ディスカッションを活発に。「質問するスキル」を高める3つのヒント
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MBA講義で頻繁に行われるディスカッションでは、適切な答えを見つけ出すことよりも、適切な質問をすることの方がよりディスカッションを活発にします。そうは言っても、「適切な質問をする。」というのは意外に難しいことです。課題に対して自分が何を理解していて、何を理解していないか、を把握している必要があるからです。結構、ポイントがズレた質問をしてしまうことも少なくなりません。そこで適切な質問を投げかけるためのヒントを3つご紹介しましょう。
ディスカッションを活発に。「質問するスキル」を高める3つのヒント
1.当たり前のことを疑ってみる。
2.悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)になってみる。
3.制約を受け入れる。
1.当たり前のことを疑ってみる。
世の中には、多くの人が当たり前だと思っていることで溢れかえっています。しかし、現実をよく観察してみると決してそんなことはありません。常識を疑ってみることも時として非常に大切です。そうすることで、イノベーティブなアイディアが生まれることもあるのです。
たとえば、「マーケティングリサーチは、顧客の本当の声を知るために重要である。」
これは多くの人が信じている常識かもしれません。しかし本当にマーケティングリサーチが顧客の本当の声をするために有効な手段なのでしょうか。
事実、いくつかのビジネス文献には、「(ある条件を満たすと)マーケティングリサーチは役に立たない。」としているものもあるのです。どこか新しい市場に進出する場合、マーケティングリサーチを検討しているのであれば、本当に必要かどうかをまず考えて、常識を疑ってみることも必要です。
2.悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)になってみる。
悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)とは、物事に対して敢えて異議を唱える人のことをいいます。それは、本当に反対をして意義を唱えている場合もあれば、ディスカッションを活発化するためにその役割を演じている場合もあります。誰かが悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)になることで、一つのテーマに対して、賛成派と反対派の意見を戦わせることになり、そうでない場合に比べて多くのアイディアが生まれる可能性があります。
例えば、「現代社会において冷蔵庫は必須アイテムである。」という意見に対しておそらく99%の人は「賛成」と言うでしょう。しかしながら、ここであえて反対を唱えてみるのです。そしてその理由を論理的に説明するために、頭をフル回転させるのです。このような事議論を通じて、例えば「冷蔵庫に入れなくても常に冷えたビール」が開発されたり、冷蔵庫を使わない食品保管方法が生まれたりするのかもしれません。
アップル社のスティーブ・ジョブズ氏も代表的な悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)であったと言えるでしょう。彼は部下に対して大変厳しく、部下が提出してきたアイディアに対して、それこそボロクソに言うような人物でした。しかし、そこから多くのイノベーションが誕生したのは、間違いありません。
あえて反対意見を出して、そこから互いに新しいアイデアを生み出していくには、この悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)が有効です。
3.制約を受け入れる。
自分自身、またはグループに対して、「もし〇〇がなかったら?」と言う質問を投げかける手法です。ビジネススクールでは多くのケーススタディをやることになります。グループで協力して、ある企業が新しい市場に進出する場合のシュミレーションなどを行ったりします。新市場に必要なだけの資金を用意し、事業展開するのに不可欠な社員を採用し、事前に調べ上げた法律規制にのっとった戦略を組み立てたりする方法をグループでディスカッションするのです。
そんな中であえて、
「もし資金が今の半分しかなかったらどうするか?」
「もし必要としていた人材が確保できなかったらどうするか?」
「もし法律改正があったらどうするか?」
「もし政治情勢が良くなかったらどうするか?」
などの質問を自分自身、又はグループに投げかけ、それに対応するす戦略を組み立てていくのです。
その過程を通じてイノベーティブなアイデアが生まれてくるのです。恵まれた環境では、なかなかイノベーティブなアイデアを生み出すのは難しいと言えるでしょう。必要なものがないときこそ、イノベーティブなアイデアを生み出すことができるのです。
まとめ
如何でしたでしょうか?
ディスカッションを活発にするために質問を投げかける重要性が分かって頂けたのではないでしょうか?さらにその質問力を高めるための3つのヒントも参考にして頂けたかと思います。
◆質問するスキルを高める3つのヒント
1.当たり前のことを疑ってみる。
2.悪魔の代弁者(デビルズ・アドボケート)になってみる。
3.制約を受け入れる。
今の時代、高学歴、語学力、経営知識だけでは、一流のビジネスマンになることはできません。如何にして誰もが考え付かないようなイノベーティブなアイデアを考えることができるかが、一流と二流の分け目かもしれません。
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