MBAは役に立つのですか?キャリアアップにつながるのですか?
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MBA取得は、本当に役に立つのですか?
MBA取得は、本当にキャリアアップにつながるのですか?
MBA取得は、本当に自分を変えてくれるのですか?
MBA取得を目指している人たちから受ける質問には、このようなものが非常に多いです。たしかにMBAは費用も時間もそして労力もかかり、外国のビジネススクールで学ぶとなると、さらにその負担は大きくなります。本当にそれだけのリスクを背負ってMBAを取得して本当に役立つのか、本当にキャリアアップにつながるのか、本当に自分を変えてくれるのか、と言う質問が出てくるのは当然のことかと思います。
こうは言っていますが、実は言うと私は、MBA留学をするときにそれほど真剣にMBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、などと考えていませんでした。MBAを取得する前は、国際貿易の仕事をしていたのですが、「もっと世界に出ていろんな国の人達と交渉してバリバリ活躍するビジネスマンになりたい。」と漠然とした考えをもっていただけでした。MBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか、しっかりと考えていたのかというと、疑問です。
私の場合は、MBA留学での憧れが人一倍強く、「 MBA留学をして結果的に役に立たなかったとしてもいい。講義がハードすぎてドロップアウトしてしまっても後悔はしない。とにかく現状を変えるには何かしらのアクション起こさなけはいけないんだ。」そんな気持ちでいました。
しかしながら、無計画にMBA留学なんてできないと思っている人も多いかと思います。そこで今回は、本当にあなたにとってMBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか、を考えてみたいと思います。
MBAは役に立つのですか?キャリアアップにつながるのですか?
1.コミニュケーション能力の習得が必要か?
MBAの講義というと、SWOT分析やファイブフォース分析などの経営戦略理論を多く学ぶ場所と考えてる人も多いかと思いますが、これらの知識やノウハウは、一般の書籍である程度入手できるものなのです。
これらの知識はMBAの講義で習いますが、重要なのは、これらの知識をもとにグループワークでクラスメートとディスカッションし、理論に関する知識を高めるとともに、コミニュケーション能力を伸ばしていくということなのです。
特にMBA留学となると、様々な国籍、様々なバックグラウンドを持つクラスメートと協力しあい、グループで高いパフォーマンスを出していく必要があります。グループワークというものは単純に「1+1=2」になるわけではありません。お互いの長所を上手く活用していくことで、1+1が3にも4にも5にもなります。その一方で、お互いの長所を上手く活用できなかった場合は、逆にマイナスになってしまうのです。
国籍もバックグラウンドも、そして育った環境も違う人たちと、グループワークで一丸となって目標達成するには、高いコミニュケーション能力が必要になってくるのです。ビジネススクールが、学生に求めているスキルアップの本質は、そこにあるのです。
ですので、もしあなたが「MBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか?」と疑問を持っているのであれば、様々な国の人たちとディスカッションし、チームプレーで高い成果をあげるためのコミニュケーション能力が自分のキャリアにとって本当に必要なのかどうか(多くの場合必要であるのですが。)を考えてみてはどうでしょうか。
2.リーダーシップ能力の習得が必要か?
MBAは、将来の起業家、経営幹部を育成するためのプログラムです。人をうまく動かして如何に高いパフォーマンスを上げるか、が起業家や経営幹部にとって非常に重要な役割となります。
もしあなたがMBAを目指すのであれば、高いリーダーシップ能力を発揮し、チームを高いパフォーマンスに上げるように導くスキルが必要かどうかを考える必要があります。
例えば、もしあなたが非常に高い専門性を持つ技術者であり、毎日ひとりで黙々と研究活動に励むというような仕事であった場合、もしかしたらそれほどリーダーシップ能力は必要がないのかもしれません。もちろん、その専門分野の発展のために後継者と一緒に仕事をしてリーダーシップ能力を発揮することは大切ですが、あなたがMBAプログラム受講期間の1年間または、2年間、いったんその業界から離れると言うリスクの方が大きいのかもしれません。
もしあなたが「MBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか?」という質問を持っている場合、MBAを取得してリーダーシップ能力を身に付けるというメリットと、あなたが1年または2年間その業界を離れてしまうデメリットを天秤にかけてみてはいかがでしょうか。
3.国際的なネットワークの形成が必要か?
特にMBA留学の場合に当てはまることですが、ビジネススクールで出会った様々な国のクラスメート、様々なバックグラウンドを持ったクラスメートとのネットワーク形成は非常に大切になってきます。特に、ビジネススクールを出た後、国際的なビジネスをしていくのであれば、このネットワークが形成されているかどうかはビジネスの成功のカギを握るといってもいいでしょう。
ビジネススクールの同窓生との関わりはMBA期間中だけではありません。 MBA取得後も積極的にお互いが連絡を取り合い、助け合っていくということがMBA終了後でも続いていくのです。
例えば私の場合、QUTビジネススクールの卒業生ネットワークを通じて以下のような人たちとコンタクトを取ることができます。
政府機関に勤めるクラスメート、
ニュースレポーター、
南米にする貿易会社の社長、
ファイナンシャルのスペシャリスト、
アジアで飲食店を経営しているクラスメート、
ブラジルの弁護士、
オーストラリアの医者、
ドイツに住む戦略系コンサルティング会社のパートナー
など。
もし私が新しいビジネスを始める場合、彼らにすぐに連絡を取りビジネスに関するアドバイスをもらったり、協働していくことも可能なのです。ビジネスは決して1人でできるものではありません。このような人たちと助け合ってことでビジネスをだんだんと成長してことができるのです。
もしあなたが「MBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか?」と疑問を持っているのであれば、このような国際的なネットワークの形成があなたのキャリアにとって必要かどうか考えてみてはいかがでしょうか。もし、将来のキャリアを考えた場合であっても、現在の会社での社内ネットワークや取引先とのネットワークの方が重要であると判断した場合、もしかしたらアナタはMBA留学にそれほど固執する必要は無いのかもしれません。
まとめ
MBAは本当に役に立つのか、キャリアアップにつながるのか、自分を変えてくれるのか?
そんな疑問を持っている方は、以下の3つの質問に対して、自問自答して見て下さい。
きっと何かしらのヒントが得られるはずです。
1.コミニュケーション能力の習得が必要か?
2.リーダーシップ能力の習得が必要か?
3.国際的なネットワークの形成が必要か?
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