MBAを取得すると本当に転職に有利になんですか？に回答します。 ｜ MBA留学出願対策、日本人カウンセラー個別サポート

MBAを取得すると本当に転職に有利になるんですか？

定期的に開催している相談会ではこんな質問を頂くことが多くあります。特に会社を辞めて海外などでMBAを取得する場合は大きな投資となりますので、転職に有利かどうかを心配するのも当然のことですね。

転職に有利かどうかを考える上で重要なことは、当たり前のことなのですが、転職先企業に求められるスキルを持っているかどうかです。

別の言い方をすれば、企業が今後の人事戦略で業務をアウトソージングしても、デジタル化やオートメーション化しても、あなたのスキルはどうしても必要だと認めさせることができれば、MBA後の転職にはとても有利になります。

では、それをどういったスキルなのか。

MBA保持者が身に付けておけば転職に有利なスキルを以下３つご紹介します。

複雑なことを簡潔に説明するコミュニケーション力

豊かな生活が当たり前になっている先進国においては、もはや普通に生活して不便だな、と感じることはほとんどないはずです。生活に最低限必要なモノは、もう既に出尽されているのです。

そんな中であっても、各企業は生き残りをかけて新商品をどんどん世に出していく必要があります。既に贅沢な暮らしをしている先進国の消費者に受け入れられる商品を提供するためには、各企業は消費者自身がまだ気づいていない要求を先に見つけ出し、それに応えるための商品を開発することが必要になってきます。

そのような状況において、まだ誰も見たことがない「未知の商品」についてその価値を分かりやすく消費者に説明する能力が非常に大切になります。

アップルのiPhoneなどはその一つの例と言えるでしょう。

今となっては、iPhoneはとても便利で誰もが手放すことができないツールですが、iPhoneが開発される前、誰がiPhoneのようなツールがなければ生活が不便だ、と思ったでしょうか。恐らくスティーブ・ジョブズ以外の人間は、そうは思わなかったでしょう。

初めてiPhoneが発売されたときに、この訳の分からない未来の商品について、スティーブ・ジョブズは実にわかりやすく消費者にうまく伝えるプレゼンテーションをしました。

これからのビジネスでは、消費者の先をいった商品を開発することがどうしても必要になってきます。それを消費者に分かり易く伝えるためには、複雑なことを簡潔に説明するコミュニケーション力は必須なのです。これはどんなに優秀なコンピューターでもできる仕事はできません。

MBAにおいても、とても複雑なケーススタディの課題を、分かりやすくどのように結論づけたかを説明する能力が求められます。そして、その訓練を何度も何度も行います。

転職に有利なMBA保持者は、複雑なことを簡潔に説明する能力を身に付けているのです。

チームをリードするスキル

会社のプロジェクトにおいて、チームが達成するべき目標を掲げ、進むべき方向性を示し、メンバーのモチベーションを維持しながらパフォーマンスを上げていくスキル。
現状の業務から問題点を見つけ出し、適切な改善案を提案するスキル。

それらのスキルを擁しているのが優秀なリーダーです。このようなリーダーはあらゆる企業が欲しがる人材です。

リーダーシップ養成は、どこのビジネススクールも力を注いでいます分野でもあり、このような能力を発揮する訓練を何度も何度も行います。

転職に有利なMBA保持者は、チームをまとめ、高いパフォーマンスを上げるリーダーシップ能力を持っています。

アイデアを生み出すスキル

ビジネスにおいて、顧客の目は以前にも増してますます肥えてきています。各企業は顧客の財布の紐を緩めるために、様々な方法で他社商品との差別化や、イノベーティブな商品の開発などに日々奮闘しています。

そして、この差別化やイノベーティブなアイデアを創造するという仕事は、誰もが出来るわけではありません。AI技術でも当面は簡単に出来る仕事ではないでしょう。

MBAでは、この力を徹底的に鍛えることができます。グループワークでブレインストーミングをして、いかにイノベーティブなアイデアを出すことができるのかという訓練もします。

転職に有利なMBA保持者はアイデアを生み出す力を身に付けることができるのです。

まとめ

MBAを取得すると本当に転職に有利になるんですか？

この質問に回答するならば、MBAを通じて以下の３つのスキルを身に付けているのであれば、転職に有利。そう言えると思います。

１．複雑なことを簡潔に説明するコミュニケーション力
２．チームをリードするスキル
３．アイデアを生み出すスキル