Archive for the ‘大学院留学はMBAかMasterか?成功するための5つのチェックポイント。’ Category
IESE MBA(スペイン)西田朋史さん対談
IESEビジネススクール(スペイン)の西田朋史さんをお招きして、対談をさせて頂きました。
西田さんは、現在IESEのMBA Admissions Deputy Directorとして主にアジア地域における学生のリクルートメント業務や入学審査の企画などに携わっています。
ご自身もIESE MBA Class of 2016の卒業生である西田さんに、IESEビジネススクールの特徴や魅力、その他バルセロナの魅力やご自身のIESE体験談についてお話をさせて頂きました。あわせて、西田さんからMBA Lounge川尻への質問として、川尻の普段の業務について話をさせて頂いた他、生成AI、MBAを跳躍台にして将来活躍できる人材について西田さんと議論させて頂きました。
詳細は、以下の動画にてご覧いただけます。IESEの魅力を知る貴重な動画ですので、是非ご覧下さい。
第1回:IESE MBAの紹介
・西田さんの自己紹介
・IESE MBAプログラムの紹介
-カリキュラム、ダイバーシティ、グループワークについて
-主たる教授法であるケースメソッドの効用と留意点
第2回 理想の学生像、出願、就職、バルセロナの生活編
・IESEが求める学生像
・出願について
-IESEは英語スコアをどこまで見ているのか
-日本人受験生が陥りがちな罠
-受験生の西田さんとのコミュニケーションについて
・就職活動
-日本人卒業生を中心とする昨今の就職実績とそれを支えるスクールのサポート体制
・生活について(西田さん体験談)
-キャンパスライフ(辛かった経験、楽しかった経験、タイムマネジメント)
-キャンパス外バルセロナ生活の魅力と留意点
最終回 出願時の生成AI利用、活躍できる人材
・MBA Loungeについて
-普段の働き方
・MBA受験における生成AIの活用について
・MBAを跳躍台にして将来活躍できる人材について
・西田さん、川尻からのメッセージ
葬儀屋さんがMBA受験に有利な理由
MBA相談会では、よく以下のような相談を頂きます。
「MBA受験では、どのような業界出身者が有利ですか?」
「私は○○業界で働いていますが、MBA受験に不利ですか?」
「転職が多いのですがMBA受験に不利ですか?」
まず、業界で言えば、一般的には、MBA受験にはコンサルティング業界や金融業界出身者が多い印象を持っている方が多いです。でも、これらの業界出身者が必ずしも有利であるとは限りません。
また、転職が多かったり、転職まで空白期間があったり、業務に失敗経験ばかりで、経歴にキズがありMBA受験で不利になるのではないか、と心配している方も多くいらっしゃいます。
今回の記事では、業界や経歴を含め、MBA受験に有利、不利について解説します。
葬儀屋さんがMBA受験に有利な理由
MBA受験に有利な業界と言えば、多くの方は金融やコンサル業界を思い浮かべるかと思いますが、正しくは、MBA受験生には金融、コンサル業界出身者が多い、ということであり、必ずしも有利というわけではありません。
MBA Loungeの川尻が考える「MBA受験に有利な業界」の一つが葬儀業界です。
葬儀業界がMBA受験に有利な理由、それは、ユニークだからです。
ビジネススクールではDiversityは非常に重要な要素です。ユニークな業界、経歴、性格、国籍であればあるほどMBA受験には有利なんです。
私が葬儀業界の人に会ったら聞きたいことは沢山あります。
どうやってマーケティングしているのか、
どこに営業をかけるのか、
価格はどのように設定するのか、
業界の構造はどう変化してきているのか、など。
MBAで重要なことは、今の生活を続けていたら出逢うことができないような人に出逢って、その人達に色々と質問することです。それと同時に、あなたの話を聞きたい、というクラスメートの要望に応えてあげることです。
業界外の人が「知りたい」と思っているものを、あなたは持っていますか?
それがMBAであなたの武器になります。
経歴にキズがある人がMBA受験に有利な理由
転職が多い、転職まで空白期間がある、業務で大失敗の経験がある、など経歴にキズがある人は、そのアピールの仕方によってMBA受験は有利に働きます。
経歴にキズがあるといっても、どんなキズでもいいわけではありません。流石に重犯罪歴があるとか、GPAが途轍もなく低いとか、は中々挽回は難しいと思います。
経歴のキズをプラスに変えることが出来るのは、冒頭で話したように、
転職が多い、
転職まで空白期間がある、
業務で大失敗の経験
などになります。
転職が多い人
転職が多い人は、それを逆手にとって「様々なタイプの企業を経験し、その中身を見てきた」ことが強みになるかもしれません。
MBA Loungeの受講生さんには、20代後半から30代半ばまでの人が多いですが、ほとんどの方は、転職経験者です。多い人では5、6社経験している人もいます。
色々な企業の勤務経験があれば、様々の企業の中身を見てきた経験をクラスメートに共有をすることで、MBA学生としての価値提供ができるかもしれません。
転職まで空白期間がある人
MBA Loungeの受講生さんでも、前職を退職してから転職するまで数か月の空白期間がある人がいます。
ただ単に空白期間があることを心配するのではなく、「その間に何をしていたのか」をアピールできるように整理しておくことが大切です。
例えば、何か資格の勉強をしていた、世界中を旅行していた、など。
それらの活動を通じて、
どんな学びがあり、
どんな価値観の変化があったのか、
そして、それらを今の生活や業務にどう活かしている、か。
ここまで語ることができれば、転職までの空白期間は大きな強みになります。
業務で大失敗の経験がある人
MBA相談会で、「自分の失敗はどこまで書けばいいのか分かりません」というご相談を頂くことがあります。
MBA受験で言えば、基本的には失敗は大きければ大きいほどプラスに働きます。言うまでもないですが、人は失敗から多くを学ぶからです。
もちろん、ただ単に失敗した事実を伝えるだけではダメです。そして、ただ単に失敗から学んだだけでも不十分です。
失敗からの学びをどう活かしているのか、失敗をバネとして、どう成長したのか(成長しているのか)という失敗から次のフェーズに進んでいることを示す必要があります。
これができていれば完璧です。失敗が大きければ大きいほど、他の人には無いユニークな経験としてきっとビジネススクール担当者の心に響くでしょう。
まとめ
MBA受験を有利に進める要素はいくつかあります。それは往々にして自分では気づいていない隠れた宝です。
・MBA受験生には中々いない珍しい業界(葬儀業界など)はMBA受験では有利になる可能性が高いです。「業界外の人が『知りたい』と思っているもの」をあなたは持っていますか?
・転職が多い人は、それを逆手にとって「様々なタイプの企業を経験し、その中身を見てきた」ことが強みになるでしょう。
・転職まで空白期間がある人は、その空白期間でどんな経験をしたのか、語ることができればそれは強みになります。
・業務で大失敗の経験がある人は、その失敗ならの学びを今の業務でどう活かしているのか語れればユニークな経験に変わります。
アジアでMBA(香港編)
香港は、アジアのMBAの中でも人気の地域の一つです。
アメリカやスイスのシンクタンクが発表した「世界の都市総合力ランキング」や「世界の競争力の高い国・地域ランキング」でも常に上位に位置し、アジアの都市の中でも、香港は東京やシンガポールと並ぶ競争力を持っています。
MBAホルダーの求人の数も多く、香港のビジネススクールでMBAを取得し、特に金融やコンサルティング分野においては、そのまま香港に就職する学生も少なくありません。
地理的にも世界屈指の金融センターであり多くのハイテク企業の本社を持つ中国の深セン市に近いこともあり、香港の各ビジネススクールはMBA課外活動の一環として、深センエリアへのフィールドワークも盛んに行われています。
MBAを提供する香港の主要ビジネススクールは、主に以下の4校です。(順不同)
香港大学(HKU)
香港大学は、1887年に創立された香港最古のアジアの名門大学です。香港大学のMBAプログラムは、約1年のプログラムで、主なMBAの講義は香港島の東海岸に位置するビジネスパークの一つであるサイバーポート(Cyberport)地区のキャンパスにて提供されています。選択科目の履修については、多くのMBA学生は香港市街地のAdmiralty(金鐘)駅直結にTown Centreキャンパスにて受講できます。
HKU MBAには、3つのTrackがあり、4か月から6カ月ほど希望に応じて香港、上海、ロンドン、ニューヨークで学ぶことができることが大きな特徴です。
Hong Kong/China Trackでは、入学から卒業まで香港大学のキャンパスで学ぶか、数カ月間、上海の復旦大学で学ぶことができます。London Trackでは、イギリスのロンドンビジネススクールで学びます。New York Trackでは、ニューヨークのコロンビアビジネススクールで学びます。
いずれも、現地の学生に交じって同じ教室で同じ講義を受けることになりますが、これは交換留学ではなく、HKUの正式なカリキュラムの一部という位置づけです。
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香港科技大学(HKUST)
香港科技大学(HKUST)は、テクノロジーとビジネスを重視する目的で1991年に創立された世界トップレベルの公立大学です。HKUST MBAは、各MBAランキングでも常に上位にランクされており、金融、コンサル、テクノロジー関連出身の学生が多く在籍します。
キャンパスは九龍島東部の海岸沿い位置し、キャンパスから海を一望でき、静かな環境で勉強に集中できる環境が整っています。一方で、主にパートタイム学生向けとして香港島の中心部にダウンタウンキャンパスが設置されています。
また、HKUST MBAは学習量や成績採点などはハードなことで有名で、一旦入学したら学生は気を抜くことなく、必死で授業に食らいついていくモチベーションが求められます。だからこそ、卒業して次のキャリアを歩む際には、一つ上のレベルで活躍する土台を構築することができるとも言えますね。
HKUST MBAは、フルタイムの他、Digital MBA(DiMBA)と呼ばれるOnline MBAプログラムも開設しています。仕事を続けながら約2年かけて修了できるということで特にアジアの学生に人気のプログラムです。日本時間の平日夜、週末に講義が設けられていますので、日本で働くビジネスパーソンには時差を気にすることなく履修することが可能です。修了すると、フルタイムMBAと同様の学位が授与されます。
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香港中文大学(CUHK)
香港中文大学(CUHK)は、香港の北部に広大なキャンパスを擁する公立大学です。CUHK MBAは、アジアで最も古い歴史を持つビジネススクールであり、4万人以上の卒業生が世界中で活躍しています。
あわせて、CUHK MBAは、特にアントレプレナーシップ(起業学)、ファイナンス(金融)、イノベーションに強く、主に起業や金融、イノベーション関連でのキャリアを目指す学生が多く在籍しています。中国の深センとの投資家やビジネスリーダーとの結びつきも強く、CUHKの学生は彼らとの交流する機会が充実しています。
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香港城市大学(CityU)
香港城市大学(CityU)は、香港島の九龍塘にキャンパスを持つ公立大学です。ショッピングモールに直結しておりアクセスは抜群です。
フルタイムMBAプログラムは開講してまだ10年しかたっていないため、日本人学生は非常いに少ないです。中華圏の学生が多いため、中国や中華系のキャリアを目指す方には、強力なネットワークを構築する環境が整っています。
近年ではEMBAプログラムにも力をいれており、特に香港駐在中にMBAを取得したいというビジネスパーソンにはお勧めのプログラムです。
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香港MBA受験
これらの香港のビジネススクール4校(HKU,HKUST, CUHK, CityU)の受験に必要な項目は以下の通りです。ビジネススクールや年度によって必要項目は若干の変更はありますが、この辺が基本ですので、計画的に準備を進めていくようにしましょう。
・Interview(面接)
・Essays
・CV(職務経歴書)
・推薦状
・IELTS, TOEFLなどの英語試験
・GMAT, GREなどの学力試験 (CUHK、CityUはオプション)
・GPA(学士課程の成績証明書)
まとめ
香港MBAは、アジアでのキャリア構築には有効なプログラムと言えます。アジア地域を中心に起業、コンサル、金融、イノベーション、テクノロジー関連及びアジアビジネスには圧倒的な強さを持っており、香港のMBAホルダーはこれらの分野で活躍しています。
アジアでMBA(シンガポール編)
アジアでキャリア構築を目指すビジネスパーソンにとって、シンガポールのビジネススクールでMBAを取得することは、選択肢の一つです。
シンガポールは小さい人口規模や都市国家という特徴により外需依存が極めて高く、貿易、金融をはじめとした多くの企業がシンガポールに集結しています。そのため、アジアビジネスの重要な拠点の一つの地域として、多くの優秀な人材が集まる都市となっています。
シンガポールのビジネススクール(NUS,NTU, SMU,INSEAD)でMBAを学ぶことで、アジアビジネスの中心地にどっぷりと浸かり、将来的にアジアでのキャリア構築に有利な立ち位置を獲得することができるでしょう。
特にシンガポールは地理的にもアジアの中心に位置するため、東アジア、東南アジアへの行き来もしやすく、アジア全土から数多くの学生が集まり、アジアの中でのダイバーシティを持つのもシンガポールのMBAプログラムの特徴に一つです。
MBAホルダー向けの求人も多く、アジアだけではなく欧米やオセアニアのビジネススクールでMBAを取得した人たちが就職のためアジアへ来るケースも多いです。現地での就職を目指してアジア、如いてはシンガポールでのMBA取得を目指す学生も増えています。
MBAを提供するシンガポールの主要ビジネススクールは、主に以下の4校です。(順不同)
シンガポール国立大学(NUS)
シンガポール国立大学(NUS)は、100年以上の歴史を持つシンガポールの総合大学です。アジアでもトップクラスの名門校であり、東京大学や京都大学など数多くの世界の名門大学と提携をしています。2013年にはアメリカのイェール大学とも提携を開始し、シンガポールのキャンパス内にYale-NUS Collegeに開校しています。MBAプログラムとしては、フルタイムの場合は定員約120人で、毎年10~15人ほどの日本人学生が入学しています。
シンガポール国立大学は、選択科目が豊富です。マーケティングやファイナンスなどの主要な分野だけではなく、不動産やヘルスケアなど珍しい分野など多岐に渡ります。これらの選択科目から自分のキャリア設定に合うカリキュラムに自分でカスタマイズすることができるのも大きな魅力です。
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ナンヤン理工大学(NTU)
ナンヤン理工大学(NTU)は、アジアNo.1の工科大学として多くの人材を輩出している大学として有名ですが、ビジネススクールも負けず劣らずの実績を持っています。MBAランキングでも世界及びアジア上位校の常連校で、リーダーシップにフォーカスした実践的なプログラムが特徴です。
中でも、SPANと呼ばれるコンサルティングプロジェクトは、実践的なコンサル経験を通じてビジネススキルを養う絶好の場となっています。フルタイムプログラムは1年ですが、日本の早稲田大学、スイスのSt. Gallen, フランスのESSECとそれぞれDouble degreeプログラムを提供しています。
また、ナンヤン理工大学はミッドキャリア向けのフルタイムプログラムFellows MBAも提供しており、30代後半以上の学生にも人気となっています。
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シンガポール経営大学(SMU)
シンガポール経営大学(SMU)はアメリカのペンシルバニア大学ウォートン(Wharton)スクールをモデルとして2000年に設立されたシンガポールの国立大学です。シンガポールのビジネス街に位置する都市型キャンパスを擁し、非常に実践的で実業界との繋がりが強いことも特徴です。
SMUの特徴の一つは、フルタイムとパートタイムの学生の垣根が無いところと言えます。シンガポール現地で働くパートタイム学生が多く、選択科目ではほとんどの授業が夜間に開講するため、フルタイムの学生は多くのパートタイム学生と交流する場があります。インターンシップもほぼ必須となっているため、フルタイムの学生であっても、シンガポールで働きながら授業を受けるという生活スタイルになります。
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INSEAD
INSEADは、フランス、シンガポール、アブダビのキャンパスを持つグローバルなビジネススクールです。毎年発表されるFinancial times誌などのMBAランキングでもかなりの上位にランクしているため、競争率もそれだけ高いビジネススクールです。
世界70ヵ国以上から学生が集結する国際色豊かなビジネススクールでフルタイムMBAでは年間約1,000人、EMBAでは年間約190人が入学しています。このような大規模スクールにもかかわらず、学生一人一人へのキャリアサポートは充実しており、学生の満足度も高いです。
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シンガポールMBA受験
これらのシンガポールのビジネススクール4校(NUS,NTU, SMU,INSEAD)の受験に必要な項目は以下の通りです。ビジネススクールや年度によって必要項目は若干の変更はありますが、この辺が基本ですので、計画的に準備を進めていくようにしましょう。
・Interview(面接)
・Essays
・CV(職務経歴書)
・推薦状
・IELTS, TOEFLなどの英語試験
・GMAT, GREなどの学力試験
・GPA(学士課程の成績証明書)
シンガポールキャンパスツアー
MBA Loungeでは、MBA出願サポートの受講生さんを対象として毎年シンガポールのビジネススクールへのキャンパスツアーを開催しています。
2日間で全4校を訪問するようなスケジュールで、アドミニ、在校生から受験や学生生活に関して生の声を聞くことができる絶好の場となっております。
※過去のキャンパスツアーの様子
まとめ
シンガポールのMBAは、アジア地域全体でのキャリア構築を目指す人に人気のプログラムです。各スクールともにそれぞれ特徴がありますので、自分とのフィット感を見ながら、最適なプログラムを選んでいくようにしましょう。シンガポールのMBAに限ったことではありませんが、MBA受験においてスクールとのフィット感は大変重要な要素です。
GMATが高いから、経歴が素晴らしいからという理由だけで受験生に合格を出すスクールはありません。しっかりと自己分析を行い最適なビジネススクールを見つけていくようにしましょう。
キャリア成功のための人生格言(MBA受験、キャリア、転職編)
MBA個別相談会では、自身のキャリアや人生と向かい合う向上心の高い多くの社会人の方々とお話をさせて頂きます。
・キャリアップのためには毎日仕事を頑張っている
・自分のやりたいことを実現させるため転職を考えている
・海外就職を実現するために、MBA留学を考えて必死に努力している
このように毎日必死に努力されている社会人の方々とMBA相談会でお話をさせて頂くと、私も応援したいという気持ちからついつい人生格言みたいな話をしてしまうことがあります。
もちろん、人生格言を語れるほど成功しているわけではないです。どちらかというと、相談会の参加者の方々へというよりも、自分自身への戒めとして人生格言を話しているという方が正しいです。メルマガ配信も同様です。
そこで今回は、MBA個別相談会やメルマガ配信でたまに語る人生格言をお話します。
成果が出てしまったら焦りましょう。
仕事に限らず、試験や語学の勉強、そしてMBA受験などで、成果が表れたときは嬉しいものです。
・仕事で昇進した、
・年収が上がった、
・試験に合格して合格証を手にした、
・MBA受験に合格し、ネットワークを広げている、
・憧れの会社に転職し、いま理想の仕事を楽しんでいる、など。
数ヶ月、数年も前からコツコツ努力してきたことが報われ、今まさにこの時、その成果を堪能している状態です。
しかし、その成果が出たときは、その喜びを堪能すると同時に、焦りを感じなければいけません。
それはなぜか?
これは完全に私の解釈ですが、「成果が出た」ということは、今まで数か月、数年積み上げてきた努力が「成功という形に変わった」ということ。
言い換えれば、今までの努力は、成果を獲得したことで完全リセットされると言うことです。
これをイチゴの苗に例えてみます。
Aさんはどうしてもイチゴが食べたいです。そこでAさんはプランターにイチゴの苗を植え、春にはイチゴが実るように、イチゴ栽培に適した土を用意し、毎日水をあげて、大事に大事にイチゴの苗を育てました。そして、苗は順調に育ち、春が来て、Aさんはたくさんのイチゴを収穫することができました。
まさにAさんの努力が報われ食べたかったイチゴを堪能することができたのです。
種蒔きをして収穫とするという、どこにでもある平凡な話ですが、ここで重要なのは、イチゴを食べたらなくなってしまうということ。
苦労して素晴らしい結果を出した。そして、結果を堪能したらそれは消えてなくなってしまいます。
あなたの勉強や仕事での成果も同じです。
・勉強して資格を取得した、
・仕事でがんばって昇給や出世をした、
・MBAで志望校に合格した、
その時点ではとても嬉しいものですが、その喜びを堪能した時点で今までの努力を回収したことになり、そしてリセットです。
ここからまた、ゼロからコツコツと努力を積み重ねて次の成果の種を植えていかなければなりません。
私が思うに、努力をして成果を出すのはとても素晴らしいことですが、その成果が出たら全てリセットです。楽しみ、喜びを継続させていくためには、結局ずっと努力し続けなければいけないということです。
だから、成果が出たら今までの努力はその代償として支払完了。また努力していなかければ衰退していくだけだ。そんな焦りを持つくらいがちょうどいいです。
努力しても報われない場合もある。
一方で、努力をしたら必ず報われるというものではありません。非常に残念で残酷な話ではありますが。
毎日大事にイチゴの苗を育てたのに、春になってもイチゴが実らなかった、
一生懸命仕事をしたけれど、出世できなかった、
毎日夜遅くまで勉強したけれど、資格試験が不合格だった、
言ってみれば、こんなことも日常茶飯事です。
努力をしたけれども報われない、という最悪の事態が発生する確率を少しでも下げるために必要なのは、「改善」です。
闇雲に努力をするのではなく、努力をしている過程で今自分が行っている努力が正しい方向に進んでいるのかを確認していく必要があります。
・毎日イチゴの苗に与えている水の量は適切なのか、
・やっている仕事は確実の上司に意向に沿っているのか、
・資格試験勉強で時間を割くべき重点箇所は正しいか、など。
そこで「間違っていません。」と判断したらもしかしたら黄色信号かもしれません。最初から完璧なやり方をしているケースはほとんどなく、多くの場合、その多少にかかわらず「改善」が必要です。
大きな改善はなくとも、きっと小さな改善はどこかしらあるはずです。
努力をしながら進めている中で、時々自分のやっている作業を振り返りながら、小さな改善箇所に気付き、実行していくことが重要です。
「努力と改善はワンセット」
これを覚えておきましょう。
まとめ
キャリアで成功したいと思うのであれば、努力をすることは必要不可欠です。こんなことは誰でも分かりますよね。
問題は努力して成功した後。その成果を堪能して喜ぶ一方で、今までの努力はリセットされたことを認識しましょう。そして、新たに次の成功に向けてコツコツとゼロから努力をしていかなければいけません。1回の成功で半永久的に享受できる喜びはないと考えた方が無難です。
一方で、努力をしたからといって必ず報われるわけではありません。頑張ったのに成果が出ない、ということもよくあることです。その可能性を少しでも減らすためには、努力をしていく過程で「改善」をしていくことです。がむしゃらに努力をするのではなく、時々立ち止まって、自分のしていることに何か改善点は無いか、常に自分の行動を疑いながら進めていくことも重要です。
シドニー大学 Sydney MBAとキャンパス散策(オーストラリア)
シドニー大学は、1850年に設立されたオーストラリア最古の名門大学です。世界的にも大学ランキングでは20位以内に入り、これまで5人のノーベル賞受賞者を輩出しています。
MBAを提供するビジネススクールは最近新しいキャンパスが完成し、世界中から多くの優秀な学生が集まっています。
シドニー大学のMBAプログラムのカリキュラムは「Personal and Interpersonal Skill Development」と「Business Knowledge and Skill Development」という2つの柱から成り立っており、ソフトスキルとハードスキルをバランス良く習得できる環境が整っています。
MBA Loungeによるスクール紹介動画はこちら。
Full time MBA
18ヵ月 (7月スタート)
男女比 : 60%:40%
International/Domestic :63%:37%
Countries by citizenship : 19
平均年齢: 30
Industry background:
25% Finance/Banking/Insurance
16% Consulting
7% Manufacturing
6% Property and Real Estate
5% Other
5% Advertising/PR
5% Information and Communication Technology
5% Media/Entertainment
5% Medicine/Health and Community
5% Non-Profit
5% Engineering and Construction
5% Transpor and infrastructure
2% Law and Legal Services
2% Consumer Products
2% Digital
Position:
7% CEO/MD
9% Co-ordinator
44% Middle Manager
14% Others
12% Senior Manager
14% Supervisor
シドニー大学キャンパス散策
シドニー大学の正門、メイン・クアドラングルです。
大学にも関わらず観光客らしき人たちも多いです。
ビジネススクールの建物です。
欧米系、アジア系の学生が多くダイバーシティ溢れます。
【悩み相談】MBA受験から人間関係まで:挫けずやり抜くために。
MBA Loungeにお問い合わせ頂く悩み相談には様々なものがあります。
特にMBA Loungeの受講生さんからは、MBA受験に関することはもちろんのこと、キャリアや人生相談のようなものまであります。
MBA受験は仕事との兼ね合いが非常に重要となりますので、仕事が上手く行っていないとMBA受験そのものにも悪影響を及ぼす可能性もありますね。
MBA受験、そしてその後のキャリアを成功させるためには、常に心の安定が必要になると思います。
そこで今回のブログでは、MBA受験から職場の人間関係まで、心が折れそうなときに読んで頂きたい相談内容とその簡単な回答を2例ご紹介します。
【相談1】GMAT、GREのスコアが取れなくて心が折れそうです
MBA受験で難関の一つがIELTSやTOEFLの英語試験そして、GMAT、GREです。
MBA Loungeの受講生さん達の間でも、特にGMAT、GREは回数制限ありますし、スコア獲得に苦戦している方々が多いです。
MBA受験=GMAT, GREではないものの、一定のスコアが取れなければ志望校受験に不利になる可能性もあり、皆さん必死にGMAT、GREを頑張っています。
それでもMBA Loungeの受講生さんから、時にはこんなご相談も頂きます。
「GMAT/GREでスコアが取れずに心が折れそうなんです。」
そんなとき、心の安定を取り戻す方法として「自分のキャリア成功をイメージして、まるでドラマを観ているかのようにワクワクする」ことがおススメです。
■あなたは成功する
まず、大前提としてMBA受験と真剣に取り組み、仕事をしながら一生懸命頑張っているあなたは、今のまま努力し続けていれば必ず成功します。
継続して、改善して、必死に努力すれば、必ず報われます。
つまり、あなたのドラマはハッピーエンドがほぼ約束されています。
引き続き、努力を重ね、時には改善して、頑張り続けて下さい。
「このどん底の状況から、どうやって上昇していくのだろう。」
「この危機的状況から、奇跡の復活はどう展開するのだろう。」
自分のキャリア成功ドラマを観ているかのようにワクワクしましょう。
成功とは必ずしもGMATでハイスコアが取れること、とは限りません。
もしかしたら、GMATがWaiveされるかもしれません。
低いスコアなのに合格するかもしれません。
別のスクールに入学して運命的な出逢いがあるかもしれません。
又は、MBA以外のキャリアの道に目覚めるかもしれません。
もっと長い目で自分のキャリアの成功をイメージして下さい。
そして、努力をし続けている限り、あなたは必ず成功します。
【相談2】職場の人間関係が悪く、心が折れそうです
職場でのパワハラ。
取引先からの無理な要求。
お客さんからの理不尽なクレーム。
社会人経験が長くなれば、少なからずこのような経験したことがある人もいるでしょう。
毎日楽しく仕事をする秘訣は人間関係なのですが、これは自分1人でコントロールできるものではありません。
余りに強烈なパワハラやクレームを真に受け続けていれば、いつかは心が折れてしまいます。
そんなことになれば、もうMBAやキャリアどうこうの問題ではありませんよね。
私も会社員時代は、よく上司や先輩からごちゃごちゃ言われました。
上司や先輩も必ずしも全員に平等ではなく、言いやすい相手に言ってくるものです。
本当に本人のために指導してくれる場合もあれば、ただ単に自分のストレス発散のために部下にあたるような人も残念ながらいます。
後者の場合は、自分のためにもならないですし、タダに怒られ損です。
そんな時は労働基準監督署に通報なんていう手もありますが、一時的な対応策として有効なのは、「幽体離脱」です。
攻撃されている対象を自分ではないと思い込むことです。
攻撃されたら、幽霊のように自分の魂を体から離脱させます。スーッと魂だけ上に逃がすんです。
そして、会議室の天井から第三者的に眺めるように、上司が何かの物体に対して怒鳴っていると思い込んでいくことです。
実はこの方法は、昔の上司からのアドバイスです。
「オレは怒鳴ることがあるかもしれないが、もし辛かったら幽体離脱しろ。」と。中々素晴らしい上司です。
このブログを読んでくださっている方々は、キャリアでの向上心が強い方々だと思います。
今後キャリアでアップを目指していく中で、理不尽に怒鳴られたり、無理な要求をされることも多いでしょう。
そのような時は、必ずしも全てを受け止めて解決しようするのではなく、時には幽体離脱して自分の心を守ることも必要です。
まとめ
なんか書いてある内容が宗教っぽい感じがしなくもないですが(川尻は無宗教)、単純に私が過去の経験から実際に行ってきた思考を説明したものです。
考え方一つで行動は大きく変わります。自分のドラマを観ているかのように、努力をしつつ、ワクワクドキドキしながら過ごすことができればいいですよね。GMATやGRE、そして英語試験などでスコアが取れない時も、ここからどうやって挽回するのだろう、とワクワクしましょう。
また、自分に降りかかる様々なモノゴトに関して、決して真面目に全てを受け入れようとする必要はありません。理不尽な指示や要求は、時には幽体離脱をして現実から逃げることも大切です。
ただ一つ言えるのは、どんな状況でも努力して改善し続けることを辞めてはいけない、ということです。努力して頑張っていれば、きっと陽の目をみることになるのだと思います。
2024intakeでMBAに挑戦する皆さんへのメッセージ4つ
(HBSより)
定例のMBA Lounge受講生さんとのZoom進捗報告会をはじめ、先日、東京、香港、ニューヨーク、ボストンにて受講生さんとの交流会を開催しました。
併せて、ニューヨークとボストンにて、ハーバードビジネススクール(HBS)とニューヨーク大学のNYU Stern、Hult International Business Schoolのイベントに参加してきました。それぞれのスクールのアドミニの方とお話をさせて頂き、在校生の他、世界中のMBA受験生の方々ともお会いしてきました。
受験に向けて頑張っている人、
合格して入学待ちの人、
現地のスクールに在学中の人、
ステータスは皆さん様々ですが、各都市で頑張っていらっしゃる受講生さんを見ると、私も仕事に対するモチベーションが更に上がってきます。
今回は、そんな各都市を回ったうえで感じたことをもとに、2024年intakeでこれからMBAを始める方々に向けてメッセージを4つ贈ります。
同級生はあなたに会うために学費を払っています。
世界中のMBA受験生の方々にお会いして感じたこと。
それは、
未来のクラスメートは「あなた」に会うために高い学費を払っている、
ということ。
「あなた」とは、まさにこの記事を読んでくださっているあなたのことです。
どのスクールの受験生もみんな目がキラキラしていました。
教授から受ける講義に期待をしているのもその通りですが、それ以上に、
「MBAを始めたらどんなクラスメートと交流できるのかな?」
「クラスメートとどんな会話をしようかな?」
「自分の経歴でクラスメートたちにどんな貢献ができるのかな?」
彼ら彼女らの目はスクールで出逢うクラスメートに大きな期待をしているようでした。
実際に、イベントの休憩時間やちょっとした隙間時間に、受験生同志色々な話で盛り上がっていました。私も受験生ではなかったですが、Havardのイベントの最中にオーストラリア人の青年と話が弾み、彼の夢などを聞くことができました。
そこで改めて感じたんです。
「彼ら彼女らは高い学費を払って、クラスメートに会いに来ているんだな。」と。
あなたはMBA入学後、そんなクラスメートの期待に応えなければなりません。彼ら彼女らの投資を無駄にしてはいけないのです。
彼ら彼女らは、あなたの経験や体験を聞いたり、一緒に呑みに行ったりと、あなたと交流することに価値を感じているんです。
これから受験する方々にはプレッシャーがかかる話かもしれませんが、それだけMBAは大きなお金と大きな期待が動くものなんだな、と改めて感じました。
たくさん失敗をしよう
これからMBAを始める方は、講義やグループワークでたくさん失敗をしましょう。
MBAではケーススタディ等を通じてビジネスの模擬(シュミレーション)をする機会が多くあります。そんなビジネスの練習ができる機会では思い切ったことをやって大いに失敗しましょう。例えば、
・大損害のリスクのあるビジネスモデルを、実際に試してみる。
・馬鹿にされるかもしれないけれど、自分がいいと思ったアイデアを提案してみる。
・断れるかもしれない提案をビジネスパートナーに投げかけてみる。
など。
おそらく多くの方にとって、これが大きく失敗できる最後のチャンスです。
確かに社会人になっても失敗はできますが、経済的に多くの人に迷惑をかけてしまうことになります。MBAでの失敗ではそのような心配はありません。
MBAは失敗するために用意されている舞台です。
たくさん失敗をして、そこからたくさん学んで、将来的に実社会で貢献できるスキルを習得しましょう。
学術的な学びを大切にしよう
ここでいう学術的な学びとは、経済学者などの論文などを多く読み込んで、比較検討して、ビジネスフレームワークを研究したり開発したりすることです。
MBAと言えば「実践的なビジネス訓練の場」と言われることも多く、実際の受験生の大半は学術的な学び(アカデミック)よりも実践的な学びを好む傾向にあります。
そのような方々は「今さらアカデミックに勉強しても仕方がない。実践の場で場数を踏みたい」という意見が多いです。
でも、よく考えてみてください。
ビジネススクールに学生として戻りたっぷり学業に浸れる時間は今だけなんです。一日中図書館にこもって、学者の論文を比較検討したり、自分でビジネスフレームを開発したりしてみる、なんて機会は社会人になったら中々持つことができません。
そもそも、ビジネスの世界で戦略的に動くためには、その根本となる学術的なバックグランドが不可欠です。
MBA生活はそれなりに忙しいけれど、学業に浸ることができる最後のチャンスです。一日中図書館にこもって学術的に知識を習得する時間も是非大切にしましょう。
分からなくても堂々としよう
MBAでは、自分の専門外の科目も多数あるので、分からないことだらけです。
分からないことに怖気づいてしまうことなく、堂々としていましょう。
「知ったかぶり」ではないですが、分からないなりに、それくらいの気持ちで自分の意見を堂々と発言することが大切です。
皆さんの先輩や同僚にもいませんか?
「この人、この話題について何も知らないはずなのに、なんであんなに堂々と話しているんだろう。」なんていう人。
プレゼンが上手い人というのは、少ない知識を大きく見せるのが上手い人です。
逆にプレゼンが下手な人は、知識が十分なのに何となく自信なさげにみえてしまうものです。
ハッタリではないですが、プレゼンを上手く見せることも厳しいビジネスの世界を生き残っていくスキルの一つです。
もちろん、最終的にはしっかりと必要な知識を習得しなければいけませんが、最初から何も分からないから隅で黙っている、なんてことがないようにしましょう。
犯人はこの中にいます(MBA受験事件簿)
夢と希望を持って挑戦したにもかかわらず、最終的に「やっぱり無理」「やっぱり怖い」と言って夢半ばであきらめてしまう人たちがいます。
それはMBA受験、MBA挑戦でも同じです。自分の将来、そして人生を充実したものにするべく、勇気をもってMBA受験に挑戦したにもかかわらず最終的にあきらめてしまう人たちがいます。
MBA Loungeメルマガやブログ、動画配信などで何度もお伝えしておりますが、ご自身にとってMBAが重要でなければMBA受験を辞めること自体は全く問題ありません。むしろ早く見切りをつけて辞めるべきです。
問題は、ご自身とってMBAは必要不可欠であると思っているにもかかわらず、あきらめてしまうことです。
MBA受験を決断し夢と希望を持った人たちのモチベーションを奪ってしまう犯人は誰なのか?
今日はそれを解明するべく、以下6名の方に集まってもらいました。
そして、今回、MBA Loungeの受講生さんへのアンケート調査を実施した結果、その犯人が分かりました。
1.資金不足
2.多忙な業務
3.不安感
4.自信喪失
5.冷める熱意
6.家庭の事情
犯人はこの中にいます!
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MBA事件簿:容疑者たち
海外MBAへの挑戦を決めるとやることがたくさんあることに気付きます。英語やGMAT試験、自己分析、学校調査、エッセイ、インタビュー対策等。。。一方で、MBA受験をされる方の多くは働き盛りの20代後半から30代、40代にかけてです。毎日仕事や出張をしながら、それらをこなしていくことは決して簡単ではありません。
それでも仕事が忙しいとは言ってはいられず、MBA受験を決断した早々からTOEFL、IELTSの英語試験、GMAT、GREなどの学力試験の対策を始めることになります。数か月間忙しい中時間を割いて一生懸命対策しているものの、なかなかスコアが上がらず、「自分ってこんなに頭が悪いのか」と自信を無くしてしまうかもしれません。
タイムマネジメント力を駆使して、仕事とMBA受験を何とか両立させているうちに、数か月、数年と経過すると、時間とともにMBA受験に対する熱意も冷めてくるかもしれません。
更に実際にMBAを始めたことを想像してみると、資金もかなりかかってくることに気づきます。海外MBAでは金銭的に多大な投資となります。ただでさえ毎年学費が上がっているにもかかわらず、為替の影響で想定よりも費用がかかってしまうという事実に愕然とする人も多いでしょう。留学であれば、さらに生活費の重圧もかかってきます。資金が足りるのか?という問題にも直面します。
そうこうしているうちに、親の介護が必要になったり、配偶者の仕事やプライベート状況が変化したり、子供が産まれたり、と家族の事情も様々変化をしていく場合もあるでしょう。
MBA事件簿:「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人
このように、MBA挑戦を決意して、実際にMBA受験を始めると様々な壁があるんです。
1.資金不足
2.多忙な業務
3.不安感
4.自信喪失
5.冷める熱意
6.家庭の事情
それでも、自分にとってMBA取得をして「その後のキャリアを心から変えていきたい」という意思が強い人たちは、これらの障害をすべて乗り越えようとします。
「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人は、どんなに日ごろの業務が忙しくても、朝、夜、通勤時間、休日などを上手く使ってコツコツ進めていくことができます。意思が強ければ強いほど、時間の経過とともに熱が冷めるということはありません。
「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人は、TOEFL、IELTSの英語試験、GMAT、GREなどの学力試験で中々スコアが取れなくても粘り強く対策を続けます。お金がかかりますが、腹をくくって予備校に通って少しでもスコアを伸ばす手段を考えます。そして、ビジネススクールによってはスコアについて交渉可能だったりしますので、できることは全て行って少しでも夢実現に向けて動こうとします。
「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人は、資金も何とかならないかと動き回ります。スカラーシップ獲得に向けて準備をするのはもちろんのこと、家族からの支援や銀行からのローンなども検討します。場合よっては、学費が抑えられる方法(志望校を変える、オンラインに変える、MBAの代替えとなるMasterプログラムに変えるなど)を模索します。
「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人は、家庭の事情に直面しても突破口を探ります。もちろん、家庭は仕事やMBAよりも優先するべき事項です。一旦は家庭の事情を優先して、数年後にMBAに再挑戦するという人も少なくありません。
MBA事件簿:犯人は、、、、
そんな中、「MBAは自分のキャリアを変える」と信じている人が多いMBA Loungeの受講生さんへのアンケート調査により、「MBA受験に対するモチベーションを下げる犯人」が、明らかになりました。
そうです。あなたです。
「不安感」さん。
MBA Loungeの受講生さんへのアンケートでは、51%の人が「不安感」がモチベーションを下げる原因であると回答頂きました。
学費や時間など多大な投資に対する不安感です。
でも、興味深いことに6名の容疑者の中でも「不安感」というのはとても漠然としています。
「資金不足」「多忙な業務」「家庭の事情」など目の前にある課題ではなく、個人が勝手に将来を想像して勝手に心配しているだけ、とも言えます。
まだ、MBAに合格をしていなければ、学費も払っているわけでもありません。ある意味「幻のMBA合格」と「幻の学費」にモチベーションを下げられているということです。
とは言うものの「まだ何も決まっていないんだから不安感なんて持たないでください。」と言われても「はい、そうですね。」と言えるほど簡単なものではありませんよね。
不安感を払拭するのは難しいことです。でも、極端に怖がる必要はありません。少なくとも「学費や時間など多大な投資に対する不安感」はまだ現実になってはいない幻なんです。
MBA受験において、「不安になるのは止めましょう」とは言いません。「不安感」と上手く付き合いながら受験を進めてみましょう。
MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと
MBA受験やMBA後のキャリアに関する相談をよく受けます。
このようなMBA・キャリア相談を頂ける方々のほとんどは、自己向上心が強くMBAを通して自分の将来を真剣に考えている人たちです。
そんな相談者さんからよく頂く相談は、「MBA受験やその後のキャリアで成功する人はどんな人ですか?」というものです。
相談者さんの多くは、MBA受験やその後のキャリアで成功するのは金融とコンサル業界の人たちが多いと思っているようです。もちろんMBAを通じて成功し高給取りになっている人たちの中には、金融、コンサル業界の人たちがいますが、大半を占めるわけではありません。
実際に、MBA受験生の業界、業種、社会人経験年数などのバックグランドは様々で、それぞれ個性があり、MBA受験やその後のキャリアの成功パターンも様々です。
当たり前ですが、どんなバックグランドにも成功できるパターンはあります。育ちや学歴、職歴、保有資格は全く関係ないと私は思っています。
但し、MBA受験やその後のキャリアで成功するためには欠かすことができない3つのことがあります。一つでも欠けると成功確率はグンと下がります。
一方で、この3つが備わっていれば成功確実はグンと上がります。
前置きが長くなりましたが、今回のコラムでは、そんな「MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと」についてお話します。
努力
「MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと」の1つ目は、「努力」です。
「なんだ、そんなことか」と思った人も多いでしょう。でも、成功のための魔法はありませんから、やはりどうしても「努力」を外すことはできないんですね。
例えば、MBA受験ならIELTS、TOEFLやGMAT、GREなどの試験勉強をサボらず毎日コツコツと続けなければいけません。金曜日の夜に、会社の同僚や先輩に飲みに誘われてもそれを断り家で受験準備をする強い心が必要です。
自分の将来に対して思考停止せずに、スクール調査や自己分析を通して自分の将来を真剣に考えて、Why MBAやWhy this schoolの答えを頭の中で整理し続けなければいけません。
仕事にも慣れてきて部下が増え、今の会社、今のポジションに居心地が良くなれば「今のままの方がいいんじゃね?」と思ってしまうこともあるでしょう。
本当にそれでいいのなら別にいいですが、それが一時的な甘えであれば、あえてComfort zoneから抜け出す勇気も必要です。
これらひっくるめて、MBA受験やキャリア成功に対する「努力」です。
時間
「MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと」の2つ目は、「時間」です。
この時間には2つの考え方があります。
一つ目は「受験のための時間」です。
MBA受験を考えている多くの人は毎日仕事に追われていて多忙です。平日の早朝や深夜、週末はMBA受験などの準備のための時間として、しっかりと確保したり、場合によっては、会社の仕事を一部減らすことをして貴重な時間を捻出する必要もあります。
会社の仕事を疎かにしろ、というわけではありませんが、本当にMBA受験を乗り越えたいのであれば、あらゆる手段をとって時間を捻出する必要があります。
二つ目は「努力を成熟させるための時間」です。
こちらの方が今回のメインテーマです。
努力をしても、その成果はすぐに出るものではありません。例えばGMATなら毎日コツコツ努力し続けても成果が出るまでは少なくとも6か月は必要でしょう。
もっと長期目線で「仕事でこんなことを成し遂げたい」という目標であれば、まずはMBAを取得し、その後何年もキャリアを積んで10年の努力の結果、成果が目の前に現れるということも多いです。
MBAやキャリアの成功は、長期株式投資と同じで努力してすぐに結果が出るものではなく、数カ月、数年経って、やっと成果が出始めるものです。
早く結果を出したい、と焦る気持ちも分かりますが、どんなに100%以上の努力をしても時間経過がなければ結果は出ません。
人柄
「MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと」の3つ目は、「人柄」です。
MBA受験やキャリア成功のためには、職歴、専門性、語学力、リーダーシップスキルなどに目が行きがちですが、人間社会において最終的に一番重要なのは人柄です。
高学歴でエリート社員であっても人の道を踏み外して人生が転落した、というニュースもたまに流れます。彼ら彼女らも、しっかりと人格形成ができていれば、人生の成功を継続し続けることができたのかもしれません。(これから人生転落から修正して復活することも、もちろん可能です。)
人は決して一人では成功できません。どんなに万能のスーパーマンであっても、どこかで必ず誰かのサポートが必要になります。
「この人なら信頼できる」と社内外の人間に思ってもらいサポートを受けることで成功により近づいていくものです。
凡人がスーパーエリートに勝つとき
今回のコラムでは、「MBA受験とその後キャリアで成功するために必要な3つのこと」についてのお話でした。
どんな業界、業種であっても、どんな学歴であってもMBA受験やキャリアで成功することは可能です。
その成功確率を少しでも上げるためには、以下の3つが不可欠です。
・努力
・時間
・人柄
まとめますと、努力して時間をたっぷりかける、そして周りに感謝し誠実でいることです。
これで少なくとも天狗になって人を見下すスーパーエリートには勝てます。
では、もしもスーパーエリートが時間をかけて努力し続ける人格者だったら?
そのときは、、、、、、、
素直に白旗を挙げて、その人がいない分野で勝負しましょう。
MBA留学で費用対効果を最大限にするための2つのスキル
MBA留学相談会でよく頂く相談の一つは、「MBA留学による費用対効果」です。
2024
そりゃそうですよね。
MBAは海外のトップスクールですと、学費だけでも500万円から高いところは1,000万円を超えるスクールもありますし、それにプラスして現地での生活費も必要になります。
費用対効果を考慮してMBA留学を慎重に検討するのはごく自然のことです。
ただ、MBA留学の費用対効果を考えるにあたって、「ビジネススクールが私に何を与えてくれるのかな」というスタンスではダメです。
そのようなスタンスでは、きっとMBA留学の費用対効果を最大限にすることはできません。
そこで今回は、MBA留学で費用対効果を最大限にするための重要なお話をします。
スキルを2つに分けて考える
MBA留学で費用対効果を最大限にするためには、Closed skill(閉じられたスキル)と Open skill(開かれたスキル)の2つのスキルの違いを理解して、これら2つのスキルをバランス良く習得することを心掛けることです。
私の言うClosed skill(閉じられたスキル)とは、決められたルールに乗っ取って、決まったやり方を繰り返すことで身に付けることができるスキルです。例えば、
・語学
・会計処理
・貿易実務
・歴史などの暗記
・基本的な運動技能 など。
私の言うOpen skill(開かれたスキル)とは、決められたルールがない環境で、その環境に応じて判断するスキルです。例えば、
・データを基にした経営判断
・カウンセリング
・コーチング
・ディベート など。
Closed skillもOpen skillの習得も、MBAのカリキュラムに含まれています。これらをバランス良く身に付けていくことが、MBA留学の費用対効果を最大限にするコツです。
Closed skillはどうやって習得するのか?
Closed skillを習得するには、テキストブックや様々な書籍を読み込んで、それらの情報をもとに、プレゼンテーションをしたりレポート書いたり、という形でアウトプットすることです。
ビジネススクールで使用される各講義のテキストブックは、基本的に理解しやすい英語で書かれており、TOEFL、IELTSなど入学時に必要とされる英語試験の最低スコアをクリアしていれば、比較的スラスラ読めるはずです。
しかしながら、テキストブックに書かれてる内容は「広く浅く」なので、各テーマの専門書籍などを更に読み込む必要があります。そして、それをプレゼンテーションやレポートという形でアウトプットすることで更に知識を深めることができます。
それこそ、朝から晩まで図書館に籠ってテキストや論文を読み漁る。そんな日々を過ごすことで習得できるのが、Closed skillです。
ビジネスフレームワークや経営理論などをしっかりと理解して、すぐに頭の引き出しから出せる状態にしておくことがClosed skillを習得した、と言えると思います。
Open skillはどうやって習得するのか?
Open skillを習得する方法。それは簡単に言えば、あらゆる分野に関して多くの経験をすることです。
自分とバックグランドが違う人と交流したり、
文化や言語が異なる国や都市で生活をしたり旅行したり、
企業文化が全く異なる会社で働いたり、
ビジネスとは一見関係のない芸術や音楽を趣味にしたり。
とにかく、今までの人生で経験したことがないことを、数多く経験することです。このような経験をすることで、創造性が磨かれルールのない環境下において最適な判断をするセンスが磨かれます。
私がMBA学生時代に「Creative thinking」の講義で教授に教えてもらった手法に、「ある業界の常識を別の業界で試してみる」というものがあります。同じように、ある国の常識を別の国に当てはめたり、ある会社の常識を他の会社に当てはめたりすることで、より創造性の高い提案ができるようになります。
スティーブ・ジョブズは、カリグラフィー(書道)にも興味を持っていたことでマックパソコンのデザインを考えているときに、様々な書体を取り込むことを思いつきました。
ミシガン州立大学の研究によると、ノーベル賞を受賞した科学者は一般的な科学者に比べて、専門分野以外の音楽、美術、演劇などを趣味としている確率が高かったという結果を出しています。
このように、自分の専門分野は深く、そして専門分野以外は幅広く学ぶことでより創造性の高いセンスを磨くことになります。
MBAでは、講義以外の活動を通じてより幅広い分野に興味を持ち、自分とは違う世界に住んでいる人たちと交流を深めることでOpen skillを習得することができるようになります。
バランスよく習得することが重要
上記のようなClosed skillとOpen skillの話をすると、多くの方はOpen skillの方に注力をしがちです。つまり、書籍の読み込みなどで習得するClosed skillならわざわざMBA留学しなくても習得できる、それよりも様々な人間との交流に注力した方がいいのではないか、と。
確かにそれも一理あります。MBA留学で知り合う人たちは、今までの自分とは別世界に住んでいた人達というケースも多いですから、そんな人達との交流は今後の人生に大きな影響を与えるものです。
しかしながら、思うことがあります。
「テキストや論文の読み込みなどは日本でもできる」
「MBAの本は本屋に行けば手に入れることができる。」
このようなことを言う人達も多いですが、実際にそれを実行出来ている社会人はほとんどいません。つまり、毎日朝から晩まで図書館に籠り、テキストや論文を読み込んで、自ら論文を作成するという行為です。
一日中たっぷりと学業に専念する。そして、大学生時代を思い出して図書館に一日中籠ってみる。これは、MBA留学でフルタイムの学生としての時間の使い方をしなければ中々できないことです。スクールを卒業して、すぐに就職することを考えれば、このような時間の使い方ができるビジネスパーソン人生最後のチャンスとも言えます。
ですので、MBA留学での費用対効果を最大限にしたいのであれば、Closed skillとOpen skillをバランス良く習得することを意識して、MBA留学の日々を過ごすことが重要だと思います。
日本人MBAカウンセラーの独り言:成功のための3つの思考
日本人のMBAカウンセラーとして、これまで数多くの受講生さんのMBA受験、MBA出願のお手伝いをさせて頂いております。
そんなMBA Loungeの受験生さんの方々とお話をさせて頂く中で、MBA受験やその後のキャリアを成功させていく中で「こういう思考は大切だな」と思うことがいくつか思い当たります。
今回の記事では、「日本人MBAカウンセラーの独り言」と題して、文字通りMBAカウンセラーとして感じたことを思いのままお話をします。
日本人のMBAカウンセラーとして大成功をしているわけでもない私が言うのはおこがましいのですが、まあ独り言として聞いてください。
キャリア成功=努力×才能
日本人MBAカウンセラー1つ目の独り言は「努力と才能」についてのお話です。
私はいつも「キャリア成功=努力×才能」の方程式を意識して仕事をしています。
努力が必要なことを言うまでもありませんね。
MBA受験であれば、どんなに仕事で忙しくても何とか時間を捻出してGMAT試験やビジネススクール調査、エッセイ対策などを進めていかなければなりません。自分のキャリアの棚卸をして本当に自分にはMBAがあっているのか、などの自己分析を欠かすこともできません。IELTSやGMATを何回受けても目標のスコアに達成ことができずに精神的にもかなりつらい想いをすることもあるでしょう。
それらの困難を乗り越えていく努力がなければ、MBA受験を成功させることはできません。そしてMBA受験で言えば、努力さえすればそれなりの結果はついてきます。才能の問題ではありません。
冒頭では「キャリア成功=努力×才能」と言いましたが、MBA受験に関していえば、「MBA受験の成功=努力の量」です。誤解を恐れずに言えば、才能はあまり関係ありません。
では、「キャリア成功=努力×才能」とはどういうこと?
これはMBA受講中やMBA後のキャリアの話です。
自分の才能のある分野を可能な限り特定して、そこに努力を集中投下することです。そのためには、MBAが開始するまで或いはMBA受講中でもいいので「自分はどの分野に才能があるのか?」を自問自答してどこに努力を集中投下するのかを決定していなければいけません。
努力の量が100の場合、
才能が5なら成功は500です。
才能が10なら成功は1,000です。
才能が0なら、同じ努力をしても成功は0です。
以上を鑑みて、日本人MBAカウンセラーとしての私からのアドバイスは、以下の通りです。
・MBA受験は努力の量と比例する。
・MBA受講中やその後のキャリアを成功させるには、自分は何の分野で才能があるのかを理解しておかなければならない。
MBA受験=自分検定
日本人MBAカウンセラー2つ目の独り言は「自分を理解しておくことが全てですよ。」というお話です。
MBA受験は自己分析から始まります。基本的なところとして、まずは以下を明確にしていく必要があります。
・Why MBA(なぜMBA取得を目指すのか)
・Why now(なぜ今なのか)
・Post MBA goal(MBA取得後のゴール)
・自分の強み、弱み
MBA Loungeが定期的に開催しておりますMBA相談会でも、まずは「あなたは5年後に何をしていたいですか?」という質問から始めさせてケースがほとんどです。
その上で「自分は何者なのか?」をしっかりと理解し、それを今後はビジネススクールに対してエッセイやインタビューなどを通じて的確に伝えていくことになります。
MBA受験をされている方々の中には、志望するビジネススクールについてキャンパス訪問をしたりOB/OG訪問をしたりしてビジネススクールについて詳しくなろうとする人も多いです。もちろん、それはMBA受験において不可欠なことではありますが、まずは自分自身を知ることが最優先です。
世の中で貴方を一番理解できているのは貴方自身です。そんな貴方が自分を理解できていなかったら、ビジネススクールもお手上げです。
MBA受験を成功させている人は自分自身をしっかりと理解できています。日本人MBAカウンセラーとしての私からのアドバイスは、「MBA受験=自分検定」であることを肝に銘じておきましょう、ということです。
少しだけ高めの目標を持とう
日本人MBAカウンセラー3つ目の独り言は「ちょっと背伸びするくらいの目標がちょうどいいよ。」というお話です。
ここでいう目標とは1、2年後のいわゆる短期目標です。
目標が高すぎると、現実を知った時にやる気をなくします。
目標が低すぎると、達成しても満足できません。
目標が少しだけ高めだと、自信とやる気に繋がります。そしてあと必要なのは勇気です。
例えば、MBA受験なら必ず「Post-MBA career goal」をエッセイやインタビューで訊かれます。
今まで日本でしか住宅営業の経験が無い人が、MBA取得後は金融業界でアメリカ本社で働きたい、と言っても短期目標としては高すぎます。そして、調べれば調べるほどそれが非現実的であることが分かってきて、最後にはやる気をなくしてしまうでしょう。
かと言って、特にキャリアチェンジを検討せずに、今まで同じ住宅業界の営業で少し給料が上がればいいかな、という低い目標だとキャリアにおける満足度も低いと思います。
今までの営業のノウハウを生かして別の業界でマーケティングマネージャーを目指す、とか同じ住宅業界で海外就職を実現する、などの目標は「ちょっと背伸びをしたら達成できる目標」かもしれません。あともう少しで手が届く目標であれば、後は勇気をもって行動することです。MBAであれこれノウハウを学び、ネットワークを築き、なんとか実現するために精一杯動くことです。
そんな感じで結構、人間のモチベーションって単純なんです。
高すぎる目標は掲げても無駄ということではなく、長期目標として設定しましょう、ということです。それまでに小さな成功をいくつか達成していくことで、例えば10年後、15年後に今思えば高すぎる目標であっても達成することは十分に可能です。
少しだけ高い短期目標をいくつも達成することで、高すぎる長期目標を達成することができるようになります。
まとめ
日本人MBAカウンセラーの独り言。以下3つです。
1.キャリア成功=努力×才能
MBA受験の成功は努力の量に比例します。キャリアの成功は更に才能を掛け合わせなければ成功は大きくなりません。
2.MBA受験=自分検定
MBA受験においては、自分を理解することが基本中の基本です。
3.少しだけ高めの目標を持とう
目標が少しだけ高めだと、自信とやる気に繋がります。そしてあと必要なのは勇気です。
ハーバード大学幸福度調査が示す、MBA取得後に幸せになるために
MBA受験を進めていく上で、MBA取得後の将来設計をしっかりとイメージしておくことは非常に重要です。
ビジネススクールでもMBA受験生の審査をする際は、受験生がイメージしている将来のゴールに重きを置いています。それは、決してキャリアに関するゴールだけではなく、プライベートの長期的ゴールも含みます。
実際に、MBA出願エッセイやインタビューの設問でも「What do you want to achieve professionally AND personally?」というようなことを訊いているビジネススクールも少なくありません。
そこで今回は、米国ハーバード大学が実施した幸福度調査から、MBA取得後に幸せになるために、今考えておくべきことをご紹介します。
これを理解できれば、MBA取得後に目指すべきキャリアとプラベートのゴールがイメージしやすくなり、結果的にMBA合格にも近づくかもしれません。
ハーバード大学の幸福度調査
ハーバード大学がHarvard Study of Adult Developmentプロジェクトの一環として行っている、ある幸福度調査があります。
これは、1938年当時10代だった724人のハーバード大学の学生やボストン在住者を対象に、約80年に渡り追跡調査をした世界で一番長い期間を費やした調査です。
人間が幸福と感じるのは何か?
お金か?
地位、名声?
知性か?
それとも、その他別のモノか?
2017年にハーバード大学から発表された結果は、
“The Harvard Study has found a strong association between happiness and close relationships like spouses, family, friends, and social circles.”
(出典:https://www.health.harvard.edu/blog/the-secret-to-happiness-heres-some-advice-from-the-longest-running-study-on-happiness-2017100512543)
つまり、「幸福は配偶者、家族、友人、ソーシャルサークルなどの人間との繋がり」であるということです。
家族や友人、職場などの同僚など、あなたの周りの人たちと繋がりを持っていることが、幸せを決定付ける要因です。そして、人との繋がりを持つことでより身体的にも健康な生活をおくることができるという結果も出ています。
これは、人生において、お金よりも、知性よりも、そしてもちろん地位や名声よりも重要です。
MBA取得後に不幸になっている人たち
「周りの人間との繋がりがその人の幸福度を決定する」
ハーバード大学のこの調査結果は、決して驚くべきものではなく、「確かにそうですね。」と納得できる人も多いかと思います。
それでもどういうわけか、多くのMBA取得者が、その後のキャリアで不幸になっている、と懸念を示していたのが、同じくハーバード大学ビジネススクールの元教授でイノベーション分野の巨匠であったクレイトン・クリステンセン教授です。
クリステンセン教授は、自身の著書「イノベーション・オブ・ライフ」の中でこう書いています。
「(ハーバードMBAの同級生は)職業人としてこれほどの功績を収めながらも、明らかに不幸せな人たちが多くいた。(中略)離婚や不幸な結婚生活の話もよく聞いた。ここ何年か子どもたちと口をきかず、大陸の両端に分かれて住んでいるという同級生がいたのも覚えている。」p2
さらには、
「同級生の一人、ジェフリー・スキリングが、エンロンのスキャンダルに関わったとして刑務所行きになったのだ。(中略)(スキリングは)マッキンゼー史上最年少でパートナーに昇格し、のちにエンロンのCEOとして、一億ドルを超える年収を得るようになった。だが、その一方で、私生活では順風満帆とはいかず、最初の結婚は離婚に終わっていた。」p2
言われてみれば当たり前のことなのですが、MBAで体系的なビジネススキルを身に付けて、給料の高いポジションを獲得できたとしても、それで幸せな人生が待っているわけではありません。それどころか、お金や地位を追い求めるがあまり、周りの人間関係を疎かにして不幸になるMBAホルダーも多くいるという事実を忘れてはいけません。
MBA取得後に幸せな人生を歩むために
これらを踏まえて、MBA取得後に幸せな人生を歩むために何をしなければならないか、もう言うまでもないですよね。
MBAを通じてキャリアアップを目指すと同時に、周りの人間とも良好な関係を築いていくことを意識していなかければなりません。
でも、多くの人が頭で分かっていても、それに沿って行動することが難しいものです。
目の前の成功に目がくらみ、人を傷つけて報酬を得ようとしたり、「今は仕事が大事な時期だから」と言って家族よりも仕事を優先しすぎて家族崩壊をしてしまったり。
「お金や地位・名声は今でなければ逃げてしまう。でも周りの人は急にはいなくならない。」
ついつい、仕事で忙しいとこんな風に考えてしまいがちです。
でも、その思考で人生が不幸になってしまっている人が多数いることが、このハーバード大学の研究や過去のMBAホルダーの例からも分かっています。
MBA前のネットワーク、そしてMBAを通じて出逢う教授やクラスメートとのネットワークの両方を大切に、彼ら彼女らと助け合いながら、一緒に幸せな人生を歩んでいく姿勢が、自身の人生を幸せにするカギではないでしょうか。
また、MBA受験の段階の人たちも同様です。
たまに頂くMBA相談の中で、「家族に反対されています。」というご相談を受けることがあります。ご自身のキャリアだけを考えると、家族の意見に関係なくMBAに挑戦をする方がいいかもしれませんが、人生の充実を考えるのであれば、しっかりと家族に納得してもらった形でMBAに挑戦するのが一番です。
MBAに挑戦してキャリアアップを狙うのは素晴らしい決断です。それと同時に、人生の幸福度もあがるように、計画的なプランを立てていくようにしましょう。
ビジネススクールはMBA受験生のどこに注目しているのか?徹底解説
MBA出願では、GMAT/GREスコアやTOEFL/IELTSなどの英語試験スコアの他、インタビュー、エッセイ、CV(職務経歴書)などを提出し、様々な側面から審査を受けることになります。
これらの提出物をもとに、ビジネススクールは受験生をどのように審査するのでしょうか。
GMATなどのスコアが最重要なのか?
経歴が最も重要なのか?
もしくは、エッセイやインタビューで高いパフォーマンスを挙げることが最優先なのか?
大半の人にとって、MBA受験は初めての経験であり、ビジネススクールの審査官は受験生をどのような視点から審査しているのか不透明であると感じるかもしれません。
そこで今回は、欧州、アジア、オセアニア、と様々なビジネススクールを訪問し取材をしてきたMBA Loungeの川尻が、ビジネススクールが喉から欲しがる受験生の特徴をお話しします。
ビジネススクールの存在理由
MBA受験対策でまず考えておきたいことは、ビジネススクールの存在理由です。
皆さんは、どのような目的でビジネススクールが存在していると思いますか?
MBAという学位を提供するため?
ビジネスに関する知識を提供するため?
世界中の様々な人と出会う場所を提供するため?
どれも正解と言えば正解ですが、これらを総括的に言えば、
「グローバルに活躍できる経営者やビジネスリーダーを育成するために存在している」と言えるでしょう。
つまり、MBA受験生はビジネススクールに対して、自分が将来的に「グローバルに活躍できる経営者やビジネスリーダーになる素質を持っている」ことを重点的にアピールする必要があるということです。
そして、MBA Lounge の川尻が欧米、アジア、オセアニアの各ビジネススクールを訪問しインタビューや取材を重ねてきた結果、ほぼ確信していることは、ビジネススクールはMBA受験において、ある2つの点を重点的にチェックしています。
その2つとは、
1.人間性が優れているか
2.魅力的なビジョンを持っているか
人間性が優れているか
世界中の各ビジネススクールでは、MBA受験生を審査するにあたり、人間性がどれほど優れているかを重視する傾向にあります。
MBA出願の項目であれば、「インタビュー」「エッセイ」が重要な事は言うまでもなく、CVの書き方一つでも人間性が出てきますし、出願前のMBAイベントなどで実際に受験生と交流をしていく中でも、その人間性を間違いなくチェックしています。
と言ってももちろん、GMATやTOEFLなどのスコアが低くてもいいと言うわけではありませんし、経歴が重要ではない、というわけではありません。
素晴らしい経歴や、高いテストスコアはある意味、MBA受験において前提条件であり、そこでやっと土俵に乗れると言えます。一方で、自分は経歴は素晴らしくないとか、テストスコアが高くないからと、悲観する必要はありません。そこはエッセイやインタビュー等で補填することも充分可能です。
魅力的なビジョンを持っているか
MBA受験生にとってアピールするべき重要な二つ目の項目は、自身が持っている将来のビジョンです。これらを表現する場は、「インタビュー」と「エッセイ」が主になるでしょう。
インタビューやエッセイで、自分がいかに情熱を持って自分のビジョンを語れるか、そして、そのビジョンにどれだけ共感してもらえるかが、重要になります。
これは、自分と言う商品をお客さんに売り込むためのセールスアピールです。
とても元気があり、生き生きとしていて、なぜかこの人の話し方は人を惹きつける魅力があるとか、この人は将来何かをやりそうだ、など、自分自身や将来のビジョンの魅力をアピールしなければなりません。
あなたは自分の将来のビジョンをどれだけ熱く語ることができますか?
過去の実績を振り返り、過去の栄光をアピールすることに加えて、未来に目を向けて、自分はどのようなビジョンを持っているのか、をアピールすることがビジネススクールの審査官の心をつかむ上で大変重要です。
人間性とビジョンが重視される理由
MBA受験において、各ビジネススクールはなぜ優れた人間性と魅力的なビジョンに重点を置くのか?なぜ受験生の地頭やIQ、テストスコアではないのか?
その理由は簡単です。
成功している世界中の経営者やビジネスリーダーたちを見ると、頭がいい悪いに関係なく、その多くが優れた人間性と魅力的なビジョンを持っているからです。そして、多くの場合、優れた人間性と魅力的なビジョンを持っているリーダーは、最強のチームを作る能力にたけています
多くの人が誤解をしていることでだと思うのですが、優秀なリーダーは万能である必要はありません。
ビジネスで成功を収めようと目標を掲げると、真っ先に資格取得に走る人がいますが、誤解を恐れずに言えば、それは結構な遠回りかもしれません。
経営者やリーダーとして成功を目指すのであれば、必ずしもビジネスに関する知識が豊富であったり、業界に明るかったり、プログラミングに詳しかったり、数字に強かったりする必要はありません。
多くの場合ビジネスはチームワークです。
自分がプログラムミングに疎ければ、プログランミングに強い人を見つけてきて仲間にすることです。
自分が数字に弱いのであれば、数字に強い人を見つけてきて仲間にすることです。
このように適任者を見つけてきて仲間にするために必要なものは、なんといってもその人の人間性であり、魅力的なビジョンです。
「この人にだったら協力してあげてもいい。」
「この人のビジョンは非常に魅力的だ。何かやりそうな気がする。」
などと思ってもらうことで、自分が不得意な分野を補ってくれる人を仲間に引け入れることができます。
優れた人間性と、魅力的なビジョン。この2つがあれば、本人が必ずしも優秀である必要はなく、それでも優秀なチームを形成することができます。
MBA受験において、ビジネススクールの入学審査官はそのような側面も重視していることを肝に銘じて出願準備をしていくようにしましょう。
GEのジャック・ウェルチから学ぶMBA格言
ジャック・ウェルチという伝説の経営者をご存じですか?
ジャック・ウェルチは、1981年にGE(ゼネラル・エレクトリック)社の会長兼CEOに就任して以来、21年にわたり、社員30万~40万人にもなる巨大企業をのトップに君臨しその経営手腕を発揮してきました。ジャック・ウェルチは、これほどの巨大企業の官僚主義を排除し、スリムで収益性のある世界的企業生まれ変わらせたことから、産業界やメディアからは「伝説の経営者」とも言われています。
MBAを学んで、将来会社を起業したり、大手企業の幹部としてのキャリアを目指すのであれば、ジャック・ウェルチの経営手法や考え方はきっと参考になるはずです。
そこで今回は、ジャック・ウェルチの自伝書「ジャック・ウェルチ わが経営上・下」(著者:ジャック・ウェルチ、翻訳:宮本喜一)より、彼の名言をいくつかピックアップし、世界的巨大企業のトップに21年間も君臨し続けた男の考え方を覗いてみましょう。
履歴書は危険な武器になる。
「ジャック・ウェルチ わが経営上」(著者:ジャック・ウェルチ、翻訳:宮本喜一)p103
ジャック・ウェルチは、本書の所々で人材の重要性を説いています。優秀な社員はとことん優遇し、その能力やスキルを会社の為に惜しみなく発揮してもらう環境を提供することが重要だと考えていました。そんな優秀な社員を確保するために、有名大学の学生を多く受け入れようとした時期もありました。
ジャック・ウェルチ自身曰く、ハーバード大学、MIT、プリンストン大学などの輝かしい大学名が並んだ履歴書にめっぽう弱い。しかし、彼は様々な経験を経て、出身校と入社後の成績には関連性はまったく見られないと言う結論に達した、と述べています。
それ故に、輝かしい大学名が並んでいる履歴書は非常に危険であるという風に考えるようになったのです。人を雇う上で本当に必要なのは、その人はいかに仕事に対する熱意を持ち、何かをやりとげようとする情熱を持っていることであると言うのです。
MBAの講義というと、経営戦略やマーケティング、ファイナンスなどに科目に目が行きがちですが、人事戦略というのは企業を経営する上で非常に重要な分野です。実際に、私がMBA留学時代にインタビューした何人かの経営者は、「経営で一番難しいのは、人の管理だ。」と述べていたのをはっきりと覚えています。
ジャック・ウェルチも、人の管理については非常に多くの労力を注いできました。その成果として、GEには優秀な数多く、企業の収益性アップにとてつもない貢献をしてきているのです。
MBAを取得して、経営者や企業幹部になると、経営戦略やマーケティング戦略を立てるよりも、人をどのように扱うのか、人をどのように配置するのか。ということに頭を使う事が多くなるでしょう。
「履歴書は危険な武器になる。」世界のジャック・ウェルチが言うのですから、それは間違いないのかもしれません。
自分は何がそれほど得意でないのかが、はっきりとわかっていた。
「ジャック・ウェルチ わが経営上」(著者:ジャック・ウェルチ、翻訳:宮本喜一)p49
ジャック・ウェルチは、自分の好きなもの嫌いな物、得意なもの不得意なものは、自分でしっかりと理解していたのです。これは一流ビジネスマンとして非常に大切なことです。
特に経営者であるなら、自社の強み・弱みもしっかりと理解していることが非常に大切です。自社の強みを理解することで、それを生かした経営戦略やマーケティング戦略を立て、市場で戦っていくことができるのです。自社が弱いと判断する分野については、無理をせず慎重に進めたり、その分野が得意なパートナーを見つけてくるという選択肢をすることができるようになるからです。
「自分が好きなこと、嫌いなこと、弱み、強みを知る事は大切である。」と言うフレーズは過去何度かみなさんも聞いたことがあるかと思います。しかし、それをはっきりと意識して行動することができていたでしょうか。
MBAを取得して企業を経営するようになると、自分・自社をどこまで本当に理解しているかで業績に大きな差が出るでしょう。業界を理解する前に、ライバル会社を理解する前に、まずは自分・自社を理解するべきであるということを肝に銘じておきましょう。
自信と慢心は紙一重だ
「ジャック・ウェルチ わが経営下」(著者:ジャック・ウェルチ、翻訳:宮本喜一)p31
ジャック・ウェルチは本書の中で、慢心から間違えた買収をしてしまったというエピソードを紹介しています。これまでに多くの企業買収を成功させてきた彼は、経営の前線に立てば、今までどおりすべてうまくいくと油断してしまったことを深く反省しています。
MBAでは多くの企業のケーススタディを行い、それらの企業の経営コンサルをするようなシュミレーションが行われます。このようなワークを繰り返していると、自分は経営者として、コンサルタントとして、何でもうまく会社を経営できると考えてしまいがちです。ハーバード・ビジネス・レビューの記事によると、就職希望者の多くは、自分の能力を過大評価しているという記事もありました。
今までうまくいっていたことに自信を持ち、今後につなげることは大切ですが、それが慢心になってしまってはいけません。慢心になると、心に隙も隙ができ思わぬ失敗を引き起こしてしまう可能性があります。ジャック・ウェルチでさえそうだったのですから。
変化に手を貸そうとする者はいない
「ジャック・ウェルチ わが経営上」(著者:ジャック・ウェルチ、翻訳:宮本喜一)p289
ジャック・ウェルチは、1960年にGE(ゼネラル・エレクトリック)社に入社し、1981年に当時41万1,000人の従業員を持つ同社のトップに就任しました。ジャック・ウェルチがCEOになって、最初に起こそうとした革命は、GE社の中にはびこる官僚主義の排除です。彼は、「GEの文化は過去の産物」とまで言い切り、GEの改革に取り組みました。
また、ジャック・ウェルチは、将来性のある事業を拡大する一方で、将来性がないと判断した事業を縮小・売却、それに伴い多くの社員をリストラするというような改革も実行しました。幹部社員を上位20% 、注意70% 、下位10%に分類し、下位10%の幹部は翌年にはGEにいない、という仕組みもありました。
このようなやり方に、当時のGE社内にもこれらの改革や変化を好まない社員も多く存在しました。社内でも大きな反発があり混乱を招くこともきっとあったはずです。
一流の経営者は、そのような状態であっても、絶妙なコミュニケーション能力で社員を説得し改革を進める、もしくは自分の信条が正しいと判断すれば、会社の繁栄と賛成派の社員の生活のために、反対勢力を排除することも必要なのかもしれません。
経営において、自分の信念を貫き通し、社員一人ひとりのレベルまでその信念を浸透させ、自分の思う通りに動いてもらうことは、非常に困難なことです。しかも、それがGEのような従業員数十万人単位の組織の中で、すべての社員に好かれる経営をするのは不可能です。そのような障害を乗り越え、次々とGEの改革を推し進めたジャック・ウェルチは、まさに「革命の天才」と言えるでしょう。
MBAを取得して、企業経営者や企業幹部になりたいと思う人は、彼のレベルまでとは言わないまでも、何かしらの改革を起こす必要があると判断した時に、改革に手を貸そうとするものはいないというこのジャック・ウェルチの言葉を肝に命じておきましょう。
IE(スペイン)MBA紹介とキャンパス散策
IEビジネススクールは、スペインの起業家が起業家育成を目的として1973年に設立されたビジネススクールです。イギリスのFinancial Times誌が「Unusual School with Unusual People」と呼ぶほど強い個性と多様性を持っています。
キャンパスは、マドリード中心部と郊外に合計3つのキャンパスがあります。MBAの学生は市街中心部に位置するメインキャンパスで学んでいます。
MBA Loungeによるスクール紹介動画はこちら。
International MBA(フルタイム)
12カ月、15カ月 (1月または9月スタート)
平均年齢 : 29歳
生徒国籍数: 約75
International students : 90%
Full time MBA : 約250人(うち日本人10人前後)
Global Online MBA(オンライン)
17カ月、24カ月、30カ月 (2月または10月スタート)
平均年齢 : 32歳
生徒国籍数: 約50
International students : 95%
通学期間 : Madridに約1週間 × 3回
Global Executive MBA(オンライン+対面)
15カ月 (5月または10月スタート)
平均年齢 : 40歳
生徒国籍数: 約22
International students : 90%
通学期間 : Madridに約1週間 × 3回
IEの特徴
起業家が設立したスクールということでアントレプレナーシップの評判は世界最高峰で卒業生の多くは起業をしています。
上述の通り、「Unusual School with Unusual People」と呼ばれるビジネススクールだけあって、個性あふれる様々な学生が世界中から集まってきます。
入学審査も他のスクールとは違って独特で、CVやエッセイ、オンライン試験、インタビュー対策を通じて様々な視点かUnusualな受験生であるかどうかを審査されると言ってもいいでしょう。
私見ですが、ただ単に「頭がいい」「成績優秀」「将来のエリート候補」だけでは、入学が厳しいかもしれません。
IEキャンパス散策
MBAの学生が学ぶIEのメインキャンパス外観です。
IEメインキャンパス地下にあるArea31。ここで色々なイベントや投資家へのプレゼン大会などが開催されます。
ビジネス街に位置するIEタワーです。
IEタワーからはマドリードが一望できます。
クラスルームです。
ESADE(スペイン)MBA紹介とキャンパス散策

ESADEビジネススクールはスペインのラモン・リュイ大学(Universitat Ramon Llull)に所属するビジネススクールです。
ラモン・リュイ大学は1990年設立ですが、ESADEとしてはビジネススクールとして1958年にバルセロナにて創立されています。
キャンパスは全部で3つあり、バルセロナに2つ(Sant Cugat, Pedralbes)、マドリードに1つ(Madrid)のあります。
MBAプログラムを提供しているESADEのSant Cugatキャンパスは、バルセロナ市内の閑静な高級住宅街に位置し、勉強に集中しやすい環境といえるでしょう。
MBA Loungeによるスクール紹介動画はこちら。
MBAプログラム期間(フルタイム)
12カ月、15カ月、18カ月 (9月スタート)
学生プロフィール
平均年齢 : 28歳
平均実務経験年数 : 5-6年
International students : 96%
Full time MBA : 約180人(うち日本人10人前後)
国際認証
AACSB, EQUIS, AMBA
出願資格・提出書類
学士号
実務経験2年
英文履歴書
成績証明書
エッセイ
GMATまたはGRE
TOEFL 100点またはIELTS 7.0
推薦状2通
Interview
ESADEの特徴
ESADEのMBAプログラムは全部で約180人です。60人づつ3クラスに分かれ、そこから更に6人×10groupで1ターム(3か月間固定)で学ぶことなります。課題もプレゼンも同じチームで評価されることになるため、まさに運命共同体です。
プログラムは毎年9月入学で、入学9カ月後、期間を12カ月、15カ月、18カ月の中から選択する形になります。
(※12カ月10%、15カ月30%、18カ月60%ほどの学生が選択しています。)
国籍としては、インド、ペルーに続き日本人が多いイメージです。
ESADEビジネススクールのアドミニの方にお話をさせて頂いて感じたことは、ずばり「Diversity(多様性)」と「Sustainability(持続可能性)」です。
入学審査では、この2つのキーワードを軸に審査が進められているように感じます。他の学生とは違うバックグランド、マインド、専門性(Diversity)を持ち、それをクラスに貢献することが大事です。そして、目先の利益だけではなく、環境問題や社会問題を含めた長期的目線でビジネスを考えるマインド(Sustainability)を持っている学生を育てる意思を感じました。
ESADEキャンパス散策

ESADE MBAのクラスルームです。席は1.5カ月間固定で、席の前には出身国の国旗がついたネームプレートが置かれています。

Pedralbesキャンパスの入り口が印象的です。

ホールの壁には、ESADEがどのような教育を目指しているのか、が分かるようなワードが記載されています。

こちらは、主にMasterの学生が学ぶESADEのSant Cugatキャンパスです。


IESE(スペイン)MBA紹介とキャンパス散策
IESEビジネススクールはスペインのナバーラ大学(University of Navarra)に所属するビジネススクールで、1958年にバルセロナにて設立されました。
ビジネススクールとして、IESEは世界に5つのキャンパス(バルセロナ、マドリード、ミュンヘン、ニューヨーク、サンパウロ)を持ち、MBA、EMBAプログラムはバルセロナキャンパスにて提供されています。
IESEのバルセロナキャンパスは、バルセロナ市内の高級住宅街に位置します。キャンパスは、MBA学生が学ぶSouth Campusと、主にEMBA学生が学ぶNorth Campusがあります。
MBA Loungeによるスクール紹介動画はこちら。
MBAプログラム期間(フルタイム)
15カ月または19カ月 (9月スタート)
学生プロフィール
平均年齢 : 29歳
平均実務経験年数 : 5-6年
International students : 85%
Full time MBA : 約350人(うち日本人10-15人)
国際認証
AACSB, EQUIS, AMBA
出願資格・提出書類
学士号
実務経験2年
英文履歴書
成績証明書
エッセイ
GMATまたはGRE
TOEFL 100点またはIELTS 7.0 (推奨スコアはTOEFL105点またはIELTS7.5)
推薦状1通
Interview, Assessment Day
IESEの特徴
IESEのFull timeMBAの学生数は毎年約350人です。70人×5クラスに分かれて1年間は固定されます。更にそこから9人のチームがスクールによって決定され、毎日一緒に予習・復習やミーティングを行いお互いに切磋琢磨する仕組みとなっています。
IESEの授業ではClass Participationの比率が他のスクールに比べて高いように思います。均して40%がClass participation、マーケティングなどでは60~65%がClass participationなどというケースもあり、クラスでの発言が重要です。
IESEビジネススクールの方々とお話をさせて頂いて感じたことは、「Contribution(貢献)」「expertise(専門性)」「English(英語力)」です。MBAの講義では常に発言をしてクラスに貢献しながら自らも学ぶという姿勢が大切です。IESEがそれを重要と考えているのは、入学審査であるAccessment Dayのシステムからも良く分かります。
高い英語力を駆使し、専門性をもってクラスに貢献するできる学生が、IESEビジネススクールを通じて更に飛躍していけるのではないでしょうか。
IESEキャンパス散策
IESEのSouth campusの外観です。
キャンパス内の壁には、いたるところにIESEのミッションや考え方などが掲示されています。
学生たちがディスカッションするbreakout roomです。
South campus内のテラスです。夏にはここでバーベキューなどが行われます。
North campusのテラスからの景色からは、バルセロナを一望できました。絶景です。
体験談:挑戦してみて良かったこと・後悔したこと(MBA、転職、起業)
何でも挑戦してみよう。挑戦して後悔することは無い。
考える前に、まずは行動しよう。
皆さんのやる気を鼓舞するような、こんなセリフをよく耳にします。
挑戦するべきこと、行動するべきことは、人によって様々です。
本ウェブサイトを訪問してくれたあなたの挑戦するべきこと、行動するべきことは、もしかしたら、MBA留学、大学留学、語学留学、または転職や起業かもしれません。
でも、多くの人は、将来のぼんやりとした不安や経済的不安からあと一歩を踏み出すことができないものです。
失敗したらどうするのか?
後悔したらどうするのか?
そんなことになったら、挑戦して費やしたお金と時間が無駄になってしまうのではないか?
何か挑戦したいという気持ちが何となくあるものの、あと一歩を踏み出すことが出来ない人はそんな感情を持つはずです。
それでも、巷にあふれる数多くの名言が示すように、実際に挑戦して行動をおこすべきでしょうか?そうすることで後悔することはないのでしょうか?
今回は、そんな挑戦したいけど、あと一歩が踏み出せない人たちへ向けてのメッセージです。
行動を起こして後悔することはある
結論から申し上げますと、私川尻の経験上では、何か行動を起こして後悔することは、もちろんあります。残念ながら、人生はそんなに甘くはありません。
実際に勇気を出して行動してみたけれど、「やっぱりやらなければよかったな。」と思うことは当然ながらあります。
川尻がやってみて後悔したこと。
この話をする前にまずは、私川尻が「やってみて良かった」と感じたお話をしましょう。
やってみて良かった、と思ったこと
私川尻はこれまでの人生でいくつか挑戦してきたことがあります。
思い当たるのが、
・高校卒業後にアメリカの大学への進学
・オーストラリアへのワーキングホリデー
・MBA留学
・台湾への語学留学
・起業 など。
これらを決断する際は、大変な勇気が要りましたが、後悔しているものは一つもありません。
後悔をするどころか「あの時やる決断をして本当に良かった。」という気持ちでいっぱいです。
アメリカの大学に進学して、人生の比較的早い段階でアカデミックな英語に触れる機会を得ました。
オーストラリアへのワーキングホリデーの経験があったからこそ、のちのMBA留学、台湾への語学留学に繋がりました。
MBA留学では、ビジネススキルの向上はもちろんのこと、素晴らしいネットワークを形成することができました。
台湾語学留学を通じて、台湾での就職に繋がりました。
そして、起業したからこそ、MBA Loungeの素晴らしい受講生さんと巡り合い、自分の好きなことで仕事をさせてもらっています。
今思い返せば、このような思い切った挑戦ができたからこそ、人生が大きく好転したとだと思います。
もしあの時行動していなかったら?
そう思うとゾッとするくらい、「あの時やっておいて良かった」と思うのです。
やってみて後悔したこと
一方で、私が今までの人生でやってみて後悔したことは何があるか、ちょっと考えてみました。
いま思い当たるのが、
・実りのなかった交流会
・つまらなかった飲み会
・片思いの女性への告白
・しっかりと考えずに行った株式投資
上述の「やってみて良かった」と思うことに比べると、どれもショボい小さなことです。
損失でいれば全く大したものではありません。
交流会や飲み会の損失はほんの数時間と数千円のお金くらいです。
片思いの女性への告白は心は傷つきましたが、もちろん人生を変えるほどの損失ではありません。
株式投資も許容できる範囲での投資ですし、授業料と考えればたいした金額ではありません。
Highリターン、Low損失
以上のことから言えることは、
やってみて良かった、と思えることは人生を変えるくらいの大きなリターンがあったということ。そして、やってみて後悔したことは、損失は本当に僅かなモノであった、というこことです。
つまり、「Highリターン、Low損失」だったということです。
もちろん、これはあくまでも私個人の事例ではありますが、少なくとも私に関して言えば、このようなことが言えるんです。
もちろん、後悔したことは、もっと考えれば色々と出てくるかもしれませんが、私の性格上のことなのか、そういう話はすぐに忘れてしまっているのだと思います。
好きな人への告白や株式投資の失敗は、確かに今思い出すと「結構痛い」経験ではありますが、それで人生がどん底に落ちたというレベルでもありません。いい授業料になった、という感覚です。
そう考えると、冒頭でお話した「何でも挑戦してみよう。挑戦して後悔することは無い。」というセリフはある意味正しいのかもしれません。
まとめ
留学、転職、起業、結婚、飲み会・交流会参加、物品購入、好きな人への告白など、我々には人生のあらゆる場面で決断しなければならい場面に遭遇します。
その時は、全力で考えて勇気を出して決断することになりますが、私の経験上、やってみて後悔したこと(損失)よりも、やってみて良かった(リターン)と感じる影響の方がはるかに大きなモノでした。
後悔したことはもちろん悔やまれますが、それは次回に活かすことができる授業料だと考えることができます。それよりもやってみて得ることができるリターンの方が人生を変える大きなインパクトがあります。
もしあなたが何か行動を起こそうかどうか悩んでいることがあれば、「Highリターン、Low損失」を信じて挑戦してみるのもいいかしれませんね。
MBA留学中の元受講生さんからの切実な相談
MBA留学中の元受講生さんから、先日こんなLINEを頂きました。
「XXX(スクール名)でのMBA生活が始まりました。予想以上に周りのレベルが高く、ついて行くのがやっとです。(ついていけていない、というのが正しい表現かもしれません。)
クラスメートの英語力はもちろん、頭の回転も早ければプレゼン力も高く、なんか自分が場違いのような不安感を抱いています。」
(※個人情報のため、文章は川尻にて一部加筆修正)
MBA留学を実現したのはいいけれど、周りのレベルが予想以上に高く、大きな不安を抱えていらっしゃるようです。
この元受講生さんだけではなく、MBAが始まったばかりの多くの方は、同じような不安を抱えているのではないようでしょうか。
今回は、そんな方々に向けたメッセージです。
大丈夫。
周りのレベルが高すぎて自分は場違いかも?
大丈夫。あなたのクラスメート全員がそう思っています。
それでも、みんなそのような素振りを見せずに必死で食らいついているんです。
だから、あなたも大丈夫。
騙しだまし、クラスメートと一緒に必死で食らいついていきましょう。
そのうち慣れます。
そもそも、あなたはMBA受験を経て、スクールから正式に「あなたならこの学校でやっていける」と認められたんですから、あなたができないはずがありません。
確か、故野村克也さんの著書だったと思うのですが、「その人のポジションがその人を作る」という言葉があります。
野球で言うなら、ポテンシャルのある選手を4番打者に指名することで、本人は4番打者の自覚をもって必死に頑張るから、結果的に4番相当の打者になる。
MBAでも一緒です。
もしかしたらあなたは、「XXXスクールのMBA学生」としての自信がないのかもしれません。
あなたの今のポジションは、MBA受験中に憧れた「XXXスクールの学生」です。
そのポジションの学生として、自分を騙しだましででも、そのポジションに相応しい学生になるべく、必死で頑張ってみてください。
その頑張り、その努力が「XXXスクールの学生」として相応しい本当の「XXXスクールの学生」にレベルアップさせます。
そして、そんなあなたの姿を見た将来のMBA受験生は、「あなたのようになりたい」と考えてMBA受験を必死に頑張ります。
あなたがそうだったように。
だから大丈夫。
最初は騙しだましででもいいので、「XXXスクールの学生」を演じましょう。
卒業して希望の会社に入社したら、最初は大変かもしれません。その時も同様に「XXXX社の社員」を演じましょう。いずれその頑張り、努力が報われ本当の「XXX社の社員」になれるはずです。
MBA Lounge川尻の経験談
私、川尻もそうでした。
私がオーストラリアでMBA留学したのは2008年。もう12年以上も前のことになりますが、当時の大変さを今でも鮮明に覚えています。
私は高校卒業後アメリカの大学の教養学部卒業後、海外企業からの資材購買の仕事に約6年携わっていました。
資材購買の取引先は、アメリカ、カナダ、スウェーデン、フィンランド、インドネシアなど欧米アジアと多様で、それぞれの取引先との価格交渉を四半期に一回の頻度で行っていました。そのため、英語でのビジネス交渉や、ディスカッションなどにある程度の自信を持っていました。
しかしながら、実際にMBA留学をして自分の能力のなさに愕然としたのを今でも覚えています。
MBA講義はアメリカの学部の講義よりもずっとスピード感がありました。MBAのクラスメートも20代から40代までと幅広く、ビジネスに関する知識が豊富で、一体どこでそんな幅広い知識を身に付けたのかと思うほど衝撃を受けたのを覚えています。
本当に周りの優秀なクラスメートに圧倒されるばかりで、当時私は、「こんな優秀な彼ら彼女らと同じ学位をもらっては申し訳ない。」と思ったほどです。
入学して数ヶ月経ち、そんな優秀なクラスメート達とグループワークをしているうちに、そんな彼ら彼女らであっても、実は自分と同じことを考えていたのを知りました。
つまり、優秀なクラスメート達も、「周りに優秀な学生ばかりで本当に自分がやっていけるのかどうか心配だ。」と常に不安に思っていたということです。
誤解を恐れずに言えば、彼ら彼女らの多くは、自分の与えられたポジションで、それなりの成果を出そうと必死に自分自身を騙し騙し演じていた、と言えるのではないでしょうか。
今の自分よりも少し背伸びをしたポジションで挑戦して頑張ってみる。
MBAだけではなく、職場やプライベートなど様々な場所でこれを繰り返していくことで、本当にそのポジションに相応しいスキルや経験を身に付けていくことができるのだと思います。
自分に与えられた仕事が少し難しいと思うぐらいが一番成長のチャンスです。与えられたポジション相応の人間として認められるために必死に努力して、その積み重ねで人はさらに成長していくものだと思います。
今回のように、MBAのレベルが高すぎて不安を抱いているというこの元受講生さんも、これをきっかけに、より成長するチャンスをつかんだのではないでしょうか。
そう思ってぜひ残りのMBA生活もがんばってもらいたいと思っています。
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