MBA世界ランキングトップスクールの審査官が語るMBA出願戦略。
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MBA留学を検討する際に多くの人が気にするのは、MBAの世界ランキングではないでしょうか。MBA世界ランキングでトップに位置するビジネススクールを卒業すれば、転職活動に有利に働いたり、転職後出世のスピードが速まったりするだけではなく、「自分が世界ランキングトップのビジネススクールで学んだ。」という自信は、ビジネスキャリアを構成する可能性が広がります。MBAを学ぶことは、あらゆるビジネスマンにとって必要なわけではありません。しかしMBAプログラムで学ぶ事は、企業経営の仕方や論理的思考を身に付けるので非常に役立つもの事実です。
しかしながら、MBAを学ぶ為にビジネススクールに入学することは決して簡単なものではありません。特に世界のランキングでトップに位置づけられるビジネススクールは競争率がとても激しく、よほど洗練されたビジネス経験、それらの経験をエッセーやインタビューに落とし込む表現力、そして英語力がなければ入学することは難しいでしょう。
MBA世界ランキングでのトップに位置する、ウォートンビジネススクール、INSEAD、シカゴビジネススクール、ロンドンビジネススクール、UCバークレービジネススクール、IEビジネススクールの各MBAダイレクターによって構成されたチームが、MBA世界ランキングトップのビジネススクールに入学するための可能性を高める方法を説明しています。
目次
トップスクールが一番知りたいのは、受験者のMBAに対する情熱。
「あなたはなぜビジネススクールに行きたいのですか?そしてなぜ私たちのスクールを選んだのですか?」
ビジネスクール側からしてみれば、GMATスコアは、受験者のアカデミックスキルを知るために役立ちます。エッセー、履歴書、推薦状、インタビューは受験者のビジネスにおける経験、潜在的リーダーシップ能力、潜在的問題解決能力、などを知るのに役立ちます。しかしながら、受験者の「モチベーション」や「MBAに対する情熱」というのは、ビジネススクール審査官は実は一番知りたいことなのです。
MBA世界ランキングトップ校を含む世界各国のビジネススクールでは、「受験生のモチベーションやMBA対する情熱」をエッセイや推薦文などの書類審査で判定するのが普通です。ハーバードビジネススクールやMITでは、エッセイや推薦文で、受験生にこれらの質問をしない稀なケースではありますが、それでも、インタビューの中で「受験生のモチベーションやMBAに対する情熱」を審査するための質問をしているようです。
MBA世界ランキングトップのビジネススクールに限らず、MBAを受験する際は、ビジネススクールがこのことに重きを置いて審査している事を知る事は大切です。自分のモチベーション、なぜMBAをやりたいのか、なぜ自分に必要なのか、なぜそのビジネススクールでなければならないのか、これらをはっきりと明確にしておきましょう。
「あなたはMBA取得後の自分の姿を理解していますか?」
MBAに対するモチベーションや情熱の他に、ビジネススクール審査官が知りたいと思っていることは「受験生はMBA取得後の自分のあるべき姿を理解しているか。」ということです。
受験生は、志望するビジネススクールで学ぶことによって、如何に自分の能力、スキルを向上させ、今後のキャリアアップを実現することができるのか、MBA受験をする前にこれを知っておく必要があります。
ビジネススクールの事前調査は欠かせない。
MBAプログラムを提供するビジネススクールは、それこそ多種多様でどこのスクールに行っても同じと言うわけではありません。スクールにはそれぞれ特徴があります。どのスクールで学ぶ事が自分にとって一番自分のキャリアにとっていちばん役に立つのか、を慎重に調べる必要があります。
そのため、ビジネススクールの事前調査は欠かすことができない項目のひとつです。インターネットでビジネススクールのウェブサイトを見て、どのようなカリキュラムがあるのか、どのような特徴の講義を行っているのか、そのスクールの得意分野は何なのか、などスクールの「キーワード」を探し出し、それが自分のキャリアアップにつながるかを調査することが大切です。
またMBAフェアなどに行って、卒業生やビジネススクール担当者と意見交換をすることも非常に有効です。そして、MBA学生が留学中に書いているブログなどでMBA生活を垣間見ることも可能です。
私はクイーンズランド工科大学(オーストラリア)のQUTビジネススクールのMBAを取得しましたが、やはり入学前には、卒業生とコンタクトを取りどのような授業が行われているのかどのような特徴のビジネススクールかなど聞いて事前調査をしました。
ここで重要なのは、MBA世界ランキングだけにとらわれないことです。MBA世界ランキングで一位のビジネススクールはあなたにとっても一番と言うわけではありません。学校の施設、卒業生とのネットワーク、キャリアの機会、カリキュラム等、学校によって様々で、あなたにとってベストな組み合わせのビジネススクールを探すことが大切になります。決してMBA世界ランキングだけにとらわれないようにしましょう。
しかしながら、 MBA国際認証があるビジネススクールを選ぶことが大切である、と私は考えています。MBA世界認証は、カリキュラム、テキスト、などMBAプログラムを提供する施設として一定の基準を満たしているのかを審査している機関になりますので、MBAを取得したいのであれば、最低限これらの基準を満たしているとスクールで受講することが必要になってくるためです。
ランキングトップスクールへの出願タイミング。
特にアメリカ中心としたトップスクールでは、出願のタイミングは非常に重要です。アメリカ中心とする多くの世界ランキングトップのビジネススクールでは、来期新入生を、3回から4回のラウンド制によって募集しています。これは、一年あたり3回から4回の出願機会がある事を意味するのですが、好きな時に出願すればいいと言う単純なものではありません。早期出願をすることがポイントなのです。
なぜなら、例えば3ラウンドで入学生を募集するスクールの場合、1stラウンドと2ndラウンドで定員の約80%を確保してしまうからです。ビジネススクールの審査官は、1stラウンドと2ndラウンドでは、そのビジネススクールに入学するのにふさわしいかどうかを客観的に審査し入学者を決定します。しかし、最後の3rdラウンド、つまり残りの20%の枠は、「ダイバーシティ」という要素を考慮して審査をしています。これは同年に入学する学生のバックグランドがある一定の業種や国籍に固まってしまわない様に振り分けるために行われるものです。
つまり、もしあなたが、ファイナンスのキャリアを持つ日本人として3rdラウンドにエントリーした場合、1stラウンドと2ndラウンドで、既に似たような経歴の日本人が多く合格していたら、たとえあなたの書類内容が彼らと同じレベルであったとしても自動的に不合格になってしまうということを意味します。出願を考えるビジネススクールが3ラウンド制4ラウンド制の形式をとっていた場合は最初の2つのラウンドで出願することを心がけるようにしましょう。
MBA世界ランキングトップに位置するビジネススクールでも、多くの受験生は早期出願を狙っています。2012年、ハーバードビジネススクールでは、定員900人の枠に対し1stラウンドだけで9,500人の受験出願者がいたそうです。これはかなりの競争率で、よほどの準備ができていないと合格を勝ち取る事は難しそうといえますよね。
多くの受験生は第一希望を1stラウンドの出願に持ってくるため、MBA世界ランキングで少し下位のビジネススクールになると、1stラウンドの出願者は比較的少なめであるという傾向にあるそうです。逆にこれらのビジネススクールを1stラウンド内に出願し合格を勝ち取っておくのは1つの作戦として有効なのではないでしょうか。
まとめ
トップビジネススクールが一番知りたいことは受験生の「情熱」。
審査官は受験生が「MBA取得後の自分の姿を理解しているか」をみている。
ビジネススクールの事前調査は欠かせない。あなたのキャリアに一番あったスクールを選定することが大切。
スクールへの出願タイミングも重要な戦略のひとつ。
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