HOME > オーストラリアMBAのススメ
豪州(オーストラリア)には全部で39校の総合大学があり、うち2校を除いてすべて公立大学です。
そのため、政府による教育水準の質が保証されており、大学間における格差が少ないのが特徴です。世界大学ランキングでも、シドニー大学やメルボルン大学、クイーンズランド大学をはじめ、多くの大学が世界ランク上位にランクされています。
豪州(オーストラリア)MBAを提供するビジネススクールにおいても同様で、政府により高水準の教育が保たれており、ランキングも非常に拮抗していると言えるでしょう。ヨーロッパやアジアの国々から毎年多くの学生がオーストラリアのビジネススクールでMBA取得を目指して入学しています。
日本国内でもビジネス・グレークスルー代表の大前研一さんがプログラムの監修しているボンド大学大学院ビジネススクールのMBAプログラムも豪州(オーストラリア)のMBAです。
豪州MBAのススメ:高品質な教育で世界を舞台に活躍したい人へ
●期間は12ヶ月から18か月。
豪州(オーストラリア)MBAプログラムは12ヶ月から18か月のスクールが多いのが特徴です。MBAを学ぶ学生は、入学の時点でビジネスの基礎は既に理解していることが前提となり、基礎を飛ばしていきなりアドバンスの科目に入ります。そのため、一定以上の実務経験をもっていることが重要となり、審査でも実務経験は比較的重視されることが多いです。
●アジアでキャリアを築くのに有利。
アジアでのキャリアを目指すのであれば、豪州(オーストラリア)MBAは大変有利です。オーストラリアは、地理的に他の英語圏の国よりもアジアに近いだけではなく、ビジネスにおいてもアジアと強いつながりをもっています。MBAのケーススタディにおいても、アメリカだけではなく、多くのアジアのケースを使用し、アジアに焦点を置いた教育も盛んです。言語、国籍も多様で多くのヨーロッパ諸国、アジアからの学生が学んでいます。
●安全で住みやすく学習環境は抜群。
MBAという高いハードルを乗り越えるには、勉強する環境が整っていることがとても大切です。その点では豪州(オーストラリア)の主要都市のほとんどが「住みやすい都市ランキング」の上位に入っています。
英国雑誌エコノミストの調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが発表したランキングによると、トップ10にメルボルン(1位)、アデレード(5位)、シドニー(7位)、パース(9位)と4都市もランクインしています。豪州(オーストラリア)でMBAを学ぶということは、このような治安、教育、医療、環境などがとても安定した都市で生活できるということを意味します。
スクール紹介:AGSM, Australia Graduate School of Management(シドニー)
AGSM (Australia Graduate School of Management)は、ニューサウスウェールズ大学のビジネススクールで、同校のMBAは、世界MBAランキングで上位の常連校で、豪州(オーストラリア)ではトップと言えるでしょう。
●ケーススタディとチームワークの融合
ビジネスの世界で強いリーダーシップを持つ人材を育成するために、ケーススタディとチームワークをバランス良く保ち、マネージメントスキル、クリティカルシンキング、意思決定スキルを徹底的に訓練するプログラムを提供しています。
●キャリアサポートも充実
MBA取得後の就職活動戦略として、コーチングを受けるサービスが充実しています。カバーレターや履歴書の書き方などのセッションを受け、就職活動書類に磨きをかけることができます。また、産業界との結びつきも強く、インターンシップ制度も充実しています。
●Student Profile
平均年齢:29歳
平均実務経験年数:6.5年
男女比:男性70%:女性30%
留学生率:67%
国籍:17か国
スクール紹介:メルボルン・ビジネススクール(メルボルン)
メルボルン・ビジネススクール(Melbourne Business School)は、MBA世界ランキングでも毎年ランクインされる豪州(オーストラリア)の名門ビジネススクールです。
●一年間のプログラム
同スクールのFull Time MBAプログラムは一年間のプログラムです。一年で集中的に早いペースで講義が進んでいきます。「コンサルタントになったら毎日スピード感のあるタスクをこなし、そのプレッシャーの中で高いパフォーマンスを上げることが求められる。MBAをゆっくりやっている時間はない。」そんな学生の声もあります。世界トップレベルの講義と課題を一年間で修了することができれば、それは大きな自信になり、今後のキャリアのステップアップに大きく役立つでしょう。
●革新的で創造力豊かな人材を育成
メルボルン・ビジネススクールのゴールは、複雑な問題を解決する能力だけでなく、フットワーク軽く、敏感にビジネスチャンスを読み取る能力を身に付けた学生を多く輩出することである、としています。
講義では、革新的で新しいモノを作り出す創造力を持つことが求められ、そのような意欲がなければ生き残ることは難しいのかもしれません。オーストラリアのスクールにも関わらず、オセアニア地域の学生が全体の21%しかないことから、国際色豊かで、グローバルな視点と発想力を持つことが必然的に求められていくでしょう。
●Student Profile 2014
平均年齢:28歳
平均実務経験年数:5.25年
国籍:35か国
アジア 39%、オセアニア21%、欧州13%、中東12%、北米6%、南米6%、アフリカ3%
スクール紹介:QUT Graduate School of Business(ブリスベン)
クイーンズランド工科大学のQUT Graduate School of BusinessのMBAは、産業界との結びつきが強く、実社会で通じる人材育成をモットーとしています。筆者(私)の母校でもあります。
●MBA国際認証のトリプルクラインスクール
主要な3つのMBA国際認証(AACSB, AMBA, EQUIS)を取得しているMBA国際認証トリプルクライン校です。この3つのMBA国際認証を持つスクールは世界で60校ほどしかありません。高品質なプログラムの提供している目安にもなります。
●起業学を得意としたスクール
QUT Graduate School of BusinessのMBAは、特に起業学の科目が充実しており、MBA取得後に起業を目指す人にとっては大変魅力的です。私がこのスクールを最終的に選んだ大きな理由は、この起業学に関する科目が充実している、という点でした。Entrepreneurship, New Venture Funding, New Venture Growth and Transitionsなど、他のスクールにはないユニークな科目は、起業学に興味のある人にとっては魅力的です。