英語しか/英語さえも話せないビジネスマン達の行く末。
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「英語ができるビジネスマンに憧れた。」
「英語を話して国際的に活躍するビジネスマンになりたい。」
MBAを目指している方なら、小さい頃、英語を話すビジネスマンに憧れたり、夢を持ったりしたことがあるかもしれませんね。今や英語ができるビジネスマンは憧れ、というよりも、ビジネスマンとして英語は必須の時代がやってきました。
英語ができないビジネスマンはお話にならない時代へと、もうとっくに突入しています。
ビジネスマンにとって、英語は貴重な情報収集ツール
かと言って、今のこのビジネスで英語だけを話せば本当にそれで良いのでしょうか。確かに話者の人口だけを見れば、中国語を母国語とする人口は約13億人で世界トップ、英語を母国語とする人口は約5億3,000万人で2位、ヒンディー語、スペイン語を母国語として使用する人口は、それぞれ4億9,000万人、 4億3,000万人で3位4位と続きます。
それでもMBAのビジネススクールという範囲で見れば、英語が主流である事は間違いありません。
MBAの発祥はアメリカであり、多くのMBAに関する情報はアメリカから発信されます。ハーバードビジネススクールのケーススタディーや世界各国のMBAで使用するテキストも、最初に発行されるのは英語版です。英語ができるということは、世界のほとんどの情報を、その翻訳版を待たず入手することができるということになります。
これが例えば、日本語しか話せないビジネスマンが情報収集をする場合、その情報収集スピードで不利になる事はすぐに分かる事でしょう。ビジネスの共通語は英語であり、世界各国のビジネスマンも英語でやり取りをしているのです。
海外でビジネスを行う場合、相手が中国人であろうと、韓国人であろうと、北米人であろうと、英語を使用するのが普通です。世界を相手にビジネスをしているとよくわかることですが、日本人を母国語とする人たちは、どんなに英語ができても、その日本語訛りの発音から、どうしても英語が上手いと言う印象が持たれないようです。そのため、年々、日本人の英語力は上昇しているにもかかわらず、未だに日本人は、英語が下手と言う固定概念を持たれているのは非常に残念なことです。
現代ビジネスマンには、英語だけは足りない。
しかし、先ほどビジネススクールにおいては英語が主流と申しましたが、世界各国のビジネススクールでは、それぞれ違う動きも見て取れます。近年では、英語以外の別の言語を習得させるMBAプログラムも増えてきているのです。
イギリスのロンドンビジネススクールのMBA学生は、卒業するまでに英語以外にもう一つの言語を習得することが義務付けられているようです。フランス・シンガポールのINSEADでは、入学時に英語以外の言語に精通している必要があり、また卒業までにさらに別の言語を習得することが求められています。
ただでさえMBAのプログラムはハードだと言うのに、もう一つの新しい言語を習得している暇などあるのでしょうか?そして、その努力には意味があるのでしょうか?そういった疑問を持たれる人も多いかもしれません。
戦略系経営コンサルティング会社のマッキンゼーのブライアン・ロルフェス氏は、MBAでもう一つの言語を習得することは価値があると断言しています。新しい言語を習得することで、新しい文化的側面を理解することができ、またクラスメート、クライアント、コミュニティとのネットワークのつながりが一段と強力になる、と述べています。
MBAを取得して英語を話せるようになるだけでは、もはや十分では無いグローバルな時代が来ています。MBAホルダーであるにも関わらず、日本語しか話せないと言うのは、ビジネスの世界に出ていた場合に、非常に苦労することが予想されます。英語習得はもちろんのこと、さらにもう一つの言語を習得することは、国際的なビジネスマンにを目指すにあたって非常に重要な要素です。
日本人ビジネスマンが習得すべき英語以外の言語とは?
では、日本人であるならば一体どの言語を習得するべきでしょうか。ここからは私と独断と偏見が入ります。そして業界やビジネスによって個人差は出てきますが、それは中国語であると思っています。
世界的に見ても、中国や東南アジアの発展は著しいものがあります。これからの世界経済の状況を見ても、世界の企業はますます、中国や東南アジアをはじめとするアジア各国に進出することが求められることになるでしょう。
「アジアといっても中国語を母国語としないベトナム、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、タイなどがあるじゃないか。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの国でで活躍する多くのビジネスマンが中国語を話す、または学習している華僑なのです。
華僑の人たちは、小さい頃から何かしら中国語と関わりを持っていることが少なくありません。また、持っていなかったとしても、今のこの世界状況を考えて中国語を習得する傾向にあります。そのため、アジア今後成長激しいアジア系諸国では、中国語を習得するビジネスマンが増えているのです。
さらに大切なことは、このようなアジア諸国では、欧米と違いにより人との繋がりを大切にする傾向があるということです。これはビジネスについても全く同じことです。さらに、企業で上層部のポジションになればなるほど、人とのつながりが非常に重要になり、商談の成功・失敗も、人とのつながりによって決定する場合が多くなります。そんな中で、彼らと同じ中国語を話し、心の距離も縮めておくことが、商談成功の秘訣のひとつだと言えることができます。
もしあなたが今後アジア諸国でのビジネスを考えるのでであれば、英語のほかに中国語を習得することが非常に重要になるといえます。
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