相談:MBA準備のために読んでおくべき本は何ですか?

2021/02/20

MBAに合格された受講生さんからの相談で多いのが、

「MBA留学に向けて今のうちに読んでおくべき本は何がありますか?」

というものです。

多くの受講生さんは、MBAの講義が始まったら学ぶであろうマーケティング、会計、経営管理の本を読んで予習をしておこうと考えます。

しかし、この質問に対していつも私はマーケティングの本や経営管理の本よりもある特定の企業や経営者に関する本を読むことを推奨しています。

例えば、

「スティーブ・ジョブズ 」 著:ウォルター・アイザックソン 講談社
「ジェフ・ベゾス~果てなき野望」 著:ブラッド・ストーン 日系BP社刊
「SHOE DOG」 著:フィル・ナイト、東洋経済新報社
「孫正義300年王国への野望」 著:杉本貴司 日本経済新聞出版社

など、名前を聞けば世界の多くの人が知っているような世界的経営者の生い立ちからビジネス立ち上げまでを紹介した本などです。

今回は、なぜ経営一般知識よりもこのような著名な経営者や企業についての本を読むべきなのかについて、実際のMBAの進み方を解説しながらお話しします。

ディスカッションでは不可欠な知識

MBA留学前に読んでおくべき本が企業や経営者に関する本であるべき、最初にそして一番重要な理由は、これらはMBAでのディスカッションやレポートワークでは不可欠な知識だということです。

ディスカッションやレポート、つまりあなたがクラスメートや教授に対してアウトプットするために必要な知識であるということです。

ビジネススクールや担当教授によりますと前置きした上で話しますと、MBAの学びは以下のように進みます。

1.講義で基礎的なビジネスフレームワークの紹介(インプット)
例えば、マーケティングの講義では、きっと有名な「マーケティングの4P」を取り扱うでしょう。講義では、マーケティングの4Pの基本的な説明が教授によって行われます。

2.フレームワークの使い方を実践(インプット)
更に講義では、教授が用意した企業に4Pを当てはめるとどうなるか、などを話してくれます。そこで学生はフレームワークをどのように使うべきなのかを学ぶことになります。

3.他の企業でも実践(アウトプット)
講義では、他の企業ならどうなるのか、などもディスカッションすることになるかもしれません。ここでは、多くの学生が議論に参加して●●社の場合ならどうなのか、など業界や企業の枠を超えてヒートアップすることも多いです。

4.課題(アウトプット)
講義が終わったら、課題としてグループワークまたは個人ワークで、4Pを使った企業の分析などをすることになります。それを次の講義でプレゼンまたはレポート提出という流れになります。

あくまでも一例ですが、MBAの講義は基本的にはこのような流れで進んでいくと思います。そして、上記の流れでいう3、4番、つまりアウトプットの部分では、自分の経験や知識をフル活動する必要が出てきます。

このアウトプットのパフォーマンスは、どれだけ様々な企業や経営者の引き出しがあるかで大きく変わります。これは1日、2日で身に付けられるものではありません。様々な企業や経営者に関する本を読み、その企業の戦略や経営者の考え方、性格などを理解してうえで深いディスカッションをしたり、深い内容のレポートを仕上げることができるんです。

現地でのリサーチ時間を節約できる

MBA講義のほとんどの科目で課題が出されます。
課題の内容はプレゼンテーションだったりレポートだったりと様々なですが、基本的には講義で学んだビジネスフレームワークを元に自分で調査、分析をして自分なりの意見や提案をするというものです。

そしてこのような課題では多くの事例をあげて説明するのが一般的です。その事例をイチから調べていたらとても時間が足りません。

例えば、課題が

「スティーブ・ジョブズと全く違うリーダーシップを発揮して成功した事例を挙げてそのリーダーシップを議論しなさい。」

という内容だったとき、あなたならどうしますか?

予備知識として多くのリーダーについて知っていれば事例としてあげるリーダーはすぐに特定できるでしょう。
逆に全く予備知識がなかったら現地でイチから調査しなければならない。これは大変な作業ですし時間も足りず高いパフォーマンスを上げるのはきっと至難の業です。

現地でMBAを賢くスムーズに進めるには、企業や経営者に対してどのくらい引き出しを持っているのかが大きく影響します。

ビジネス理論などのインプットは時間がかからない

ここまで時期を読んでもらった方には分かって頂けたかと思いますが、MBAでの学びを最大限にするには、ビジネス理論を利用して様々な企業や経営者の事例を挙げてアウトプットすることです。

そういうと、こう思う人もいるかもしれません。

「いやいや、インプットもとても重要でしょう。予備知識がないと講義の内容も分からずビジネス理論も理解できずアウトプットどころではありません。」

はい、確かにその通りです。

講義にしっかりとついていくには、予習を欠かすことはできません。これは必須です。

でも、それは講義の直前にテキストの指定された箇所をしっかりと予習しておけばそれほど時間はかかりません。3,4時間ほど予習すればきっと講義についていけるだけの予備知識を得ることができるでしょう。

更に言えば予習で事前に読んでおくべきテキストブックは比較的簡単な英語で書かれているケースが多いです。

MBAで使う教材、資料は以下のものがあります。

・テキストブック
・論文
・雑誌
・書籍

この中ではテキストブックは一番シンプルな英文で書かれているためとても読みやすいです。IELTS、TOEFLなどスクールが指定する最低スコアをクリアしている合格者であれば、現地に到着してMBAが始まってから読み始めてもスラスラ読めるでしょう。

一方で、論文、雑誌、書籍は非常に難易度が高い英文で書かれているケースが多いです。そして、企業や経営者に関する情報は書籍に書かれている場合が多いです。これこそ、時間がかかりますし日本語の書籍で予備知識としてインプットしておくと効率的です。

そのような理由から、MBA開始前は、まずは日本語の書籍などで企業や経営者に関する情報を仕入れておくことが一番いいのではないでしょうか。

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