MBA出願インタビュー対策:「STARメソッド」完全活用ガイド

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MBA出願インタビュー対策

MBA Loungeの出願対策では、出願エッセイが完了すると、MBA Lounge川尻及び外国人講師陣との「模擬インタビュー」を行います。模擬インタビューの後半部分では、受講生さんの回答をもとにディスカッションをするのですが、その際によく差し上げるフィードバックがあります。

それが、STARメソッドです。

MBA Loungeの模擬インタビューでは、「Tell me about a time when you demonstrated leadership to solve a problem.」や「Tell me about a time when you had to work with a challenging individual.」など、受験生の経験をもとに本人が実際に取ったアクションなどを回答してもらう状況設定質問があるのですが、STARメソッドはその際に多く活用されます。

MBAの出願インタビューでは、単なる経歴の羅列ではなく、「受験生が困難に直面した際、どのように考え、行動したか」という再現性のあるコンピテンシー(行動特性)が厳しく問われるものです。MBAの面接官(アドミッションや卒業生)に分かりやすく伝えるために活用できるのが、STARメソッドです。

今回の記事では、そんなSTARメソッドについて解説します。

MBA面接の鍵:なぜ「STARメソッド」なのか?

MBAの出願プロセスにおいて、エッセイが「静止画」だとするならば、面接は「動画」です。MBAの面接官(アドミッションや卒業生)は、受験生が作成したエッセイやCVの裏側にある「人間性」「思考の深さ」「再現性のあるリーダーシップ」を観察しています。

あわせて、MBAの面接官が知りたいのは、「あなたが将来のビジネスリーダーとして、クラスメートに貢献し、卒業後に成功できるか」という点です。これを証明するには、抽象的な自己PRではなく、具体的なエピソードが必要です。

そこで世界標準のフレームワークとして用いられるのがSTARメソッドです。

STARメソッドの4つの要素

STARメソッドは、以下の4つの要素で構成されます。

S (Situation): 状況
T (Task): 課題・目標
A (Action): 具体的な行動(ここが最も重要)
R (Result): 結果と学び

S:Situation(状況)
「舞台設定は最小限、かつ定量的に」

私が受講生さんと模擬インタビューをしていて感じることは、多くの方が業界用語を使いすぎたり、背景説明に時間を使いすぎたりすることです。簡潔に伝えることを意識しましょう。ポイントとしては、予算規模、チーム人数、納期、市場環境(例:パンデミック下、競合の台頭など)を数字で示し、状況の深刻さを一瞬で伝えることです。

T:Task(課題・目標)
「直面した『葛藤』を明確にする」
単に「売上を上げることだった」では不十分です。「それを達成するにあたって周りから反対意見が出た、売上を達成するために犠牲にしなければならないものがある」など、意思決定の難しさを提示します。

A:Action(行動)— 最重要要素
「『We』ではなく『I』の思考プロセスを語る」
MBA面接官は「チームが何を成し遂げたか」ではなく、「あなたがその時どう考え、どう動いたか」を深掘りします。話し方によっては「あなたはリーダーの指示通り動いただけですよね?」と思われないように注意が必要です。5つのアクション(分析、戦略策定、周囲の巻き込み、実行、軌道修正)に分解して話すと論理的です。

R:Result(結果・学び)
数字による成果報告は当然として、MBAではその経験から何を得たかという「学び」が重視されます。

【実践】MBA面接特有の質問へのSTAR応用例

ここでは、よくある質問を例に、実際にMBA Loungeの模擬インタビューでも出ました合格レベルの回答構成を見ていきます。

質問例:Tell me about a time when you demonstrated leadership to solve a problem.

【S】状況
「自社のバンコク工場を立ち上げるプロジェクトにおいて、日本から来た経営チームと現地の技術チームの間で、製品仕様を巡る激しい対立が起きました。オープンまで残り2ヶ月という段階で、プロジェクトは停滞し予定通りにオープンできるか怪しくなってきました。」

【T】課題
「私はプロジェクトマネージャーとして、双方の納得感を得つつ、品質を落とさずに予定通りのオープンを死守することでした。しかし、双方は互いの専門性を尊重せず、コミュニケーションが断絶している状態でした。更には、日本の本社から来た私も現地技術チームからしてみれば『敵』と見なされ、信頼関係を築くことも困難な状況でした。」

【A】行動(深掘り)
これらの状況を鑑みて、私がとった行動は主に3つです。
1.個別カウンセリング: 双方のキーマンと1対1で対話し、対立の根源が「プライド」ではなく「将来のリスクに対する不安(技術側は品質、営業側は顧客への納期)」にあることを特定しました。
2.共通ゴールの再定義: 「今勝つか負けるか」ではなく、「3年後に現地市場でシェア1位を取るために今何が必要か」という長期視点のワークショップを主催しました。
3.妥協ではない「第3の案」の提示: 機能を段階的にリリースする「フェーズ分け導入」を提案し、双方のリスクを最小化するスキームを構築しました。

【R】結果と学び
「結果、予定通りに工場はオープンすることができました。この経験から、リーダーには『異なる正義を持つ者同士の共通の利益』を見出す抽象化能力が必要だと学びました。」

よりプレゼン力を高めるために

エピソードや実績の難易度が高ければいいというわけではなく、「如何に分かりやすく伝えるか」も重要になります。仮に内容が平凡であっても、伝え方が上手ければMBAの面接官から受験生のプレゼンテーション力が評価されます。

私が各ビジネススクールの面接官と話をしていると「We are observing how the candidates present themselves.」と仰っていることからも分かる通り、彼らは受験生のプレゼンテーション力を観察している側面が強いです。

また、MBA Loungeでは、一つの回答について、 1分半〜2分で話すことを推奨しています。 そのうえ、最初に「結論」を述べることは重要です。

これはどこの本にも書いていないMBA Lounge川尻の独断と偏見ではありますが、STARメソッドの最初に、「I (Introduction): 導入」を簡単述べてからSTARの順番で話すことを推奨します。つまり、I-STARです。

I (Introduction): 導入 【NEW】
S (Situation): 状況
T (Task): 課題・目標
A (Action): 具体的な行動(ここが最も重要)
R (Result): 結果と学び

この「MBA Lounge式I-STARメソッド」では、上述のSTAR応用例に以下を追加するだけです。

【I】 導入
「2025年3月、納期や周りの圧力もある中、バンコクに工場をオープンすることができた話をします。」

まとめ

MBA Loungeの模擬インタビューで行う状況設定質問では、流れがぐちゃぐちゃの回答するする受講生さんも少なくありません。上記のSTARメソッド(又はMBA Lounges式I-STARメソッド)を意識することで、同じエピソードでも、MBA面接官へ伝わる印象は大きく変わります。是非参考にしてくださいね。

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