MBAで学ぶと経営力・ビジネス力が向上する本当の理由

2019/04/10

書店に行けば「MBA」という文字を使用したビジネス書も数多く見られ、「MBA」というのがビジネスパーソンに間で経営力・ビジネス力が向上するツールとして、一種の流行語のようになっているように思います。

もちろん、MBAは魔法の杖ではありません。
経営力・ビジネス力が向上する門外不出の秘伝の情報をMBA学生に与えているわけではありません。

にも関わらずMBAが人気で、実際にMBAを取得すると経営力・ビジネス力が身に付くと言われていますが、それはなぜでしょうか。

今回は、MBAがなぜ人気のある専攻として定着し、且つそこで学ぶ効果が注目されているのかをお話しします。

アウトプットする機会が多い

あなたは読書はお好きですか?
読書家の方には、年に100冊以上読んだりする方もいらっしゃいますが、あなたは1冊の本を読み終わった後、その本の内容をどのくらい覚えていますか?

ある調査によれば、人は読んだ本の内容を10%ほどしか覚えていないそうです。
そして、セミナーなどで聞いた内容は20%ほどだそうです。

MBAも一緒で講義で使用するテキストを読んで講義を聞いただけでは内容の10%~20%くらいしか覚えていないものです。もちろんそれではビジネスでは使い物にならないですよね。

MBAで学ぶ各科目は、テキストや講義の内容を理解して期末試験などで筆記解答をして成績をとる、というスタイルは基本的にとりません。
ビジネススクールでそれなりの成績をとるには、テキストや講義の内容を100%理解するだけでは不十分で、自分なりに当該周辺知識をリサーチして付け加え、それを自分の考えとして論文やプレゼンテーションで相手に分かりやすく伝えるところまで求められます。

そのような作業をマーケティング、経営戦略、人事戦略論など各科目で1年、2年の間、繰り返し繰り返し行うことになります。その結果として、テキストや講義の内容はもちろんのこと、自分のリサーチした知識も習得し完全に自分のものとすることができるようになるのです。

学習の肝は、自分でリサーチ(インプット)をしてアウトプットする、というところにあります。ビジネススクールの教授陣の役割は、学生を正しい方向に向かわせる案内人のようなもので決して秘伝のレシピを伝授するようなことではありません。

クラスメートからの影響を受けることができる

MBAにおいてクラスメートから受ける影響は無視することはできません。
誤解を恐れずに言えば、国や地域、スクールの色によって多少の違いはあるものの、トップスクールであってもそうでないスクールであっても講義でやる内容は基本同じです。

ですので、MBAの質はそこで知り合うクラスメートによって大きく影響を受けると言えます。一番刺激を受けるのは、やはり自分とバックグランドが全く違う人たちが多く集まっているスクールでしょう。国籍、業界、職種、文化背景などが様々であればあるほど、彼らからの学びは大きくなります。

プレゼンテーションの仕方、ミーティングの段取り、反対意見に対しての反応や姿勢、議論の展開など、講義以外での彼らとの共有体験がすべて学びになるはずです。そんな彼らと自分を比べて、自分が学ぶべきことなども多く出てくるはずです。

クラスメートと1年、2年という期間を共に過ごすことで彼らから受ける影響はとても大きく、今後のあなたのキャリアにおける仕事の仕方も良い方向に変えていくことができるはずです。

そして現場で実行する

ビジネススクール在籍中はテキストや講義を通じてインプットし、論文やプレゼンテーションでアウトプットを繰り返します。そして、クラスメートからビジネスや人生における考え方や姿勢を学びます。1、2年後の卒業時点では自分の経営力、ビジネス力に大きな変化を感じることはあまりないかもしれません。

ビジネススクールで学んだことは、その後の第二のキャリアを積んでいく過程で、じわじわと効いてきます。実社会では異文化間コミュニケーションや討論など、ビジネススクールでも経験したような場面に多く出会うことになるでしょう。分からないことがあればビジネススクールでも実践していた通りリサーチをしてインプットをし、実践の場でアウトプットをして「インプット⇒アウトプット」のサイクルを自然と行っていくことができるようになります。その繰り返しが更に経営力、ビジネス力のアップを加速させます。

加速と言ってもゆっくりゆっくりです。MBA取得後3年、5年、10年という長い視点で自分の経営力、ビジネス力を育てていくかたちになるはずです。ビジネススクールがMBAの出願エッセイやインタビューを通じて出願者の「MBA取得後3年、5年の目標」を知りたがるのは偶然ではありません。

まとめ

MBAを目指す人たちの出願時の平均実務経験年数は、大体6年から10年くらいが多いです。年齢でいうと28歳から32歳くらいになります。

このくらいの年齢の人たちは、ビジネスパーソンとして自分の得意分野をある程度見つけてその分野で活躍している人が多いと思いますが、

「人の管理を任されるようになりリーダーとしての知識が必要になった」と新たな分野への挑戦が必要になったり、

「その得意分野だけでは一生食っていくことはできない」と現状を維持することに不安を覚えたりするようなケースも多いです。

事実、MBA留学相談で私のところに来られる方の多くはこのどちらかに不安を持っている人たちです。

その人たちがMBAで習得する本当の価値は、
1.インプット⇒アウトプットというサイクルを何回も何回も行うこと、
2.クラスメートからビジネスや人生についての考え方などに大きな影響を受けること
3.ビジネススクールで体験したことを現場で実践し続ける

この3点でいえるでしょう。
 

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