MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
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ティム・クック(Tim Cook)率いる「アップル社(Apple)」とMBAなどの学位を提供する「ビジネススクール」。
今回は、この二つを組み合わせてみて、「もしもアップル社がビジネススクールだったら
」という内容でお届けします。
あくまでも、一種のケーススタディとして、クックの経営スタイルをご紹介したいものですので、軽い気持ちで読んでみてください。
目次
MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
2011年10月スティーブ・ジョブズ (Steve Jobs)の死をもって、その2か月前からCEOに就任していたティム・クックのアップルが本格的に船出をしました。
しかしそれは決していい船出とは言えませんでした。カリスマ的リーダーを失ったアップル、いやアメリカ中、世界中に衝撃が走り、当初世間からは「アップルは最良の会社から良い会社に転落する。」「アップルはリーダー不在に苦しんでいる。」とも言われてきました。
しかしながら、2011年の売上高1,082億ドルだったのに対し、2018年は2,656億ドルと倍増していることからも分かる通り、アップルは快進撃を続け、今や伝説級の企業の地位を確立しています。
(出典:https://www.stockclip.net/companies/6895/performance)
しかも、それはジョブズと180度違う経営で大成功しているところが特記すべき点です。
・ジョブズは、チーム同士、個々の役員同士で競い合わせるスタイルでした。
・クックは、チームで協調し円満に事を解決するスタイルを取っています。
・ジョブズはそのカリスマ性を発揮しトップダウンでの経営でした。
・クックはボトムアップで自由な意思決定を推奨しています。
・ジョブズは慈善事業に一切関心を示しませんでした。
・クックは慈善事業を積極的に行っています。
誤解を恐れずに言えば、もしかしたら、2011年のCEO交代はアップルの成長にあわせてリーダーシップスタイルを変えるべきベストタイミングだったのかもしれません。
ダイバーシティ重視のクラス構成
もしもアップル社がビジネススクールだったら、ダイバーシティが大変重視されたスクールとなるでしょう。
世界中のビジネススクールはダイバーシティを重要視しているのは、周知の事実ですが、クックは人一倍重要視しています。
クック曰く、「平等と多様性はビジネスに役立つ」
クックは、幼少時代を人種差別のひどい村で過ごし、それを目の当たりにしてきました。また、2014年10月にブルームバーグの記事でクックは、自分が同性愛者であることをカミングアウトし話題となりました。
そんなところからも、クックの人種差別やマイノリティへの関心は伺うことができます。CEOになってからは黒人学生の多い大学やマイノリティ団体への寄付を積極的に行っており、ダイバーシティに関して人一倍重要視していることが分かります。
もしもアップル社がビジネススクールだったら、国籍、職歴、性別のみならず、あらゆる側面からの多様性を持つ学生のスクールになるでしょう。
スクールとの適正が重要
もしもアップル社がビジネススクールだったら、受験者はスクールとの適正が重要視されます。
クックは、アップル幹部を採用・解雇する際には、適正を重要視します。それに関する興味深いエピソードがあります。
2012年、クックはジョン・ブロウェットを小売担当上級副社長として採用しました。ブロウェットは、ウォートンスクールでMBAを取得しており4万人の従業員を抱えるヨーロッパ最大級の小売業者ディクソンズ・リテール出身でした。
彼はアップルで教科書通りの戦略を次々と実行していきます。スタッフ数と勤務時間を減らすコスト削減したり販売目標数字を追いかけて固執したり。
前職のディクソンズは量販店でありアップルは高級感を売りにしたメーカーであったため、そのスタイルがアップルには合いませんでした。結局彼は6か月で解雇されてしまいました。
クックはブロウェットの能力を低く見たのではなく、アップルの適正という観点から見て解雇したのです。
ビジネススクールにも同じことは言えます。
学力があるか、経歴が素晴らしいかどうかではなく、スクールに適正なモチベーション、目標を掲げているのか、が重要なんです。
クリエイティブになることを求められる
もしもアップル社がビジネススクールだったら、クリエイティブな学生がより評価されるスクールになるでしょう。
クックは部下に対して信頼し、自ら判断を下すことを推奨しています。社員には常にクリエイティブであることを求めボトムアップのレポートを歓迎しています。
2017年4年、カリフォルニア州クパチーノに巨大な宇宙船型本社がオープンしました。この新本社は「アップルパーク」と呼ばれ、ジョブズが最後に、そしてクックが最初に手掛けたプロジェクトのひとつです。
ジョブズは普段の何気ない会話からクリエイティブな考えが閃くことを信じていました。
アップルパークでは家具、ガラス、壁、コーヒーカウンター、社員の動線などあらゆる要素を考慮して、会議室がなくても社員同士が交流しディスカッションできる設計になっています。
もしもアップル社がビジネススクールだったら、学生が一日中パソコンの前に座って勉強したり、ミーティングルームに籠って案を出すようなスタイルではなく、キャンパス内を歩き回りクリエイティブな発想を思いつくようなキャンパスになるでしょう。
まとめ
MBAケーススタディ:もしもアップル社がビジネススクールだったら
1.ダイバーシティ重視のクラス構成
2.スクールとの適正が重要
3.クリエイティブになることを求められる
こうしてみると、多くのビジネススクールにも共通する事項が多いですね。
しかしながら、これをただ字面で理解しているだけではいけません。
なぜダイバーシティが重要なのか、
なぜスクールとの適正が重要なのか、
なぜクリエイティブになることが重要なのか、
このアップルのケースが少しはヒントになったのであれば幸いです。
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