MBA受験エッセイ・インタビュー対策。リーダーシップアピール3つ
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MBA受験対策において、エッセイとインタビューは合否を決定する大変重要な要素です。
仕事の実績や将来のゴールなどを明確にしたうえで、それを的確にビジネススクールの入学審査官にアピールすることが、MBA受験エッセイやインタビューでは基本中の基本です。
MBAプログラムを目指すとなると、仕事の実績において如何に「リーダーシップ」を発揮したのかが、キーとなります。そしてその重要度はEMBAプログラムの出願であれば更に重要度は増します。
MBA受験エッセイ・インタビュー対策として、出願サポートの受講生さんとは「リーダーシップ経験」について、一緒にたな卸しをしていきますが、これが中々一筋縄ではいきません。
「リーダーシップを発揮した経験は何がありますか?」と訊くとよく返ってくる回答が、
「プロジェクトのリーダーを担当しました。」
「リーダーとしてグループの売上を12%伸ばしました。」
などいうもの。
もちろん、これはこれとしていいのですが、エッセイやインタビューでインパクトのある回答にはほど遠いです。
どうしたらインパクトがある回答ができるのか?
それには、まず「リーダーシップ」の本質を理解しそれを実績として示すことが大切です。
そこで今回は、「MBA受験エッセイ・インタビュー対策。リーダーシップのアピール方法」として、どのようなリーダーシップ経験がスクールから評価されるのかについて解説します。
目次
仕事を人に任せる忍耐力があるか
優れたリーダーは、仕事を人に任せることができます。目の前の仕事を自分でやるのではなく、人、つまり部下やチームメンバーに任せるんです。
自分で出来る事をあえて人に任せるのはとても忍耐力が必要になります。
自分でやれば、やってほしい内容を人に説明する必要もありませんし時間も短縮できます。仕事の成果としても、自分でやった方がより正確にいい結果をもたらす可能性も高いかもしれません。
それでもあえて部下やチームメンバーに仕事のやり方を説明し、それを任せることで彼ら彼女らが自分で考え、モチベーションを高めて、そして結果を出すことができるのです。
人に任せることで期待通りの成果をあげられず、場合によっては失敗することもあります。小さな失敗であれば許容してドンドン任せるのか、または失敗しないようにマイクロマネジメントで管理するのかは、リーダーの考え方によります。
部下やメンバーの成長を心から願うリーダーは、自分でやったほうが効率的なのが分かっていながらも、あえて非効率な方法(つまり人に任せる)機会を作ります。これは忍耐力でなければなかなかできることではありません。
MBA受験のエッセイやインタビューでインパクトのあるリーダーシップ経験を語るのであれば、仕事を部下やメンバーに任せて、彼ら彼女らの成長機会を創出したことをアピールしたいところです。
少しでも人事権にかかわった経験があるか
リーダーにとって一番嫌で一番難しい仕事は、部下を解雇したり権限を取り上げるという仕事です。
ディズニーカンパニー会長で元CEOロバート・アイガー氏も同じことを言っています。相手に悪いニュースを伝えるとき、彼自身は4つのルールを定めているいるそうです。
1.直接言い渡すこと。電話やメールはNG。
2.人格ではなく仕事の成果をダメ出しする。
3.他の人のせいにせず自分が決断したことを伝える。
4.結論から話す。最初の世間話はいらない。
(出典:「ディズニーCEOが実践する10の原則」著者:ロバート・アイガー、翻訳:関美和p252 早川書房)
このように、ディズニーCEOであっても人を解雇したり権限を取り上げるのに細心の注意を払っているんです。
リーダーとしてこのようなつらい決断をしたという経験は、MBAのエッセイやインタビューなどではアピールできるリーダーシップ経験のとても重要なネタです。
不利な状況で実績を残せるか
会社の業績が良くない時、経済状況がよくない時など不利な状況でこそ、本当のリーダーシップを発揮する最大のチャンスといえます。
新型コロナウイルスで、各国の対応によって優れた国のリーダーと、そうでないリーダーとの差が明らかになったのも記憶に新しいことだと思います。
景気が良いときや会社の業績が良いときは、誰がリーダーを務めても結果は出ます。不況時や会社の業績が良くないときなど、不利な状況でこそ本当のリーダーの実力かわかります。
不利な状況で、論理的に且つ情熱的なコミュニケーションで大きな実績をあげた例をひとつご紹介します。
それは、ディズニーカンパニーの会長で元CEOのロバート・アイガー氏のエピソードです。
アイガーがディズニーCEO時代にあげた大きな実績の1つにスティーブ・ジョブズS率いるピクサー社の買収があります。
当初ピクサー社の買収は社内でも多くの人が否定的で、非常に不利な状況での交渉が続きました。アイガーの前任のディズニーCEOはジョブズととても仲が悪かったですし、ディズニーがピクサーを買収するということは、ジョブズがディズニー取締役に就任するということ。ジョブズが文化に馴染める訳がないと社内での否定派が多い状況でした。
そんななか、アイガーは、ポジティブで粘り強い姿勢を崩さず、一つ一つ論理的になぜピクサーの買収が必要なのかを情熱的に説明をすることで、最終的に取締役会から賛成を得ることができたのです。
あなたの業界や会社、担当する部署が、もしいま状況が良くないのであれば、それはリーダーシップを発揮して成果をあげるチャンスです。後ろ向きに考えず、前向きに行動して成果を出すチャンスを逃さないようにしましょう。
まとめ
以上が「MBA受験エッセイ・インタビュー対策。リーダーシップのアピール方法」として、どのようなリーダーシップ経験がスクールから評価されるのかについて解説です。
難しいですよね?いうのは簡単でも行うのは難しいです。そもそも、そんな経験を与えられる機会がない!という人もいるかもしれません。
でも本当にそうですか?
仕事経験がまだ浅くこのような実績を作れないのであれば、学生時代の話でもいいです。仕事以外の課題活動でもいいです。
今までの人生で似たようなエピソードがないか是非絞り出して考えてみましょう。きっといいアイデアが生まれるはずです。
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