Archive for the ‘MBA出願までの道。準備段階で絶対に抑えておきたいポイント。’ Category
MBA取得後にキャリアを大きく変えられる人の特徴3つ
MBAを取得したらキャリアを大きく変えることができますか?
MBAを取得したら転職に有利ですか?
MBAを取得したら自分の人生が変わりますか?
定期的に開催しているMBA相談会では、このような質問をよく受けます。大きな資金と時間を投資しているわけですから、MBAプログラムによるBefore、Afterで大きく変わることを望むのは当然のことですよね。
MBA Loungeでも毎年数多くのMBA合格者を輩出させて頂いており、同時に数多くのMBA取得者が生まれています。
その中でも、やはりMBAを通じて人生やキャリアを大きく変えることが出来る人、転職で大成功する人には特徴があるな、と感じています。
今回の記事では、MBA取得後にキャリアを大きく変えられる人の特徴を3つ紹介いたします。
貢献度が高い人
MBA取得後にキャリアを大きく変えられる人は、コミュニティーに貢献したいという気持ちが強い人です。
MBAの身近な例で言えば、ビジネススクールのプロモーションのために在校生のアンバサダーとして、SNSなどでご自身のMBA生活の内容を発信したり、ビジネススクールが開催するスクール説明会に在校生としてゲスト参加したり。このような形で将来の受験生及びビジネススクールに対して貢献している人たちです。
このような献身的な活動をしていることで、ビジネススクールに感謝されるだけではなく、周りの人がその人に集まるようになります。
Give & Takeというよりも、常にGiveの精神で「人に何かを与えること」を意識すると周りの雰囲気や環境までも変えてしまう可能性を秘めています。そうすることで、多くの人が集まり、多くの人に感謝され、結果的に自分に恩恵として返ってくることになります。
コンプレックスを持っている人
MBA取得後にキャリアを大きく変えられる人は、コンプレックスを持っている人です。
「あの人に比べて自分なんか、、、」
「なんで自分はこんなにも恵まれてないのだろう」
「私って本当に頭が悪い」
悪く言えばマイナス思考ですが、このマイナス思考を上手く利用して「なにくそ!」という気持ちで自分を奮い立たせることです。悔しい思いや悲しい思いをした人は、それをバネに頑張ることができます。
ビジネススクールに入学すると、周りには多くの優秀なクラスメイトと出逢うことになります。例えば、
・あのイギリス人のクラスメートの相手の気持ち読む力はスゴイな。
・あのインド人のクラスメートのプレゼン力は本当に理解しやすく頭が良いと感じる。
・あのシンガポール人のクラスメートの仕事の進め方は非常に合理的で感心する。
今まで会社員として生活していた環境では、決して出逢う機会がなかった多くの優秀な人たちに囲まれて1年から2年という期間を一緒に過ごすことになります。
そのような経験を通じて、「自分が小物」であることを認識することも多いです。
「自分には大した経験もないし、MBA前には強みだと思っていた部分も大したことがないと気付いた。あれをインタビューなどで自慢げに強みだとアピールしていたことが恥ずかしい、、、」
なんて。
この気持ちこそが非常に大切なのです。こんなコンプレックスが「なにくそ根性」「雑草魂」に昇華して、自分の将来を大きく変えるエネルギーとなります。
皆さんも自分のコンプレックスを見つけてみましょう。
他人と劣っていることはなんですか?
この人には敵わないと思ったことはなんですか?
自分はなんてダメだ人間だと思った経験はなんですか?
コンプレックスを持って、マイナス思考を上手く利用して、それを大きな飛躍のエネルギーにしていきましょう。
勘違いしている人
MBA取得後、キャリアを大きく変えることができる人は、勘違いをしている人です。
「自分は何でもできる」
「こんなこと楽勝でしょ」
そんな勘違いしている人こそが本当にすごい実績を成し遂げてしまう可能性があります。
前述の「コンプレックスを持っている人」は、どちらかと言えばマイナス思考ををバネにすると言う発想ですが、勘違いしている人はプラス思考でそのまま突き抜ける人です。
スティーブ・ジョブズは「The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.」と言ってApple商品を開発し、本当に人々の生活そのものを変えてしまいました。
イーロンマスクも、火星に人類を送る、電気自動車を作る、など、他の人を到底不可能だと思われることを挑戦して、今まで成功してきています
スティーブ・ジョブズや、イーロンマスクのような偉人を例にあげたら自分とは次元の違う世界と思う人もいるかもしれません。でもちょっとした小さな事でも良いのです。
例えば、「MBA取得後は海外就職をして海外移住をする。」「自分の会社を作って大金持ちになる。」なんて言えば、周りの人はあなたをバカにするかもしれません。
でも本人がその夢を叶えるため、必死に動き回れば、その勘違いも現実になっていくものです。少なくとも私の周りの人(過去のMBA Lounge受講生さんや起業仲間)はみんなそうです。
まとめ
MBA取得には費用も時間も大きな投資となります。そのため、「MBAを取得してどこまでキャリアを大きく変えることができるのか?」と懸念する人も少なくありません。
MBA取得後にキャリアを大きく変えられる人の特徴は以下の3つです。
1.貢献度が高い人
献身的な活動をしていることで、ビジネススクールに感謝されるだけではなく、周りの人がその人に集まるようになります。
2.コンプレックスを持っている人
「なにくそ!」という気持ちでコンプレックスを上手く利用してキャリアを大きく変えるエネルギーにしましょう。
3.勘違いしている人
夢が大きすぎて勘違いであろうと、それを叶えるため必死に動き回れば、その勘違いも現実になっていきます。
欧州中心にキャリアを構築:渡辺さんインタビュー(HEC Paris full time MBA)
MBA Loungeの受講生さんでフランスのHEC ParisのFull time MBA修了しました渡辺さんをお招きして、HEC Paris MBAについて伺いました。
渡辺さんは大変ユニークな経歴をお持ちで、その考え方を聞いていてもとても興味深い話でいっぱいでした。以下はインタビュー内容を一部省略、意訳してまとめたものになります。フルバージョンのインタビュー動画にてご覧いただけます。
Q. 簡単な経歴を教えて頂けますか?
MBA入学前の直近は、IT・通信業の日系会社でインドに4年ほど滞在していました。アカデミックなバックグランドは建築で、東京の大学を卒業後、Civil Engineerとして日本で働いていました。その後、イギリスに渡って少し金融系の仕事をした後に、インドでITの仕事をしていました。
・経歴から見ても渡辺さんはとても器用ですね。ベースは建築ですよね?
そうですね、ベースはエンジニアマインドで、それを他にも応用しているという感じですね。
Q. MBAの一日の生活について教えてください。
タームによって違います。HEC Parisの場合は全部で4タームありますして、特に忙しいにはCore courseをメインに取るターム1、2です(それぞれ3カ月)。早いときは8時から授業が2コマあり、お昼を挟んで午後も2コマとなり、17時か18時くらいまで授業を受けてその後にグループワークという形です。
ターム3はElectiveで自分の好きな授業を取れるので、自分のペースによってインターンに集中する人もいれば、やりたい科目を選んできっちり学ぶなど、フレキシブルに過ごせると思います。
週末なんですが、HEC Parisはパリ郊外にありますので、学校から出ている無料バスでパリまで出てフラフラしたり友達と飲みに行ったりしていました。ターム1と2の間に1週間くらい期間があるのですが、その間にIntensive courseがあります。それを取る人もいれば、Holidayとしてリラックスする人もいます。
Q. 渡辺さんはキャンパス内の学生寮に住んでいましたよね。HEC Parisの学生の90%は寮に住んでいると聞いたことがありますが、どんな生活でしたか?
タームによって変わりますが、最初は寮で時間に融通が利くようになったらパリの方へ移動する人もいます。
Q. 入学前に想像していたことと違ったと思うのはどんなところですか?
最初はMBAに行くような人たちは皆さんキラキラしているようなイメージで少しビビッていましたが、実際は様々なバックグランドで面白かったです。
一方で、MBAは同じ志を持っている人たちが集まっている場所なので、MBA以外の人と話をすると少しギャップを感じることがあり、MBAが本当に特殊な場所なんだな、という感覚を持ちました。
Q. MBA以外の生活で楽しんでいることはありますか?
フランスには色々な有名な建築があるので、それらを見に行くことで、学部時代に学んだのと実際に見るとでは違うな、と肌で感じました。また、私はワインが好きなので結構ワインを飲んでいたことなどが楽しんでいたことです。
Q. HEC Parisの出願ではインタビュー前にプレゼンがありますが、そういえば渡辺さんは建築をテーマにプレゼンされていらっしゃいましたよね?
はい、物凄い反応が良くて「あたなほどユニークな人は見たことがない」とコメントをもらったのを覚えています。
Q. HEC PariはMBAT(MBA Tournament)というスポーツ大会の会場にもなっていますが、これも参加されましたか?
はい、参加はしたのですが、ちょうどその時に風邪を引いてしまって、ボランティアとして参加しました。水泳やラグビー、それから泥んこの中の綱引き、マリオカートのようなモノもあって運動会のような感じでした。
Q. 交換留学先としてRMS-Erasmus Universityを選択されていましたが、なぜRMSを選んだのですか?
そもそもヨーロッパのビジネススクールを選んだ時点で、北米とアジアを外しました。そのうえで、HEC以外の目線を知りたいと思い、あえてHECを出てみて比較してみたかったからです。
その中でRMSを選んだ理由は広がりを重視したからです。オランダはもともと貿易で発展していて国なので、色々なモノが入ってきて色々なモノを消化している国民性なのかな、と思っていて、それを体感したいと思ったからです。
Q. RMS滞在の期間はどのくらいでしたか?
期間としては、9月から12月の4か月間で行っていました。また、HEC Parisと違うな、と思ったのはElectiveの授業には、MBAの学生だけではなくEMBA、Global EMBAの学生も参加できるので、より実務的な話が多かったと感じました。
例えば、Innovative eco-systemの科目では、講義の1週間後に学んだことをどうやって実務に落とし込んだのか、という具体的な話を聞けたことがとても面白かったです。
Q. 印象に残っているクラスメートについて教えて頂けますか?(経歴、性格、趣味、雰囲気など)
経歴という意味では、フランスのボルドーにワイン農場を持っている中国系女性の同級生がおり面白いな、と思いました。
その他、一番仲が良かったインド人は、頭が良すぎて3歩先の発言するような人でした。その人と打合せをするための打合せをしていたのを覚えています。
Q. 将来のゴールについて教えてください。
端的に申し上げますと、まだまだボンヤリしているのが正直なところです。
MBA前にはコンサルタントに興味があったのですが、MBAでいろいろ経験してセミナーなどに参加して少し違うなと感じるようになりました。
では次何をしようかと考えたとき、今私がやってきたこと(建築やIT)をどうやって繋げるかを考えていたのですが、その中で興味をもったのはメタバースです。どのような分野で絡んでいけたらいいな、と思っています。
本日はお忙しいところインタビューにご協力頂きましてありがとうございました。
子育て世代のMBA。キャリアを成功させる秘訣3つ
MBA Loungeの受講生さんの中には、乳児、幼稚園児、小学生のお子さんを持つ子育て世代の方々が多くいらっしゃいます。
子育てをしながらMBA受験、そしてMBA履修をしていくのは、時間的にも経済的にも精神的にも大変かと思います。
でも、そんな子育て世代の方々だからこそ、MBAやその後のキャリアを成功させるために大事なことを教えてくれる素晴らしい「先生」が身近にいるのはご存じですか?
そう、子育て世代の方々のキャリア成功の強力な先生、それはあなた達のお子さんたちです。私も今、小学生の息子がおりますが、特に幼稚園児の頃には彼からキャリア形成においてとても重要な学びがありました。
子育て世代だからこそ、あなたのお子さんから学べるMBAで大事なことは3つ。
「好奇心を持つ」「人を真似る」「助けを求める」です。
これが、子育て世代の方々が持っている大きな強みなんです。
好奇心を持つ
子供は好奇心の塊です。周りは新しいものだらけで、見たものに声をあげ、手元にあるものは何でも触ります。
私の息子でも私がどこかへ行こうとすると「僕も行きたい。」
私が何かを見てると「僕も見たい。」
私が何かを食べていると「僕も食べたい。」
とにかく、僕も、僕も、僕もです。
面白いのは行く場所、見ているもの、食べているものが何か分かっていないのに行ってみたい、やってみたいということです。
大人になったらそんなことないですよね?
大人なら、どこかに行く前に、行く場所を確認します。そしてそこに行くことに自分はどんなメリットがあるのかを考えます。
子供はそんなのは関係ありません。とにかく「行ってみたい」なんです。
MBAや人生のキャリアを考えたとき、このような「どこに行くか分からないけど、とにかく行ってみたい」という気持ちが大切です。
もちろん、大人(特に子育て世代)は家族を守る義務がありますから子供のように何でもやってみるというわけには行きません。それでも
「MBAはどんなものかまだ良く分からないけど、僕もやってみたい。」
「あの人のことは良く分からないけど、僕も会ってみたい。」
「このビジネスは良く分からないけど、僕もやってみたい。」
実際に行動するかどうかは、さすがに事前の見極めが必要ですが、少なくとも見るもの聞くものに興味を持つ姿勢は大切です。
好奇心がなければ、絶対に行動には移せません。
行動に移せなければ、絶対に成功はしません。
人を真似る
子供を見ていて思うのは、すぐに「人の真似をする」ということ。
テレビのお笑い芸人のリアクションを真似して大笑いしたり、アニメのセリフを真似して喜んだり、そしてもちろん、親の言動を観察してそれを真似します。
私も自分の息子を生まれた直後からずっと観察していますが、言語も行動も思考も、人の真似をすることで学んでいるんだな、とつくづく実感します。
MBAやその後のキャリアで成功を目指すならトコトン人の真似をしましょう。尊敬する上司や先輩、影響を受けた著名人など、その人がいつもどんな発言をしてどんな行動をしているのか観察して、後は自分がその人になりきって真似をしてみるんです。
MBAに入学すれば、クラスメートをはじめ真似をできる対象も更に広がっていくでしょう。
「彼のプレゼンは人の心を惹きつけるな。自分も同じような話し方やしぐさを真似てプレ戦をしてみよう。」
「彼女の思考方法は面白い。物事をそんな風に考えるんだ。自分も彼女になりきってちょっと違う視点の発想をしてみよう。」
そんな形でとにかく人の真似をするんです。
そうすることで、自分の殻を抜け出し、新たなキャリアへの世界が広がっていくでしょう。
助けを求める
好奇心旺盛な子供は、周りにあるあらゆることに挑戦しようとします。
例えば、私の息子は、私が鉄棒で前回りをしたのを見たら、自分もそれを真似して挑戦します。もちろん最初は何回やっても上手く出来ませんが、それを恥ずかしがることもなく、何度も何度も挑戦します。どうしても上手くできないと私に「手伝って」と助けを求めます。
大人になると、中々この一連の流れに躊躇する人が多くなります。要するに、挑戦もしなければ、誰かの真似もしなければ、人に助けを求めることもありません。仕事であればやるでしょうが、やってもやらなくても今の生活に何ら影響がないことはどうしても躊躇したり後回しにしてしまったりします。
でも、子供はそんなことお構いなしに興味を持ったことに挑戦し、失敗し、助けを求めます。
まとめ
子育てと仕事、そしてMBA受験の3つを同時に進めるのは大変なことです。でも、子育て世代の方々が持っている強みを忘れてはいけません。
あなたのすぐそばに、MBAをはじめとするキャリアを成功に導いてくれる強力な「先生」がいるんです。その先生は、身をもってあなたに以下の3つを教えてくれます。
・なんでも好奇心を持って挑戦してみよう
・人を真似をして習得しよう
・人に助けを求めて解決しよう
もう一度言いますが、これは子育て世代の方々が持っている強みです。この強みを生かしてMBAをはじめとするキャリアを頑張っていきましょう。
アジアでMBA(香港編)
香港は、アジアのMBAの中でも人気の地域の一つです。
アメリカやスイスのシンクタンクが発表した「世界の都市総合力ランキング」や「世界の競争力の高い国・地域ランキング」でも常に上位に位置し、アジアの都市の中でも、香港は東京やシンガポールと並ぶ競争力を持っています。
MBAホルダーの求人の数も多く、香港のビジネススクールでMBAを取得し、特に金融やコンサルティング分野においては、そのまま香港に就職する学生も少なくありません。
地理的にも世界屈指の金融センターであり多くのハイテク企業の本社を持つ中国の深セン市に近いこともあり、香港の各ビジネススクールはMBA課外活動の一環として、深センエリアへのフィールドワークも盛んに行われています。
MBAを提供する香港の主要ビジネススクールは、主に以下の4校です。(順不同)
香港大学(HKU)
香港大学は、1887年に創立された香港最古のアジアの名門大学です。香港大学のMBAプログラムは、約1年のプログラムで、主なMBAの講義は香港島の東海岸に位置するビジネスパークの一つであるサイバーポート(Cyberport)地区のキャンパスにて提供されています。選択科目の履修については、多くのMBA学生は香港市街地のAdmiralty(金鐘)駅直結にTown Centreキャンパスにて受講できます。
HKU MBAには、3つのTrackがあり、4か月から6カ月ほど希望に応じて香港、上海、ロンドン、ニューヨークで学ぶことができることが大きな特徴です。
Hong Kong/China Trackでは、入学から卒業まで香港大学のキャンパスで学ぶか、数カ月間、上海の復旦大学で学ぶことができます。London Trackでは、イギリスのロンドンビジネススクールで学びます。New York Trackでは、ニューヨークのコロンビアビジネススクールで学びます。
いずれも、現地の学生に交じって同じ教室で同じ講義を受けることになりますが、これは交換留学ではなく、HKUの正式なカリキュラムの一部という位置づけです。
その他のHKU MBAに関する詳しい説明はこちらから
香港科技大学(HKUST)
香港科技大学(HKUST)は、テクノロジーとビジネスを重視する目的で1991年に創立された世界トップレベルの公立大学です。HKUST MBAは、各MBAランキングでも常に上位にランクされており、金融、コンサル、テクノロジー関連出身の学生が多く在籍します。
キャンパスは九龍島東部の海岸沿い位置し、キャンパスから海を一望でき、静かな環境で勉強に集中できる環境が整っています。一方で、主にパートタイム学生向けとして香港島の中心部にダウンタウンキャンパスが設置されています。
また、HKUST MBAは学習量や成績採点などはハードなことで有名で、一旦入学したら学生は気を抜くことなく、必死で授業に食らいついていくモチベーションが求められます。だからこそ、卒業して次のキャリアを歩む際には、一つ上のレベルで活躍する土台を構築することができるとも言えますね。
HKUST MBAは、フルタイムの他、Digital MBA(DiMBA)と呼ばれるOnline MBAプログラムも開設しています。仕事を続けながら約2年かけて修了できるということで特にアジアの学生に人気のプログラムです。日本時間の平日夜、週末に講義が設けられていますので、日本で働くビジネスパーソンには時差を気にすることなく履修することが可能です。修了すると、フルタイムMBAと同様の学位が授与されます。
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香港中文大学(CUHK)
香港中文大学(CUHK)は、香港の北部に広大なキャンパスを擁する公立大学です。CUHK MBAは、アジアで最も古い歴史を持つビジネススクールであり、4万人以上の卒業生が世界中で活躍しています。
あわせて、CUHK MBAは、特にアントレプレナーシップ(起業学)、ファイナンス(金融)、イノベーションに強く、主に起業や金融、イノベーション関連でのキャリアを目指す学生が多く在籍しています。中国の深センとの投資家やビジネスリーダーとの結びつきも強く、CUHKの学生は彼らとの交流する機会が充実しています。
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香港城市大学(CityU)
香港城市大学(CityU)は、香港島の九龍塘にキャンパスを持つ公立大学です。ショッピングモールに直結しておりアクセスは抜群です。
フルタイムMBAプログラムは開講してまだ10年しかたっていないため、日本人学生は非常いに少ないです。中華圏の学生が多いため、中国や中華系のキャリアを目指す方には、強力なネットワークを構築する環境が整っています。
近年ではEMBAプログラムにも力をいれており、特に香港駐在中にMBAを取得したいというビジネスパーソンにはお勧めのプログラムです。
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香港MBA受験
これらの香港のビジネススクール4校(HKU,HKUST, CUHK, CityU)の受験に必要な項目は以下の通りです。ビジネススクールや年度によって必要項目は若干の変更はありますが、この辺が基本ですので、計画的に準備を進めていくようにしましょう。
・Interview(面接)
・Essays
・CV(職務経歴書)
・推薦状
・IELTS, TOEFLなどの英語試験
・GMAT, GREなどの学力試験 (CUHK、CityUはオプション)
・GPA(学士課程の成績証明書)
まとめ
香港MBAは、アジアでのキャリア構築には有効なプログラムと言えます。アジア地域を中心に起業、コンサル、金融、イノベーション、テクノロジー関連及びアジアビジネスには圧倒的な強さを持っており、香港のMBAホルダーはこれらの分野で活躍しています。
アジアでMBA(シンガポール編)
アジアでキャリア構築を目指すビジネスパーソンにとって、シンガポールのビジネススクールでMBAを取得することは、選択肢の一つです。
シンガポールは小さい人口規模や都市国家という特徴により外需依存が極めて高く、貿易、金融をはじめとした多くの企業がシンガポールに集結しています。そのため、アジアビジネスの重要な拠点の一つの地域として、多くの優秀な人材が集まる都市となっています。
シンガポールのビジネススクール(NUS,NTU, SMU,INSEAD)でMBAを学ぶことで、アジアビジネスの中心地にどっぷりと浸かり、将来的にアジアでのキャリア構築に有利な立ち位置を獲得することができるでしょう。
特にシンガポールは地理的にもアジアの中心に位置するため、東アジア、東南アジアへの行き来もしやすく、アジア全土から数多くの学生が集まり、アジアの中でのダイバーシティを持つのもシンガポールのMBAプログラムの特徴に一つです。
MBAホルダー向けの求人も多く、アジアだけではなく欧米やオセアニアのビジネススクールでMBAを取得した人たちが就職のためアジアへ来るケースも多いです。現地での就職を目指してアジア、如いてはシンガポールでのMBA取得を目指す学生も増えています。
MBAを提供するシンガポールの主要ビジネススクールは、主に以下の4校です。(順不同)
シンガポール国立大学(NUS)
シンガポール国立大学(NUS)は、100年以上の歴史を持つシンガポールの総合大学です。アジアでもトップクラスの名門校であり、東京大学や京都大学など数多くの世界の名門大学と提携をしています。2013年にはアメリカのイェール大学とも提携を開始し、シンガポールのキャンパス内にYale-NUS Collegeに開校しています。MBAプログラムとしては、フルタイムの場合は定員約120人で、毎年10~15人ほどの日本人学生が入学しています。
シンガポール国立大学は、選択科目が豊富です。マーケティングやファイナンスなどの主要な分野だけではなく、不動産やヘルスケアなど珍しい分野など多岐に渡ります。これらの選択科目から自分のキャリア設定に合うカリキュラムに自分でカスタマイズすることができるのも大きな魅力です。
その他、NUSの詳しい説明はこちらから
ナンヤン理工大学(NTU)
ナンヤン理工大学(NTU)は、アジアNo.1の工科大学として多くの人材を輩出している大学として有名ですが、ビジネススクールも負けず劣らずの実績を持っています。MBAランキングでも世界及びアジア上位校の常連校で、リーダーシップにフォーカスした実践的なプログラムが特徴です。
中でも、SPANと呼ばれるコンサルティングプロジェクトは、実践的なコンサル経験を通じてビジネススキルを養う絶好の場となっています。フルタイムプログラムは1年ですが、日本の早稲田大学、スイスのSt. Gallen, フランスのESSECとそれぞれDouble degreeプログラムを提供しています。
また、ナンヤン理工大学はミッドキャリア向けのフルタイムプログラムFellows MBAも提供しており、30代後半以上の学生にも人気となっています。
その他、NTUの詳しい説明はこちらから
シンガポール経営大学(SMU)
シンガポール経営大学(SMU)はアメリカのペンシルバニア大学ウォートン(Wharton)スクールをモデルとして2000年に設立されたシンガポールの国立大学です。シンガポールのビジネス街に位置する都市型キャンパスを擁し、非常に実践的で実業界との繋がりが強いことも特徴です。
SMUの特徴の一つは、フルタイムとパートタイムの学生の垣根が無いところと言えます。シンガポール現地で働くパートタイム学生が多く、選択科目ではほとんどの授業が夜間に開講するため、フルタイムの学生は多くのパートタイム学生と交流する場があります。インターンシップもほぼ必須となっているため、フルタイムの学生であっても、シンガポールで働きながら授業を受けるという生活スタイルになります。
その他、SMUの詳しい説明はこちらから
INSEAD
INSEADは、フランス、シンガポール、アブダビのキャンパスを持つグローバルなビジネススクールです。毎年発表されるFinancial times誌などのMBAランキングでもかなりの上位にランクしているため、競争率もそれだけ高いビジネススクールです。
世界70ヵ国以上から学生が集結する国際色豊かなビジネススクールでフルタイムMBAでは年間約1,000人、EMBAでは年間約190人が入学しています。このような大規模スクールにもかかわらず、学生一人一人へのキャリアサポートは充実しており、学生の満足度も高いです。
その他、INSEADの詳しい説明はこちらから
シンガポールMBA受験
これらのシンガポールのビジネススクール4校(NUS,NTU, SMU,INSEAD)の受験に必要な項目は以下の通りです。ビジネススクールや年度によって必要項目は若干の変更はありますが、この辺が基本ですので、計画的に準備を進めていくようにしましょう。
・Interview(面接)
・Essays
・CV(職務経歴書)
・推薦状
・IELTS, TOEFLなどの英語試験
・GMAT, GREなどの学力試験
・GPA(学士課程の成績証明書)
シンガポールキャンパスツアー
MBA Loungeでは、MBA出願サポートの受講生さんを対象として毎年シンガポールのビジネススクールへのキャンパスツアーを開催しています。
2日間で全4校を訪問するようなスケジュールで、アドミニ、在校生から受験や学生生活に関して生の声を聞くことができる絶好の場となっております。
※過去のキャンパスツアーの様子
まとめ
シンガポールのMBAは、アジア地域全体でのキャリア構築を目指す人に人気のプログラムです。各スクールともにそれぞれ特徴がありますので、自分とのフィット感を見ながら、最適なプログラムを選んでいくようにしましょう。シンガポールのMBAに限ったことではありませんが、MBA受験においてスクールとのフィット感は大変重要な要素です。
GMATが高いから、経歴が素晴らしいからという理由だけで受験生に合格を出すスクールはありません。しっかりと自己分析を行い最適なビジネススクールを見つけていくようにしましょう。
MBA受験やその後のキャリアが不安な君たちへ
「MBAに合格するのか、合格したとしても講義についていけるのか不安しかありません。」
MBA相談会では相談者さんからのこのような声がとても多いです。
相談者さんの多くは「MBAは自分よりも優秀でエリートの人たちがいくもの」という先入観を持っているようです。
そのせいか、MBAを目指すとなると、①MBA受験、②MBA在学中、③卒業後の進路、と段階ごとにそれぞれ大きな不安要素を発見してしまうものです。
確かに不安はいっぱい
MBA受験であれば、
・英語試験をクリアできるのか、
・GMATでそれなりのスコアを出せるのか、
・エッセイやインタビューで自分をアピールできるのか、など
MBA受験をされる多くの方は仕事をしながらこれらの準備を進めていくわけで、そもそも仕事をつづけながら自分にはできるのか?と不安になる人も少なくありません。
何とか合格してMBAプログラムを開始すると、
・そもそも講義についていけるのか、
・途中で落第してしまったらどうしよう、
・時間と資金が無駄にならなか、など。
MBAではマーケティング、アカウンティング、ファイナンス、経営戦略、アントレプレナーシップなどビジネスのあらゆる分野を網羅的に学びます。そのため、ほぼ全ての学生にとってほとんどの科目は自分の専門外ということになります。更に海外MBAであれば、これらをすべて英語で学ぶことになるわけですから不安になってしまうのも納得ですね。
無事に卒業したら、
・MBAの学びを本当に活かせるのか
・次のキャリアで年収は上がるのか、
・転職は滞りなくできるのか、など。
このようにMBA受験、MBA在学中、MBA修了後、どの段階をとっても、時間も費用もかかりまさに「ハイリスク・ハイリターン」ではないのかと、ますます不安になってしまうかもしれません。
不安を解消する方法
そんな不安を解消するには方法がただ1つ。
それは、不安がなくなるほどやり切ることです。
「、、、、なんだよ、川尻さん。そんなの言われなくても分かっているよ。もっと裏技的な話を聞きたかったのに。」
そんな声が聞こえてきそうです。
でも、待ってください。
よく聞く言葉であるのは、往々にして正しいからです。原則として正しいからこそ、世界中の多くの人に広まり、結果的に皆さんがよく聞く「有りがち」な言葉になっているんです。
逆に今まで聞いたことがない「にわかには信じがたい目から鱗の言葉」というには、本当に革新的な手法か詐欺のどちらかです。
ということで、とりあえず「不安がなくなるほどやり切る」ということについて解説をします。
例えば、MBA Loungeの受講生さんの中でも、出願インタビューに不安を持っているという人が多いです。CV、エッセイ、その他は私と二人三脚でできますが、本番のインタビューの最中に私が横についてあれこれサポートすることはできませんからね。
インタビューが不安であれば、不安がなくなるまで練習をし続けることです。何度も何度も練習して、これ以上準備しようがないというくらいまでやり切れば、不安が自信に変わります。不安を感じているヒマがないくらいやり切ることです。逆にそこまでやり切らないと練習が不十分です。
仕事の時間以外はずっとインタビューのことを考えて自己分析を続け、「自分をビジネススクールアピールする材料を充分に用意ができた」という自信を持つまでやり切ることです。その極地までくれば、逆に「早く面接をして自分の魅力をビジネススクールに伝えたい」という気持ちになるでしょう。
MBA修了後のキャリアが心配なのであれば、ビジネススクール在学中に自分のゴールにあわせた科目を選定、履修し、そこでしっかりと勉強することです。分からないことがあれば講義内外で教授やクラスメートにガンガン質問をしたり、時間を作って図書館で調べ物をしたりと、「これ以上やりようがない」というくらい徹底的にやることです。
自分のゴールにあわせた科目、例えばリーダーシップならリーダーシップについて、徹底的に研究し尽くして「私よりこの分野に詳しい人はいない」「私ほどチームにインパクトを与えるリーダーはいない」と思えるくらいやり切りましょう。そうすれば早く次の職場で実力を発揮したくなってきます。不安よりも早く会社に貢献したいという気持ちの方が強くなってきます。
「口で言うのは簡単だけど、実際はそんな簡単じゃないよ。」
そうおっしゃる人もいるでしょう。はい、正にその通りです。
でも、不安を取り除くにはそれが最適な手段の一つです。(後はお酒に逃げるくらいでしょうか。もちろん、それは何の解決にもなりません。)
不安が自信に変わるまで頑張っていきましょう。
それまで私も皆さんに伴走いたします。
こんな声もあるかもしれません。
「性格的にそこまで楽観的になれないよ。」
はい、こちらもその通りです。性格的にそこまで楽観的になれない人はどんなに練習や準備をしても100%不安を取り除くことはできないでしょう。
その場合は、自分が今までやってきた成果を他人に見てもらいましょう。もちろん私でも大丈夫です。それで評価してくれる人が多ければ、あなたは頑張っているんだから、決して悲観的になる必要はありません。
MBA受験について、不安を感じている人も多いと思います。でも、練習して準備をすることで不安が自信に変わります。それまで是非頑張ってみましょう!
MBA受験では転職回数が多いと不利ですか?
MBA受験にあたって、転職が多いと不利ですか?
MBA相談会ではこのような相談を受けることがあります。
転職が多いと「一貫性がない」「長続きしない」などマイナスのイメージを持たれるんじゃないか、と心配な人も多いようです。日本人の感覚からすると、確かにそのような気持ちになってしまうのはよく分かりますね。
では、実際のところMBA受験にあたり、転職回数が多いと不利なのでしょうか?
転職理由を上手に語ることができるか
結論から言いますと、転職した理由を、エッセイ、インタビュー、その他の出願書類でどのくらい理路整然と語れるかによります。
最悪のケースは、同じレベルの職を転々として「環境を変えたかったから」とか「レベルアップした仕事を求めたから(実際はレベルアップしていない)」などと説得力の無い理由を述べることです。
このような理由を述べると、単純に
・根性がない
・飽きやすい
・計画性がない
・勤務先でトラブルを何度も起こしている
などと、ビジネススクール側も勝手な想像を膨らましてしまいます。
また、退社から次の会社への入社まで数か月のブランクがあるとビジネススクールへの説明も工夫が必要になります。
次の就職の当てもなく退職したとして、これもまた「計画性がない」と見なされる可能性が高くなってしまいます。
説得力のある転職理由とは
転職は転職でも、例えば以下のような転職であればビジネススクールに対して説得力のある話をしやすいです。
・転職ごとに役職、責任範囲、リーダー的役割、給料が上がっている
・同じ職種でも複数の業界を経験している
・同じ職種、業界でも海外経験が増えている
ビジネススクールの担当者がMBA受験生のCVを確認する際、転職によってレベルアップしているのかどうか、を確認しています。
転職がただ単にキャリアの横移動ではなく、上位へ移動している様子が分かると好印象を与えることができます。芸能人が売れるたびにより家賃の高いマンションに引っ越しをするようなイメージです。
CVを作成する際は、転職するたびに仕事内容がレベルアップしている、リーダー的な役割が増えている、という点を意識して作成をしていくようにしましょう。
転職は本来はプラスに働くもの
MBA Loungeの受講生さんには、25歳から40歳くらいまでの方が多いですが、多くの方はMBA受験時に1回か2回の転職経験がありますし、中には3回、4回の転職経験がある人もいます。
転職自体は、以下の理由からビジネススクールにとってはプラス要因にもなり得ます。
■複数の企業文化や職場環境に触れている
転職をすると、環境面も精神面も大きく変わることになります。
大企業からベンチャー企業へ転職した場合などは、意思決定の速度、会議形式、職場の雰囲気などもガラッと変わるケースも多いでしょう。複数の企業の仕事の仕方を身を持って経験していることは大きな強みとなります。
誤解を恐れずに言えば、新卒からずっと同じ会社に勤務されている方は、複数の企業文化や職場環境に触れることは制限されるかもしれません。もちろん出向という形で他社に配属されるケースもありますが、同じグループ会社だったり、あくまでも「出向社員」であり外部の人間という立場は変わらずと、完全に転職する場合と比較すると環境変化に制限があるかもしれません。
■あえて過酷な状況を選択して挑戦している
転職するということは、自ら変化を起こすということです。慣れ親しんだ環境を変えることは精神的にも、場合によっては一時的に経済的にも負担となります。
正にGet out of “Comfort zone(居心地の良い環境から自ら飛び出す)”経験です。
ビジネスパーソンとして成長していくには、このようなあえて過酷な状況に身を置く経験が必須だと思います。
ビジネススクール側も、もちろんそれを認識していますので転職によってビジネスパーソンとして成長する機会を得ている、と見なしてくれる可能性が高いです。
■計画性がある
説得力のある転職理由を持っている受験生は、向上心があり、かつ計画性があると見なされます。
計画性のあるビジネスパーソンは、中期的目標、長期的目標をしっかりと立てたうえで、次に起こすべき行動を考えているものです。それが転職という行動を引き起こしているわけで、キャリアゴールに向けて日々前進していることを行動で示していると言えます。
ビジネスパーソンとして、そしていち人間として、充実した人生をおくるには、計画性は大変重要です。説得力のある転職理由を持っている受験生は、その部分をビジネススクールにアピールできる機会と言えます。
まとめ
以上の通り、MBA受験において有利にすすめるためには、転職回数そのものよりも転職理由を説得力をもって話すことができるかどうかが重要です。
それによって転職は有利にも不利にも働くと言えますね。
「どのような根拠をもって転職をしたのか」
「転職したことによって自分はどう成長したのか」
これらを上手くMBA受験時のエッセイ、インタビュー、その他の出願書類でアピールをしていくことが、MBA受験成功の秘訣です。
キャリア成功のための人生格言(MBA受験、キャリア、転職編)
MBA個別相談会では、自身のキャリアや人生と向かい合う向上心の高い多くの社会人の方々とお話をさせて頂きます。
・キャリアップのためには毎日仕事を頑張っている
・自分のやりたいことを実現させるため転職を考えている
・海外就職を実現するために、MBA留学を考えて必死に努力している
このように毎日必死に努力されている社会人の方々とMBA相談会でお話をさせて頂くと、私も応援したいという気持ちからついつい人生格言みたいな話をしてしまうことがあります。
もちろん、人生格言を語れるほど成功しているわけではないです。どちらかというと、相談会の参加者の方々へというよりも、自分自身への戒めとして人生格言を話しているという方が正しいです。メルマガ配信も同様です。
そこで今回は、MBA個別相談会やメルマガ配信でたまに語る人生格言をお話します。
成果が出てしまったら焦りましょう。
仕事に限らず、試験や語学の勉強、そしてMBA受験などで、成果が表れたときは嬉しいものです。
・仕事で昇進した、
・年収が上がった、
・試験に合格して合格証を手にした、
・MBA受験に合格し、ネットワークを広げている、
・憧れの会社に転職し、いま理想の仕事を楽しんでいる、など。
数ヶ月、数年も前からコツコツ努力してきたことが報われ、今まさにこの時、その成果を堪能している状態です。
しかし、その成果が出たときは、その喜びを堪能すると同時に、焦りを感じなければいけません。
それはなぜか?
これは完全に私の解釈ですが、「成果が出た」ということは、今まで数か月、数年積み上げてきた努力が「成功という形に変わった」ということ。
言い換えれば、今までの努力は、成果を獲得したことで完全リセットされると言うことです。
これをイチゴの苗に例えてみます。
Aさんはどうしてもイチゴが食べたいです。そこでAさんはプランターにイチゴの苗を植え、春にはイチゴが実るように、イチゴ栽培に適した土を用意し、毎日水をあげて、大事に大事にイチゴの苗を育てました。そして、苗は順調に育ち、春が来て、Aさんはたくさんのイチゴを収穫することができました。
まさにAさんの努力が報われ食べたかったイチゴを堪能することができたのです。
種蒔きをして収穫とするという、どこにでもある平凡な話ですが、ここで重要なのは、イチゴを食べたらなくなってしまうということ。
苦労して素晴らしい結果を出した。そして、結果を堪能したらそれは消えてなくなってしまいます。
あなたの勉強や仕事での成果も同じです。
・勉強して資格を取得した、
・仕事でがんばって昇給や出世をした、
・MBAで志望校に合格した、
その時点ではとても嬉しいものですが、その喜びを堪能した時点で今までの努力を回収したことになり、そしてリセットです。
ここからまた、ゼロからコツコツと努力を積み重ねて次の成果の種を植えていかなければなりません。
私が思うに、努力をして成果を出すのはとても素晴らしいことですが、その成果が出たら全てリセットです。楽しみ、喜びを継続させていくためには、結局ずっと努力し続けなければいけないということです。
だから、成果が出たら今までの努力はその代償として支払完了。また努力していなかければ衰退していくだけだ。そんな焦りを持つくらいがちょうどいいです。
努力しても報われない場合もある。
一方で、努力をしたら必ず報われるというものではありません。非常に残念で残酷な話ではありますが。
毎日大事にイチゴの苗を育てたのに、春になってもイチゴが実らなかった、
一生懸命仕事をしたけれど、出世できなかった、
毎日夜遅くまで勉強したけれど、資格試験が不合格だった、
言ってみれば、こんなことも日常茶飯事です。
努力をしたけれども報われない、という最悪の事態が発生する確率を少しでも下げるために必要なのは、「改善」です。
闇雲に努力をするのではなく、努力をしている過程で今自分が行っている努力が正しい方向に進んでいるのかを確認していく必要があります。
・毎日イチゴの苗に与えている水の量は適切なのか、
・やっている仕事は確実の上司に意向に沿っているのか、
・資格試験勉強で時間を割くべき重点箇所は正しいか、など。
そこで「間違っていません。」と判断したらもしかしたら黄色信号かもしれません。最初から完璧なやり方をしているケースはほとんどなく、多くの場合、その多少にかかわらず「改善」が必要です。
大きな改善はなくとも、きっと小さな改善はどこかしらあるはずです。
努力をしながら進めている中で、時々自分のやっている作業を振り返りながら、小さな改善箇所に気付き、実行していくことが重要です。
「努力と改善はワンセット」
これを覚えておきましょう。
まとめ
キャリアで成功したいと思うのであれば、努力をすることは必要不可欠です。こんなことは誰でも分かりますよね。
問題は努力して成功した後。その成果を堪能して喜ぶ一方で、今までの努力はリセットされたことを認識しましょう。そして、新たに次の成功に向けてコツコツとゼロから努力をしていかなければいけません。1回の成功で半永久的に享受できる喜びはないと考えた方が無難です。
一方で、努力をしたからといって必ず報われるわけではありません。頑張ったのに成果が出ない、ということもよくあることです。その可能性を少しでも減らすためには、努力をしていく過程で「改善」をしていくことです。がむしゃらに努力をするのではなく、時々立ち止まって、自分のしていることに何か改善点は無いか、常に自分の行動を疑いながら進めていくことも重要です。
MBA受験に関する質問と回答(第2弾) 6選 一問一答
MBA Loungeが開催しておりますMBA相談会では、毎回MBA受験やその後の進路に関する様々なご質問を頂きます。ほとんどの方々にとって最初のMBA受験、分からないことが多いのも当然ですよね。
今回はその中からよく頂く質問6つをピックアップして回答をしています。
経済的にも時間的にも大きな投資となるMBA受験です。あくまでも一般論も含みますが、是非参考にしてください。
Q:志望校はどうやって選べばいいですか?
MBAを提供しているビジネススクールは世界レベルで見れば何百にもなります。そこから自分に適したビジネススクールを選ぶのは至難の業ですね。そんな多くのビジネススクールを絞っていくには、以下の3つの方法がおススメです。これらを上手く組み合わせて志望校を絞っていくようにしましょう。
1.MBAランキングで絞る
「MBAランキングで絞る」といってもトップ5とかトップ10以内を狙っていきましょう、というわけではありません。もちろん、トップ中のトップMBAスクールに行きたい人はその中で比較検討すればいいです。
一方で、もっと幅広くスクールを選んでいきたいという人は、MBAランキングトップ100校を単なるスクールリストとして、活用しましょう。MBAランキングは勝手にランク付けされているわけではなく、各スクールがランキング作成機関に関連資料を提出して申請をしています。そのため、MBAランキングに参加をしている時点で、スクールの質を高めるための努力をしていると考えることができます。
2.国を絞る
MBA後のキャリアゴールによって留学するべき国や地域も変わってきます。MBA取得後に自分は世界のどの地域を主戦場にするのかによって国や地域を絞っていきましょう。
3.MBAフェアに参加する
あなたが日本であれば日本人向けに開催をしている各種MBAフェアに参加して、その中の出展スクールの中から絞りましょう。日本人向けの各種MBAフェアに出展しているスクールは往々にしてダイバーシティに重点を置いており、多国籍なクラスメートである可能性が高いです。
これらの3つを組み合わせて4,5校に絞ったら、次のステップとして個別にスクール担当者と面談をして優先順位を付けていくことです。そこで、各スクールの雰囲気や相性などをじかに確認していきます。結局最後は、自分の足で一つ一つ丁寧に比較検討しているマメさが重要となります。
Q: MBA受験は何校くらいするべきですか?
MBA Loungeの受講生さんの場合、最終的に1校か2校で決着がつくケースが多いです。MBA受験は基本的には出願が早い方が有利なので、私の考えとしては、志望度の高いスクールから出願を進めていくことをおススメしています。そうすると、1校目や2校目で終わるケースが多いです。(もちろん数多く出願したい場合は、受講生さんの希望にあわせて柔軟に対応をしています。)
たまにSNSなどで10校くらい出願している、という話を聞きますが、そういう人ほど考え方がブレて合格率が下がっているように感じます。
Q: MBA受験は金融、コンサル出身でないと不利ですか?
逆です。ビジネススクールとしてはダイバーシティの観点から様々な業界の専門家でクラスを構成したいと考えています。そのため、珍しい業界の方がMBA受験的には有利です。MBA受験生は金融、コンサル出身の人が多いですので、逆に不利になります。
受験生の国籍や性別についても同様です。
スクールに1人か2人しかいないような国籍の場合は有利です。性別ではビジネススクールが目指す男女比は50:50です。多くのビジネススクールでは60:40と男性の方が多いため、女性の方が一般的には有利です。
Q: 30代後半でFull time MBA受験できますか?
はい、もちろん可能です。しかしながらビジネススクールによってはミッドキャリア向けのMBAプログラムやシニア向けのEMBAを薦められる可能性もあります。
年齢には2つの考え方があります。1つ目は20代、30代、40代と様々な年齢層を交えて議論することで化学反応が起こるという考え方。2つ目は実務経験年数ごとに細かくクラスを分けて同じ年齢、経験年数同士で議論する方が学習効果が高まるという考え方。
どちらが良い悪いではなく考え方の問題です。前者のスクールであれば30代後半でも全く問題ありません。後者のスクールであれば、インタビューなどでWhy MBA, Why nowなどの質問に論理的に回答していく必要があります。
Q:どのような人が現地就職に成功していますか?
一般的な話になりますが、MBA取得後に現地就職に成功する人は以下の3つの特徴があります。
1. 前職とのスキルや能力のシナジー効果が期待できる人、
2. 英語力がある人、
3. 行動力のある人
MBA取得後に前職と全く異なる分野では競争力も下がり現地就職は難しいです。キャリアを大きく変えたい人であっても、ある程度前職の経験が活かせる職場で現地就職を目指す方が現実的です。
英語力は言うまでもありませんよね。MBA在学中にも英語力向上を意識していく必要があります。
そして最後は行動力。MBA在学中から多くのインターンシップに参加したり、多くのビジネスパーソンと交流したりすることで思いがけないチャンスが降ってくることもあります。行動力はキャリアの成功で最も重要な要素です。
Q:MBA取得後、どのくらいの人が起業していますか?
MBA取得後、すぐに起業する人はそれほど多くはありません。起業に強みを持つ某ビジネススクールの方に以前聞いたところ、卒業生のうちそのまま起業するのは全体の10%から20%ほどのようです。
但し、MBA後のキャリアは卒業直後のキャリアだけを指すわけではありません。最初はどこかの企業に就職をし、そこで経験を積んで数年後に起業する人は多いです。
MBA留学で20代、30代の会社員が理想のキャリアを実現する3つのステップ
MBA受験のカウンセラーとして、私はMBA取得を目指されている多くの20代、30代の会社員の方々と日々接しています。
彼ら彼女らの多くは向上心があり、ご自身のキャリアについても真剣に考えている人たちです。現状に危機感を持っており、何か行動を起こさなければならない、という使命感のようなものを感じることも多々あります。
このように、日々危機感があり向上心が高いMBA Loungeの受講生さんや既にMBAを取得して第二のキャリアを進んでいる元受講生さんと接していると、理想のキャリアを実現している人にはある一定の法則があることが分かります。
そこで今回は、理想のキャリアを実現するための3つのステップをお話しいたします。
理想のキャリアをイメージする。
最初のステップとして、理想のキャリアをしっかりとイメージすることです。月並みのセリフで恐縮ですが、これができていない人は本当に多いです。
あなたにとって理想のキャリアとはどのようなものでしょうか。
どのような会社で働きたいのか、
どのような仕事をしたいのか、
誰と仕事をしたいのか、
など、なるべく具体的に自分の理想のキャリアをイメージすることです。
人生はマラソンのようなものです。
マラソンで言えば、目的地やゴール地点がどこかわからなければヨーイドンでスタートしたときに、どちらの方向に進んだらいいのか分かりませんね。それと同じです。
ここでMBA Lounge 受講生のAさんのケースを例に挙げましょう。
彼女は、東京の某大手商社で食品の事業開発に三年ほど携わっていましたが、ある月の中国出張で、人生を変える大きな衝撃を受けました。
それは、中国での商談でのこと。自分と同じ年齢くらいで、食品会社の中国人担当者が、自分よりもはるかに広い範囲のマネージメントと責任を任され、まさにビジネスのプロフェッショナルとして活躍している姿を目の当たりにしたからです。自分が今まで経験したことがないような商談をいくつも成功させて来たというその風格は、とても今の自分には敵わないと愕然としたそうです。
この出来事が彼女の「理想のキャリア」をより明確にしました。つまり、自分もあの中国人担当者のように、食品会社で世界を舞台に活躍するビジネスプロフェッショナルになりたいと。
このAさんの場合は、このようにして自分の理想のキャリアを明確にしていき、結果的にアジアのトップスクールへのMBA留学をすることになりました。
小さなゴールをいくつも設定する。
「理想のキャリア」を明確にしたら、次のステップとして、その夢を実現するために努力していくわけですが、その「理想のキャリア」をただ単にガムシャラに目指してもうまくいきません。
「理想のキャリア」つまり、この「大きな目標」は、通常現在の自分がある位置とかけ離れていることがほとんどです。そのため、この「大きな目標」を達成するために、まずは沢山の「小さな目標」を立てて、それを少しづつ実現させていくことが大切です。
旅行で言えば、東京からロンドンに行くと言う「大きな目標」を立て、家を出たらひたすら西に歩けばいいと言うわけではありませんよね。
家を出たら、まず最寄りの駅に行く、それから空港に行く、そして搭乗口へ行く、という「小さな目的地を設定し、一つづつクリアしていきますよね。それと一緒です。
上述のMBA Lounge受講生のAさんも、「食品会社で世界を舞台に活躍するビジネスプロフェッショナルになる」という理想のキャリアを達成するために、小さな目標をいくつも立てました。
例えば、
・アジアトップスクールでのMBA取得
・上級レベルの中国語習得
・上級レベルの英語習得
・現地でのインターン体験
・現地移住
さらに言えばAさんは、この小さな目標を達成するために、さらに小さな目標を設定していました。
例えば「上級レベルの秋中国語習得」であれば、
毎日必ず2時間は中国学習に充てる、
毎日必ず中国人ネイティブと会話する、
MBA取得までにHSK6級(中国語試験)に合格する、など。
このようにして、目標を細分化して小さな目標を地道にコツコツと確実に達成していくことです。
また注意点として、これらの「小さな目標」は簡単すぎても難しすぎてもいけません。「頑張れば何とか達成できる」くらいの目標がちょうどいいです。
Aさんは、「頑張れば何とか達成できる目標」を複数達成していくことで、着実に「大きな目標」に近づいていきました。
やりながら目標を微修正していく。
「大きな目標」は、必要に応じて微修正することも大切です。
目標設定し、それに向かって愚直に努力することは非常に大切ですが、同時にその目標に執着しすぎてもいけません。状況に応じて目標を変えることも非常に重要です。
Aさんも実は大きな目標である理想のキャリアを途中で微修正をしています。
当初は食品会社に就職して世界で活躍するビジネスプロフェッショナルになりたいと言う大きな目標を持っていました。
しかし、MBAの体験を通じて多くの人から刺激を受けたり、現地でマーケット調査したり、自分の適性などを確認していく中で、自分は食品会社ではなく、コンサルティング会社でビジネスプロフェッショナルになるのが最適ではないかと考え始めました。
これにより、彼女自身は当初描いていた大きな理想のキャリアを微修正して、それによりインターン先も当初の食品会社からコンサルティング会社に変更するとなど小さな目標も変更しながら、確実に小さな目標をコツコツと達成していきました。
彼女は現在コンサルティング会社のインターンで着実にキャリアを積んでいます。
私は彼女に大きな気持ちの変化がない限りは、このまま彼女がコンサルティング会社に就職をして、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルになると確信しています。
まとめ
このように、理想のキャリアを実現するためには以下の3つのステップを踏むことが重要です。
1.理想のキャリアを設定する
2.理想のキャリアを実現するための小さな目標を設定する
3.必要に応じて微修正していく
このステップを踏むことで理想のキャリアにより近づくと思います。
今の状況にモヤモヤしていて、向上心が強い20代、30代の会社員の方々はぜひ参考にしていただければ嬉しく思います。
MBA受験は才能探しの旅
MBA受験の期間は短い人は数カ月から長い人は1年以上というケースもあります。
MBA取得を思い立って、自己分析、スクール選択、英語、GMAT、エッセイ、インタビューとやることは色々と出てきます。
そんな人によっては長くなるMBA受験は「才能探しの旅」であると考えています。
今回の記事ではそんなお話です。
先日Youtubeで元プロ野球選手の「落合博満のオレ流チャンネル」を観ていたら、視聴者さんから落合さんにこんな質問がありました。
「99%の努力と1%の才能という言葉について、結果を残された落合さんのお考えをお聞かせください。」
これに対する落合さんのこの回答は、、、
落合さんはこのようなことを仰っていました。
「才能は人それぞれみんな持っています。その才能をどうやって伸ばしていくのかが重要です。才能ないものにとっかかると苦労するのであって、自分には何の才能があるのかを見出していく努力が必要です。」
(※意訳あり)
なるほどな、と思いました。
プロフィールにも書いている通り、私川尻は「勉強普通、スポーツ普通、顔普通」の人です。
それでも「才能はみんな持っている」という言葉は聞いたことがありましたので、子供の頃は自分の才能は何だろう、とワクワクしていました。
10歳で空手を始め「これかな?」と思ったけれども大した結果も出せず「お前じゃなかったんかい。」
13歳でバスケを始め「もしかしたらこれか?」と思ったけれども大した結果も出せず「お前じゃなかったんかい。」
15歳でロックバンドに憧れちょっとかじってみたものの「お前じゃなかったんかい。」
同じ時期に小説を書いてみてもなんかシックリこずに「お前じゃなかったんかい。」
学校でも小中高と中途半端な成績で国語算数理科社会、全部「お前じゃなかったんかい。」という感じでした。
そんな私も大人になって「もしかしてお前だったのか」という才能を見つけそれを更にブラッシュアップする努力をしている最中です。
皆さんはどうでしょうか?
上手くできないのは、あなたが能力が低いからではありません。適正の問題です。
一方で、あなたが憧れるあの人よりもあなたの方が上手くできる何かを持っています。
それを見つけることに全力を尽くしましょう。
MBA受験も才能探しの旅です。
自分の才能を見つけることができるとMBA受験対策も一気に加速します。
見つけたらそれを徹底的に磨き上げることです。
ハッキリ言って自分の苦手なことに構っているヒマはありません。
MBA受験は自分の才能探しからです。
MBAエッセイ・インタビュー対策:6つのリーダーシップスタイル(Leadership Style)
MBAプログラムを提供する主要なビジネススクールのウェブサイトではLeadershipというワードを頻繁に目にすることも多いです。それは、MBAは簡単に言えば短期でリーダーを養成する強化合宿のようなプログラムのようなものだからです。
MBA受験においても、エッセイやインタビュー対策として「リーダーシップ」についてはほぼ間違いなく回答をしていかなければならない重要なキーワードです。
What type of leader are you?
MBA受験でこのような質問にあなたはどのように回答しますか?
心理学者で科学ジャーナリストのダニエル・ゴールマンは、著書「『EQリーダーシップ。成功する人の「こころの知能指数」の活かし方』の中で、著者は6つのリーダーシップスタイルを紹介しています。
今回の記事では、この6つのリーダーシップスタイルに私の見解を反映し、一つ一つ説明をしていきますので、自分はどんなリーダーシップを取っているのかを改めて考えてみましょう。
リーダーシップスタイルは決して一人一つのタイプに分類されるわけではありません。2つ3つのタイプを同時にもっている場合もあります。更に言えば、本物のリーダーは組織の規模やメンバーの性格などによって、意図的に自分のリーダーシップスタイルを変えていく必要もあります。その自己分析した結果を、MBA出願のエッセイやインタビューに盛り込むところまで計画していくことが大切です。
そんな6つのリーダーシップスタイルは以下の通りです。
1. Coercive leadership style: The boss
Coercive leadership style(強制型リーダーシップ)は、「俺の言う通りにやれ。」というトップダウンで独裁的なアプローチをするリーダーシップスタイルです。チームメンバーには文句を言わせず、リーダーの指示通り機械のように動くことが求められます。そのため、リーダーからの指示がない場合、通常メンバーは自ら動こうとしなくなってしまいます。自分の意思で勝手に動けばリーダーから怒られるので、リーダーの指示を待ってから動いた方が良いと考えるようになるからです。
正に恐怖政治のようですが、ダニエル・ゴールマンによれば、このリーダーシップは、短期的に成果を出すのは効果的な側面もあると述べています。明確な指示が必要な業務においては、無駄なく問題解決ができるので、倒産寸前の組織を立て直す際などは、リーダーの判断が正しければ窮地を脱するリーダーシップを発揮することになります。
ただ、このような強制型リーダーシップスタイルは、リーダーについていけないメンバーも多く退職率が上がります。長期的にはマイナスの影響をもたらすケースが多いのも実情です。
2. Visionary leadership style: The visionary
Visionary(又はAuthoritative) leadership style(ビジョン型リーダーシップ)は、チームメンバーに対して組織のビジョンや目標を語り共感を得ることで、共にゴールを目指すリーダーシップスタイルです。似たスペルでAuthoritarian(権威主義的) leadershipもありますが、意味が変わりますので注意しましょう。
ビジョン型リーダーシップは、メンバーに信用おくスタイルですので、マイクロマネジメントを行いません。明確な目標を設定し、メンバーの自立性や創造性を尊重することで、仕事に対するモチベーションと満足度を高めていきます。ダニエル・ゴールマンによれば、このビジョン型タイプのリーダーシップはビジネススクールで最も教えられるスタイルであると述べており、Coercive leadership style (強制型リーダーシップ)とは対照的なリーダーシップスタイルです。
このリーダーシップスタイルが効果的なのは、組織や市場の変化が激しく不確定要素が多い時期です。行き先が不明瞭な中であっても、「今日の仕事が世の中の役に立つ/世界を変える」など、組織のビジョンや目標が日々の業務にどんな意味があるのか、をリーダーがメンバーに語りかけることで、モチベーションを高めていくことになります。
3. Pacesetting leadership style: The hustler
Pacesetting leadership style(ペースセッター型リーダーシップ)は、リーダーが自ら行動し手本となることで、メンバーにも同じレベルのパフォーマンスを期待するリーダーシップスタイルです。このタイプのリーダーは、自分と同じペースでメンバーが仕事をすることを期待し、指示の理由を言わずに仕事を進めてしまうケースも多いため、メンバーはリーダーの指示の意味が理解できず、仕事の進め方が強引すぎると感じさせる危険性があります。
ダニエル・ゴールマンによれば、このペースセッター型アプローチは、リーダーが完璧を求め成功よりも失敗に焦点を当ててしまう場合、上手く機能しないとしています。一方で、部下が自発的な意欲を持ち非常に有能である場合にはチームは高いパフォーマンスを発揮します。ペースセッター型アプローチは単独で行うのではなく、他のリーダーシップスタイルと組み合わせることでより高い効果を発揮するとしています。
4. Affiliative leadership style: The carer
Affiliative leadership style(関係重視型リーダーシップ)は、リーダーとチームメンバー個々の友好性と信頼性の構築を重視するリーダーシップスタイルです。リーダーや他のメンバーに対して自由に意見を発言する環境を提供し、メンバーに所属意識を持たせることで共通の目標を達成するモチベーションを高めます。
ダニエル・ゴールマンによれば、この関係重視型リーダーシップスタイルは、メンバーを仕事仲間というよりもコミュニティ仲間として位置づけ、仲間の人柄やプライベートも理解し合う環境と整えているとしています。良好な職場環境を形作るのに適しており、退職者を職場復帰させるためにも有効なアプローチでもあります。
このアプローチは、メンバー間の仲間意識を高め、良質な会社文化を構築するにも効果的です。ただ、お互いに厳しい意見やフィートバックをするのに躊躇う可能性もあります。Visionary leadership style(ビジョン型リーダーシップ)と組み合わせることで、お互いに協力しあい、目標に向けて切磋琢磨しあう環境を作り出すことができます。
5. Democratic leadership style: The listener
Democratic leadership style(民主型リーダーシップ)は、メンバー全員に意見をする場を設け、それに耳を傾け、共に意思決定をしていくリーダーシップスタイルです。メンバー全員が人の多様性や異なる意見を尊重し合うことでお互いにチームへ貢献をしていくことになります。
リーダー、メンバー共に、良い知らせも悪い知らせも常に受け入れる姿勢を持ち、意見の対立を歓迎します。常に自分の意見が聞き入れられるので、メンバーは躊躇なく意見を述べることができます。時には激しい議論を重ねることもありますが、お互いに納得する落としどころを見つけたりします。
そのため、この民主主義型リーダーが率いる組織では、多様な意見や知恵を参考にする習慣が染みついており、革新的なアイデアが生まれる可能性を秘めていると言えます。
6. Coaching leadership style: The mentor
Coaching leadership style(コーチ型リーダーシップ)は、チームメンバー一人ひとりの成長に重点を置いており、リーダーは個々のプライベート及びキャリアの長期的なゴール実現のために時間を惜しみません。
「ゴール実現のためにどうしたら良いと思う?」
「なぜあなたはそう思う?」
「私はあなたにどんなサポートができる?」
など、様々な質問をメンバーに投げかけることで、個々に考えさせる機会を与え成長を促します。必要に応じてメンバーをサポートしたり、時にはメンバーの能力以上のタスクに挑戦させ、上手く行かなかった場合は、次からどうしたらいいのかを考えさせる機会も与えます。このように、成功体験や失敗体験を積み重ねていくことでメンバーがさらなる成長をすることを期待します。
コーチ型リーダーシップは、1対1のコミュニケーションをとる場面で有効に機能します。
「君は○○はとても得意だね。でも△△をやるときはいつも上手く行かない。それはなぜだと思う?他のやり方でできる方法はどんなものがあると思う?」
このように、コーチ型リーダーはメンバー一人ひとりと向き合ってリアルタイムでのフィードバックを与え、目の前の問題解決よりも個々の成長に重きを置きます。
まとめ
以上が、MBA受験のエッセイ対策、インタビュー対策において知っておきたい6つのリーダーシップスタイルです。これらをただ参考にして「なるほど、こういうタイプがあるのか。」で終わってしまってはいけません。今までの人生やキャリアを振り返り、自分の性格や強み、弱みなどを特定することによって、自分の現在のリーダーシップスタイルが明確になっていきます。
この6つの中から、自分に合っているリーダーシップスタイルはどれになるか自問自答してみることをお勧め致します。必ずしも一つのスタイルではなく、組織の規模、会社の方針、ご自身の役職によって取るべきリーダーシップを変えていく必要があることも留意しておきましょう。
MBA同級生は君に出逢うためにお金を払っている
Cambridge Judge, HEC Parisのパネルディスカッションを先日開催しました。
Cambridge Judge、HEC Parisの在校生さんそれぞれ4名をお招きして、出願当時のエピソードから現在の学校生活やインターン、就職活動の話まで、幅広くお話をして頂きました。
勉学で忙しい時期にもかかわらず、私のわがままを聞いて、ゲスト参加くださったCambridge 4名、HEC Paris 4名のMBA Lounge受講生さんには本当に感謝しかありません。本当にありがとうございました。
参加頂いた方も、週末の夜の時間にもかかわらずそれぞれ11名~14名と多くの方が集まってくれました。
2025年intakeは正に出願期間の真っ最中です。今回のイベントで得た情報をヒントに是非頑張ってくださいね。
今回、Cambridge Judge、HEC Parisのイベントを開催した中で、MBAに関してある気づきが2つありました。
以前、メルマガでも話した内容も含みますが、MBA Loungeの受講生さんが活躍されている姿を見て改めて感じたことです。
成果は自分次第
1つ目は、成果は自分次第だということ。
「MBAが学費が高いですが、それ相当の価値はありますか?」という相談をよく受けます。答えは「学費以上の成果物を何が何でも獲ってきてください」です。
今回のイベントでも両校のゲストの方々のお話を聞くと、本当に様々な活動を積極的に行っています。日々の講義や課題はもちろんのこと、クラブ活動やスポーツ大会、クラスメートの交流やインターンなど。
卒業に必要な単位を取得するだけなら、このような活動は不要かもしれません。でもそれだけだったら、それこそ学費以下の成果物をもって帰ってくることになります。
学費が800万円だったら800万円以上の経験を、学費が1,000万だったら1,000万円以上の経験をすることを目指しましょう。
ボッタくりのビジネススクールでない限り、学費以上の活動の機会を用意しているはずです。
その機会を利用するかしないかはあなた次第です。
君に出逢うためにお金を払っている
2つ目は、あなたのクラスメートはあなたに会うために学費を払っているという事実です。
皆さんはなぜMBAを目指すのでしょうか?
「いろんな国やバックグランドの人と知り合ってネットワークを築くこと」をその理由の一つにしている人も多いでしょう。
世界中のどこかの国の、どこかの会社で働いている未来のクラスメートは、あなたに会うことにワクワクしているんです。あなたから、あなたの経験や考え方を聞くことに大きな価値があると思っているんです。
今回のイベントに参加頂いたゲストの方々も、MBAを通じて大きなネットワークを築くことができたようです。MBAに挑戦していなかったら出逢うことがなかった大変貴重な仲間たちの意見や考え方に大きな価値を見出しており、今後のキャリアの糧にしていくはずです。
未来のクラスメートはあなたに出逢うためにお金を払っているんです。
【悩み相談】MBA受験から人間関係まで:挫けずやり抜くために。
MBA Loungeにお問い合わせ頂く悩み相談には様々なものがあります。
特にMBA Loungeの受講生さんからは、MBA受験に関することはもちろんのこと、キャリアや人生相談のようなものまであります。
MBA受験は仕事との兼ね合いが非常に重要となりますので、仕事が上手く行っていないとMBA受験そのものにも悪影響を及ぼす可能性もありますね。
MBA受験、そしてその後のキャリアを成功させるためには、常に心の安定が必要になると思います。
そこで今回のブログでは、MBA受験から職場の人間関係まで、心が折れそうなときに読んで頂きたい相談内容とその簡単な回答を2例ご紹介します。
【相談1】GMAT、GREのスコアが取れなくて心が折れそうです
MBA受験で難関の一つがIELTSやTOEFLの英語試験そして、GMAT、GREです。
MBA Loungeの受講生さん達の間でも、特にGMAT、GREは回数制限ありますし、スコア獲得に苦戦している方々が多いです。
MBA受験=GMAT, GREではないものの、一定のスコアが取れなければ志望校受験に不利になる可能性もあり、皆さん必死にGMAT、GREを頑張っています。
それでもMBA Loungeの受講生さんから、時にはこんなご相談も頂きます。
「GMAT/GREでスコアが取れずに心が折れそうなんです。」
そんなとき、心の安定を取り戻す方法として「自分のキャリア成功をイメージして、まるでドラマを観ているかのようにワクワクする」ことがおススメです。
■あなたは成功する
まず、大前提としてMBA受験と真剣に取り組み、仕事をしながら一生懸命頑張っているあなたは、今のまま努力し続けていれば必ず成功します。
継続して、改善して、必死に努力すれば、必ず報われます。
つまり、あなたのドラマはハッピーエンドがほぼ約束されています。
引き続き、努力を重ね、時には改善して、頑張り続けて下さい。
「このどん底の状況から、どうやって上昇していくのだろう。」
「この危機的状況から、奇跡の復活はどう展開するのだろう。」
自分のキャリア成功ドラマを観ているかのようにワクワクしましょう。
成功とは必ずしもGMATでハイスコアが取れること、とは限りません。
もしかしたら、GMATがWaiveされるかもしれません。
低いスコアなのに合格するかもしれません。
別のスクールに入学して運命的な出逢いがあるかもしれません。
又は、MBA以外のキャリアの道に目覚めるかもしれません。
もっと長い目で自分のキャリアの成功をイメージして下さい。
そして、努力をし続けている限り、あなたは必ず成功します。
【相談2】職場の人間関係が悪く、心が折れそうです
職場でのパワハラ。
取引先からの無理な要求。
お客さんからの理不尽なクレーム。
社会人経験が長くなれば、少なからずこのような経験したことがある人もいるでしょう。
毎日楽しく仕事をする秘訣は人間関係なのですが、これは自分1人でコントロールできるものではありません。
余りに強烈なパワハラやクレームを真に受け続けていれば、いつかは心が折れてしまいます。
そんなことになれば、もうMBAやキャリアどうこうの問題ではありませんよね。
私も会社員時代は、よく上司や先輩からごちゃごちゃ言われました。
上司や先輩も必ずしも全員に平等ではなく、言いやすい相手に言ってくるものです。
本当に本人のために指導してくれる場合もあれば、ただ単に自分のストレス発散のために部下にあたるような人も残念ながらいます。
後者の場合は、自分のためにもならないですし、タダに怒られ損です。
そんな時は労働基準監督署に通報なんていう手もありますが、一時的な対応策として有効なのは、「幽体離脱」です。
攻撃されている対象を自分ではないと思い込むことです。
攻撃されたら、幽霊のように自分の魂を体から離脱させます。スーッと魂だけ上に逃がすんです。
そして、会議室の天井から第三者的に眺めるように、上司が何かの物体に対して怒鳴っていると思い込んでいくことです。
実はこの方法は、昔の上司からのアドバイスです。
「オレは怒鳴ることがあるかもしれないが、もし辛かったら幽体離脱しろ。」と。中々素晴らしい上司です。
このブログを読んでくださっている方々は、キャリアでの向上心が強い方々だと思います。
今後キャリアでアップを目指していく中で、理不尽に怒鳴られたり、無理な要求をされることも多いでしょう。
そのような時は、必ずしも全てを受け止めて解決しようするのではなく、時には幽体離脱して自分の心を守ることも必要です。
まとめ
なんか書いてある内容が宗教っぽい感じがしなくもないですが(川尻は無宗教)、単純に私が過去の経験から実際に行ってきた思考を説明したものです。
考え方一つで行動は大きく変わります。自分のドラマを観ているかのように、努力をしつつ、ワクワクドキドキしながら過ごすことができればいいですよね。GMATやGRE、そして英語試験などでスコアが取れない時も、ここからどうやって挽回するのだろう、とワクワクしましょう。
また、自分に降りかかる様々なモノゴトに関して、決して真面目に全てを受け入れようとする必要はありません。理不尽な指示や要求は、時には幽体離脱をして現実から逃げることも大切です。
ただ一つ言えるのは、どんな状況でも努力して改善し続けることを辞めてはいけない、ということです。努力して頑張っていれば、きっと陽の目をみることになるのだと思います。
神様はいますか?
定期的に開催しているMBA相談会では、たまに「神様はいますか?」という質問を頂くことがあります。
世界中には、様々な宗教がありますが、無宗教の川尻が「神様はいるかどうか」回答します。
私個人的な意見としては、宇宙を創って我々を創った神様はいると思います。
ただ、前回のブログ記事でお話した通り宇宙の広さは尋常ではありませんし、きっと宇宙人は宇宙にうじゃうじゃいると思います。
だから、神様にとっては我々一人一人なんて顕微鏡でも見えないぐらいの存在であり、しかもそれが無数にいるので、とても我々には構ってはいられず、特に何もしてくれないと思います。基本放置です。
要は「神様お願い」と言っても「自分で何とかしろ」となるわけです。
ただ神様はあなたを見ていますので、努力は報われるのだと思います。
ここからMBAの話に持っていきますが、ビジネススクールでも基本放置されることを忘れないようにしましょう。
MBA相談会で話をしていると、ビジネススクールに学費を払えばスクールがあれこれ手配をしてくれると勘違いしている人がいますが、現実はそんなに甘くはありません。
ビジネススクールは幼稚園や小学校ではないのです。
グループワークで協力的でない人がいて、課題が進まずに困ってスクールに告げ口しても、「自分たちで何とかしろ」と言われます。
試験直前にパソコンが壊れて試験を受けられない状況になっても「自分で何とかしろ」と言われます。
卒業が差し迫っているにも関わらず就職先が決まっていなくても自分から行動に移さなければスクール側は何もしてくれません。
ビジネススクールには自分のキャリアをアップさせる豊富な道具は数多く用意されていますが、自分で見つけて行動しなければ何も解決しません。
日本には様々な税金控除や補助金などがありますが、自分で見つけて申請しなければ何も起こらないとの一緒です。
あなたが選んだビジネススクールにはあなたを成長させる様々な道具が用意されています。自ら動いてそれらを活用することを忘れないようにしましょう。
宇宙人はいますか?
定期的に開催しているMBA相談会では、たまに「宇宙人はいますか?」という質問を頂くことがあります。
UFOや宇宙人などの話は少しオカルトっぽいですが、実際にどうなのか。
先日、家族で浜松市天文台で土星や月を見てきた川尻が解説します。
個人的には宇宙人はいると思います。
宇宙の広さは尋常ではありません。
地球が1mmだとすると、
太陽系の直径は東京都から愛知県ぐらいまでの距離だそうです。
そして、我々のいる天の川銀河の直径は地球から火星くらいまでの距離だそうです。
そんな銀河は宇宙に無数にあるんです。
それを考えると宇宙人はいるどころか、うじゃうじゃいると思います。
それでも我々が宇宙人に出逢えないのは宇宙が広すぎるから、そして人類が宇宙に飛び出さない(飛びさせない)からです。
皆さんが今いる会社、コミュニティは小さくないですか?
外の世界には、今まで出会ったことがないような宇宙人みたいな人を求めて飛び出してみましょう。
それは、MBA入学かもしれないし、資格取得のための予備校かもしれないし、国内転職かもしれないし、海外転職かもしれません。国内や海外旅行でもいいです。
ずっと同じ場所にいては宇宙人に出逢うことはできません。
自分の価値観が通用しないところに、思い切って飛び出して宇宙人に会いに行きましょう。きっと世界が変わります。
2024intakeでMBAに挑戦する皆さんへのメッセージ4つ
(HBSより)
定例のMBA Lounge受講生さんとのZoom進捗報告会をはじめ、先日、東京、香港、ニューヨーク、ボストンにて受講生さんとの交流会を開催しました。
併せて、ニューヨークとボストンにて、ハーバードビジネススクール(HBS)とニューヨーク大学のNYU Stern、Hult International Business Schoolのイベントに参加してきました。それぞれのスクールのアドミニの方とお話をさせて頂き、在校生の他、世界中のMBA受験生の方々ともお会いしてきました。
受験に向けて頑張っている人、
合格して入学待ちの人、
現地のスクールに在学中の人、
ステータスは皆さん様々ですが、各都市で頑張っていらっしゃる受講生さんを見ると、私も仕事に対するモチベーションが更に上がってきます。
今回は、そんな各都市を回ったうえで感じたことをもとに、2024年intakeでこれからMBAを始める方々に向けてメッセージを4つ贈ります。
同級生はあなたに会うために学費を払っています。
世界中のMBA受験生の方々にお会いして感じたこと。
それは、
未来のクラスメートは「あなた」に会うために高い学費を払っている、
ということ。
「あなた」とは、まさにこの記事を読んでくださっているあなたのことです。
どのスクールの受験生もみんな目がキラキラしていました。
教授から受ける講義に期待をしているのもその通りですが、それ以上に、
「MBAを始めたらどんなクラスメートと交流できるのかな?」
「クラスメートとどんな会話をしようかな?」
「自分の経歴でクラスメートたちにどんな貢献ができるのかな?」
彼ら彼女らの目はスクールで出逢うクラスメートに大きな期待をしているようでした。
実際に、イベントの休憩時間やちょっとした隙間時間に、受験生同志色々な話で盛り上がっていました。私も受験生ではなかったですが、Havardのイベントの最中にオーストラリア人の青年と話が弾み、彼の夢などを聞くことができました。
そこで改めて感じたんです。
「彼ら彼女らは高い学費を払って、クラスメートに会いに来ているんだな。」と。
あなたはMBA入学後、そんなクラスメートの期待に応えなければなりません。彼ら彼女らの投資を無駄にしてはいけないのです。
彼ら彼女らは、あなたの経験や体験を聞いたり、一緒に呑みに行ったりと、あなたと交流することに価値を感じているんです。
これから受験する方々にはプレッシャーがかかる話かもしれませんが、それだけMBAは大きなお金と大きな期待が動くものなんだな、と改めて感じました。
たくさん失敗をしよう
これからMBAを始める方は、講義やグループワークでたくさん失敗をしましょう。
MBAではケーススタディ等を通じてビジネスの模擬(シュミレーション)をする機会が多くあります。そんなビジネスの練習ができる機会では思い切ったことをやって大いに失敗しましょう。例えば、
・大損害のリスクのあるビジネスモデルを、実際に試してみる。
・馬鹿にされるかもしれないけれど、自分がいいと思ったアイデアを提案してみる。
・断れるかもしれない提案をビジネスパートナーに投げかけてみる。
など。
おそらく多くの方にとって、これが大きく失敗できる最後のチャンスです。
確かに社会人になっても失敗はできますが、経済的に多くの人に迷惑をかけてしまうことになります。MBAでの失敗ではそのような心配はありません。
MBAは失敗するために用意されている舞台です。
たくさん失敗をして、そこからたくさん学んで、将来的に実社会で貢献できるスキルを習得しましょう。
学術的な学びを大切にしよう
ここでいう学術的な学びとは、経済学者などの論文などを多く読み込んで、比較検討して、ビジネスフレームワークを研究したり開発したりすることです。
MBAと言えば「実践的なビジネス訓練の場」と言われることも多く、実際の受験生の大半は学術的な学び(アカデミック)よりも実践的な学びを好む傾向にあります。
そのような方々は「今さらアカデミックに勉強しても仕方がない。実践の場で場数を踏みたい」という意見が多いです。
でも、よく考えてみてください。
ビジネススクールに学生として戻りたっぷり学業に浸れる時間は今だけなんです。一日中図書館にこもって、学者の論文を比較検討したり、自分でビジネスフレームを開発したりしてみる、なんて機会は社会人になったら中々持つことができません。
そもそも、ビジネスの世界で戦略的に動くためには、その根本となる学術的なバックグランドが不可欠です。
MBA生活はそれなりに忙しいけれど、学業に浸ることができる最後のチャンスです。一日中図書館にこもって学術的に知識を習得する時間も是非大切にしましょう。
分からなくても堂々としよう
MBAでは、自分の専門外の科目も多数あるので、分からないことだらけです。
分からないことに怖気づいてしまうことなく、堂々としていましょう。
「知ったかぶり」ではないですが、分からないなりに、それくらいの気持ちで自分の意見を堂々と発言することが大切です。
皆さんの先輩や同僚にもいませんか?
「この人、この話題について何も知らないはずなのに、なんであんなに堂々と話しているんだろう。」なんていう人。
プレゼンが上手い人というのは、少ない知識を大きく見せるのが上手い人です。
逆にプレゼンが下手な人は、知識が十分なのに何となく自信なさげにみえてしまうものです。
ハッタリではないですが、プレゼンを上手く見せることも厳しいビジネスの世界を生き残っていくスキルの一つです。
もちろん、最終的にはしっかりと必要な知識を習得しなければいけませんが、最初から何も分からないから隅で黙っている、なんてことがないようにしましょう。
MBAを取得したらバカになりました
MBA取得は役に立つのですか?
MBAを取得すると確実にスキルアップするのでしょうか?
MBAを取得すると転職に有利ですか?
MBA Loungeでは定期的にMBA相談会を開催していますが、多いご相談は「MBAは役に立つのか」「スキルアップできるのか」「転職に有利なのか」という類のものです。MBA挑戦は、大きな金額と時間の投資になりますので慎重に考えて試行錯誤するのは当然のことですよね。
MBA Loungeの川尻がこれに対する回答を単刀直入に申し上げましょう。
MBAを取得するとバカになります。
私がMBAを取得してバカになった経緯
私がMBAを取得したのはずいぶん昔、2008年12月までさかのぼります。
当時は、ビジネスには非常に定評があり特にアントレプレナーシップでも名高いオーストラリアのクイーンズランド工科大学(QUT)でMBAを取得しました。
当時のQUTのMBAプログラムは、1ターム6週間という短期集中型のカリキュラムで、そのペースで進めていくのはとても大変でした。
ケーススタディーがとにかく多く
「もし私がこの会社のCEOだったらどうするのか?」
「もし私がこの会社の経営コンサルタントだったらどうするのか?」
というシュミレーションをしながら、優秀なクラスメートたちと共に繰り返しディスカッションをすると日々でした。
おそらくは、1年半のプログラムで、このようなケーススタディーは合計で50回ぐらい行ったかと思います。このようなことを50回も行えば、MBA学生にはある変化が起こります。
「あ、俺って何でもできるんじゃね?」
と言う錯覚です。
来る日も来る日も、「自分がCEOだったら?」「経営コンサルタントだったら?」を自問自答して、しかも自分も憧れるような優秀なクラスメートたちと議論を重ねていくわけですから、それをやり切ったときには、自分で何でもできるような気分になってしまうものです。
私がMBA取得したばかりの頃、Harvard Business Review誌の記事で「MBAの学生は卒業時には自分の実力を過信する傾向にある」というような内容があったのを覚えています。(出典が思い出せずすみません。。)その通りでした。
つまり、これが私のいう「バカになる」ということです。
そして、私はこのバカの状態のまま、転職活動を行うこととなりました。
当時は台湾に住みたいと思っていたため、MBA取得後は台湾へ渡り台湾で就職活動をしました。そこで台湾のシステム家具最大手メーカーのプロジェクトマネージャーのポジションに就くになりました。
そこでは台湾から日本を含むアジア諸国への海外進出に向けたプロジェクトを担当することになりました。正直MBAでバカになった私は「こんなの楽勝だよ」と思いました。
「あれだけ数多くのケーススタディーをこなして訓練をしてきた。自分ならこれができないわけでもない。」と大きな過信をしていたのです。
しかし、実際にやってみるとやること成すことうまくいきませんでした。
まず、自分が精通している業界ではなかったので、社内の人間や取引先やポテンシャル顧客と話が合いません。また、実際にプロジェクトマネージャーとしてビジネスを推進していくと、ビジネス環境、商文化、業界の常識などMBAの教科書には書かれていないようなことばかりで全く対応ができませんでした。
結果的に、私は海外進出のプロジェクトマネージャーとして入社したものの、満足のいく結果を残すことができず、台湾の会社をクビになってしまいました。
その後、日本で就職活動をするわけですが、それでも私のバカは止まりません。
たいした経験も実績もないのに、同じく海外進出プロジェクトのディレクターの職に狙いを定めて、書類や面接等を行っていました。当時私は31歳でしたので、「40代の人たちが就くディレクター職は君にはまだ若すぎる」と言われることも多々ありました。それでも、自分はディレクターでもCEOでも何でもできる、と思っていました。
当時の私には、MBAで鍛えた経験があればどんな会社でも充分に勝負できる、と思い込みビジネスと言うものを少し甘く見ていたような気がします。
バカになるのは成功への近道
以上の通り、MBA取得後の私はバカで自信満々でした。もし今の自分が当時と同じことをやれ、と言われたらとても自信がなくてできるものでもありません。当時の私の状況を考えると、よくもあんな無謀なことをしてきたなぁ、と思うものです。
MBAをこれから取得する皆さんには、MBA取得後にはきっと私と似たような経験をすることになるでしょう。
そして、それは経験しなければいけないMUSTのことです。
バカにならなければいけないし、そこで社会にシバかれてボロボロにならなければいけません。根拠のない自信をもってバカになることは必須なのです。
根拠のない自信を持って思いっきり突っ込んでみる。
これが非常に重要だし、それが成功への第一歩です。そこでズタズタに打ちのめされて反省して改善していくものです。
それこそがMBAで学ぶ本当の価値ではないでしょうか。
自信が持てないからといっていつもまでも行動に移すことなく躊躇して、行動したとしても平凡なことだけを行い、平凡な結果を出しているようでは、ビジネスパーソンとしていつまで経っても成功することはできません。
私も30歳のときに、あのような形でバカになったことがとても誇りに思います。この経験こそがMBAで学んだ価値そのものだと思います。
まとめ
MBAでは世界中から集まる優秀なクラスメートと様々なケーススタディを行い、経営者やリーダーとになるための訓練を受けます。
それが大きな自信へとつながり、卒業する頃には自分は何でもできるのではないか、という錯覚に陥ります。
そこで思いっきり自信を持って突っ込んでみる。
そこでズタズタに打ちのめされてみる。
そんな経験はとても貴重です。
これがMBAの本当の価値です。
フォーダム大学 Fordham, Gabelli School of Business MBA紹介とキャンパス散策
フォーダム大学(Fordham University)は、アメリカのニューヨーク州の私立大学です。同大学のビジネススクールであるGabelli School of Businessは、ニューヨークのマンハッタンに立地し、2年制Full timeのMBA、2.5-3年制のPart time MBA、22ヵ月のExecutive MBAを提供しています。
MBA Loungeによるスクール紹介動画はこちら。
Two-year MBA
2年フルタイム
クラスサイズ : 約80-100人
実務経験年数: 3-5年
平均年齢: 26-29歳
Professional MBA(Part time)
2.5-3年(夜間)
クラスサイズ : 約60-80人
実務経験年数: 5-7年
平均年齢: 28-30歳
Executive MBA
22ヵ月 週末3日間を月1回
クラスサイズ : 約20-30人
実務経験年数: 8年以上
平均年齢: 30-35歳
Gabelliキャンパス散策
ビジネススクールは、フォーダム大学のリンカーンセンターキャンパス内にあります。
コーネル大学 Johnson Cornell MBA紹介とキャンパス散策
コーネル大学(Johnson Cornell)のMBAは、アメリカのニューヨーク州Ithaca及びNew York Cityで学ぶことができます。
Full timeのMBAプログラムとしては2種類あります。
2年制のTwo-Year MBAはコーネル大学メインキャンパスのIthacaでじっくりと学びインターンなども行うプログラムです。1年制のJohnson Cornell Tech MBAは、マンハッタンすぐ隣のルーズベルトアイランドに位置し、主にTechnologyに特化した短期集中型のプログラムです。
EMBAプログラムも2種類あります。
EMBA Americasは、17ヵ月(7月スタート)でコーネル大学とクイーンズ大学で学ぶプログラムです。EMBA Metro NYは22ヵ月(5月スタート)でNew York Cityのルーズベルトアイランドで学ぶプログラムです。
MBA LoungeによるJohnson Cornell Tech MBA紹介動画はこちら。
Two-year MBA
Strategy、Leadership、Marketingなどをメインキャンパスのニューヨーク州イサカで総合的に学ぶ2年のプログラムです。ニューヨークシティで学ぶオプションもあります。
24ヵ月 (9月スタート)
クラスサイズ : 約300人
GMAT : 710 (median)
GPA : 3.30-3.35 (median)
平均年齢: 28-29
平均実務経験年数: 約5.5年
Johnson Cornell Tech MBA
主にTechに特化した1年制のプログラムです。インターンはありません。
Studio Curriculumという教育手法を採用しており「まずは試してみよう」という実践的なカリキュラムとなっています。
12ヵ月
クラスサイズ : 約95人
GMAT : 平均650
GRE : 平均V159、Q163
GPA : 3.47
平均年齢: 28
平均実務経験年数: 約5年
学部専攻:
9% Business/Business Administration
6% Managment/Management Information Systems
10% Computer Science/Computer Engineering
21% Economics/Finance/Accounting
12% Electrical Engineering/Mechanical Engineering/Industrial Engineering
4% Political Science
35% Others
出身業界:
8% Consulting
16% FinTech/Financial Services
5% Healthcare
18% Business Services
8% Ecommerce
8% Engineering/Manufacturing
9% Technology
22% Others
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