相談:MBA or EMBA。自分はどちらを目指すべきですか?

2020/04/28

MBA個別相談会で多い相談の一つが「自分はMBAにするべきか?EMBAにするべきか?」です。

MBAはMaster of Business Administrationで、経営学修士号。EMBAはExectiveがその前について、エグゼクティブ向け、つまり既に豊富な実務経験を有しているマネージャークラス向けのMBAプログラムと言えます。

どちらのプログラムが自分に合っているのかは、個別相談会などでお話を聞いてみないと何とも言えませんが、今回はざっくりとこの2つのプログラムの違いを説明します。

講義内容はほぼ同じ。クラスメートが全く異なる

基本的には、MBAとEMBAで学ぶ内容に大きな違いはありません。
どちらのプログラムであってもマーケティング、ファイナンス、アカウンティング、経営戦略、リーダーシップなどビジネス全般について学びます。ビジネススクールにも寄りますが使用するテキストやスライドなども似ているはずです。

大きな違いは、それらの講義を一緒に学ぶクラスメートです。MBA学生の平均年齢は30歳前後のスクールが多いのに対し、EMBAの場合は40歳前後のスクールが多いです。実務経験年齢もMBAなら5年~6年くらいに対し、EMBAの場合は15年から20年くらいの学生が多いです。

このような違いは、講義やグループワークのディスカッション内容に大きく影響してきます。

おススメは自分の年齢と実務経験年数が他のクラスメートと近い方のプログラムにすることです。そうすることで、自分がクラスメートへ価値提供できることも多く、クラスメートからの学びもより多くなるはずです。

EMBAはパートタイム

基本的にEMBAはパートタイムのプログラムです。つまり、現地に居住するのではなく、普段自分が拠点としている国や都市に滞在したまま、2,3か月に一回現地のキャンパスに集合して1、2週間集中的に講義を受けるスタイルです。毎回、キャンパスまで短期出張するようなイメージですね。
EMBAの学生は、経営者、起業家、マネージャー職の方が多く、彼らはプログラムに通うためにキャリアを中断することはありません。
ですので、EMBAの学生の皆さんは、普段はそれぞれの都市で仕事をしながらのパートタイム学生になるというわけです。

例えば、INSEADのGlobal EMBAは15カ月から17カ月のプログラムですが、シンガポール、フランス、アブダビの各コースがあり、シンガポールのコースを選んだ場合、2020年のスケジュールでは、以下の日程でシンガポールキャンパスやその他のキャンパスで学ぶというスケジュールになります。

INSEAD Singapore
Module 1: 13 – 23 August 2020
Module 2: 29 Sep – 4 October 2020
Module 3: 18 – 22 November 2020
Module 4: 6 – 10 January 2021
Module 5: 3 – 7 February 2021
Module 6: 15 – 21 March 2021
Module 7: 6 – 9 May 2021
Module 8: 29 – 31 May 2021

Elective
5 – 21 July 2021 in Fontainebleau

Key Management Challenges:
30 August – 3 September 2021, Fontainebleau
13 – 17 September 2021, Singapore
17 – 22 October 2021, Abu Dhabi
6 – 15 December 2021, Singapore (Commencement ceremony on the 16th)

Final Module
7 – 16 December 2021 in Singapore (Commencement on 16 December)

(出典:https://www.insead.edu/master-programmes/gemba/academics/programme-schedule)

また、シンガポール国立大学(NUS)のEMBAプログラムの場合は、15カ月間で、

Singapore 16– 30 May 2020
Jakarta 8-16 August 2020
Ho Chi Minh City 18-22 August 2020
Shenzhen 7-15 November 2020
Shanghai 17-22 November 2020
Singapore 19 Feb.- 3 March 2021
Delhi 3- 8 March 2021
Tokyo 8-13 May 2021
Singapore 14-22 May 2021
Sydney 14-19 August 2021
Singapore 20-28 August 2021

※新型コロナの影響で実際のスケジュールから変更になっています。あくまでも参考としてご覧ください。

(出典:https://emba.nus.edu.sg/en-SG/academics/programme-calendar-2/)

EMBA受験では経歴重視、GMATは不要なケースも。

どちらのプログラムにおいても出願準備で揃えなければならないものに大きな違いはありません。多くのスクールでは出願には以下が必要になります。

インタビュー、
エッセイ、
職務経歴、
推薦状、
TOEFL/IELTSスコア、
GMATスコア
GPA

MBAであってもEMBAであってもインタビュー、エッセイ、職務経歴が大変重要ですが、EMBAの方がよりその傾向は強いです。別の言い方をすると、EMBAではGMATスコアやGPA(大学時代の成績)はMBAほど重視されません。

GMATスコアやGPAに変わるものとして、

今までの10年、20年のキャリアでどんなことをやってきたのか、
どんな経験をしてきたのか、
そしてそこからどんな事を学んできたのか、

などを重視されます。

EMBA学生はネットワークを重視する。

MBAやEMBAを履修する目的は人それぞれです。

包括的なビジネススキルの習得
キャリアチェンジ、キャリアアップ
ネットワーク 
など。

EMBA学生の多くは、ネットワークを重視しています。
今の仕事で新しい市場を開拓するためにパートナーと成り得る人に知り合いたい、情報を得たい、影響を与えてくれる人や考え方に出逢いたいなど。

やはりEMBA学生の多くは経営に関わるポジションだったりビジネスのオーナーだったりします。自分たちの現在のビジネスを拡大、繁栄させるための手がかりに出逢うためにEMBAの旅をしていると言えます。

誤解がないように言っておくと、もちろんスクールの講義で包括的なビジネススキルを身に付けることも十分に意識しています。人によっては得意分野が偏っていたり、自己流だったり、どんなに優秀で成功を収めているビジネスパーソンだったとしても、まだまだビジネススキル改善する余地はあるのです。

経歴によってはEMBAを勧められる。

ビジネススクールによっては出願者の経歴、年齢、出願理由によってはMBAではなくEMBAを勧められるケースがあります。

その理由はこれまで説明してきた通りで、年齢が高く且つ実務経験が豊富な場合、その人が確実に学費以上の成果を獲得するためには、MBAよりもEMBAが適していると判断されるためです。

まとめ

MBAとEMBAの大きな違いはそのクラスメートと言えますね。
ビジネススクールでは、50%を教授から学び、50%をクラスメートから学ぶ、と言われます。そのため、学校そのものだけではなく、クラスメートのプロフィールによっても自分の学びに大きな影響があるのと同時に、あなた自身も他のクラスメートに対して大きな影響を与えます。

自分はどちらが適しているのかが、もしこれである程度明確になれば幸いです。

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