ビジネススクールでは教えてくれない?!起業家精神の話。
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ビジネススクールでは、会社経営に必要な知識をあらゆる方向からのアプローチで学び、起業家、または上級マネージャーとしての会社経営基礎の知識を学ぶことができます。ファイブフォース分析やSWOT分析、マーケティングミックスなどの経営戦略でよく使用するMBA理論は、事業の意思決定をするのに大変役立つツールです。ビジネススクールでは、これらのツールの中身を覚えるだけではなく、ケーススタディー等を通して何回もこれらのツールを使いこなせるように訓練をされます。
これらのMBA理論は、事業を始める上での「不確定な情報」を「確定に近い情報」までに押し上げ、起業家やマネージャーが論理的な意思決定をするために使用されるものです。ビジネススクールでMBAを履修すると、このような訓練を毎日受けることになります。
しかしながら、 MBAを取得した後に、起業家または上級マネージャーとして企業を経営、運用していくためには、これらの経営理論に加え身につけておくべきスキルがあります。
多くのビジネススクールでは、これからお話しする内容は、講義で話されることは少ないかと思います。教授がところどころ講義の主旨とは関係がないところで、その重要性を言う事はありますが、特に論文のテーマとなったり、試験の課題として出される事はありません。しかし、これらは会社を経営、運用していく中で必要不可欠だと考えますので、ぜひご参考までに一読下さい。
ビジネススクールでは教えてくれない?!起業家精神とは
1.新しいものを好きになる。
起業家にとって、新しいものを好きになるという習性は重要な要素です。 10年前や20年前と比べ、今の時代はITの発達によりとてつもないスピードで社会が変化しているのは既に皆さんがご存知の通りです。そんな中で毎年、毎月、そして毎週のように新しい携帯アプリ、ITツール、ビジネスサービスなどが登場し、多くの消費者は、様々な選択肢の下で消費活動を行うことになります。「新しいもの好き」の起業家は、新たに登場したツールが自分たちの事業に活かせるものはないか、これらのツールの登場で消費者の動向はどのように変わるのかを、常に研究しています。自らも、新しい商品を購入したり、サービスを受けてみたりすることで、社会はどのように変化しているのかを知ることの重要さを知っています。
「俺は使い慣れた今のサービスで十分だ。」などという考え方は、消費者としては何ら問題はありませんが、起業家としては致命的です。
新しいもの好きになって、どんどん自ら試してみることが非常に重要なのです。
2.数字に強くなる。
私は、年収400億円の企業をたった一代で築き上げた起業家の知り合いがいます。彼の特徴としてひとつ言えるのは、数字に非常に強いということです。彼は、物事を判断を評価するときは、必ずその根拠となる数字をベースとしています。事業の展望や現在の事業の良し悪しなどすべてを数値でその現状を把握しようとするのです。彼は起業家として30年程のキャリアをがあるにもかかわらず、自分の勘だけを頼りに判断することはほとんどありません。数字をベースとして、物事を判断しようとするのです。数字は決して嘘をつきません。数字というガイドラインがなければ、ビジネスを大きくすることはできないということを彼は知っているのです。
3.不確定その中から意思決定をする度胸。
起業家にとって、数字というガイドラインは大切なことを上述しましたが、それでも不確定な状況の中で意思決定をしなければならないことが多くあります。それは彼らは常に何もないところから新しいビジネスアイディアを作り出しているために、仕方ないことではあります。普通の従業員であれば、決められたルールに乗っ取り、過去の実績をもとにして、行動を起こす事をが常ですが、起業家やは過去に前例がないことに果敢に挑戦し、期待される実績を上げていくことが求められます。
社会状況の変化が激しい昨今においては、ビジネスチャンスの有効期限は日に日に短くなっています。多くの場合、ビジネスチャンスに直結する意思決定は、緊急を要することが多く、不確定の中からでも判断をすることが多く求められるのです。
4.「自分の殻」はそもそも無い。
「自分の殻の中から抜け出して、世界を俯瞰してみなければいけない。」と言うような教訓がいくつかのビジネス書や自己啓発関連の書籍で見たことがある人もいるでしょう。
これは非常に重要な要素です。自分の世界に閉じこもっていないで、多くの世界をみることで、それが自分の経験値となり、自分のアウトプット能力を高めることができるからです。
しかし、起業家にとってそもそも「自分の殻」などそもそも無いのが当たり前なのです。人が見ないものを見て、常に新しいアイディアをテストしてみて、新しい領域に果敢に挑戦し、リスクを負う。これが起業家にとって当たり前のことであり、そもそも「自分の殻」の外へ出ると言う概念は無いのです。
5.ルールに縛られない。
従業員は、社長が定めたルールを破ることなくその通り実行してことが求められます。その通りにやらなければ、出世ができません。一方で起業家は、もともとあったルールを破りさらに効率化できないか、さらに体系化できないかを常に考えることが求められます。ルールを破らなければ、事業を大きくしていくことができません。従業員と起業家は全く違う行動をする必要があるのです。
まとめ
多くのビジネススクールでは、MBA理論を中心とした経営戦略のツールを使い方を徹底的に鍛えられます。MBA取得後に起業家として活躍するためには、ビジネススクールでも教えてくれない以下の事柄も同時に鍛えておく必要があります。
新しいものを好きになる。
数字に強くなる。
不確定その中から意思決定をする度胸。
「自分の殻」はそもそもない。
ルールに縛られない。
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