必見!数字に強い一流ビジネスマンの4つの特徴。
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MBAホルダーで会社を興した人と接する機会は、私の仕事上多くあります。ビジネススクールを卒業して、自ら会社を興した人は、本当にエネルギーにあふれています。ビジネススクールを出た後に起業した多くのMBAホルダーの方と接していると、彼らには一つの共通点があることがわかります。
それは、「数字に強い。」と言うことです。
会社の経営者や優秀なマネージャーは、「数字に強い。」と言うことが1つの特徴です。「数字に強い。」と言うと、文系の方は少し敬遠してしまうかもしれませんが、数学的または統計学的に数字が強くある必要はありません。
簡単に言えば、自分の業界の市場規模、会社の売上総額、年間利益額、などの数字がしっかりと頭の中に入っているということです。さらに、経済に関しては、日本のGDPや失業率、日本の平均株価などの数字がしっかりと頭の中に入っているということです。
そして、それらの数字をもとに、自社とライバルの売上総額や年間利益額を比較して、経営戦略を立案したり、日本のGDPや日本国内の市場規模とターゲットとしている海外進出国のGDPや市場規模を比較したりすることで、マーケティング戦略を立案しようとする能力を持っているのです。
彼らは常に物事を数値化し考え、それを論理的に理解し、将来の経営戦略、マーケティング戦略とつなげていくことができる能力を持っています。
それでは、このように優秀な経営者のように数字に強くなるには一体どのようにしたらよいのでしょうか。今回は数字に強い一流ビジネスマンの4つの特徴を検証してみましょう。
数字に強い一流ビジネスマンの4つの特徴
1.数字を自分のこととして考えることができる。
先ほど、一流ビジネスマンは会社の年間売上額やの利益額がしっかりと頭の中に入っていると言う話をしました。あなたはいかがでしょうか。今自分が勤めている会社の売上額がどのくらいなのか数字で言う事は出来ますか。それでは、経常利益、営業利益、純利益はどうでしょうか。原価率はどのくらいでしょうか。
年間売上額は、なんとなく頭に入っているのかもしれませんが、利益額や原価率などはとなると、経理担当でなければわからないかもしれません。
もしこれが自分の給料だったらどうでしょう。おそらく多くの人は、自分の給料を毎月毎月しっかりと金額を確認して、先月(去年)よりも給料がいくら多かった少なかったと言う風に比較をするのでは無いでしょうか。
数字に強くなるには、その数値自体に関心を持つということです。一流ビジネスマンは、会社の売上や利益にとても強い関心を持っています。一流ビジネスマンは毎月会社の売り上げや利益を確認し、会社が今どの程度の利益を上げているのか、先月(昨年)に比べて今月(今年)はどうだった高などを毎月細かくチェックしているはずです。一流ビジネスマンは、会社の売り上げにとても関心を持っているのです。
しかしながら一般従業員は(特に大企業の社員であればあるほど)会社の数字にはどうしても無関心になりがちです。と言うのも、会社のちょっとした利益の増減であれば自分の給料に影響を与える事は少ないからです。
会社の経営者、一流ビジネスマンが数字に強いのは、このように会社に関わる様々な数字に対して関心を持っているからです。
MBAプログラムで、この数字の感度を高めるのは簡単ではありません。ケーススタディーで多くの企業の財務諸表を見ながら戦略を立てていくことになりますが、その数字がよかろうが悪かろうが、自分の利益には大きな影響は与えませんので、どうしても関心が薄くなりがちです。
ビジネススクールを出て会社経営者になって初めて、本当の意味で、会社の数字に関心を持つことになります。
2.数字を見ることを習慣化している。
会社の実務では、毎月の自社売上や利益を集計して週単位、月単位、年単位で長期間に渡って、その数字を見ることになります。そうすることで自社の業績に関わる数字が自然と頭の中に入り、数字の意味がわかってくるでしょう。
MBAプログラムでは、一つの企業の数字を長期間、細かく追っていくという作業はありません。ケーススタディで、最初から財務諸表を与えられ、それらの数字をもとに分析をすることになります。与えられた数字を加工、分析し、意味のある数字に変えていくことはMBAで鍛えられます。
週単位、月単位、年単位で数字を習慣的に見ていく事は、数字に関心を持ち、数字力をつける上で非常に大切な習慣です。最長2年で終了してしまうMBAではこれらを実践することができませんが、 MBA取得後のキャリアにおいて実践することが大切である事を知っておきましょう。
3.全体を俯瞰してみる。
市場規模、連結での自社年間売上額、競合他社の売上額、など大きな数字を扱うときは全体を俯瞰して見るように心がけましょう。私が以前携わっていた仕事では、アメリカドル、オーストラリアドル、ユーロなど様々な通貨を使用していました。これらの異なった通貨が一度に入金されると訳が分からなくなってしまいます。その場合はざっくりと、1アメリカドル=100円、1オーストラリアドル=90円、1ユーロ=130円として円貨を算出していました。円貨にした後も、集計する表の単位は、「千円」や「百万円」等の単位を使用していました。
それでも経理など自分の担当する業務によっては、全体の売り上げから見ると、限りなく0%に近いような数値を細かくチェックしなければならないこともあるでしょう。そうすると、どうしても全体を俯瞰して見ることができなくなってしまいがちです。しかし、そこで全体を俯瞰して見る事を忘れてしまうと、自分の数字力は落ちてしまいます。
全体を俯瞰して見る事は、優秀な経営者にとってとても大切なことですので、常に頭の中に入れておくようにしましょう。
4.数字を具体化する。
私が今まで話をしてきた優秀な経営者は形容詞として数字をよく使います。
例えば、「自社の売上はA社に比べてわずかに大きい、そして価格競争力はかなり強い。」と言うような曖昧な表現をするのではなく、「自社の売上はA社に比べて2億円、10%大きい。自社の価格高競争力は12%強い。」と言う話をするのです。つねに具体的な表現として数字を持ち出して比較検討するのです。
このように数字を使って具体化する習慣を身につける事はとても大切なことです。なぜならば、そうすることでプレゼンテーションに説得力が増すからです。ただ単に相手に弱い、強い、大きい、小さい、を伝えても、相手を納得させる事は難しいと言えるでしょう。
MBAのプログラムでも、プレゼンテーションする機会は多くあります。そこで数字を使って具体化することで相手に対して具体的なイメージを持ってもらうことが大切なのです。
まとめ
数字に強い一流ビジネスマンの特徴は以下の4つ。
1.数字を自分のこととして考えることができる。
2.数字を見ることを習慣化している。
3.全体を俯瞰してみる。
4.数字を具体化する。
このような記事を書いていますが、実は私は数字が苦手なんです。数字を頭に入れようとしてもすぐに忘れてしまったりします。私もまだまだ修行をして伸ばしていくべき課題です。
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