ピーター・ドラッカーから学ぶ、MBA取得後の第二キャリアの構築術
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MBA留学を目指している人の多くは、MBA取得後のキャリアに大きな不安をもっているかと思います。特に私費留学の場合、これまでの貯金の大部分を使い果たしているケースも多く、MBAで習得したスキル、知識、ネットワークを生かして今までの投資を回収することが必須となります。
そんな第二のキャリアをどのように構築するか、という問題について「現代経営学の父」であるピーター・ドラッカー氏のプロフェッショナルとしてのキャリア構築術を学ぶことができます。
皆さん、ピーター・ドラッカーという名前は聞いたことがありますよね?
2009年にベストセラーとなった岩崎夏海さんの小説、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(もしドラ)の、あのドラッカーです。
ピーター・ドラッカー氏は、1909年オーストリア・ウィーン生まれの経営学者であり、「現代経営学の発明者」とも言われています。2005年に95歳で亡くなるまで、作家、経営コンサルタント、大学教授として現代経営学に大きな変化をもたらしたビジネス界の巨匠です。
今回は、そんなピーター・ドラッカー氏から「MBA取得後の第二キャリアの構築術」を学びます。
目次
自分の強みに集中する
MBA取得後の第二キャリアを構築していくには、集中して自分の強みで勝負していくことが求められます。
ドラッカーもこう言っています。
「コンサルタントとして『できないことではなく、できることに注目せよ。』と助言してきた。」
(出典:『知の巨人ドラッカー自伝』 著:ピーター・F・ドラッカー 訳:牧野洋 日経ビジネス文庫 2009年 49ページ)
世の中に優秀な人はごまんといますが、実社会ではその優秀な人たちと戦いの連続です。強みで勝負するんです。弱みを補っている場合ではありません。
「弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど到底できない。」
(出典:『プロフェッショナルの条件』 著:ピーター・F・ドラッカー 訳:上野惇生 ダイヤモンド社 2000年 112ページ)
あなたの強みは何ですか?
ITスキルですか?
マーケティングスキルですか?
それともコミュニケーションスキルですか?
あれこれと自己分析して自分の棚卸しをしてみたり、他人からの評価などを参考に本当の自分の強みを見極め、それを武器に就職活動を戦っていくことが大切になります。
「強みの集中」を連続する
これはピーター・ドラッカーが長年実行してきたことです。
上述の「自分の強みに集中する」のは、一つである必要はありません。ひとつひとつ自分の強みを丁寧に育てていくことで、生涯を通じて複数の強みを持つことが可能になります。
ドラッカーは、一時に一つのことに集中することを繰り返し繰り返し行い、次々と新しいテーマに挑戦してきました。20歳でフランクフルト最大の新聞社の記者になって以来、60年以上、「国際関係」を学んで、次は「金融」、その次は「経済学」、という感じで、集中を繰り返すことを続けていたんです。
その強みの集中の積み重ねが「The founder of modern management」と呼ばれるまでになったことは容易に想像できますね。
自分の向き不向きを知る
ドラッカーの研究によれば、
以下のようなことが見られるそうです。
大企業で活躍していた人が、小さな企業に移った途端活躍できなくなる。
小さな企業で活躍していた人が、大企業に移った途端活躍できなくなる。
優秀な企業トップの人が、ナンバー2になった途端活躍できなくなる。
優秀なナンバー2の人が、企業トップになった途端活躍できなくなる。
安定した環境で成果を出せる人が、緊張感や不安のある環境では成果が出せない。
緊張感や不安のある環境で成果を出せる人が、安定した環境では成果が出せない。
(出典:『プロフェッショナルの条件』 著:ピーター・F・ドラッカー 訳:上野惇生 ダイヤモンド社 2000年 116ページ)
大企業で組織間の調整をしたり、ルールを明文化して大人数で成果を上げるリーダーシップが得意な人もいれば、小さな企業で小回りを利かしたスピード感で仕事をしていくことの方が得意な人もいます。
自分が企業のトップになり、方針を決めて人のモチベーションを高めることが得意な人もいれば、方針を決めることよりも決められたことを実行していくことが得意な人もいます。
そして、安定が保証された環境でのびのび仕事ができる人もいれば、崖っぷちの環境の方が高いパフォーマンスを上げられる人もいます。
要するに、人には向き不向きがあるんです。
決して、全員が大企業を目指し、企業トップを目指し、安定が保証された環境を目指すべきではありません。
自分は何が向いていて、何が向いていないのか、しっかりと考えてMBA取得後の第二のキャリアを構築していく必要があります。
組織への貢献を重視する
会社員であれ起業家であれ、自分の属する組織に貢献して、成果を出すことに焦点を当てることがとても重要です。
ドラッカーは、多くの人は「組織や上司が自分にしてくれることは何か」や「自分が持つべき権限」などに焦点を当てている、と述べています。
(出典:『プロフェッショナルの条件』 著:ピーター・F・ドラッカー 訳:上野惇生 ダイヤモンド社 2000年 83ページ)
それでは、組織に貢献し、組織として高い成果を上げることは到底できません。
すべての人がエグゼクティブのように、自らが意思決定をしてそれに責任を持つべきであり、そうすることで自らの力を最大限に発揮にして組織に貢献し成果を上げることができるようになります。
現代は会社の寿命は人間の寿命よりも短いというデータがでています。日本の会社の平均寿命は23.5年(2014年、東京商工リサーチ調べ)、一方、日本人の平均寿命は83.5歳。数字だけでみると、22歳で就職したとしても多くの人は定年退職まで会社が存続していないことになります。
会社の役職は所詮、会社が勝手に決めた肩書でしかありません。多くの場合、会社の中だけで通用する権限にすぎません。組織から放り出されたらその権限は全く役にたちません。
自分個人として、組織に対して成果を上げられるスキルを習得しておくことが何よりも大切です。
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