノやサービスを入手することもでき、成功者からアドバイスを受けることもできます。
あとはそれを有効活用するだけ。
世界には生まれながらこのような環境が与えられていない人がいる。
少なくとも私はそう考えて日々行動しています。
MBA(EMBA)プログラム、ビジネススクールの選び方4つのステップ
MBA留学、EMBA相談会の開催後に、参加者の方から「MBA留学を決意しました。」「EMBAに挑戦することにしました。」というメールをもらうことがあります。
その後に続く相談で多いのが、
「ビジネススクールの数が多すぎてどうやって絞ったらいいのか分かりません。」
というもの。
マーケティングの金言「顧客は選択肢が多すぎると選択を拒否する。」とはよく言ったもので、MBAでもEMBAでもビジネススクールの数が多すぎると、選択する側は困ってしまうものです。
そこで今回は、数が多い世界中のMBAプログラム、EMBAプログラムの中からどうやって自分が受験するビジネススクールを選んでいけばいいのか4つのステップでご紹介します。
Why MBA?を考える
「あなたはなぜMBAを取得したいのでしょうか?」
この質問は、すべての出発点となります。これがこれから開始するMBA受験の柱になります。Why MBA?という質問はこれから何度も訊かれることになりますし、自分自身もこの質問には何度も向き合い明確にしておかなければなりません。
ビジネススクールの担当者と話をするときには、「Why MBA?」は必ず訊かれます。そして、これにしっかりと答えることができなかったらアウトです。
当社では複数の有名スクールとコラボでイベントをやっていますが、この質問に的確に答えらずに散っていった参加者を何人も見ています。
具体的には、以下2つを明確にすることで、なぜ自分はMBAを取得するべきなのかが見えてくるはずです。
・MBA取得直後のキャリアプラン、ライフプラン
・MBA取得後5年後のキャリアプラン、ライフプラン
注意点は、ただ単にコンサルティング会社に就職したい、とか、事業会社で経営企画の仕事をしたい、というような曖昧なものではダメということ。
例えば、MBA Loungeの出願対策プランの受講生さんには、ここまで明確にすることを求めています。
・仕事をどの国、都市でしていたいのか?
・どんな業界なのか?
・どんな業種なのか?
・会社の規模はどのくらいなのか?
・一日の生活スタイルは?
・その将来時点での家族構成は?
そこまで明確にしないといけないのか、と思う人もいるかもしれません。
答えはYes。あなたの一生に関わる重要な要素となります。今はピンとこないかもしれませんが、やっていけば分かるようになります。
地域を絞る
Why MBA?が明確になれば留学する国や地域もある程度絞ることができます。
将来、アジア地域を中心に活躍したいのであれば、シンガポール、香港、中国などのアジアのスクールの方がメリットが高いでしょう。
欧米の経営を学び、修了後は日本で活躍したいのであれば、欧米のスクールが良いでしょう。
英語力を確実に身に付ける必要があれば、英語圏の国々がいいです。
このような形で、国や地域を絞っていきましょう。
各ビジネススクールの特徴をチェックする
国や地域を絞ったら、ビジネススクールを絞っていきます。
ここでは、各ビジネススクールの特徴をしっかりと調べるために、ウェブサイトを確認する
のはもちろん、資料を取り寄せたり、説明会に参加したりすることはとても重要です。
そこでは主に以下を確認しましょう。
・スクールの得意分野は何か
自分のプランを実現させるための教育を受けネットワークを構築するために重要な要素です。卒業生の就職先やスクール担当者が推している要素をチェックすれば分かります。
・学生の国籍割合
いろんな国籍がミックスされている環境を望むのか望まないのかは自分のMBA取得後のプランによります。
・スクール担当者はフレンドリーか
実は重要な要素。スクール担当者の雰囲気とスクール全体の雰囲気は結構一致している場合が多いです。
・大都市か田舎か
MBA後のプランや好みによります。
・クラスサイズは大規模か小規模か
MBA後のプランや好みによります。
・Intake時期、プログラム期間
入学時期が何月なのか、入学から卒業までどのくらいの期間自分のプランに合わせて確認しましょう。
・各Moduleの特徴(EMBAの場合)
EMBAプログラムの場合は、パートタイムとなり月1回、または2カ月に1回のペースで通うことになります。その際、必ずしも毎回(各Module)スクールのメインキャンパスに通うのでなく、今回はアメリカに行ったり、今回はアジアに行ったりと世界中を飛び回るプログラムもあります。
入学基準をチェックする
スクール調査をすることで更に出願候補のビジネススクールが絞れてきていると思います。この時点で、5校~10校ほどに絞れているといいと思います。
次に確認することは、各スクールの入学基準のチェックです。もちろん、自分の能力に限界を作らず、可能性を信じていきたい所に必ず行くという気持ちも大事です。そのような人はそれでも全く問題ありません。
将来のプランを考えたときに、なるべく早く留学をする必要性を感じている場合は、今の実力などから現実的なスクールを選ぶのも立派な戦略です。
・学費
先立つものがなければ始まりません。自分の資金と相談しながら、どの程度の学費まで受け入れることができるのかを考える必要があります。
単純にFinancial TimesのGlobal MBA Rankingの高いところは学費が高めです。
・TOEFL/IELTSスコア
ほとんどのスクールのウェブサイトには、最低必要スコアが記載されています。今のスコアと照らし合わせてそのスコアを期限内に取得できるよう英語の学習計画を立てていく必要があります。
・GMATの有無
スクールによってGMAT受験の有無が異なります。また、Financial TimesのGlobal MBA Rankingの高いところは比較的高いスコアを要求してきます。
まとめ
MBAを決意したときに、最初にやるべきことはビジネススクール選びです。
数多く存在するスクールの中から受験校を選ぶのは雲をつかむような話。以下4つのステップを踏んでスクールを選ぶことが最初の一歩です。
1.Why MBA?を考える
2.地域を絞る
3.各ビジネススクールの特徴をチェックする
4.入学基準をチェックする
MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
ティム・クック(Tim Cook)率いる「アップル社(Apple)」とMBAなどの学位を提供する「ビジネススクール」。
今回は、この二つを組み合わせてみて、「もしもアップル社がビジネススクールだったら
」という内容でお届けします。
あくまでも、一種のケーススタディとして、クックの経営スタイルをご紹介したいものですので、軽い気持ちで読んでみてください。
MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
2011年10月スティーブ・ジョブズ (Steve Jobs)の死をもって、その2か月前からCEOに就任していたティム・クックのアップルが本格的に船出をしました。
しかしそれは決していい船出とは言えませんでした。カリスマ的リーダーを失ったアップル、いやアメリカ中、世界中に衝撃が走り、当初世間からは「アップルは最良の会社から良い会社に転落する。」「アップルはリーダー不在に苦しんでいる。」とも言われてきました。
しかしながら、2011年の売上高1,082億ドルだったのに対し、2018年は2,656億ドルと倍増していることからも分かる通り、アップルは快進撃を続け、今や伝説級の企業の地位を確立しています。
(出典:https://www.stockclip.net/companies/6895/performance)
しかも、それはジョブズと180度違う経営で大成功しているところが特記すべき点です。
・ジョブズは、チーム同士、個々の役員同士で競い合わせるスタイルでした。
・クックは、チームで協調し円満に事を解決するスタイルを取っています。
・ジョブズはそのカリスマ性を発揮しトップダウンでの経営でした。
・クックはボトムアップで自由な意思決定を推奨しています。
・ジョブズは慈善事業に一切関心を示しませんでした。
・クックは慈善事業を積極的に行っています。
誤解を恐れずに言えば、もしかしたら、2011年のCEO交代はアップルの成長にあわせてリーダーシップスタイルを変えるべきベストタイミングだったのかもしれません。
ダイバーシティ重視のクラス構成
もしもアップル社がビジネススクールだったら、ダイバーシティが大変重視されたスクールとなるでしょう。
世界中のビジネススクールはダイバーシティを重要視しているのは、周知の事実ですが、クックは人一倍重要視しています。
クック曰く、「平等と多様性はビジネスに役立つ」
クックは、幼少時代を人種差別のひどい村で過ごし、それを目の当たりにしてきました。また、2014年10月にブルームバーグの記事でクックは、自分が同性愛者であることをカミングアウトし話題となりました。
そんなところからも、クックの人種差別やマイノリティへの関心は伺うことができます。CEOになってからは黒人学生の多い大学やマイノリティ団体への寄付を積極的に行っており、ダイバーシティに関して人一倍重要視していることが分かります。
もしもアップル社がビジネススクールだったら、国籍、職歴、性別のみならず、あらゆる側面からの多様性を持つ学生のスクールになるでしょう。
スクールとの適正が重要
もしもアップル社がビジネススクールだったら、受験者はスクールとの適正が重要視されます。
クックは、アップル幹部を採用・解雇する際には、適正を重要視します。それに関する興味深いエピソードがあります。
2012年、クックはジョン・ブロウェットを小売担当上級副社長として採用しました。ブロウェットは、ウォートンスクールでMBAを取得しており4万人の従業員を抱えるヨーロッパ最大級の小売業者ディクソンズ・リテール出身でした。
彼はアップルで教科書通りの戦略を次々と実行していきます。スタッフ数と勤務時間を減らすコスト削減したり販売目標数字を追いかけて固執したり。
前職のディクソンズは量販店でありアップルは高級感を売りにしたメーカーであったため、そのスタイルがアップルには合いませんでした。結局彼は6か月で解雇されてしまいました。
クックはブロウェットの能力を低く見たのではなく、アップルの適正という観点から見て解雇したのです。
ビジネススクールにも同じことは言えます。
学力があるか、経歴が素晴らしいかどうかではなく、スクールに適正なモチベーション、目標を掲げているのか、が重要なんです。
クリエイティブになることを求められる
もしもアップル社がビジネススクールだったら、クリエイティブな学生がより評価されるスクールになるでしょう。
クックは部下に対して信頼し、自ら判断を下すことを推奨しています。社員には常にクリエイティブであることを求めボトムアップのレポートを歓迎しています。
2017年4年、カリフォルニア州クパチーノに巨大な宇宙船型本社がオープンしました。この新本社は「アップルパーク」と呼ばれ、ジョブズが最後に、そしてクックが最初に手掛けたプロジェクトのひとつです。
ジョブズは普段の何気ない会話からクリエイティブな考えが閃くことを信じていました。
アップルパークでは家具、ガラス、壁、コーヒーカウンター、社員の動線などあらゆる要素を考慮して、会議室がなくても社員同士が交流しディスカッションできる設計になっています。
もしもアップル社がビジネススクールだったら、学生が一日中パソコンの前に座って勉強したり、ミーティングルームに籠って案を出すようなスタイルではなく、キャンパス内を歩き回りクリエイティブな発想を思いつくようなキャンパスになるでしょう。
まとめ
MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
1.ダイバーシティ重視のクラス構成
2.スクールとの適正が重要
3.クリエイティブになることを求められる
こうしてみると、多くのビジネススクールにも共通する事項が多いですね。
しかしながら、これをただ字面で理解しているだけではいけません。
なぜダイバーシティが重要なのか、
なぜスクールとの適正が重要なのか、
なぜクリエイティブになることが重要なのか、
このアップルのケースが少しはヒントになったのであれば幸いです。
あなたの知らないアフターコロナのMBA世界3つの変化
新型コロナウィルスによる経済不安が続いていますが、徐々にこの新型コロナが収束した後の生活の変化などが議論されるようになってきました。つまり、アフターコロナの世界ですね。
私は医学の専門家でも何でもないので単なる素人の意見ですが、コロナの完全排除は非常に難しいと思いますので、アフターコロナというよりも、Withコロナ、With ウィルスとしてコロナを始めとした様々なウィルスと共存していく時代になるのではと思います。
こんな時代には、ビジネススクールやMBAプログラムがどのように変わっていくのかについて、MBA受験者には必見の「あなたの知らないアフターコロナのMBA世界」における3つの重要な変化について、お話しをします。
オンラインMBAが盛んになる
新型コロナ流行により、多くのビジネススクールでオンラインでの講義が行われています。元々オンラインのインフラを整えていたスクールもあれば、今回のコロナにより急遽インフラ整備をしたスクールもあります。今まで対面のみで対応してきたスクールも、今回でオンライン講義をある意味実験的に体験したことにより、今後新たにオンラインMBAコースを新設する可能性もあります。
これから入学を目指す学生側も、会社を辞めずに受講できる、現地に行かずに受講できる、というオンラインMBAの元々のメリットを再度認識し、留学するよりもオンラインMBAを受講しようとするケースも多くなるでしょう。
とはいうものの、オンラインだからと言って制限なく誰でも受け入れるわけではありません。今まではオンラインMBAと言えば、どちらかと言うと対面のMBAプログラムに参加できない人の補足的なプログラムとしてのイメージがあったかもしれませんが、今後はそのイメージを一掃し、対面MBAプログラムと価値は何ら変わらないプログラムとしてのイメージ作りにも力を入れるようになるでしょう。
そのため、ビジネススクール側もプログラムの質と名声を維持するために、入学基準は従来よりも厳しくなり、競争率も高くなることが予想されます。
対面MBAプログラムは付加価値が付く
対面MBAは、対面でしかできないサービスやメリットがあります。そしてそのメリットは大きな差別化になるでしょう。
■大勢の前でのプレゼンテーションスキル養成
オンラインでできると思われるかもしれませんが、緊張度が全然違いますし、プレゼンテーションはただ単に話すだけではありません。壇上での立ち振る舞いやしぐさ、目線などもプレゼンテーションでのアウトプットとしての大変重要な要素です。
■フィールドトリップ
実際に現地企業を訪問したり、オフィスでインターンをしたりすることは学生の経験値アップには大変重要なイベントです。リアルの体験はバーチャルよりも吸収度が違うと思います。
■ネットワーキング
スクール内だけではなく、スクール外でのオフ会などを通じた学生間のコミュニケーションも対面MBAの大きな価値の一つです。飲み会でふと相手の意外な一面を知ったりすることはバーチャルでは難しいですよね。
■現地での生活体験
単身異国の地でイチから人間関係を築きあげ、生活基盤を整え、学位を取得するという体験自体が、その人をより一層成長させます。見落とされがちですが、「スクールで身に付けた知識やビジネススキルだけではなく、このような「たくましさ」も企業が採用の基準として考慮している項目の一つです。
■学費が上がる
付加価値が付くことで学費はあがります。また、Withコロナ、Withウイルス時代では、常に衛生管理が必要になりますので、大学施設の衛生面や医療体制を強化したりとBeforeコロナよりも大学運用のコストが増します。もともと学費はインフラ傾向だったのもあり、学費は相変わらず上がり続けていくと思います。
MBAレベルの人材が更に重宝される
ご存知の通り、新型コロナの流行によって、テレワーク化が進み、ハンコ文化が見直され、衛生面が強化されるなど、私たちの生活様式や価値観をある程度変えました。
そのような生活環境の変化に合わせてビジネス自体も変化していかなければ、企業は生き残ることができません。
環境の変化、人の価値観の変化、生活スタイルの変化にあわせて事業を柔軟に対応させる人材が企業には必須になります。そして、そのようなスキル習得にはMBAプログラムが大変有効です。
MBAプログラムは、決して書籍で書かれているようなビジネス知識をインプットするだけの場ではありません。環境の変化に合わせて企業やチームをどのようなマネジメントしていくか、アウトプットを繰り返しながら訓練していく場でもあります。
そのような訓練を受け、尚且つ国際的なビジネス感覚を持っている人材はアフターコロナの世界ではとても重要になるはずです。
まとめ
新型コロナウィルス流行は我々の生活様式や価値観を変化させました。そして、この変化はアフターコロナの世界であっても継続していくことになるでしょう。
●オンラインMBAが盛んになる
●対面MBAプログラムは付加価値が付く
●MBAレベルの人材が更に重宝される
アフターコロナのビジネスの世界で生き残っていくためには、よりMBA的なマインドを持ってキャリアを積んでいくことがとても重要になるはずです。
相談:MBA or EMBA。自分はどちらを目指すべきですか?
MBA個別相談会で多い相談の一つが「自分はMBAにするべきか?EMBAにするべきか?」です。
MBAはMaster of Business Administrationで、経営学修士号。EMBAはExectiveがその前について、エグゼクティブ向け、つまり既に豊富な実務経験を有しているマネージャークラス向けのMBAプログラムと言えます。
どちらのプログラムが自分に合っているのかは、個別相談会などでお話を聞いてみないと何とも言えませんが、今回はざっくりとこの2つのプログラムの違いを説明します。
講義内容はほぼ同じ。クラスメートが全く異なる
基本的には、MBAとEMBAで学ぶ内容に大きな違いはありません。
どちらのプログラムであってもマーケティング、ファイナンス、アカウンティング、経営戦略、リーダーシップなどビジネス全般について学びます。ビジネススクールにも寄りますが使用するテキストやスライドなども似ているはずです。
大きな違いは、それらの講義を一緒に学ぶクラスメートです。MBA学生の平均年齢は30歳前後のスクールが多いのに対し、EMBAの場合は40歳前後のスクールが多いです。実務経験年齢もMBAなら5年~6年くらいに対し、EMBAの場合は15年から20年くらいの学生が多いです。
このような違いは、講義やグループワークのディスカッション内容に大きく影響してきます。
おススメは自分の年齢と実務経験年数が他のクラスメートと近い方のプログラムにすることです。そうすることで、自分がクラスメートへ価値提供できることも多く、クラスメートからの学びもより多くなるはずです。
EMBAはパートタイム
基本的にEMBAはパートタイムのプログラムです。つまり、現地に居住するのではなく、普段自分が拠点としている国や都市に滞在したまま、2,3か月に一回現地のキャンパスに集合して1、2週間集中的に講義を受けるスタイルです。毎回、キャンパスまで短期出張するようなイメージですね。
EMBAの学生は、経営者、起業家、マネージャー職の方が多く、彼らはプログラムに通うためにキャリアを中断することはありません。
ですので、EMBAの学生の皆さんは、普段はそれぞれの都市で仕事をしながらのパートタイム学生になるというわけです。
例えば、INSEADのGlobal EMBAは15カ月から17カ月のプログラムですが、シンガポール、フランス、アブダビの各コースがあり、シンガポールのコースを選んだ場合、2020年のスケジュールでは、以下の日程でシンガポールキャンパスやその他のキャンパスで学ぶというスケジュールになります。
INSEAD Singapore
Module 1: 13 – 23 August 2020
Module 2: 29 Sep – 4 October 2020
Module 3: 18 – 22 November 2020
Module 4: 6 – 10 January 2021
Module 5: 3 – 7 February 2021
Module 6: 15 – 21 March 2021
Module 7: 6 – 9 May 2021
Module 8: 29 – 31 May 2021
Elective
5 – 21 July 2021 in Fontainebleau
Key Management Challenges:
30 August – 3 September 2021, Fontainebleau
13 – 17 September 2021, Singapore
17 – 22 October 2021, Abu Dhabi
6 – 15 December 2021, Singapore (Commencement ceremony on the 16th)
Final Module
7 – 16 December 2021 in Singapore (Commencement on 16 December)
(出典:https://www.insead.edu/master-programmes/gemba/academics/programme-schedule)
また、シンガポール国立大学(NUS)のEMBAプログラムの場合は、15カ月間で、
Singapore 16– 30 May 2020
Jakarta 8-16 August 2020
Ho Chi Minh City 18-22 August 2020
Shenzhen 7-15 November 2020
Shanghai 17-22 November 2020
Singapore 19 Feb.- 3 March 2021
Delhi 3- 8 March 2021
Tokyo 8-13 May 2021
Singapore 14-22 May 2021
Sydney 14-19 August 2021
Singapore 20-28 August 2021
※新型コロナの影響で実際のスケジュールから変更になっています。あくまでも参考としてご覧ください。
(出典:https://emba.nus.edu.sg/en-SG/academics/programme-calendar-2/)
EMBA受験では経歴重視、GMATは不要なケースも。
どちらのプログラムにおいても出願準備で揃えなければならないものに大きな違いはありません。多くのスクールでは出願には以下が必要になります。
インタビュー、
エッセイ、
職務経歴、
推薦状、
TOEFL/IELTSスコア、
GMATスコア
GPA
MBAであってもEMBAであってもインタビュー、エッセイ、職務経歴が大変重要ですが、EMBAの方がよりその傾向は強いです。別の言い方をすると、EMBAではGMATスコアやGPA(大学時代の成績)はMBAほど重視されません。
GMATスコアやGPAに変わるものとして、
今までの10年、20年のキャリアでどんなことをやってきたのか、
どんな経験をしてきたのか、
そしてそこからどんな事を学んできたのか、
などを重視されます。
EMBA学生はネットワークを重視する。
MBAやEMBAを履修する目的は人それぞれです。
包括的なビジネススキルの習得
キャリアチェンジ、キャリアアップ
ネットワーク
など。
EMBA学生の多くは、ネットワークを重視しています。
今の仕事で新しい市場を開拓するためにパートナーと成り得る人に知り合いたい、情報を得たい、影響を与えてくれる人や考え方に出逢いたいなど。
やはりEMBA学生の多くは経営に関わるポジションだったりビジネスのオーナーだったりします。自分たちの現在のビジネスを拡大、繁栄させるための手がかりに出逢うためにEMBAの旅をしていると言えます。
誤解がないように言っておくと、もちろんスクールの講義で包括的なビジネススキルを身に付けることも十分に意識しています。人によっては得意分野が偏っていたり、自己流だったり、どんなに優秀で成功を収めているビジネスパーソンだったとしても、まだまだビジネススキル改善する余地はあるのです。
経歴によってはEMBAを勧められる。
ビジネススクールによっては出願者の経歴、年齢、出願理由によってはMBAではなくEMBAを勧められるケースがあります。
その理由はこれまで説明してきた通りで、年齢が高く且つ実務経験が豊富な場合、その人が確実に学費以上の成果を獲得するためには、MBAよりもEMBAが適していると判断されるためです。
まとめ
MBAとEMBAの大きな違いはそのクラスメートと言えますね。
ビジネススクールでは、50%を教授から学び、50%をクラスメートから学ぶ、と言われます。そのため、学校そのものだけではなく、クラスメートのプロフィールによっても自分の学びに大きな影響があるのと同時に、あなた自身も他のクラスメートに対して大きな影響を与えます。
自分はどちらが適しているのかが、もしこれである程度明確になれば幸いです。
MBAトップスクール入学審査のために読むべき書籍4冊【最新版】
MBAトップスクールの入学審査方法は、近年、徐々に変化をしてきています。
その変化の詳細は、ここでは書き切れませんが、その一つがインタビューです。
インタビューでは、出願者の人柄を見るのはもちろんのこと、最近ではディスカッションを通じてケース分析などをさせるトップスクールも増えています。出願者は適格な答えができるかどうかなども、トップスクールに合格するためには大変重要な要素です。
では、この入学審査のインタビューにおいて、ケース分析やディスカッションで勝ち残るために重要なのは何だと思いますか?
それは、引き出しの多さ、具体例の多さです。
例えば、インタビューやディスカッションのトピックが、「リーダーシップは重要か?」というようなトピックだったします。
この話を展開するには、「自分の上司が、、、」とか「自分の会社では、、、」とか、自分の周りのエピソードで済ませるだけでは不十分で、例えば、誰もが知っているような著名人、スティーブ・ジョブズや孫正義などの例などに触れることが重要なのです。
MBA入学審査用のインタビューやディスカッションだけではなく、MBA講義であっても、とにかく具体的は求められます。よって、みんなが知っている企業や経営者についてディスカッションできる知識があると、その引き出しの多さが認められ、合格率は大きく向上するのです。
そこで今回は、MBAトップスクール入学審査準備のために読んでおくべき書籍を4冊紹介します。MBA出願準備で忙しいとは思いますが、これらの書籍はMBA入学審査のインタビューやディスカッションだけではなく、MBA本番、さらには卒業後のキャリアにも役立つはずです。
「SHOE DOG」 著:フィル・ナイト、東洋経済新報社
NIKEを創立したフィル・ナイト氏の自伝です。
フィル・ナイトは20代でスタンフォードMBAを取得し、その後会計士として働き始めました。そのときに、副業を開始しそれが今のNIKEです。会社員をやりながら、ビジネスの様々な困難にぶち当たった時、どのようにして自分の心をコントロールしたり、パートナーとの関係性を築いていたのかが分かるエピソードが満載です。
この本を読んでおけば、入学審査のインタビューやディスカッションで例えば、
・小売業
・代理店ビジネス
・アントレプレナーシップ
・リーダーシップなど
のケースで、より深いディスカッションに貢献することができるでしょう。
「スティーブ・ジョブズ 」 著:ウォルター・アイザックソン 講談社
言うまでもなくアップルの創始者スティーブ・ジョブズです。
ジョブズが生まれてから亡くなるまでの一生がこの上下2冊の本に凝縮されています。この本を読めば、ジョブズがどのような性格でどのような考えの持ち主かがよくわかります。そして、どれほど仕事や自分自身にストイックな人間だったのかもよく分かります。
アップルには世界中に熱狂的なファンやユーザがいますよね。今の時代、アップルとジョブズの話はMBAでは避けて通ることができないトピックでしょう。
その本を読んでおけば、入学審査のインタビューやディスカッションで、
・リーダーシップ
・コミュニケーション
・マーケティングなど
の話になったときに、アップルを例に話を膨らましていくことができるでしょう。
「ジェフ・ベゾス~果てなき野望」 著:ブラッド・ストーン 日系BP社刊
アマゾン社の創始者ジェフ・ベゾスのマインドがこの本を読めばよくわかります。
1998年に設立されたアマゾン社は、今や世界最強の企業の1つです。そんなアマゾンを築いた人物がどのようなマインドを持ち、仕事の取り組み方をしているのか、この本でも知ることができます。
いまやアマゾンは小売業ではなく、総合サービス業と言えます。その本を読んでおけば、入学審査のインタビューやディスカッションで、
・電子取引
・流通
・サービス業
・BtoBなど
の話になったときは、アマゾンを例に引き出しを多く用意しておくことができるはずです。
「孫正義300年王国への野望」 著:杉本貴司 日本経済新聞出版社
もしあなたが日本人であれば、(大げさな言い方をすれば)日本人を代表してビジネススクールで学ぶことになります。
その場合、講義で日本の経営者や企業について意見を求められたとき「何も知りません。」では話になりません。入学審査でもスクールによっては、はやりそういう部分も審査の対象になります。
そういった意味で、現在世界中に影響を与えるている日本の大企業、ソフトバンクの孫正義さんについては、事前にしっかりと学んでおきたいところです。
この本では、孫さんはソフトバンクを創業してからのエピソードや孫さんの性格、マインド、取り巻く人間関係などがよくわかります。またソフトバンクは様々な国で投資も行っていますので、ファイナンスのディスカッションにも使える要素が多くあります。
入学審査のインタビューやディスカッションで、
・アジアビジネス
・日本企業
・アントレプレナーシップ
・M&A、投資
・リーダーシップなど
の話になったとき、是非ソフトバンクを例に話を展開してみてください。
MBAを目指す理由ランキングトップ5(個別相談会データより)
MBA留学個別相談会を定期的に開催していますが、そこで様々な人から様々なWhy MBA?の理由を伺います。
Why MBA?は、MBA出願準備をする際に最初の明確にしておかなければならない項目の一つです。
Why MBAについて話をしている中で相談者さんから受ける質問に多いのが、「他の人はどういう理由で目指している人が多いんですか?」というものです。
東京ならまだしも地方や海外居住者の方々の多くは、周りに目指している人がいないため、他の人がどんなモチベーションを持っているのか、他の人はどの程度の準備をしているのかが不透明なケースも多いです。
そこで今回は、MBAを目指す理由ランキングトップ5を発表します。
※MBA Lounge調べです。
※一人で複数の理由があるケースも多くその場合はダブりがあります。
【5位】起業の基盤を作りたい
将来の起業を目指してそのための起業ノウハウ習得やネットワーク基盤作りをしたいというケースです。
第5位ですが、私の印象では将来的に起業を目指してMBA取得を考えている人は非常に少ないです。多くの人が雇われたいと思っているようです。
それでも中には将来的な起業を目指してその基盤作りをMBAで得ようと考えている人も一定数います。起業を目指している人は、なるべくEntrepreneurshipのプログラムに強いスクールを選んだ方がいいです。会社をイチから立ち上げるスキルと、大企業で活躍するためのマネジメントスキルは全く異なるからです。
ビジネススクール選びの際は、その辺を慎重に調査しておきましょう。
【4位 】今の環境から逃げたい
今の上司や会社の方針に不満を持っており会社を辞めたい、というケースです。場合、MBA留学と並んで転職も別の選択肢として考えている人がほとんどです。今の環境が気に入らないなら、さっさとより良い環境を探すことには私は賛成です。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますよね。特に若いうちは上司や会社が気に入らないだけで逃げるのは確かに良くはありません。逃げ癖が付くし、いつまで経っても成長はできません。でも、その苦労は25歳くらいまででOK。
苦労には「報われる苦労」と「報われない苦労」の2種類があると思います。
「報われる苦労」は、確かに仕事は大変だけれども社会勉強、人間観察、ビジネススキルアップに役立っているな、と感じるもの。
「報われない苦労」は、ただ単に上司や会社に振り舞われているだけで何も学びはないあ、と感じるものです。
もしあなたが今の職場で「報われない苦労」をしているな、と感じるのであれば、とっとと今の職場を去ってMBA留学なり転職なりを考えた方がいいと思います。
【3位】収入を上げたい
MBAを取得した後の復職や転職で更なる収入アップを狙うケースです。
MBAの費用対効果を訊かれることがあります。もちろんそれは人それぞれなので個別にがっつりと相談に乗らなければ回答することができませんが、多くの人が気にされているのはMBA後の収入であることが分かります。
注意点としては、MBAを取得したからと言ってすぐに収入が上がるほど世の中は甘くないということです。それはトップスクールを出ていても同じことです。もっと長期的視点に立って考えましょう。MBAでビジネスについて学び、英語力もつけ、人脈を構築すれば卒業後10年後などには大きなリターンとして返ってくるのは間違いないと思います。
【2位】海外で働きたい
国際的なビジネスパーソンを目指すのであれば、一度は海外勤務を経験しておきたいところです。とは言え、いきなり海外の会社にエントリーシートを送って採用を勝ち取るのは簡単ではありません。
海外勤務の足掛かりとしてまずはMBA留学をするというのは、海外就職への一番の近道ではないかと思います。
私自身のMBA留学のモチベーションの一つは、実はこの「海外で働きたい。」というものです。20代の頃、地元で貿易の仕事をしていたときに、何とかこの状況を打破したいと思いMBA留学を決意しました。結果、MBA留学後に台湾の大手企業にて唯一の日本人としてプロジェクトマネージャーのポジションを獲得することができました。
【1位】業界・業種を変えたい
MBA留学個別相談会に来られる方で一番多かった回答は、「業界・業種を変えたい」というものでした。
同じ会社に希望の業界・業種の仕事がある場合は異動希望を出すことができますが、なければ転職をするしかありません。転職するならその前にパワーアップをするべくMBA留学、というロジックは正しいと思います。
特に年を重ねれば重ねるほど業界や業種を変更するのが難しくなるのが一般的です。何度も異動や転職を試みて時間だけが経ってしまうのを見ているよりも、一度リセットをして退職し、MBA留学で心機一転を図る人が多いのでしょう。
まとめ
MBAを目指す理由は人それぞれです。大切なのは自分の望むキャリアゴールをしっかりと立てて、それに向かって着実に進んでいくことです。それができれば、キャリアを中断して学校に戻るという決断に後悔することはないはずです。
当社の個別相談会に来られた方からの回答による「MBAを目指す理由ランキングトップ5」は以下の通り。
1位:業界・業種を変えたい
2位:海外で働きたい
3位:収入を上げたい
4位:今の環境から逃げたい
5位:起業の基盤を作りたい
半沢直樹が贈るMBAでキャリアアップを目指す君へのメッセージ
MBAを取得してキャリアの充実を目指す多くのサラリーマンの方は多いですが、それはとても長い道のりになります。
MBA受験では、自己分析、英語力向上、スクール調査など仕事をしながら進めていかなければなりません。晴れてビジネススクールに入学したら、今後は数多くの課題や試練が待ち受けています。
そして、更には卒業後の進路はMBA前よりも充実したものにしなければ、そもそもMBAを取得した意味がないと感じる人も多いでしょう。
そこで今回は、作家池井戸潤さんの半沢直樹シリーズ4部作、
「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」
「ロスジェネの逆襲」
「銀翼のイカロス」
これらの半沢直樹たちの名言をピックアップして、MBAを通じてキャリアアップを目指す人たちへ応援のメッセージを送ります。
三人称で考える
「感情をコントロールする方法。それは、三人称で考えること。」
(出典:「オレたち花のバブル組」著:池井戸潤、文春文庫 p56)一部変更
これは、半沢直樹の同期の近藤直弼が病気により銀行に入行した夢が絶たれ出向先に異動になった時のシーンです。
MBAプログラム履修中は、毎日毎日忙しくてつらい日々を過ごすものです。
「講義についていけずに無事に卒業できるか心配だ。」
「クラスメートとうまがあわず、ちょっとうつ状態。」
「慣れない土地でのハードな勉学は毎日憂うつ。」
ハードなMBA生活ではこんな経験も一度はするでしょう。エッセイやプレゼンが怒涛のように押し寄せ、クラスメートと喧嘩ばかりで、慣れない土地でも生活、、、、
うつになってしまいそうなMBA学生の方もいるかもしれません。
そんな時は、「三人称」で考えてください。
この経験をしているのは、「私」ではなく「彼」「彼女」であると。
ちょっと大変なくらいなら気合を入れて頑張ればいいですが、人によっては毎晩泣いたり、うつ状態になってしまう人もいます。そんなときは、三人称で考えると気持ちがスッとラクになります。
「自分は今、MBAに挑戦する若者の小説を読んでいるんだ。この絶体絶命のピンチ。普通だったら乗り越えられるとは思えない。さて、結末はどうなるんだ。」
それくらい一歩引いたところで自分を眺めてみてください。
それくらいリラックスして真剣に考えこむ必要は無いんです。
本当に辛くてどうしようもなかったら、一旦休学してもいいです。MBA Loungeの受講生さんの中には、進学したはいいけれど、状況が変わって休学をした人、そして復学をした人もいます。
辛かったら三人称で考える、そして場合によっては一旦中断してもいい。
それくらいリラックスしてMBAに臨みましょう。
夢を見続けるのは難しい
「夢を見続けるってのは、実はとてつもなく難しいことなんだよ。その難しさを知っている者だけが夢を見続けることができる。」
(出典:「オレたちバブル入行組」著:池井戸潤、文春文庫 p355)
これは半沢直樹が同期で親友の渡真利忍に電話で言った言葉。
MBAプログラムを実際に始めている人は、この言葉の意味もよく分かってくるのではないでしょうか。
あなたの夢はMBA取得ではないはずです。きっと、もっとその先をみて理想の仕事をすることだったり、人生を充実させることだと思います。
その夢を実現するために、MBA取得がきっと必要なんですよね。
通常、夢を見続けること、夢を追いかけることは長期的な視点が必要です。その長い道のりの中でモチベーションが下がったり、病気になったり、計画と違うことが起こったりと、あなたが夢を見続け実現していくまでの間に様々な障害があります。
その障害のどこかで挫折してしまう人も多いです。
あなたは夢を実現するための複数の障害を克服し、最後に夢をつかみ取ることができますか?
私のこの記事をここまで読んでくれているのは真剣な証拠です。きっとあなたができると私は信じています。
ふて腐れず歩き出せ
「ふて腐れているだけ時間の無駄だ。前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策はあるはずだ。それを信じて進め。」
(出典:「オレたち花のバブル組」著:池井戸潤、文春文庫 p361)
これは小説「オレたち花のバブル組」巻末での心の声。
MBAプログラムを履修していると、時にはふて腐れることもあります。
自信があった試験の成績が悪かったり、
教授に冷たくされたような気がしたり、
クラスメートと意見があわず孤独感を感じたり。
そんなときは、半沢直樹のこの言葉を思い出しましょう。
粘り強く、諦めず、ポジティブに進んでいくことです。
自分が悪かったらしっかりと軌道修正をすればいいんです。正しい道を進んでいればその道は間違いなく夢へとつながっているはずです。自分を信じて進んでいきましょう。
頑張れないなら文句を言うな
「今の仕事が嫌なら実力でやりたい仕事を勝ち取るしかない。それができないなら文句を言わず今の仕事をこなせ。仕事は与えられるもんじゃない。奪い取るもんだ。」
(出典:「ロスジェネの逆襲」著:池井戸潤、文春文庫 p172-173)一部変更
これは半沢直樹が部下の三木重行へのセリフ。
皆さんはなぜMBAを取得したいと思うのでしょうか?
きっと多くの人は、現状に満足していないからですよね。
現状に満足していないのであれば、努力して理想の状態を勝ち取る必要があります。当たり前ですよね。
そのためにMBAが必要であれば、努力してMBAを取得し、それを有効利用して自分が望む状況をつかみ取りましょう。
それができないなら、今の状況で満足するしかないのです。
お金では買えないもの夢もたくさんあります。たとえば、「MBA取得後に転職してCFOになりたい。」と言ってもどんだけお金を積んでも、会社に認められなければ合格しなければCFOにはなれません。
これはお金では買えないですが、「努力」で買うことができると思うんです。お金を貯める代わりに努力を貯めていけば、いつかきっと買うことができます。それは人にとって、会社にとって値段が違いますが。
でも、コツコツ努力をしていけばきっとCFOを努力で買うことができます。
努力して自分の望む状態をつかみ取るか、仕方がなく今の状況で満足をするか。
これに正解不正解はありません。
今の状況で満足できるのであれば、それはそれで幸せです。
でも、絶対に今のままでは嫌だ!という人は、夢をつかみ取る代償として労力と時間をかけて頑張るしか道はありません。
従うか、逆らうか
「従うより、逆らう方がずっと難しい。」
(出典:「銀翼のイカロス」著:池井戸潤、文春文庫 p208)
これは半沢直樹が正義をもって関係者の意向に背く稟議書を作成した時の言葉。
「自分が出世できるのはここまでか。」「これ以上高望みはできないか。」と自分で納得し「従う」のはとても簡単です。
出しゃばりもせず、会社の指示に従って行動していれば、会社から嫌われ路頭に迷うことはありませんよね。
でも、更に上を目指していきたいのであれば、会社が定めた自分の運命に「逆らって」でも努力をし続ける必要があります。
粘り強く出世を目指して頑張るケースもあれば、この会社ではダメだと見切って転職することも考えられます。更には起業することも。
逆らってでも自分の理想を貫くことは思っている以上に難しいことです。特に年齢が上がれば上がるほど、逆らうことに恐怖やリスクを感じてしまうものです。
人生で重要なのは幸せかどうか
「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。」
(出典:「ロスジェネの逆襲」著:池井戸潤、文春文庫 p250)
これは半沢直樹が部下の森山雅弘に発した言葉。
必ずしも高い年収や高い役職がキャリアの成功ではありません。
私は人生において一番大切なことは「毎日が楽しいかどうか。」であると思っています。
年収が低くても、役職が低くても毎日が楽しくてずっと続けていきたいと思えばそれは、間違いなく成功です。
半沢が言う通り、自分が必要とされている場所で価値貢献できる人が一番幸せです。
年収が高いとかステータスが高い仕事を探すのではなく、そういう天職を見つけることに注力しましょう。
5年後成功したい人が新型コロナパンデミックにやるべきこと3つ
新型コロナによる経済の影響が2020年3月13日現在続いています。
在宅勤務でここ数日間、家で仕事をしている人も多いのではないでしょうか?
リーマンショック以来、そしてリーマンショック以上の影響が経済に出ているようです。そんな約12年ぶりの経済危機に皆さんは何を思いますか?
私が思うのは「ピンチはチャンス」です。
「新型コロナパンデミックはいつ収まるのかなぁ。」と何もせずに指をくわえて待っているのは、数年後大きな損失を被ることになります。
今は確かに辛いときですが、今年後半とか来年とか短期目線ではなく5年後、10年後という長期目線で考えれば、今はチャンスのときかもしれません。
そこで今回は、「5年後成功したい人が新型コロナパンデミックにやるべきこと3つ」をご紹介します。
学位を取得するために留学準備をする
経済と学位取得留学の関係性を知っていますか?
経済が落ち込むと、リストラや左遷、減給などで将来に不安を感じ、将来に備えて自らのスキルを身に付けるために大学院留学、MBA留学などを目指す人が増えます。
逆に、経済が好調であれば今の勤め先にいた方が給料も上がるので大学院留学、MBA留学をする人が減ります。
今回の新型コロナパンデミックで今年の決算では業績が振るわない企業も多いことでしょう。昇給の機会もなくなり人の採用も減るかもしれません。でも、景気が回復してきたときには人も採用も増え、スキルを持った社員への昇給の機会も増えるでしょう。
その来るべき景気回復の時期に備え、いつでも動ける準備を今のウチからしておくべきだと思います。景気が回復してから慌てて留学しても遅いんです。
英語の基礎力を身に付ける
ビジネスの世界では変化のスピードは毎年早くなっています。そのため、いま需要のあるスキルや知識は5年後、10年後には需要が無くなっているかもしれません。5年後、10年後にも廃れることのないスキルを今のウチからコツコツと身に付けていく必要があります。
その一つが英語力です。
他の記事でも書いていますが、英語は暴落することのない株のようなもの。
どんなにビジネスの変化激しくても英語が廃れて国際言語が別の言語に変わることは、おそらく将来50年はないでしょう。それどころかビジネスの世界における英語の重要性は益々増していくでしょう。
今回の新型コロナウィルス問題によって、多くの人の人が在宅勤務になり、会議もウェブ会議に置き換わっています。
経験がある人も多いと思いますが、対面での会議とウェブでの会議では、対面の方が自分の言いたいことを伝えられるケースが多いです。顔の表情や雰囲気だけではなく、細かい資料などを一緒に確認したりする場合は対面の方が伝えやすいものです。
ウェブではできることがある程度限られてきますので、どうしてもその分言葉でフォローが必要になります。外国語である英語でミーティングをする場合は尚更ですよね。
今後の仕事の仕方という観点から見ても、より高い英語力が必要になってくるはずです。
多くのビジネス書を読む
5年後にビジネスパーソンとして成功したいのであれば、新型コロナの営業で外出が制限されてしまう今こそ、是非多くのビジネスに関する書籍を読んでインプットに徹しましょう。
人間が成長するうえでインプットすることは大切です。代表的なインプットは、セミナーや勉強会ですが、今日現在では中止や延期しているところも多いです。イベントを企画したり、足で動いて調査したりするのもインプットですが、これは外出しなければいけません。
書籍であれば部屋に籠ってもインプットすることができますし、選択を間違えなければ人生を変えるくらい大きな影響を与えてくれるような本に出合うことも多々あります。
当社でおススメしている書籍はこちらの動画集から確認頂けますので興味のある人は是非ご連ください。
まとめ
以上が、「5年後成功したい人が新型コロナパンデミックにやるべきこと3つ」です。
1.学位を取得するために留学準備をする
2.英語の基礎力を身に付ける
3.多くのビジネス書を読む
別に新型コロナパンデミックでなくても、いつでもやるべきことじゃん、と思うかもしれませんが、そう言わないでください。いつでもできるけど、いつまでもやらない人がほとんどですから。。。
新型コロナウィルスの影響でいつもよりも比較的時間がある人も多いのではないでしょうか。その時間を有効に活用するために、5年後、10年後という中長期の視点で自分にいまできることは何なのかを考えてみましょう。
MBA受験者必見:出願インタビュー対策に関する基本情報
MBA受験において、出願インタビュー対策は合否を決めるとても大きな要素となります。
どんなにGMATのスコアが高くても、どんなにGPA(大学時代の成績)が良くても、そしてどんなにすばらしい経歴を持っていても、出願インタビュー対策でヘマをしてしまうと完全にアウトです。(出願エッセイにも同じことが言えます。)
そのため、志望校へ確実に合格するためには、MBA出願インタビュー対策は欠かせません。
今回は、海外ビジネススクールのMBA受験生向けに出願インタビュー対策についてお知らせします。
出願インタビューはいつ行われるのか
基本的に出願インタビューは、出願に関する書類(エッセイ、CV、GMATスコア、TOEFL/IELTSスコア、GPA、推薦状)をすべて提出後、書類審査を通った受験生のみにインタビュー実施の案内がメールで送れられてきます。
インタビュー招待がくるタイミングは、各スクールによって様々ですが、だいたい書類提出から1週間くらいで場合が多いです。
MBA出願インタビューは対面orオンライン
インタビューは対面またはオンラインで行われます。
海外のビジネススクールの場合、受験者が現地在住でない場合はほとんどオンラインです。スカイプやZoomなどを使ってインタビューをすることになります。電話で音声のみでインタビューをする場合もあります。
オンラインに抵抗がない人はいいですが、どうしても対面がいいという場合は、2つのパターンが考えられます。一つは、現地まで行って対面でインタビューするケース。この場合は、ついでにキャンパスビジットを兼ねることができ、合格したら自分が生活する街や勉強するキャンパスなどの雰囲気も見ることができます。
もう一つはスクールの入学審査官が皆さんの住んでいる都市にやってきてインタビューするケース。入学審査官はMBAフェアや留学フェアなどで常に世界中を飛び回っています。もしあなたが東京在住であれば、東京でフェアが行われるタイミングでその日程の前後でインタビューを設定されることもあります。
インタビューの所要時間
インタビューの所要時間は各スクールによりますが、おおむね20分から30分くらい。長いところでも40分から50分くらいでしょう。彼らは世界中から集まる多くの受験生と面接をしていますので、一人に多くの時間を充てることはできません。
そのため、決められた時間内で確実に自分をアピールしていくことが重要になります。
インタビューアーは誰?
インタビューアーにも様々なパターンがあります。
マーケティング担当の入学審査官1人のケースもあれば、入学審査官と一緒に大学教授、またはMBA在校生がつく場合もあります。
どんな事を訊かれるのか?
最初と最後に必ず訊かれる質問があります。
それは、
1.「最初に自己紹介をしてください。」
2.「最後に何か質問はありますか?」
この2つは必ず訊かれるのでしっかりと準備をしておきましょう。
その他の質問はスクールやインタビューアー、受験生の経歴によって変わります。
MBA Loungeの出願サポートの受講生さんには、それぞれのエッセイや経歴と照らし合わせながら訊かれる可能性の高い質問を洗い出し、それに回答する練習を日本人カウンセラー及びネイティブカウンセラーと一緒に行います。また、過去の受講生さんがインタビューで訊かれた内容を記録してくれていますので、そちらの質問リストをお渡しして一緒に対策をすることになります。
絶対に言ってはいけないNGワード
「最後に何か質問はありますか?」へのヒントとして、この質問に対して絶対に言ってはいけないNGワードを2つご紹介します。
大変基本的なことになりますが、参考までに。
1.「質問はありません。」
スクールの「何か質問はありますか?」とは、つまり「我々のスクールで一番関心のあることは何ですか?」という意味です。
それを「特に質問はありません。」と答えてしまうということは、
「あなたのスクールで関心があることはありません。」
または
「あなたのスクールをよく知りません。」
と答えているようなものです。
もちろん、あなたはそんなつもりではなくても、インタビューアーはそのように受け取ってしまいます。
「最後に何か質問はありますか?」はほぼ間違いなく訊かれる質問なのでしっかりと質問を用意しておきましょう。
2.スクールの基本情報について訊く
例えば、
「MBA学生は全部で何人いますか?」
「どのような選択科目がありますか?」
「あなたのスクールの強みは何ですか?」
このような基本情報は、ウェブサイトを調べれば数分で分かるようなものです。そのようなウェブサイトに載っているような情報を訊くということは、自分が出願したスクールについて全く調べていないということを意味します。
もちろん、例えば「スクールの強み」は抽象的なので色々と調査しても良く分からなかった、など事情があればこの限りではありませんが。
その他にもNGワードはたくさんあります。スペースもないのでまたどこかの機会でお知らせしますね。
台湾大学GMBA:岡田善仁さん(Zen Okada)インタビュー
先日台湾の最高学府である台湾大学に訪問し、管理学院(ビジネススクール)の入学担当者さん及び現学生さんと打ち合わせをしてきました。
そこで、同大学管理学院でGlobal MBA(GMBA)を学ぶ日本人学生の岡田善仁(Zen Okada)さんにお話を伺いました。
(台湾大学GMBAを履修中の岡田善仁さん)
(MBA Lounge 川尻、以下川尻)岡田さんの簡単な経歴を教えて頂けますか?
(岡田さん)日本の大学卒業後 東京で約4年就業しましたが、それまで海外経験も英語力もゼロでした。26歳の時にワーキングホリデーでオーストラリアに渡り、シドニーの英語学校に通いました。その際に海外の味を占めて、少なくとも5年は海外経験を積もうと漠然と目標を決めました。
その後ニュージーランドで日系食品会社勤務、シンガポールでフランス系保険子会社勤務を経て英語圏での経験は約5年となりました。もちろん完璧には程遠いですが、英語はある程度使えるようになったので次は中国語が出来るようになったら面白いだろうなと思い、2014年より台湾にて中国語の語学学校に1年間通い、翌年から台湾で就職し現在に至ります。気づいたらいつの間にやら海外経験10年超えてましたね。
(川尻)なるほど、では働きながらMBAを履修されているんですね?
(岡田さん)はい、現在は、台北の欧米系保険ブローカーで法人営業をする傍ら台湾大学のGMBAプログラムに通っています。
現在の職場は欧米系企業ということもあり、社内にMBAホルダーは珍しくなく、特に部門長クラスの半数はMBAホルダーです。経営学を学ぶメリットは数ありますが、外資系企業で働き続ける限り社内昇進にも有利ですし、働きながら学校に通うことにも寛容です。推薦状が2通必要でしたが上司、役員からすんなりと貰えました。
(川尻)なぜMBAを学ぶスクールとして台湾大学を選んだのですか?
(岡田さん)「近かったから」と言うと元も子もないですが(笑)、元々台北で働いていたので現職を継続しつつ通える場所で検討しました。台湾で全コース英語で学べるMBAは台湾大学のGMBAと政治大学のIMBAのみで、たまたま一番近くの学校が台湾最高学府だったということになります。
当然準備に時間がかかると思っていましたし、1-2年後を目標にしようと2019年1月の説明会に参加しました。GMBAディレクターと在校生の話も納得感がありつつ面白く、説明会の終わりにリクルーターから「まだ2019年9月入学の応募が間に合いますよ」と声をかけて貰いました。台湾大学ってキャンパスの敷地が広大で、その中でも特に正門から中央図書館に向かうメインストリートの景色が最高なのですが、その景色を見ながら「ここで学ぼう」と心に決めました。
(川尻)台湾大学GMBAにはどのようなクラスメートがいますか?
(岡田さん) 台湾大学のGMBAプログラムには毎年60名ほど入学します。そのうちの半分が台湾人ですが、実態として台湾人枠として入学した学生のほとんどはカナダやアメリカ生まれや育ちで、もちろん英語もネイティブです。残りの半分は私を含む外国人で、アジア、ヨーロッパ、北米、中南米など各国から来ています。彼らの多くは何らかの形で台湾に興味を持っている人たちなので、みんな英語だけではなく既に中国語が出来る学生が多いです。男女比も半々くらいです。
最低2年の就業経験が入学の条件で、台湾人枠で入学してきた学生は平均年齢30歳前後と比較的若いですが、一方で、外国人枠の学生は20代後半から50代まで幅広いです。と、いうのも就業経験15年から20年程度を対象としたシニア向けのExecutive MBAは全て英語で行っているコースが台湾にはなく、外資系現地法人役員クラスの欧米人学生も数名GMBAに在籍しており、年齢を気にする必要はないと言えます。
(川尻)仕事とMBAの両立はどんなところが大変ですか?
(岡田さん)日本語でフルタイムで学んだとしても専門性やその膨大なボリュームで苦戦すると思いますが、それに加えて仕事をこなしながら、国際性豊かな同級生達と英語でインプット、分析、チームでのディスカッション、プレゼンと回していくのは正直かなりのハードワークです。
第一学期は平日午後7時-22時の授業を3コース、プラス週末の集中講座を1コース取りました。基本は週3日の通学で予定を組みましたが、中間プロジェクト、ファイナルプロジェクトなどチームミーティングが別途必要になるものも多く、蓋を開けてみたらピーク時は週6日で通っていました。もちろん仕事も平日週5日でこなしながらです。学校に住んでいるような気になってきますね。
加えてプライベートでは合格した年に子供が生まれたので夜泣きもありますし、入学2週目でアキレス腱断裂して入院手術で松葉づえ生活、2重苦、3重苦どころではなく5重苦でしたね。いつ寝る暇があるんだと(笑) 全てのコースでは4-6人程度のチームを組んでプロジェクトを進めていくことになりますが、全員が貢献する必要があります。自分が貢献出来る部分は見切り発車だろうと率先して全力で行うことがポイントかと思います。
企業訪問が必要なプロジェクトでは、外国人のフルタイムの学生では通常ネットワークはないですが、台湾で働いている経験とネットワークを使って訪問先を確保することも出来ます。 ものによっては高度な専門性が必要で自分だけでは出来ないものもありますが、得意分野がそれぞれ異なるのでチームで役割分担しながら進めます。
(川尻)台湾大学GMBAで学ぶ魅力はなんでしょうか?
(岡田さん)魅力はたくさんありますが、 個人的にはその中でも人脈形成が強力だと思っています。台湾における国立台湾大学のブランド力は断トツで、GMBAも格付け機関Eduniversalで東アジア9位にランクインしました。将来のグローバルリーダーとなる台湾トップレベルの在校生、卒業生ネットワークを形成することが出来ます。
学生会も月に2回くらいのペースで在校生との懇親会だけでなく卒業生や外部のスペシャルゲスト招いたいろいろなアクティビティを企画しています。 卒業を待たずにこの強力なネットワークを利用して起業したり、ビジネス拡大したり、転職したりしている学生も少なくありません。
授業はハーバードビジネススクールのケーススタディも使いますが、台湾や日本も含むアジアのケースもバランスよくあり、幅広いグローバルビジネスを学べます。ディスカッション形式の授業も多く、優秀で国際性豊かなクラスメイトとプロジェクトを進めていく過程で成長を実感できることでしょう。また、GMBAコースを受講している外国籍の学生は中国語コースも1年間授業料追加なしで学べます。経営学を英語で学びながら中国語まで習得することが出来ます。
最後に、コストパフォーマンスが非常に高いということです。 台湾大学ではブランドイメージを大切にしたいので、授業料が安いことを前面にアピールしたくないのが本音だそうです。とはいえ、授業料は卒業までに約US$20,000程度なので日本のビジネススクールと比べて半額近くです。且つ多種多様な奨学金制度があり、約半数の学生がなんらかの奨学金を得ているそうです。費用対効果で考えると、得られるものが大きくコストが低く、間違いなくアジアの穴場と断言できます。
(川尻)将来はどのような目標を持っていらっしゃいますか?
(岡田さん)MBA取得後、野心的にまずは社内昇進を狙っていきます。台湾にこだわってはおらず、第三国のグループ会社も候補に入れながら会社員を継続しつつ、同時になにかしら経営に関われたらと思っています。
(川尻)最後に、台湾の魅力のついてお願いします。
台湾は地理的にも文化的にも日本に近く、複雑ではありながら歴史的にも日本に深い関りがあります。中国とは政治的な対立が続きながらも深いビジネスがあり、日本から中華圏へとビジネス拡大するには要となることは間違いないでしょう。
また、ビジネスと切り離して考えても、台北、新竹、台中、台南、高雄など中規模都市が点在しながら、山も川もあれば海もあり大自然へのアクセスも容易でプライベートも充実することは間違いありません。台湾で歴史を紐解いていくと日本人が知らない日本が見えてくるのでそれもまた面白いところでもあります。そんな台湾で一緒に切磋琢磨する日本人が増えていくことを期待しています。
MBA留学費用が安く名声もある「穴場」ビジネススクール(アジア編)
アジアへのMBA留学を考えるうえで切っても切り離せないのが「費用」です。
会社がスポンサーとなる社費留学生ならともかく、すべて自分で費用を捻出しなければならない私費留学生にとって、費用は頭の痛い問題のひとつです。アジアに限らずトップスクールに行こうものなら800万円前後の費用と生活費がどっしりと乗っかってきます。更に多くの場合会社を辞めているので留学中の収入は基本的にゼロになってしまいます。費用はとても大きな、そして深刻な問題です。
そんな私費留学生の方に今回お伝えしたいのが、MBA留学費用が安くて名声のあるアジアの「穴場」ビジネススクール3校です。
注意点として、下記は筆者独断ですが、MBAランキングを重要視しないという人にはお役に立てるアジアのスクールだと思います。
香港城市大学 CityMBA(香港)
香港のMBAというと、HKU、CUHK、HKUSTの3大スクールに注目が行きがちですが、費用を重視したい人は、香港城市大学のMBAプログラムを検討してみてはどうでしょう。
香港城市大学はビジネスの分野で強いです。MBAの注目度が低いのは城市大学のフルタイムMBAは、開設されてまだ5年ほどしかたっていないため、とても新しいためです。
●学費:約500万円(約358,400香港ドル)
香港の3大スクールの学費は、日本円で800万円ほどですのでそれらに比べると安いです。とはいうものの、500万円ではそれほど安い印象はありませんよね。
でも、城市大学ではスカラーシップが豊富にそろっています。代表的なスカラーシップは以下の2つ。
1.MBA Diversity Contribution Scholarship
香港、中国籍以外の学生に適用されます。正直現状は、まだ若いプログラムだということもあり香港、中国籍の学生が多いです。そのため、その他の国からの留学生に用意されているスカラーシップです。エッセイや経歴により最大で100,000香港ドル(約137万円)が支給され、学生は全体の費用を抑えることができます。
2.MBA Merit-Based Scholarship (GMAT)
GMATで高得点を獲得した学生に適用されるスカラーシップです。
650点以上:20,000~50,000香港ドル (約27万円~68万円)
700点以上:50,000~80,000香港ドル (約68万円~100万円)
750点以上:80,000~100,000香港ドル (約100万円~137万円)
これらのスカラーシップを獲得すれば、最大で250万円ほど割安となり、形式的ですが費用は約250万円ほどまで下げることができます。
●期間:12か月、18か月、24か月
※スクール詳細はこちら
国立台湾大学 GMBA(台北、台湾)
MBAを学びに行く国・地域としては台湾の注目度は低いですが、学べる内容はとても充実しています。台北には大変多くの多国籍企業が誘致されているだけでなく、昨今、台湾企業も世界のビジネスで大きな実績を上げています。
そんな台湾の最高学府が台湾大学です。
台湾大学の英語MBAプログラムはGMBA(Global MBA)と呼ばれ、国際色豊かなプログラムです。希望者はGMBAプログラムを履修する前に付属の中国語学校で1年間無料の中国語レッスンを受けることができるのも大きな特徴です。
●学費: 約187万円(約550,000台湾ドル)
●期間:24か月
※スクール詳細はこちら
国立政治大学 IMBA(台北、台湾)
台湾でビジネスに一番強い大学といえば、政治大学でしょう。
政治大学の英語MBAは、IMBA(International MBA)と呼ばれ、教授陣についても、3分の1が政治大学籍の教授、3分の1がビジネス経営陣、そして3分の1が欧米からの教授、とダイバーシティに富んだ構成になっているのも特徴です。
MBAの講義はすべて平日夜間と週末土曜日に行われます。フルタイムの学生は平日昼間はインターンシップまたは大学付属の中国語コース(スカラーシップ有り)に通うことで、ビジネスネットワークや中国語スキルを向上させることができるは大変魅力的です。
●学費: 約125万円(約370,000台湾ドル)
●期間:24か月
※スクール詳細はこちら
MBA説明会の主催者別活用方法。合格を勝ち取るために。
MBA説明会をキーワードとしてウェブ検索をすると、複数のMBA説明会やフェアにヒットしますよね。
MBA取得を決意したらまずは情報収集のためにMBA説明会やフェアに参加するのも一つの手ですが、忙しい中、貴重な時間を割いて参加するわけですから、有意義なものにしなければいけません。
今回は、効率的に情報収集とするために、MBA説明会の活用方法をご紹介します。
大学主催のMBA説明会活用方法
現地の大学主催のMBA説明会の場合は、MBA学位を提供する機関と直接やり取りできるわけですから、細かい点や最新情報を入手することが可能です。
また、MBAの場合であれば説明会で壇上に立つのは入学審査官を兼ねている人も多いので、名刺交換などをして先方に顔や名前を覚えてもらうこともできます。
注意頂きたいのは、MBA出願準備は、ビジネスでいう営業に似ているという点です。
MBA説明会に参加して情報収集をするだけではなく、スクール側に自分の存在もアピールする場でもあります。ですので、MBA説明会に参加する際は、相手側との関係性を築いていく機会であることもしっかりと認識をしましょう。
対大人数の説明会であれば、壇上の担当者の話を聞いているだけで大丈夫ですが、マンツーマンのMBA説明会であれば、あなたのことも詳しく聞かれることになります。
もちろん、やり取りはすべて英語です。
マンツーマンの場合はしっかりと事前準備をしておくことがとても重要になります。
東京では、毎年数多くのスクール担当者が来日にて、MBA説明会などを開催していますので、志望度の高いスクールの説明会には是非参加して、担当者との関係性を構築していくことが大切です。
大学主催のMBA説明会に参加すると、スクール担当者との関係性構築が可能です。一方で、事前準備をしっかりとしていかないと、特にマンツーマンの場合は悪印象を与えてしまうことになりかねませんので注意をしましょう。
予備校、カウンセラー、エージェント主催のMBA説明会活用方法
一方で、予備校、カウンセラー、エージェント主催のMBA説明会の場合は、あなたの希望に合わせてMBA出願の基本から世界各国のビジネススクールの情報を包括的に入手できるのが特徴です。
当社で主催しているシンガポール、香港、イギリス、中国、一般、各種のMBA相談会もそれに分類されますね。
ある程度留学国や志望スクールが決まっている方はもちろんのこと、まだぼんやりとMBAを考えていたり、留学国や志望スクールが決まっていない場合は、何かヒントを得るために活用するのもいいでしょう。
注意点としては、予備校、カウンセラー、エージェント共にあくまでも営利団体なので、例えば説明会が無料だったとしても、その後に各種有料サービスを営業される可能性があります。(もちろんそういうところは少ないと思いますが。)サービス自体に興味がある人は大歓迎でしょう。
また、留学エージェントの場合は、自社と提携のあるビジネススクールを勧めるなど、バイアスがかかっている可能性はゼロではありません。
予備校、カウンセラー、エージェント主催のMBA説明会は、自分の希望に合わせて相談に乗ってもらうことができたり、包括的な情報収集ができたりするのが魅力的です。一方で売り込みやバイアスがかかっている可能性がありますので、そこはしっかりと見極めが必要です。
※売り込み、バイアス一切無しのMBA Loungeのシンガポール、香港、イギリス、中国、一般、各種のMBA相談会はこちらよりお申込み頂けます。
MBA or 実務経験。ビジネス力の習得に必要なのはどっち?
MBA Lounge開催のMBA留学相談に来られる方々は、それぞれ色んな目的を持っています。
例えば、、、
「ビジネスのスキルアップをしたい。」
「違う業界でキャリアチェンジしたい。」
「単純に学位取得で箔を付けたい。」
「今の会社が嫌だからとりあえず外に出たい。」
「会社からの命令でMBAを取得しなければいけなくなった。」
本音か建前かは別にして、この中でも一番多いのは、
「ビジネスのスキルアップをしたい。」
という方々です。
皆さんの会社にもいわゆる「仕事ができる人」がいると思います。
その「仕事ができる人」にはMBAを取得している人もいれば現場叩き上げの人も様々だと思います。
ではビジネススキルをアップするのにそもそもMBAでなければいけないのでしょうか。
「MBAなんて費用もかかるしどこまで役に立つのか分かりません。」という意見もよく聞きます。
今の会社で一所懸命頑張ったり、転職して実務経験を積んだりしていけばビジネスのスキルアップは可能なんじゃないか、そう思う人も多いかと思います。
それでは、ビジネススキルのアップにはMBA or 実務経験
どちらなんでしょう。
まず私自身が考える結論を先に話します。
「ビジネススキルアップにはMBA」だと思います。
別に私がMBA留学サポートという仕事をしているからそう言っているわけではありません。
純粋にそう思うだけです。
詳細を以下で説明しますね。
語学の場合を考えてみましょう。
語学で考えてみると分かり易いと思います。
例えばこうしましょう。
日本で英会話スクールに通い優秀な講師から時間をかけてきっちりと正しい英語を学ぶ。(MBA)
Or
移住をして周りが英語環境のイギリスで生活を始める。(実務経験)
それぞれの長所・短所はこんな感じです。(筆者独断)
■英会話スクールで英語を学ぶ
長所1:講師が道筋を教えてくれる(無駄がない学び)
長所2:クラスメートと知り合いになれる
短所1:費用がかかる
短所2:まとまった時間が必要
■イギリスで専業主夫(主婦)
長所1:常に生の英語に触れる環境
長所2:学費はかからない
短所1:普段交流する人はご近所さんのみ
長所2:自分の英語が正しいかどうか分からない
これをMBAと実務経験に置き換えると、、、
■MBA
長所1:講師が正しい経営理論を教えてくれる(無駄がない学び)
所2:クラスメートと知り合いになりネットワークが世界中に広がる
短所1:費用がかかる
短所2:まとまった時間が必要
■実務経験
長所1:常に生のビジネスに触れる環境
長所2:学費はかからない
短所1:普段交流する人は会社の人のみ
短所2:自分の仕事の仕方が正しいかどうか分からない
MBAでは、マーケティング、ファイナンス、アカウンティング、経営戦略、人事戦略などをその道のプロの教授から学ぶことで体系だったスキルを身に付けることができます。そして、海外のビジネススクールの場合は、それを学ぶクラスメートが世界中から集まってきます。様々な国籍、性格、育った環境・文化の人が一か所に集まりネットワークを形成することができます。
一方、実務経験でコツコツスキルアップする場合、毎日生のビジネス環境に身を置くことでスピード感のあるビジネスを常に実感することができます。もちろん、上司や同僚、そしてマーケットから多くを学ぶことができます。そして、MBAにかかる費用もかからず毎月安定した収入が見込まれます。
うん、これはどちらもいい感じですね。
短所に注目
注目するべきは実務経験の「短所2:自分の仕事の仕方が正しいかどうか分からない」です。
例えば外国人の友達がいる人は経験があると思いますが、もしもあなたが英語で間違った文法で話をしても、外国人の友人が訂正なんてしてくれることはほとんどないですよね?逆の立場に立ってみても、もしあなたの外国人の友人が日本語で話している中、文法の間違いがあったらわざわざ指摘しますか?中にはそういう人がいるかもしれませんが、多くの人は意味が分かればいい、と聞き流すと思います。
仕事の現場でもこれに似たようなことが起こっています。
多くの会社では、上司も先輩もみんな会社流、または自己流の仕事の仕方をしています。そのやり方が正しいのか正しくないのかは誰にも分かりません。英語の場合と違ってビジネスの場合は本人もそれが正しいやり方なのかどうかわかっていないと思います。たまたまあなたの会社または上司のやり方を覚えてそれが世間一般に正しいやり方だと思い込んで、会社の外に出ると痛い目に遭うという事例はいくらでもあります。
ある会社で「仕事ができる人」でも別の会社に行くと「全く仕事ができない人」になることもよくあります。
MBAではビジネスに関する鉄板のやり方を学びます。もちろんそのやり方があなたにとって正しいかどうかは分かりません。それも含めて自分の業界や現在の経済状況などから一番正しい可能性の高い方法を導き出す思考を学ぶのがMBAです。
もちろん、MBAにかかる費用も時間もバカにはなりません。でも、時間をかけて実りのないやり方を永遠とやり続けるのはそれこそ本当に時間の無駄になってしまいます。
ビジネスの正しいやり方を学ぶためには、MBAはあなたにとって役に立つツールとなるでしょう。
GAFAへの転職対策:MBAからのキャリアチェンジ成功のヒント5つ
転職先として不動の人気を誇るGAFA。
GAFAとはGoogle(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)の世界を変えたアメリカの4つの企業を指します。
東京大学先端科学技術研究センターの佐藤信助教は、東洋経済オンライン『日本は「超エリート」をGAFAに奪われている』の記事の中で、日本の大学や企業を踏み台にして、GAFAへの転職を目指すエリートが増えていると指摘しています。
GAFAへの転職はキャリアの成功を意味するほど影響力を持ち、とても競争率が高いです。では、GAFAへの転職はどうすればできるのか?MBAのあとにキャリアチェンジを考えている人には是非参考にしてもらいたい5つのヒントをご紹介します。
そんなGAFAへの転職対策として抑えておきたいのが「エアポート・テスト」です。
これは「飛行機が欠航になった一晩一緒に過ごすことになった。夜通し語り合えるような人物かどうか。」を測るテストです。
GAFAは、人材の専門スキルやプロフェッショナル経験だけではなく、人格、価値観、プライベートなどの観点から、企業にフィットする人材かどうかを見極めます。要は賢く楽しい人かどうかです。
いい人になろう
優秀で経験豊富だけではエアポートで夜通し話をすることはできません。最も重要なのは「いい人」である、ということです。
人間としての基本中の基本で当たり前のように思われる人も多いかもしれませんが、頭が良くて優秀なだけに他の人を見下して「自分は他人とは違う」とばかりに偉そうにする人も少なくありません。それが度を越すと人格的に問題あり、です。
そんな人と誰が一緒にエアポートで一晩過ごしたいでしょうか?
Linked-Inを充実させよう
Linked-Inはビジネスに特化したSNSです。日本では欧米ほど頻繁に使用されていませんんが、MBA後の転職活動では必須のツールと言えるでしょう。Linked-Inではビジネス上のネットワーク、スキル、経験などをすべて公開してビジネスパーソンとしての自分を世界中の人たちに伝えるツールです。自分の履歴書、職務経歴書を世界中に公開しているようなイメージです。
え?そんな個人情報をネット上にさらしたくない?
GAFAはあなたを相手にしてくれないでしょう。
新しいものを好きになろう
GAFAは新しいもの好きの人材が大好きです。変化が激しいビジネスの世界では常に変化に対応するスキルが求められます。さらに変化のスピードは時代が変わるごとに急激に加速しています。
ニューヨーク大学スターン経営大学院のスコット・ギャロウェィ教授の書著「GAFA:四騎士が創り変えた世界」(訳:渡会圭子、東洋経済新報社、2017年)によると、
・電話の使用者が5,000万人に達するのにかかった年数は75年
・テレビの使用世帯数が5,000万人に達するのにかかった年数は13年
・インターネットの使用者が5,000万人に達するのにかかった年数は4年
・有名モバイルゲームのユーザー数が5,000万人に達するのにかかったのは35日
スコット・ギャロウェィ教授は、個人が成功するためには新しいものを積極的に取り入れる「好奇心」が重要であると述べています。
常に新しいものを取り入れる思考がないとGAFAはあなたをつまらない人間、価値観の合わない人間と判断してしまうでしょう。
競争に勝とう
同級生との受験競争、同僚とのキャリア競争、スポーツでの競争。できるだけ多くの競争をして実績を作ることを心がけましょう。
競争に参加したことでまずリスクを負ったことが評価されます。
そして、競争に打ち勝ったということは、厳しい試練に耐えたということです。
厳しい試練に耐えたということは、根性があるということです。
GAFAで働くような人たちはみんな優秀です。スピード感もありイノベーティブな人たちが多いです。競争も激しく失敗や負けることもきっと多いはずです。それでもいつかの大きな勝利を求めて粘り強く頑張り続ける根性がなければ、GAFAの社員として相応しくありません。
MBAや大学院の学位を取ろう
社会人である程度の実務経験を積んだら更なるステップアップを目指してMBAや大学院で学位を取りましょう。
もちろん、専門知識の習得もひとつの目的ですが、それ以上に大切なのはスクール生活でのプライベートな経験、ネットワークです。仲の良いクラスメート、一生付き合えるクラスメートを見つけましょう。スクールで学んだアカデミックな内容は数年経てば忘れてしまいますが、仲の良いクラスメートのことは一生忘れることはありません。これがMBAや大学院での大きな財産になります。
GAFAの人たちとエアポートで一晩話すとき、専門知識の話だけではなく、スクール生活のエピソード、面白いクラスメートの話など楽しく語り合えるはずです。
まとめ
MBAや大学院を卒業後のGAFAへの転職対策として、エアポート・テストは参考になる指標のひとつです。MBAからのキャリアチェンジ成功のヒント5つは以下の5つ。
1. いい人になろう
2.Linked-Inを充実させよう
3. 新しいものを好きになろう
4. 競争に勝とう
5.MBAや大学院の学位を取ろう
イーロン・マスク名言から学ぶ。桁違いの成功の秘訣3つ
イーロン・マスクは現代の天才経営者と呼ばれ、その影響力は日々増しています。
2019年フォーブス400のランキングでは約223億ドルの資産で40位にランクインし、真に桁違いの成功を収めた実業家です。
では、そのような「桁違いの成功」を収めるには一体何が必要なのでしょうか。
MBA?
もちろんそれだけは全く足りませんね。これらはMBAで学ぶことはできません。
でも、これからお話する3つは、これらすべてを持ち合わせていないても、うち一つを持っている人はたぶんいるでしょう。
今回は、イーロン・マスク名言から学ぶ。桁違いの成功の秘訣3つをご紹介します。
※イーロン・マスクのプロフィールはページ下部。
不可能を可能にする意欲
人と同じ行動や考え方を上手く要領よくやれば、ある程度の成功はできると思います。しかし、桁違いの成功を収めるには、人と同じ行動や考え方をしていてはダメです。桁違いの成功を収めるには、人からバカにされるようなアイデアを信じてやり切る根気と努力が必要です。
「人生で意義のあること、いつまでも世の中に残ることをしたい。」
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 111ページ)
イーロン・マスクの事業、スペースXやテスラは「人からバカにされるようなアイデア」の宝庫と言えます。
スペースXは、火星に人類を送り込むことを目的に設立されました。夢想家であるマスクがボーっとしならがら「スペース、スペース」と呟いていたのを隣で聞いていた親友は、「オフィスのスペースのことで、次は不動産業を始めるのかと思った。」と言っています。いやいや、オフィスのスペースではなく、宇宙のことでした。
イーロンはそのスペースまでロケットを打ち上げ、火星に到着させ、人類の火星移住計画を本気で考えているんです。
「火星で死にたいね。」
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 301ページ)
人類を本気で火星へ移住させる計画を進めています。それが実現するのはいつになるか分かりません。マスクが健在のうちに実現するかどうかも分かりませんが、人類火星移住計画の大きな最初のステップになっていることは間違いありません。
桁違いの成功をするには、みんなが不可能だと思われることを本気で考え実行していく意欲が大切です。
資産すべてを事業につぎ込むリスクテイカー
イーロンは、1995年に立ちげたZip2社を売却して3億ドルを超える資産を手にし、さらに初期のペイパルを運用。そこで得たお金のほとんどをスペースXやステラに投資をしています。これで失敗したら破産というところまで追い詰めれたことも度々あります。
「最後の1ドルまで会社のために使いたい。一文無しになったら妻の実家に住む。」
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 184ページ)
正直、ペイパル株を売った時点で一生食べていけるくらいの資金はあったはずです。それだけでも大成功と言えるはずです。そんな大成功を捨ててまで、そして破産の危機に瀕してまでのリスクを冒して自分の夢を叶えるため、スペースXやステラに莫大な投資をしているんです。
桁違いの成功を収めるには、大成功を捨ててまでリスクを冒す情熱が必要なんですね。
人もあきれる図々しさと執念
桁違いの成功を収める人は、堂々と、そして図々しく生きることも大切です。
イーロンも相当図々しい性格をしています。
イーロンは異常なまでに厳しい納期でエンジニアを困らすこともしばしばあります。新商品の発表でも超短期納期をぶちかまし、納期に間に合わないことも何度もありました。
それを突っ込まれたとき、イーロンはこう言います。
「そんなこと言いました?」
ステラでは、他社のモデルを自社工場に持ち込んでは、
「他社のクルマがどのくらいダメなのか知ることが大切だ。」
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 248ページ)
と言って競合会社の商品研究にも余念がありません。
そんな他社商品研究をしては、エンジニアに無理難題と思われる要求を突きつけます。
エンジニアが「そんな部品はありません。」と言えば、
「これまでそんなクルマがなかったんだから当たり前だ。」
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 236ページ)
と返し、自分の理想とする商品の開発に妥協することはありません。
これほどの図々しさと商品に対する執念があるからこそ、イノベーティブな商品開発に成功し、消費者の心を掴むことができるんですね。
まとめ
桁違いの成功を収めるには一体何が必要なのでしょうか。イーロン・マスクは、次のスティーブジョブズとも言われ、桁違いの成功を収め続けている経営者の一人です。
「イーロン・マスク名言から学ぶ。桁違いの成功の秘訣3つ」は以下。
・不可能を可能にする意欲
・資産すべてを事業につぎ込むリスクテイカー
・人もあきれる図々しさと執念
これらはMBAで学ぶことはできません。でも、MBAのクラスメートの中にはこれらすべてを持ち合わせていないても、うち一つを持っている人はたぶんいるでしょう。そのようなクラスメートから学び、自身のキャリアの参考にすることはできます。
※イーロン・マスクに関する別記事『もしもイーロン・マスクがMBAでクラスメートだったら』はこちらから。
■イーロン・マスクのプロフィール
1971年6月南アフリカ共和国生まれ。
スペースX(宇宙事業)、ステラ・モーターズ(自動車事業)、ソーラーシティ(太陽光発電事業)を中心に複数の会社を経営し、次のスティーブジョブズと言われてる。1995年に飲食店などの検索ができるサイトを運用するZip2社を立ち上げ、のちにコンバックへ3億700万ドルで売却、2000年からはペイパルを運用し2002年にイーベイに15億ドルで売却し大変大きな資産を手にする。スペースX(宇宙事業)、ステラ(自動車事業)、ソーラーシティ(太陽光発電事業)などの事業に莫大な投資をして、破産の危機も経験しているリスクを恐れない発明家、経営者、そして事業家である。
MBAを諦めてしまいそうな人がやるべき3つのこと
MBA留学を決意してから実際にMBAを取得するまではとても長い道のりです。
人にも寄りますが、準備期間で2年から3年、留学後に取得まで1年から2年の年月を要します。
留学後はクラスメートと切磋琢磨しあいモチベーションは維持できるかもしれません。しかしMBA留学準備の段階では一人でコツコツと準備を進めることになり諦めてしまう人も多いです。特に仕事をしながらTOEFL/IELTS、GMATなどの試験を受けたり、スクール調査をしたり、エッセイ対策をしたりとなるとその忙しさも想像以上です。
今回は、そんな「MBAを諦めてしまいそうな人がやるべき3つのこと」をご紹介します。
将来の自分の姿を想像してみる
今から5年後と10年後の自分の姿を想像して紙に書きだしてみましょう。
2パターンです。
パターンAは、MBAに進んだ5年後と10年後の姿。
パターンBは、MBA以外の道を進んだ5年後と10年後の姿。
(例)
パターンA【MBAに進んだ自分】
5年後:イギリスでMBAを取得し、ロンドンでメーカーのマネージャーをやっている。
10年後:世界的企業に転職し、エグゼクティブとして欧州各地を駆け回っている。
パターンB【MBA以外の道を進んだ自分】
5年後:今の会社で本社勤務をして給料も大幅にアップしている。
10年後:今の会社の子会社で役員をやり、出世街道まっしぐら中。
今が人生の分かれ目です。MBAに進むのか進まないのかで人生が大きく変わるかもしれません。もちろん、必ずしもMBAに進むのが正しい選択とは限りません。上記の作業をやってみることでMBAに進まない方がより自分の望む将来を発見できる可能性もあります。
大切なのは紙に書きだすということ。
自分の考えを書きだしてアウトプットし、それを眺めることでインプットすることでより明確になります。
もしMBAに進んだ自分の方が理想とする姿になっているとすれば、その目標実現のためモチベーションもあがるでしょう。
〇×リストを作る
【MBAに進んだ自分】と【MBA以外の道を進んだ自分】とをそれぞれの項目で〇×リストで比較してみましょう。
例えば、年収は【MBAに進んだ自分】はどのくらい上がりそうですか?大幅に上がるなら◎で2点、ある程度上がりそうなら〇で1点、変わらないなら△で0点、減るなら×でマイナス1点というように。同じように【MBA以外の道を進んだ自分】の場合はどうでしょうか?
自分の理想とする仕事ができるのは?プライベートの時間の充実度は?
(例)
■年収
【MBAに進んだ自分】: ◎ 2点
【MBA以外の道を進んだ自分】: 〇 1点
■理想の仕事
【MBAに進んだ自分】: ◎ 2点
【MBA以外の道を進んだ自分】: △ 0点
■プライベート時間の充実度
【MBAに進んだ自分】: △ 0点
【MBA以外の道を進んだ自分】: ◎ 2点
■将来の資産
【MBAに進んだ自分】: 〇 1点
【MBA以外の道を進んだ自分】: △ 0点
■出世の可能性
【MBAに進んだ自分】: 〇 1点
【MBA以外の道を進んだ自分】: 〇 1点
このようなかたちで他の項目も〇×で点数を付けていきましょう。
数値化すると見えなかった部分がよく見えてくるようになることは多々あります。
「あれ?かなり悩んでいたからMBAとそうでない場合は僅差かと思ったけど、数字にするとMBAの方がダントツで高いな。」ということもあるかもしれません。
そうなればモチベーションもあがるはずです。
もちろん正確な答えなんて分かるわけはないので、今の自分の想像力を最大限まで働かせてシュミレーションをしてみるんです。これは私自身、今まで人生の岐路に立った時に実践してきた手法です。是非参考にしてみてください。
周りの人に宣言する
上記2つのワークをやったうえで、MBA取得が自分にとって一番であると結論付けたはいいが、それでも重い腰が上がらないという人は、最後の手段です。
友人知人に自分がMBA留学をすることを宣言してしまいましょう。自分で自分を追い詰めるんです。自分で逃げ場を塞いでしまい、MBA取得に向けて突き進む道のみを残しましょう。
周りの人が自分を見ていると思うと、勝手にリタイアはできません。特に社費でMBA留学をする人はこのプレッシャーはかなりのものです。会社のお金で留学できて羨ましいと思うかもしれませんが、上司や周りの同僚に知れ渡っている以上、後に引くことはできません。
そのような状況では、実力以上のものを発揮できるものです。
周りの人にMBAに挑戦することを宣言して覚悟を決める。そのくらいの気持ちがなければMBAで成功は難しいかもしれません。
まとめ
これらの3つのやるべきことは、一見ありふれた内容かもしれません。でも、自身自身をしっかりと見つめ考え直すと解決策が見出せると思います。
MBAを諦めてしまいそうな人は是非試してみて下さい。
MBAを諦めてしまいそうな人がやるべき3つのこと
1.将来の自分の姿を想像してみる
2.〇×リストを作る
3.周りの人に宣言する
MBAで学ぶと経営力・ビジネス力が向上する本当の理由
書店に行けば「MBA」という文字を使用したビジネス書も数多く見られ、「MBA」というのがビジネスパーソンに間で経営力・ビジネス力が向上するツールとして、一種の流行語のようになっているように思います。
もちろん、MBAは魔法の杖ではありません。
経営力・ビジネス力が向上する門外不出の秘伝の情報をMBA学生に与えているわけではありません。
にも関わらずMBAが人気で、実際にMBAを取得すると経営力・ビジネス力が身に付くと言われていますが、それはなぜでしょうか。
今回は、MBAがなぜ人気のある専攻として定着し、且つそこで学ぶ効果が注目されているのかをお話しします。
アウトプットする機会が多い
あなたは読書はお好きですか?
読書家の方には、年に100冊以上読んだりする方もいらっしゃいますが、あなたは1冊の本を読み終わった後、その本の内容をどのくらい覚えていますか?
ある調査によれば、人は読んだ本の内容を10%ほどしか覚えていないそうです。
そして、セミナーなどで聞いた内容は20%ほどだそうです。
MBAも一緒で講義で使用するテキストを読んで講義を聞いただけでは内容の10%~20%くらいしか覚えていないものです。もちろんそれではビジネスでは使い物にならないですよね。
MBAで学ぶ各科目は、テキストや講義の内容を理解して期末試験などで筆記解答をして成績をとる、というスタイルは基本的にとりません。
ビジネススクールでそれなりの成績をとるには、テキストや講義の内容を100%理解するだけでは不十分で、自分なりに当該周辺知識をリサーチして付け加え、それを自分の考えとして論文やプレゼンテーションで相手に分かりやすく伝えるところまで求められます。
そのような作業をマーケティング、経営戦略、人事戦略論など各科目で1年、2年の間、繰り返し繰り返し行うことになります。その結果として、テキストや講義の内容はもちろんのこと、自分のリサーチした知識も習得し完全に自分のものとすることができるようになるのです。
学習の肝は、自分でリサーチ(インプット)をしてアウトプットする、というところにあります。ビジネススクールの教授陣の役割は、学生を正しい方向に向かわせる案内人のようなもので決して秘伝のレシピを伝授するようなことではありません。
クラスメートからの影響を受けることができる
MBAにおいてクラスメートから受ける影響は無視することはできません。
誤解を恐れずに言えば、国や地域、スクールの色によって多少の違いはあるものの、トップスクールであってもそうでないスクールであっても講義でやる内容は基本同じです。
ですので、MBAの質はそこで知り合うクラスメートによって大きく影響を受けると言えます。一番刺激を受けるのは、やはり自分とバックグランドが全く違う人たちが多く集まっているスクールでしょう。国籍、業界、職種、文化背景などが様々であればあるほど、彼らからの学びは大きくなります。
プレゼンテーションの仕方、ミーティングの段取り、反対意見に対しての反応や姿勢、議論の展開など、講義以外での彼らとの共有体験がすべて学びになるはずです。そんな彼らと自分を比べて、自分が学ぶべきことなども多く出てくるはずです。
クラスメートと1年、2年という期間を共に過ごすことで彼らから受ける影響はとても大きく、今後のあなたのキャリアにおける仕事の仕方も良い方向に変えていくことができるはずです。
そして現場で実行する
ビジネススクール在籍中はテキストや講義を通じてインプットし、論文やプレゼンテーションでアウトプットを繰り返します。そして、クラスメートからビジネスや人生における考え方や姿勢を学びます。1、2年後の卒業時点では自分の経営力、ビジネス力に大きな変化を感じることはあまりないかもしれません。
ビジネススクールで学んだことは、その後の第二のキャリアを積んでいく過程で、じわじわと効いてきます。実社会では異文化間コミュニケーションや討論など、ビジネススクールでも経験したような場面に多く出会うことになるでしょう。分からないことがあればビジネススクールでも実践していた通りリサーチをしてインプットをし、実践の場でアウトプットをして「インプット⇒アウトプット」のサイクルを自然と行っていくことができるようになります。その繰り返しが更に経営力、ビジネス力のアップを加速させます。
加速と言ってもゆっくりゆっくりです。MBA取得後3年、5年、10年という長い視点で自分の経営力、ビジネス力を育てていくかたちになるはずです。ビジネススクールがMBAの出願エッセイやインタビューを通じて出願者の「MBA取得後3年、5年の目標」を知りたがるのは偶然ではありません。
まとめ
MBAを目指す人たちの出願時の平均実務経験年数は、大体6年から10年くらいが多いです。年齢でいうと28歳から32歳くらいになります。
このくらいの年齢の人たちは、ビジネスパーソンとして自分の得意分野をある程度見つけてその分野で活躍している人が多いと思いますが、
「人の管理を任されるようになりリーダーとしての知識が必要になった」と新たな分野への挑戦が必要になったり、
「その得意分野だけでは一生食っていくことはできない」と現状を維持することに不安を覚えたりするようなケースも多いです。
事実、MBA留学相談で私のところに来られる方の多くはこのどちらかに不安を持っている人たちです。
その人たちがMBAで習得する本当の価値は、
1.インプット⇒アウトプットというサイクルを何回も何回も行うこと、
2.クラスメートからビジネスや人生についての考え方などに大きな影響を受けること
3.ビジネススクールで体験したことを現場で実践し続ける
この3点でいえるでしょう。
MBA卒業後のキャリアで結局成功している人の考え方3つ
「MBA卒業後のキャリア」なんていうものはネットに山ほど溢れているテーマです。ですので、今なら私がここで卒業後に「成功する人の考え方」なんて書いてもネットの中に埋もれてしまうようなテーマかもしれません。
MBA卒業後のキャリア成功の定義は人によって違いますし、周りの環境や時代、その人の性格によっても変わってくるものだと思います。
とはいうものの、(まだまだ自分の目指す成功には程遠い私ですが)自分自身がMBA留学をして、成功目指して日々歩んでいる身としては、是非MBA留学を目指している人にはしっておいてもらいたい考え方があります。
皆さんが置かれている環境によっては、この記事を読むか読まないかでその後の人生を変えるくらいのインパクトがあるかもしれません。
「MBA卒業後のキャリアで結局成功している人の考え方3つ」
是非参考にされば幸いです。
失敗しても後悔しない
MBA留学をしようか迷っている人、
転職をしようか迷っている人、
起業をしようか迷っている人、
人生のステージで人それぞれの悩みを抱えています。私は職業柄「MBA留学をしようか迷っている人」の相談に乗ることがいいのですが、そんな彼ら彼女らに伝いたいことは、「失敗しても後悔しないと思えるかどうか」です。
MBA留学の場合、合格を周りのみんなに打ちあけ、壮大な激励会を開催してもらって渡航したにも関わらず、現地でのハードなワークについて行けずドロップアウトしてしまっても後悔しないのか、ということです。
私がMBA留学する直前、正にそんなプレッシャーがありました。でも「失敗しても絶対に後悔しない自信」がありました。
「失敗しない自信」じゃなくて
「失敗しても後悔しない自信」です。
それくらいMBA留学をしたかったんです。ビジネス力を身につけたかったんです。
転職でも起業でも一緒だと思います。自分の決断に後悔しないと思ったらやるべきです。そしてそんな気持ちで実行に移した人の多くは成功しているんです。
とりあえず交渉してみる
自分の都合の悪いこと、気に入らないことがあったら、とりあえず相手と交渉してみることです。
MBA留学で言えば、提出した論文の点数が悪かったら教授にアポを取って「なぜこんな点数が低いのか」を聞く時間を設けて下さい。泣き寝入りしてはいけません。
論文の課題が出されても、課題の意味を一発で的確に捉えることが出来る人はほとんどいないでしょう。その場合は積極的に教授にアポを取ってその意味を教えてもらうことです。「忙しそうで悪いかな」とか「そもそも聞きに行ってもいいルールなのかな」なんて気にしてはいけません。
忘れもしません。私のMBA一日目の講義で出された中間論文課題は以下のようなものでした。
Critically discuss the relationship between assumptions, social processes; techniques and context and the implications of these factors on the practice of management and managing. Theories and examples should be used to illustrate your discussion.
この意味がワケ分からず自分の思うままに書いて提出した結果、点数は100点満点中51点でした。あと2点足りなかったら落第していたところでした。
敗因は私が教授とコミュニケーションを取らず、課題の内容を全部自分で考えてしまったため、とんでもない内容のエッセイになってしまっていたからです。
「そもそも聞きに行ってもいいルールなのかな」なんて思ってしまったからです。
ビジネスでもそうですよね。
相手の都合や暗黙のルールのようなものを気にしてモタモタしていたら、ライバル企業に大事な案件を取られたりしてしまうこともあります。もちろん、ルールや秩序を守ることは必須ですが、必要以上に気を遣ったり億劫になったりしてはいけません。MBAはビジネス同様に闘いだと思うんです。
できる人を見つけてくる
要するに自分が苦手な分野は自分自身で克服しようとせずに、できる人を見つけてくることで補いましょう、ということです。
MBAはビジネスに関するすべての分野を学ぶわけですが、もちろん中には自分の苦手な科目もあるでしょう。そんなときは、自分一人で解決しようとせずにその科目が得意な人を探してきて協力を依頼することです。グループワークも多くありますので、その科目が得意な人をグループメンバーにしてしまうことです。
それができれば苦手な科目でいい成績を取ることも可能なはずです。
ここで注意しなければならないのは、自分自身もある特定の分野でクラスメートからスカウトされるような得意分野をもっておかなければいけない、ということです。
苦手な科目では助けを求め、得意な科目では進んでクラスメートに協力するというGive and Takeの関係を作らなければいけません。
ビジネスも一緒ですよね。会社の業務を全て社長一人でできるわけではありませんので、各分野のプロフェッショナルを雇用することで会社の各分野を強化しています。その対価として報酬や給料が支払われるわけです。
まとめ
MBA留学でもその後キャリアでも結局成功している人の考え方として言えることは、
「失敗しても後悔しない」というマインドセットを持つことですね。
自分の都合の悪いことは泣き寝入りせずに「とりあえず交渉してみる」ことも重要です。そして苦手な分野は一人で解決しようとせずに「できる人を見つけてくる」ことです。
MBAホルダーで成功する人・失敗する人。違いはたった一つだけ。
ビジネススクールでビジネスのあらゆる分野を学んだあと、MBAホルダーとなってバリバリ仕事をしていてもキャリアで成功する人と失敗する人がいます。
たとえば、現在MBAホルダーの加藤さん(仮名)と溝口さん(仮名)は同じ時期に同じビジネススクールで経歴も年齢も似た者同士。、同じようなカリキュラムで学んで、同じ業界でそれぞれ起業したとします。
それでも、MBAホルダーとなって5年、10年、と経つと加藤さんは起業で大成功、一方溝口さんは事業が中々上手くいかずに撤退、ということが多々あります。
加藤さんと溝口さんは一体何が違うのでしょうか?
決定的な違いはたった一つだけ
それは、「人間的魅力」があるかないかです。
起業で大成功した加藤さんには人間的魅力があった、一方で成功しなかった溝口さんには人間的魅力が足りなかった、ということです。
ビジネスパーソンには、平社員から社長まで様々な役職がありますが、一般的に役職が高くなればなるほど人とのコミュニケーション力が求められるようになってきます。
たとえば、ウェブエンジニアを例にすると、平社員や主任レベルのうちは、プログラミングやコーディングの技術が一番重要でしょう。頭の中に描いた通りのレイアウトや結果に仕上げるための技術です。これは最初から最後まで、今まで自分が積み上げてきた知識の範囲内で完結させることができます。
これが管理職レベルになってくると全ての業務を自分の中だけで完結させることはできません。チーム全体がスケジュール通り進んでいるか管理したり、メンバーの人事異動や考課査定をしたりする必要が出てきます。その際は、機械的に業務を行うのではなく、各メンバーとのコミュニケーションを通じて行っていく必要があります。そうしなければ、メンバーはチームや会社に不満を感じ会社を去ってしまう可能性が高くなるためです。
また、社外でも相手先の社長や役員レベルの人たちとのコミュニケーションが必須となり、コミュニケーション一つで自社の運命を左右する重要な役割を果たします。
人間的魅力とは何か
人間としての魅力があるかないかで事業の成功、失敗を分けることになります。
部下からは「この人について行きたい」と思ってもらえなければ、チームを最高の状態に保つことはできません。
社外の取引先からは「この人なら信用できる」と思っておもらなければ、会社の存続が危ぶまわれます。
個人として仕事ができる、とか、自社のブランド力や資産力が優れている、だけでは決して長続きしません。仕事ができるだけでは部下はついてきませんし、会社のブランドや資産はちょっと問題が起きれば取引先は去っていきます。金の切れ目は縁の切れ目です。
安定的に成功できる人は、やはり人間的な魅力があるんです。
たとえば、仕事以外にもスポーツ、芸術、音楽、ボランティア、その他多趣味であったり、仕事以外のネットワークが豊富であったり、家族との関係が良好であったり、人間的に尊敬される人格者であったり。
仕事でもプライベートでも、人とのコミュニケーションを円滑にしたり、人の気持ちを理解できたり、困っている人たちを助けることができたりする人間であることも同じです。
どんなに仕事ができても自分勝手で人の気持ちを理解できなかったり理解しようとしない人は人として欠陥者ですよね。
やはり人間的魅力が無ければ仕事においても、ひいてはプライベートにおいても、決して成功することはできないでしょう。
高学歴でもこのような人間的魅力を持ち合わせていない人は多く存在します。そういう人に限って、高学歴で技術があるからどの組織からも引く手あまただ、と勘違いしていたりするんです。
技術やスキルなどのハード面と人として尊敬されるような行動や考え方ができるソフト面の両方を持ち合わせていることが大切ですね。そして、ソフト面は1年や2年のMBAでは決して変えることはできません。その人の育った環境や幼少からの教育や普段の心構えで大きく影響します。
MBAで成功するビジネスパーソンに一発で変身できるわけではないことをしっかりと理解しておきましょう。
MBA出願でもいえること
上記はMBA取得後の事業の成功・失敗の例ですが、これはMBA出願でも言えることです。
MBA受験は、偏差値が全てではありません。地頭の良さでもありません。多くのビジネススクールでは、人間的な魅力も審査対象としてしっかりと考慮されます。
エッセイ問題でもそのようなところを問うスクールも多いですし、インタビューでもそうです。アドミニとのメールやり取りも、もしも社会人としてのマナーに欠いている部分があれば合否に影響する可能性は否定できません。
私は世界中のビジネススクールのアドミニと話をして、日本人出願者に必要なプロフィールなどを日々研究していますが、やはりどこのスクールも「人間的魅力」を重要視している傾向が見られます。人間的魅力がある人が将来ビジネスで成功する可能性をより秘めていることを知っているからですね。
偏差値、地頭、有名大学、有名企業、資格、技術、、、これらばかりを追求する前に、そしてMBA出願やキャリアのためだけではなく、楽しく充実した人生を送るためにも、自分自身の人間的魅力にさらに磨きをかけていきましょう。
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