起業?就職?ビジネススクール卒業後のキャリアを考える。
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MBAでのハードな生活を終えMBAを取得すると、その先のキャリアをどうするかという次の進路を考えることになります。社費留学をしていた学生は、そのまま元の会社に戻ることになります。それ以外の学生は、MBAでの経験と知識を生かして起業に挑戦するか、または新たなキャリアアップを求めて就職をすることとなります。
MBAホルダーのMBA取得後のキャリアについて、考えてみましょう。
MBA取得後に起業する。
起業は 多くの人にとって人生で最大の挑戦となります。MBAの経験、知識、人脈の全てを生かして自分自身の限界に挑戦する大変良いチャンスでもあります。
起業をすると、 MBAで勉強した内容を全て社会で実践することとなり、 MBAの経験はほぼ全て無駄なく活かすことができるでしょう。
起業したての段階では、会社勤めのサラリーマン生活がいかに恵まれ、ぬるま湯につかっているかのような感覚を味わうことにいと思います。毎月決まった給料が入ってくるだけではなく、福利厚生も保証され、さらには会社までの交通費をも支給されます。オフィスではパソコン、コピー機、文房具、そしてコーヒー一杯においても、全て会社があなたのために経費を負担していることが分かります。
あなた一人を雇うのに、会社はいかに多くの経費を支払ってくれているかということを実感するようになるでしょう。
その一方で、自ら起業すると全て自分がそれらの経費を支払うことになります。コーヒー一杯についても100円から400円を自分の懐から出すことになります。一生懸命仕事をしたからといって、毎月決まった給料が入るとは限りません。場合によっては、 1年間ただ働きになるよう場合もあります。そのような個人事業や起業家は実際にいるのです。
また、仕事のやり方についても誰もあなたに教えてくれません。全て自分でトライ&エラーを繰り返しながら試行錯誤してシステムを作り上げていくしか無いのです。仕事で失敗しても誰もあなたを叱ってはくれません。起業家が失敗したときは、自分を客観的に見つめ自ら反省するしかないのです。自分が失敗したこと気付くだけまだマシです。なかには、自分が失敗したことも気付かず、いつの間にか顧客を失っている起業家も多くいます。
その一方で、冒頭でも申したとおり、起業するということはMBAの経験や知識を活かして思う存分、自分のスタイルでビジネスを進めることができるのは大変大きな魅力です。
実際、私の何人かの元クラスメートが MBA取得後に自らの会社を立ち上げ大成功しています。 彼らを見ているととても生き生きしています。起業するということは、全て自分が責任を負うということにはなりますが、基本的に制限なしに自分の考えで自分の好きなように仕事をすることができるのです。
起業すればなりたい自分になることが可能です。たとえば、広告の仕事がしたいと思うのであれば、広告会社を作ればいいのです。そして自分の専門外の分野は人を雇って彼らにやって貰えばいいのです。普通のサラリーマンであれば、広告の仕事をしたいと思って広告会社に入っても、配属先が自分の希望するところは限りません。何年も続けて希望配属先の異動希望を出して人事の判断を待つしか道はありません。起業すれば、すぐに社長になって自分の好きな仕事をすることができます。
MBA取得後に就職をする。
MBA取得後に就職を希望する学生は、求人広告を見て、自分のやりたい仕事のポジションに応募するという形になります。ビジネススクールでも就職を斡旋してくれるサービスがあると思いますので、そこを利用して就職先を探すことになるかと思います。しかしMBA留学の場合は、ビザの問題が大きなネックとなりよほどの特別なスキルがない限り、ビジネススクールが斡旋してくれる就職先に応募することさえ難しいのが現状です。
その場合は、自分の国に戻って新たに就職先をする探すことになるかと思います。残念ながら、今の日本社会ではMBAホルダーの価値は、一般的に欧米に比べ高いとは言えません。たとえMBAホルダーであっても、 MBA自体を評価されると言うよりは、 MBA留学前の前職の経験と年齢が重視される傾向にあります。
そのため、多くの日本人のMBAホルダーは日本にある外資系企業を就職先として選択します。 外資系企業であれば、欧米と同様にMBAは正当に評価され、 MBAでの経験や知識を日本企業よりも活かすことができます。
起業するのか、就職するのかというMBA取得後のキャリアは、本人が目指す目標や夢によって異なってきます。しかし、せっかく苦労してやっと手に入れた学位ですので、その経験や知識を無駄にすることのないように、 MBA留学前からMBA取得後はどのようなキャリアを目指すのか明確にしておくことが大切です。
まとめ
MBA取得のキャリアは大きく分けて3つ。
元の会社に戻る。
起業する。
他社へ就職する。
起業は、 MBAでの経験と知識を最大限に生かす絶好のチャンス。責任は重大だが自分のしたいスタイルでビジネスを進めていくことができる。就職する場合、日本ではどうしてもMBA自体というよりは前職と年齢が重要視される。そのため、多くの日本人MBAホルダーは、外資系企業での就職を目指す。
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