MBAを取得したらバカになりました
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MBA取得は役に立つのですか?
MBAを取得すると確実にスキルアップするのでしょうか?
MBAを取得すると転職に有利ですか?
MBA Loungeでは定期的にMBA相談会を開催していますが、多いご相談は「MBAは役に立つのか」「スキルアップできるのか」「転職に有利なのか」という類のものです。MBA挑戦は、大きな金額と時間の投資になりますので慎重に考えて試行錯誤するのは当然のことですよね。
MBA Loungeの川尻がこれに対する回答を単刀直入に申し上げましょう。
MBAを取得するとバカになります。
私がMBAを取得してバカになった経緯
私がMBAを取得したのはずいぶん昔、2008年12月までさかのぼります。
当時は、ビジネスには非常に定評があり特にアントレプレナーシップでも名高いオーストラリアのクイーンズランド工科大学(QUT)でMBAを取得しました。
当時のQUTのMBAプログラムは、1ターム6週間という短期集中型のカリキュラムで、そのペースで進めていくのはとても大変でした。
ケーススタディーがとにかく多く
「もし私がこの会社のCEOだったらどうするのか?」
「もし私がこの会社の経営コンサルタントだったらどうするのか?」
というシュミレーションをしながら、優秀なクラスメートたちと共に繰り返しディスカッションをすると日々でした。
おそらくは、1年半のプログラムで、このようなケーススタディーは合計で50回ぐらい行ったかと思います。このようなことを50回も行えば、MBA学生にはある変化が起こります。
「あ、俺って何でもできるんじゃね?」
と言う錯覚です。
来る日も来る日も、「自分がCEOだったら?」「経営コンサルタントだったら?」を自問自答して、しかも自分も憧れるような優秀なクラスメートたちと議論を重ねていくわけですから、それをやり切ったときには、自分で何でもできるような気分になってしまうものです。
私がMBA取得したばかりの頃、Harvard Business Review誌の記事で「MBAの学生は卒業時には自分の実力を過信する傾向にある」というような内容があったのを覚えています。(出典が思い出せずすみません。。)その通りでした。
つまり、これが私のいう「バカになる」ということです。
そして、私はこのバカの状態のまま、転職活動を行うこととなりました。
当時は台湾に住みたいと思っていたため、MBA取得後は台湾へ渡り台湾で就職活動をしました。そこで台湾のシステム家具最大手メーカーのプロジェクトマネージャーのポジションに就くになりました。
そこでは台湾から日本を含むアジア諸国への海外進出に向けたプロジェクトを担当することになりました。正直MBAでバカになった私は「こんなの楽勝だよ」と思いました。
「あれだけ数多くのケーススタディーをこなして訓練をしてきた。自分ならこれができないわけでもない。」と大きな過信をしていたのです。
しかし、実際にやってみるとやること成すことうまくいきませんでした。
まず、自分が精通している業界ではなかったので、社内の人間や取引先やポテンシャル顧客と話が合いません。また、実際にプロジェクトマネージャーとしてビジネスを推進していくと、ビジネス環境、商文化、業界の常識などMBAの教科書には書かれていないようなことばかりで全く対応ができませんでした。
結果的に、私は海外進出のプロジェクトマネージャーとして入社したものの、満足のいく結果を残すことができず、台湾の会社をクビになってしまいました。
その後、日本で就職活動をするわけですが、それでも私のバカは止まりません。
たいした経験も実績もないのに、同じく海外進出プロジェクトのディレクターの職に狙いを定めて、書類や面接等を行っていました。当時私は31歳でしたので、「40代の人たちが就くディレクター職は君にはまだ若すぎる」と言われることも多々ありました。それでも、自分はディレクターでもCEOでも何でもできる、と思っていました。
当時の私には、MBAで鍛えた経験があればどんな会社でも充分に勝負できる、と思い込みビジネスと言うものを少し甘く見ていたような気がします。
バカになるのは成功への近道
以上の通り、MBA取得後の私はバカで自信満々でした。もし今の自分が当時と同じことをやれ、と言われたらとても自信がなくてできるものでもありません。当時の私の状況を考えると、よくもあんな無謀なことをしてきたなぁ、と思うものです。
MBAをこれから取得する皆さんには、MBA取得後にはきっと私と似たような経験をすることになるでしょう。
そして、それは経験しなければいけないMUSTのことです。
バカにならなければいけないし、そこで社会にシバかれてボロボロにならなければいけません。根拠のない自信をもってバカになることは必須なのです。
根拠のない自信を持って思いっきり突っ込んでみる。
これが非常に重要だし、それが成功への第一歩です。そこでズタズタに打ちのめされて反省して改善していくものです。
それこそがMBAで学ぶ本当の価値ではないでしょうか。
自信が持てないからといっていつもまでも行動に移すことなく躊躇して、行動したとしても平凡なことだけを行い、平凡な結果を出しているようでは、ビジネスパーソンとしていつまで経っても成功することはできません。
私も30歳のときに、あのような形でバカになったことがとても誇りに思います。この経験こそがMBAで学んだ価値そのものだと思います。
まとめ
MBAでは世界中から集まる優秀なクラスメートと様々なケーススタディを行い、経営者やリーダーとになるための訓練を受けます。
それが大きな自信へとつながり、卒業する頃には自分は何でもできるのではないか、という錯覚に陥ります。
そこで思いっきり自信を持って突っ込んでみる。
そこでズタズタに打ちのめされてみる。
そんな経験はとても貴重です。
これがMBAの本当の価値です。
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