リーダーシップ能力を出願エッセイでどうアピールするのか?

2017/01/19

リーダーシップ能力は、ビジネススクールに出願する上で重要な要素です。

どのビジネススクールに出願するにせよ、審査官は出願者のリーダーシップ能力がその程度あるのか知ろうと様々な角度から審査をします。MBAは、短期間でリーダーとなりえる人材を育てる強化合宿のようなものなので、入学時点である程度のリーダーシップ能力を持っていることを証明すると入学審査に有利に働くと言えるでしょう。

リーダーシップと軽く申しておりますが、では「リーダーシップ」の定義はいったい何なのでしょうか?

ビジネススクールの出願だけではなく、職場でもよくリーダーシップという言葉が飛び交いますが、その定義をしっかりと理解できている人は多くはないのではないでしょうか。

これは少し問題ですよね。リーダーシップの定義がしっかりできなければ、ビジネススクールに出願する際のエッセイやインタビューなどで正しく自分のリーダーシップ能力をアピールすることはできません。

自分が持つリーダーシップ能力を正しくビジネススクールの審査官に伝えるために、このリーダーシップの定義をしっかりと理解し、それを的確にエッセイやインタビューに落とし込んでいく必要があります。

そこで参考になるのが、「『EQリーダーシップ。成功する人の「こころの知能指数」の活かし方』ダニエル・ゴールマン、リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキー著、土屋京子訳、日本経済新聞社」という書籍です。この本の中で、著者は6つのリーダーシップスタイルを紹介しています。

以下にこの6つのリーダーシップスタイルに私の見解を反映し、一つ一つ説明をしていきますので、ぜひ参考にしてください。

ただ参考にすると言っても、「なるほど、こういうタイプがあるのか。」で終わってしまってはいけません。

重要なのは、自分がどのタイプのリーダーなのか、を今までのキャリアを振り返ってみて特定することです。人によっては、一つのタイプではなく、2つ3つのタイプを同時にもっている場合もあります。(多くの場合そうでしょう。)
その自己分析した結果を、MBA出願のエッセイやインタビューに盛り込むところまで計画していくことが大切です。

1、ビジョン型リーダーシップ

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ビジョン型のリーダーは、チーム共通の目標を設定し、それに向かってチームメンバーを率います。
ビジョン型リーダーシップを発揮するには、メンバーから共通の目標に共感してもらうことが重要となります。リーダーはメンバーに目標を達成する方法を押しつけることはありません。メンバーにそれを達成する方法を自由に考えさせ、自ら行動し目標を達成するように導きます。

ダニエル・ゴールマンによれば、このビジョン型タイプのリーダーシップはビジネススクールで最も教えられるスタイルであると述べています。確かに多くの人が「リーダーシップ」という言葉から、共通の目標を設定してメンバーのサポートをするこのビジョン型タイプのリーダーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

2、コーチ型リーダーシップ

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コーチ型のリーダーは、チームメンバーと1対1で話し合うことを重視し、メンバー個人の長所または短所を気づかせる能力を持っています。個々のメンバーの話をしっかりと聞き、仕事面だけではなく人生の目標も一緒に考え、目標達成ためのアドバイスをしたり、協力をしたりするタイプです。

このスタイルのリーダーは、メンバーにちょっと頑張れば達成できる少し難しい課題を与えて、さらなる能力を引き出すためのサポートもします。

コーチ型のリーダーは、失敗は成功に繋がると言うことを信じており、小さな失敗を繰り返しそこから新たな学ぶを得ることを推奨します。それを積み重ねることでメンバーがさらなる成長をすることを期待しています。

3、関係重視型リーダーシップ

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関係重視型のリーダーは、チームメンバーと友好関係の構築と促進に力を注ぎます。業務外でのメンバーとの交流を通じて、人間性を重視した関係を築くことを大切と考えています。公私共にリーダーがメンバーの世話をしてくれることで、とても忠実な部下が育ちまとまった力を発揮する組織を作る上げる力を持っています。

親分タイプ、浪花節タイプの人はこのようなリーダーシップシップスタイルを持つことが多いのかもしれません。

4、民主型リーダーシップ

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民主型のリーダーは、 関係者全員を巻き込んでそれぞれから意見を聞き、物事を決定したり改善したりすることが重要だと考えます。民主型リーダーは、全員参加を非常に重視し、チームメンバー一人ひとりの意見を尊重します。良いニュースも悪いニュースも常にオープンな受け入れ体制を持っており、参加者全員が発言しやすい環境を作っています。

時には、激しい意見を戦わせて、お互いが納得できるまで話し合いすることを推奨します。メンバーとしても、自分の意見がしっかりと尊重されるため、自分の思うことを躊躇することなく相手に伝えることができます。そういった意味では、このタイプのリーダーが率いる組織では、多くの人の知恵を参考にする習慣が出来上がっており、比較的良いアイデアが生まれる可能性を秘めていると言えるでしょう。

5、ペースセッター型リーダーシップ

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ペースセッター型のリーダーは、リーダー自身が非常に高いレベルのパフォーマンスを発揮しそれをチームメンバーに手本として示すスタイルをとります。このタイプのリーダーの特徴は、自分と同じレベルをメンバーに要求し、そのペースにメンバーが追いついてくることを期待します。細かい指示の理由を言わずに、「言わなくても分かるだろう。」と考えています。

それ故にこのタイプのリーダーの下で働くメンバーは、リーダーが何を望んでいるのかよく分からず、リーダーが強引すぎると感じたり、リーダーが自分たちの能力を信頼していないと感じたりするようになり、リーダーに対して不満感を掻き立てる可能性を持っています。

ダニエル・ゴールマンによれば、このペースセッター型アプローチは、部下が自発的な意欲を持ち非常に有能である場合は、このアプローチは効果を発揮すると述べています。

6、強制型リーダーシップ

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強制型のリーダーは、 「俺の言う事は全て聞け。」というトップダウンのリーダーシップスタイルをとります。リーダーがすべてを決め、チームメンバーはリーダーの指示の手足のように動くと言うスタイルと言えるでしょう。そのためメンバーはリーダーからの指示がなければ自ら積極的に動こうとしなくなるのが普通です。勝手に自分で行動すればリーダーから怒られるので、リーダーの指示を待ってから動いた方が良いと考えるようになるのです。

一見、この恐怖政治のような強制型リーダーシップですが、ダニエル・ゴールマンによれば、例えば倒産寸前の会社を立て直す場合はこの有効であると述べています。倒産寸前の会社を立て直す作業では、各メンバーが次にするべくアクションが分からず、個々がそれぞれバラバラの業務をしてさらに事態が悪化するかもしれません。そんな状況下で、強制型リーダーの指示でやるべきことをやらせることで組織としてスピード感を持って問題を解決できる可能性があります。

まとめ

ダニエル・ゴールマンによれば、このようにリーダーシップは6つに分けることができると述べています。

1.ビジョン型リーダーシップ
2.コーチ型リーダーシップ
3.関係重視型リーダーシップ
4.民主型リーダーシップ
5.ペースセッター型リーダーシップ
6.強制型リーダーシップ

この中で自分はどの人スタイルのリーダーなのか考えてみてはいかがでしょうか。

ビジネススクールに出願する際、ただ単に自分は「リーダーシップ能力を持っている。」というのでなく、自分はどのスタイルのリーダーシップを発揮していきたのか、それによってチームをどのように導き、会社の業績アップに貢献することができたのか、ということをしっかりと述べることができれば、エッセイやインタビューはよりブラッシュアップされたものとなるでしょう。

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