MBA取得後に起業したいです、という人への忠告
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MBA受験の相談に乗らせて頂いている中で、「MBA取得後は起業したいです。」という方が結構います。
私は、会社員の道を脱落して起業することになったのですが、そんな起業家精神溢れる若い人を応援したくなります。
ただ、当たり前ですが起業がそんなに甘くはありません。
今回のブログでは前半で「将来起業したいです」という人への忠告、をお届けします。
私自身、何の成功もしていないしょぼい人間が何を言えるのか、ということもありますが、まあ最後まで読んでください。
そして、後半では「MBAのアントレプレナーシップ」について、お届けします。
月1回の奇跡
「MBA取得後起業したいです」という人への忠告。
それは「『月1回の奇跡』を放棄する覚悟ができていますか?」ということ。
会社員であれば、月1回、あなたの銀行口座に給料が会社から必ず振り込まれます。
どんなに仕事とサボっていても、
どんなに結果を出さなくても、
どんなに上司からの評価が低かろうが、
あなたが会社に在籍している限りは、必ず月1回あなたの銀行口座に一定の給料が振り込まれます。
特にそれが日本企業であれば尚更です。
誤解を恐れずに言えば、犯罪を犯したり、自分から辞めると言わない限りは、会社は便利なATMです。
これを奇跡と呼ばずして、なんと呼ぶべきでしょうか?
起業家には、月1回の奇跡は起こりません。
仕事をさぼったら給料ゼロです。
毎月結果を出し続けなければ給料ゼロです。
お客さんに見放されたら給料ゼロです。
融資はただの借金ですし、役員報酬は毎月貯金から切り崩しているようなものです。
自分で毎月お金が入っている仕組みを作らなければ食っていけません。
アメリカの有名な投資家であるロバートキヨサキさんも、このような事を言っていました。
「会社員時代は仕事中に事務所にあるコーヒーを何気なく飲んでいたが、自分でビジネスを始めたら、そのコーヒー一杯一杯も自らの費用であることを再認識した。」
「会社を辞めて初めて、会社は自分を雇うためにどれだけ大きな費用をかけていることを知った。」
この「月1回の奇跡」という言葉は、私の言葉ではありません。
私が起業する際にお世話になったある先生の言葉です。
「川尻さんは『月1回の奇跡』を放棄する覚悟ができていますか?」
これを言われたときはとても怖かったのを覚えています。
「将来は起業したい」とは思ってはいたものの、会社員としてしょぼい私は、全く会社に貢献できていませんでしたし、上司に怒られることはしょっちゅうあっても、褒められることなんてありませんでした。
実績についても、上司が出したのか、私が出したのか、曖昧でしたし、少なくとも私一人の力で会社に利益を持ってくるなんてことは、ほとんどなかったかもしれません。
そんな私が起業して、月1回定期的に成果を出せるのか?
そんな私が起業して、月1回お客さんが私にお金を出してくれるのか?
起業したら、この仕組みを自ら作り回していく必要があるんです。
この先生の言葉を、そのまま皆さんに送ります。
皆さんは、『月1回の奇跡』を放棄する覚悟ができていますか?
MBAと起業家精神学(アントレプレナーシップ)
続いてMBAと起業家精神学(アントレプレナーシップ)についてみていきましょう。
北米、欧州、アジアのどの地域であっても、MBAプログラムを提供する各スクールの情報をみていると、「アントレプレナーシップ」という言葉が出てきます。
私がMBAを取得したオーストラリアのクイーンズランド工科大学のビジネススクールもアントレプレナーシップに非常に強いスクールでした。
(当時は、New Venture Finance, New Venture Marketing, New Venture Growth and innovationなど、アントレプレナーシップに関する科目については、門外不出のスクール独自のテキストを使っていました。)
「アントレプレナーシップに強いスクールは、将来起業を目指す人向け」と考える人がいますが、必ずしもそうではありません。
もちろん、将来起業を目指す人にはとても有効なプログラムですし、そのようなゴールを見据えたクラスメートもきっと多いでしょう。
しかしながら、MBAのアントレプレナーシップでは、「事業をゼロから立ち上げるノウハウ」「リスクをとって挑戦するマインド」などを身に付けるものです。
これらは、企業のマネージャーやリーダーとして会社に貢献していく過程で必ず必要なスキルであると思います。
会社の新事業で全く新しい市場開拓を命じられる可能性もありますし、どんな事業であってもリスクをとって挑戦するマインドがなければ大きな成功を勝ち取ることはできません。
もっと言えば、小さいビジネスが順調に立ち上がるかどうかは、初期の「マーケティング力」がモノを言います。誰にも知られていないような商品やサービスをどうやって広めるのか、どうやってお客さんを獲得するのか、が重要なのです。
そういった意味でもマーケティングに興味がある人にはアントレプレナーシップに強いビジネススクールとの相性はいいものです。
まとめ
以上の通り、今回は起業とMBAについて考えてみました。
まず、MBA取得後に本気で起業したいという人は、「『月1回の奇跡』を放棄する覚悟ができていますか?」この問いかけを自分自身にしてみましょう。
最近ではどのビジネススクールでも、アントレプレナーシップに力を入れています。これは、将来起業を目指す人だけではなく、会社員として活躍していくためにも必要なスキル、マインドです。
スタートアップでは初期のマーケティングが成功のカギですので、特にマーケティングに興味のある人はアントレプレナーシップに強いビジネススクールとの相性は抜群です。
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