MBA取得後、起業するベストタイミングはいつですか?
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MBA相談会では「起業に興味を持っています。」というお話をされる方が多いです。
私の感覚では、MBA受験をされる方の約30%が将来的に起業を考えているという印象です。
そんな方々から「MBA取得後すぐに起業する人はどのくらいいるんですか?」という質問を頂きます。もちろん、スクールにもよりますが、アントレプレナーシップに強いと謳っているスクールでも、MBA取得後すぐに起業する人は10%未満です。
MBA Loungeの川尻も起業はしましたが、MBA取得直後ではありません。MBA取得後は一般企業で事業開発やマーケティングの仕事の従事したのち、起業まで10年かかりました。
起業するには経験もノウハウも足りないと感じていましたし、資金も決して潤沢ではありませんでした。いつかは起業したいな、と思いながらも結局起業まで10年かかったというわけです。
では、MBAで経営を学んで起業するには、まずは一般企業に就職して経験や資金を貯めた後に起業した方がいいのでしょうか?それとも、やはりビジネススクール卒業後すぐに起業するべきでしょうか?
今回は、そんなMBA取得した人が起業するべきベストタイミングについてのお話です。
目次
最大のメリットは「勢いで起業できる」こと
MBA取得者の起業ベストタイミングは、ビジネススクールを卒業した直後です。
ビジネススクール卒業後すぐに起業する場合のメリットは、「勢いで起業できる」ことです。
ビジネススクールのMBAプログラムでは、仮想CEO、仮想コンサルタント、仮想起業家として、数多くのケースを訓練することになります。年間を通じてCEOとして、コンサルタントとして、そして起業家として、ビジネスを考える習慣がつくと、「自分ってなんでもできるかも」という「勘違い」をするようになります。
ずっと昔に読んだHarvard Business Reviewの記事なので出所は特定できませんが、「MBA取得直後の多くの学生は自分の実力を過大評価している」という言葉があったことを今でも覚えています。
MBA Loungeの川尻もMBA取得直後は同じような勘違いをしていました。毎日、CEOとして、コンサルタントとして、起業家として様々なケースで訓練していくうちに「同じ要領でやればいいだけじゃん」と自分の実力を過大評価していたように思います。
あれだけ辛い学業に打ち込み、教授やクラスメートを含め優秀な人達に揉まれた自分であれば、何でもできるだろう、という勘違いです。
実際に私はビビりで資金もなかったため、すぐには起業できませんでしたが、このような思考がありちょっとした行動力がある人こそ、勢いで起業できるんです。
失敗は早い方がいい
いやいや、勢いで起業することはメリットではないでしょう、と思う人も多いでしょう。
確かに勢いで起業することはリスクが高いと感じるかもしれません。無計画に気合だけで突っ走り、最後には自爆するよう響きですよね。
確かにその通りかもしれません。
起業して成功する確率は10%ほどだと言われています。つまり10回起業して1回成功する、というイメージです。
それを考えると最初から成功を目指すのではなく、「どうやったら上手くいかないのか、を試す期間」としてMBA取得後に副業で起業してみるのが一つの手です。
起業と言っても全財産を投資してイチかバチかの起業をする必要など全くありません。むしろそんな起業の仕方はNGです。
資金を極力抑えた形で起業する、会社員をしながら副業として起業する、などリスクヘッジをしたうえで起業すればいいんです。
会社員として経験を増やしていくと起業できない
ビジネススクールを卒業後、一度就職して経験や資金を貯めてから起業するべき、という意見もあります。
上述の通り、MBA Loungeの川尻もMBA取得後は一般企業に就職しました。ちょうど30歳くらいのときです。そこで事業開発や海外マーケティングの仕事に従事していたわけですが、仕事で中々思ったような結果を出すことができず、辛い日々を過ごしました。
MBAで経営戦略やマーケティングを学んだにもかかわらず、思うような結果が出すことができない。。。その理由としては、例えば環境が違う、周りの人間のモチベーションが違う、利害関係者が色々と口出しをする、など、実際のビジネスの現場では同然のことながら教科書通りにはいかないモノです。
今思うと、それは当たり前であり、当時の私は、いくらMBAで学んだからと言っても結局はビジネスの基本を理解していなかったのだと改めて思います。
このように少し経験を増やして変に賢くなってしまうと
「起業しても○○のような理由で上手くいくはずがない。」
「●●の詰めが甘いからこのビジネスは上手くいかない。」
などとビジネスが上手くいかない様々な理由が分かってしまいます。
そうすると、起業することに対して変なリスクを感じてしまい、
「もう少し好条件が整ったら起業しよう。」
と起業するのを徐々に遅らせてしまうようになります。
そして、そんなことを繰り返しているうちに、30代後半になり、40代になり、今度は
「いい年なんだから、失敗はできない。」
「家族を養っている身として冒険はできない。」
となってしまう訳です。
そんな感じで、「そのうち起業する」と言っていつまで経っても「そのうち」が来ない人を私は数多く知っています。
変に経験を積んで賢くなればなるほど、起業はできなくなってしまうものです。
まとめ
以上のことから、将来的に起業を目指している人の起業ベストタイミングは、MBA取得直後です。
別に全財産を投げ打ってそれに賭ける必要はありません。少額で起業ごっごの感覚でもいいですし、会社員をやりながら副業で始めるのもいいです。
「もう少し経験を付けてから起業しよう」と考えると「起業が如何に危険なのか」に気付いてしまい、いつまで経っても起業することが出来なくなってしまいます。
失敗してもいいから、まずはMBA直後で無知で元気なうちに一度起業してみましょう。
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