イチから起業するべきか?フランチャイズに加盟するべきか?
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MBA取得後、起業という選択肢を選ぶMBAホルダーは多くいます。起業は、MBAで学んだすべての知識をフルに生かして、経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略、人事戦略、組織戦略などの企業を経営する戦略すべてに関わっていく必要があります。まさにMBA取得後の大挑戦と言えるでしょう。しかしながら、もちろんすべての人が起業で成功する訳ではありません。
起業はリスクが高く、人によっては精神的に大きなプレッシャーがかかります。
自分が起業家として向いているのかどうか、
本当に起業してこれから先、飯を食っていけるのかどうか、
そのような不安が毎日毎日頭の中をよぎることになります。
そのような不安を持つ人たちは、起業のもう一つの選択肢として、「フランチャイズで起業」することが考えられます。ここでご紹介するのは、イチから自分で起業するのか、もしくはフランチャイズで起業するのか、を考えるヒントになる3つの質問です。
イチからか?フランチャイズか?
1.その業界で生き残るだけの業界のすべての側面を理解しているか?
イチからビジネスをスタートさせる場合、起業家はその業界についてすべての側面について理解している必要があります。その業界に合ったシステム作りや業界特有の慣習など、業界が変わるとそのやり方も全て変わるのが通常です。MBAを学ぶ前から、起業する業界に精通していたと言うのならともかく、業界を越えてのキャリアチェンジを狙うのであれば、イチからビジネスをスタートさせる事は非常にリスクが高いものです。
一方、フランチャイズで起業する場合は、すでに誰かが苦労して作り上げた効率的なシステムをロイヤルティを払うことで、そのまま借りることができる、というメリットがあります。そのため、業界の知識はフランチャイズで起業した後に身に付けて行けばいいのです。イチから起業する場合と比べて生き残る確率は非常に高くなり、比較的早くビジネスを軌道に乗せることが出来るようになるでしょう。
2、イチから何かを作り上げたいのか?強いブランド力に乗っかりたいのか?
イチから起業する場合は、事業を軌道に乗せるまで、多くの労力、費用、時間がかかることになります。ロゴは自分で考える、または外注して自分の費用を払わなければいけないのはもちろんのこと、販促ツールや価格設定キャンペーン企画等を全て自分で用意する必要があります。
そこまでやっても、お客さんはあなたのロゴを見てもどういった商品を販売しているのか、どのくらいの価格で販売してるのか、どのくらいの品質のものを販売しているのか、等を全く知らないということは常です。あなたは、それを一つ一つ丁寧に説明して、時間をかけてお客さんにわかってもらう必要があります。
一方で、フランチャイズで起業する場合は、フランチャイズ契約をすると同時に、フランチャイザーの強力なブランドを持つことになります。例えば、あなたがコンビニエンスストアのセブンイレブンのオーナーとして起業する場合、お客さんの多くは、セブンイレブンのロゴを見ただけであなたのお店にやってくることになるでしょう。お客さんは、セブンイレブンのロゴを見ただけで、あなたが何を提供してくれるのか、どのくらいの価格で販売しているのか、どのような品質の商品を販売しているのか、をすべて理解しています。
自分のお客さんに対して、「あなたは何者か。」「あなたは何を販売するのか。」「商品の品質はどのくらいか。」「いくらで販売しているのか。」をイチから教育する必要は全くありません。販促ツールや価格設定、その他キャンペーン企画などはすべてセブンイレブンの本部が決定することで、あなたはその決定に従ってお店の経営に専念することができます。
このようなイチから起業して、いわゆる「起業家の下積み時代」を経験して、成功したときにはより大きな自由を手に入れたいのか、もしくは起業と同時にある程度どの収入が見込め、利益を出すことのみに専念していきたいのか、によって、イチから起業する、フランチャイズで起業する、の選択肢を絞ることができます。
3.一匹オオカミでやりたいのか?コミュニティの中で行いたいのか?
イチから起業する場合であっても、フランチャイズで起業する場合であっても、リスクが伴うことに間違いはありません。
過去の経験をもとに、そのようなリスクに立ち向かい、自分自身で試行錯誤をしながら解決し、結果的に大きな自由を手にするのが好きな人もいれば、最初の段階からリスクをできるだけ最小限に抑え、既に効率的なシステムを作り上げた人たちの手助けをもらいながらスムーズな起業を好む人もいます。
どちらのケースであってもそれぞれリスクを伴い、相当の努力をしなければ成功はしないでしょう。
イチから起業する場合、大きなリスクを負いながら成功するためのシステムも自分で作り上げてないかなければならない一方で、成功した時はフランチャイズで起業する場合よりも大きな自由を手にすることができます。
フランチャイズ起業するということは、すでに成功できる可能性が非常に高いシステムを借りて行うという点では、非常にリスクを避けることができます。一方で、フランチャイズ本部の意思決定に逆らう事はできず、起業したといってもなかなか自分の自由に経営することはできなくなるかもしれません。
まとめ
イチから起業するにしても、フランチャイズで起業するにしても、利益を上げて事業を成長させていくためには、経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略、人事戦略、組織戦略などの企業を経営する戦略を駆使していくことが不可欠になります。
イチから起業する場合は、売れるシステムをイチから作り上げていく必要があり、お客さんに商品やブランドをしってもらうのには、費用と時間がかかります。一度システムを作り上げたら、そのリターンは大きなものになります。
フランチャイズで起業する場合は、既に売れるシステムを借りることができるため、比較的少ない費用と短い時間で起業することができます。本部に売上の一部でロイヤルティとして還元する必要がありますが、少ないリスクで参入できるのは魅力的です。
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