MBA取得後の年収は?フォーブス誌調査報告。
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MBAを取得した後、年収はどのくらいアップするのでしょうか。
MBA取得後の年収は、多くのMBA志望者にとって大変興味があるところですよね。そのご存じの通り、MBA留学は時間も費用も犠牲にして、最大で約2年間ビジネスのフィールドから離れ、ビジネススクールでビジネスの基礎から応用までをもう一度学ぶ場であります。
論文やリーディングの課題もハードで、寝る暇もないぐらいの日々を過ごすことになるでしょう。それでも、多くの学生がこれらの生活に耐えてMBAを取得するのは、MBAを取得後により高い年収を手にして、生活をより豊かなものにするためです。
米国ビジネス雑誌フォーブスの記事で、MBA国際認証AACSBの認定校を卒業したMBAホルダーを対象に行ったMBA取得後の年収について調査した結果が報告されています。
目次
MBA取得後の年収
MBA取得後の初年度の年収
フォーブス誌によれば、MBAを取得した直後の初任給の年収は、フルタイム学生の年収の場合、MBA以前に比べて約50%アップしているとの報告があります。MBA取得前は年収が500万円だった場合、MBA取得後にはなら年収750万円ということになります。
1994年の調査では、50%から60% アップ、1997年の調査では51%アップ、との調査結果が出ており、フルタイム学生のMBA取得前と取得後の年収アップ率は、ここに10年近く変化がないことが分かります。また、パートタイム学生の年収の場合はMBA取得後に41%の年収アップとの報告があります。
MBA取得から5年後の年収
MBA取得後5年後の年収では、さらに年収がアップしていることが分かります。フルタイム学生でMBA取得前に比べ約80%アップしています。 MBA取得後に年収750万円だった場合は5年後には年収1,350万円にまでアップしている、ということになります。
1990年代に行った調査でもほぼ同様の結果が出ています。パートタイム学生の年収については、MBA取得前に比べ約56%アップとの報告がされています。
総じて、パートタイム学生よりもフルタイム学生の方が年収アップ率は高いと言えます。また、この年収アップ率の傾向は、20年ほど前から同じ位の水準で現在まで至っていると言えます。
MBAは費用対効果に優れている
以上の調査結果からもわかるように、フルタイム学生、パートタイム学生を含めてMBAホルダーの年収は、MBA取得前に比べ40%から80%増加していることが分かります。また、MBAの学費は平均して約4年以内には回収ができているとの結果も出ています。
MBAの専攻分野(コンセントレーション)
特にMBAのどのビジネス分野にフォーカスするかによって、各学生は専攻分野(コンセントレーション)を選択することになります。MBAファイナンスを専攻する学生の年収は、MBAマーケティングを専攻する学生に比べ、MBA取得後初年度の年収は約100万円高くなる傾向にあります。しかしMBA取得後5年後にはMBAファイナンス専攻の学生も、MBAマーケティング専攻の学生も、年収はほぼ同レベルになっています。
職務経験
フォーブス誌によると、 MBA取得前の職務経験が1年長いごとに、 MBA取得後の年収が約2,822ドル(約29万円) アップしているという報告があります。月収にして約3万円弱です。MBA取得から5年後の年収は、 MBA取得以前の職務経験の長さにかかわらず同レベルになっています。
MBA留学前に多くの分野を経験すること
MBA取得を目指す社会人や学生は、MBA留学前になるべく複数の分野を経験しておくことが重要であるといえます。マーケティング、セールス、経理、経営企画など、なるべく多くの分野を経験しておくことがMBAで役立つ事はもちろん、MBA取得後においてもそれらの知識を幅広いキャリアで活かすことが可能となります。もちろん、自分の配属先は会社のさじ加減で決まってしまう部分がありますので、自分の思うような職種に就くことができないのが通常です。その場合であっても、なるべく自分が任されている仕事以外の事にも、常に意識して、自ら仕事を取りに行くと言う姿勢が大切です。
そうすることで、会社からの評価が上がるだけではなく、自分自身の経験として将来活かすことができるようになりなります。
結論
フォーブス誌の結果から MBAを取得することは、明らかに将来の年収アップに繋がっていることが分かります。これは、ここ20年ほど変わっていない傾向であり、費用対効果、時間対効果を考えた場合であっても、 MBAは非常に良い自己投資の手段と言えるでしょう。
ただし、もちろんMBA取得後の本人の努力の賜物であって、MBAがあれば自動的に年収があがるわけではありません。MBAで基礎的な経営知識、スキルを身に付け、それを効果的に活かすことで会社に利益をもたらし、結果として自分に報酬として帰ってくるということです。
フルタイム学生の年収
MBA取得後の初年度の年収:約50%アップ
MBA取得から5年後の年収:約80%アップ
パートタイム学生の年収
MBA取得後の初年度の年収:約41%アップ
MBA取得から5年後の年収:約56%アップ
MBAを取得した学生に、「生まれ変わってもMBAを取得するか。」という質問に対してなんと94%の学生が「イエス」と答えていると言う結果報告もあります。もちろん私もこの94%のうちの1人です。
MBAは、キャリアにおいてより広い選択肢を与えてくれます。上記の調査結果からもわかるとおり、 MBA以前の職務経験の長さと年収の増加は比例していないことがわかっています。そうであれば、より広い分野のスキルを高め総合的に経営判断ができる人材になることがより重要であると言えるでしょう。 MBAでは、マーケティング、ファイナンス、アカウンティング、経営戦略、人事戦略など経営に関わるすべての分野をカバーすることになります。これらの知識は、企業で経営幹部としての役職につく時はもちろん、自分自身が起業する時にも必要になってくるスキルです。
実際に多くのMBAホルダーは、MBAでの経験や知識をもとに会社に戻り従業員として働くのではなく、自らが起業して、起業家としての第二のキャリアをスタートすることを選んでいます。
どちらにしても、MBAは費用対効果、時間対効果においてより投資といえますので、1度きりの人生において挑戦してみるのは決して悪い選択ではないと思います。
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