会社員でもMBAのアントレ(起業家精神)は必要ですか?
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(画像:アントレプレナーシップで著名なBabson College)
MBA受験を決断して、色々なビジネススクールを調査していると「Entrepreneurship(アントレプレナーシップ)」に強いスクールがいくつかあることが分かります。例えば、アメリカのBabson College(バブソン)やイギリスのCambridge Judge(ケンブリッジ)、香港のCUHK(香港中文大学)、スペインのIEビジネススクールなど。
MBA Lounge川尻も世界中のビジネススクールを約70校訪問していますが、各スクールのアドミニの方の話を聞くと最近ではどのビジネススクールもアントレプレナーシップに力を入れていることが分かります。
そして、このような状況では以下のようなご質問を頂くことがあります。
「私は起業する気は無いのでアントレに強いビジネススクールは相性が良くないでしょうか?」
今回の記事では、「会社員のままでもMBAのアントレプレナーシップは役に立つのか」についてお話をします。
目次
会社員でもアントレは必要
結論から申し上げますと、将来起業する気はなくずっと会社員として生きていくつもりでもMBAのアントレプレナーシップは役に立ちます。そして必要不可欠なスキルでもあります。
MBAのEntrepreneurship(アントレプレナーシップ)で学ぶ内容は(スクールや教授の方針に寄りますが)確かに起業をすることを前提として、事業アイデアを考えて、それを事業として成立させるにはどのようにするべきかを学ぶ科目です。
もう少し詳しく説明しますと、
1.世の中の社会情勢や人口動向などを鑑みて、どんなビジネスが求められているのか、どんなビジネスなら自分たちができるのか、をじっくりと考えます。
2.アイデアが固まったら実際にそのサービスや商品の開発・製造、営業、商品・サービス提供、料金回収までの一連の流れをどう組み立てるのかプランを策定します。
3.そのビジネスを立ち上げるためのメンバーと資金を集めます。
4.そして、計画した事業を粛々と実行していきます。
これは別にイチから立ち上げる起業でなくても、現存の多くの企業が常日頃から行っていることでもあります。
もしあなたが、新事業を立ち上げる場合や現事業を新しい国や地域で展開する場合に責任者に任命されたら、ほぼ起業家としてこれら一連の事業を実行していくことになります。
変化の激しい時代には尚一層必要
でも、中には「私の会社ではそもそも新規ビジネスや新規開拓をしていくことは考えられないので、このような機会はないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
でも、皆さんご存じの通りビジネス環境において、今はとても変化の激しい時代です。今日の常識が明日の常識とは限りません。企業は常に変化することを求められていて、変化に対応できない者は去るのみという大変厳しい時代です。これからはより一層、「ゼロからイチ」にする事業を任されるケースも増えてくるでしょう。

アントレで既存事業を拡大する術を学ぶ
仮に、「ゼロからイチ」ではなく「イチからそれ以上に拡大」させる既存事業をマネジメントであってもアントレプレナーシップのスキルは役に立ちます。
これはスクールのカリキュラムによりますが、特にアントレプレナーシップに強いスクールでは「New Venture Transition」というような科目が設けられている場合があります。これは、まさにゼロから立ち上げた事情をどう成長させていくのかを学ぶ科目です。
・会社の成長に応じて採用活動をどう変えていくのか
・会社の成長に応じてマーケティング手法をどう変えていくのか
・会社の成長に応じてリーダーシップスタイルをどう変えていくのか
会社の規模に応じてマネジメントの仕方は変えていくものですし、変えていかなければ会社の更なる成長はありません。
これは会社ではなく事業単位であっても同様です。会社員として働いている中で、一つの事業を任されることもあるでしょう。そしてもちろんそれは事業を成長させていくことを前提になっているはずです。事業が成長したらそれに合わせて、マネジメントの手法は都度変えていく必要があります。それに対応できないマネージャーはすぐにクビを切られてしまうでしょう。そんなとき、MBAのアントレプレナーシップが力を発揮するはずです。
私自身も2008年にオーストラリアで当時アントレプレナーシップで著名だった「クイーンズランド工科大学」のMBAプログラムでこの「New Venture Transition」の科目取りましたが、15年以上たった今でもこの科目で習得した手法はとても役に立っています。
まとめ
「会社員でもMBAのアントレ(起業家精神)は必要ですか?」というご相談を頂くケースが多々あります。
結論として、将来起業する気はなくてもアントレプレナーシップは企業のマネージャーとして活躍していくためには必要なスキルです。
「ゼロからイチ」を生み出すスキルは、会社員として新規事業を任されたとき、MBAのアントレプレナーシップで学んだ手法が役に立ちます。また、マネジメント手法は事業の成長に合わせて変化させていく必要があるものです。MBAのアントレプレナーシップでは、成長に応じて手法を変えていく術を学ぶこともできます。
世界中の多くのビジネススクールで、アントレプレナーシップは注目されている科目の一つです。なぜならこれは、起業に関係なく現代のビジネスパーソンには必要なスキルだからです。これからMBA取得を考えてスクール調査をしている方々は是非参考にしてください。
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