MBAで「This is a pen」を学ぶのは本当ですか?
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日本の英語の教科書には「This is a pen」なんて書かれており、こんなフレーズを外国人に対して使うことなど一生無い、という人がいます。
ネットでもThis is a penで検索すると、「そんなフレーズは日常生活では絶対に使わない」とか「なぜこの文章が英語の教科書からなくならないのだろう」なんてコメントも見かけます。
確かにそうかもしれませんね。英語の勉強であれば、使える英語でなければ意味がないですからね。
でも、MBAはまさに「This is a pen」というフレーズを学ぶようなプログラムです。
今回の記事では、学校の英語教育で「This is a pen」を学ぶ理由、そして、MBAで「This is a pen」を学ぶのは本当なのか、についてお話をします。
目次
学校の英語教育で「This is a pen」を学ぶ理由
日本の英語教育で「This is a pen」を学ぶ理由、それは文法を学ぶためです。そして、その文法を学ぶことで実際の状況に応じて、文章を応用、進化させるためです。
決して、外国人に対して「これはペンである」ということを知らせるためではありません。
This is a penを習っても使う機会が無いと言っている人は、仕事で言われたことしかできない人に似ています。できるビジネスパーソンは、上司に1を言われたら、その1について徹底的に考えて、10のことができます。
重要なのは、基礎を学ぶことによってモノゴトの本質を理解し、未知の世界でそれを応用していくことです。
MBAでは「This is a pen」を学ぶ
MBAも同じです。MBAで学ぶのは正に「This is a pen」と言えます。
ビジネスの世界を想像してみましょう。
例えばあなたが、MBA取得後に某飲料メーカーに勤めていたとして、ある日突然、自分が行ったこともないインドへ新規事業進出するから、そこに5年間駐在してくれ、と言われたらどうでしょうか?
MBAで自社飲料をインドで売る方法を教えてもらっていないのでできません、と言いますか?
MBAでは、ケーススタディを通じて、ファイブフォース分析、PESTEL分析、SWOT分析、TOWSマトリックス、マーケティングミックスなど様々なビジネス戦略に関する手法や考え方を学びます。
ケースに登場する企業は、小売り、IT、サービス、教育、インフラ、政府など様々なです。自分がそれぞれの企業の経営者やコンサルタントになったことを想定して、どうやって売上を伸ばすのか、どうやって組織を編成するのか、どうやって問題解決をするのか、等を上述のビジネスフレームワークを使ってシミュレーションをしていくわけです。
「私の業界は政府系ではないから政府のケースは関係ない」ということはありません。
「私の業界は小売りだから、小売業でアジアに進出するケースでなければ困る」ということでもありません。
様々なケースを通じて思考方法を訓練していくんです。ケースはあくまでも思考方法を訓練するための道具に過ぎません。これがMBAの「This is a pen」です。
上述の例のように、実際に飲料メーカーでインドへの新規事業進出をする場合についても、MBAで様々な業界のケースや、様々なビジネスフレームワークを通じて訓練した思考方法を駆使して、戦略を立案し実行に移していくわけです。
決して「将来直面するであろう具体的な方法」について事細かにお箸の上げ下げまでを学ぶようなものではありません。

古いビジネスケースから学ぶ
たまに、MBAで学ぶケースが古すぎる、という人もいますが、ケースが古い新しいの問題ではありません。(もちろんスクールとしては常に最新のケースを作り、不備の修正などをしていますが。)古いケースであっても、市場調査→商品企画→商品開発→マーケティング→販売→改善、という流れは令和時代と基本的に同じです。その中でのコアとなる考え方を学ぶのがケーススタディです。逆に古いケースの方が今の時代と違う分、革新的なアイデアが生まれる可能性さえあります。
ビジネスケースも今の時代に合わせてモノで学びたいという人もいますが、どんなケースであれモノゴトは抽象化して考えましょう。
自分の業界の最新ケースで学んだマーケティング戦略をそっくりそのまま実社会で使ってもきっと上手くいかないでしょう。それは全て状況が異なるからです。
政治、経済、社会、テクノロジーなどの外部要因も違えば、経営者、知見、経験、組織、資産、情報などの内部要因もそれぞれだからです。
だから、どんなケースで学んだとしても最終的には自分で考えて応用していくしかビジネスを成功させる方法はないんです。
そして、そのやり方を学ぶのが「This is a pen」なんです。
まとめ
・MBAは英語の授業でいうと「This is a pen」というフレーズを学ぶようなプログラムです。
・MBAの様々なケースを通じて、思考方法を訓練していきます。ケースはあくまでも思考方法を訓練するための道具に過ぎません。これがMBAの「This is a pen」です。
・ビジネスケースも今の時代に合わせてモノで学びたいという人もいますが、どんなケースであれモノゴトは抽象化して考えましょう。
・抽象化して考える思考を学ぶのもMBAです。決して「将来直面するであろう具体的な方法」について事細かにお箸の上げ下げまでを学ぶようなものではありません。
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