アジアMBAのススメ:アジアでキャリア構築を目指す人へ
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中国をはじめ、香港、シンガポール、ベトナム、ミャンマーなど、アジアは今急成長を続けている大変重要な市場です。そんなアジアのビジネススクールでMBAを取得することは、まさにリアルタイムでスリリングなビジネスの現場を体験する絶好の機会になります。
アジアのMBAプログラムも世界に注目され2014年2014年 Financial TimesのTop100ランキングに、中国4校、香港2校、シンガポール2校、韓国1校の合計9校がランクインしています。10年前の2004年の同ランキングでは、中国1校、香港1校の合計2校しかランクインしていなかったことから、アジアMBAの質の向上が分かるかと思います。
ビジネスの世界においても、日本とアジアの国々は経済的にも切っても切れない関係です。アジア諸国のMBAは、アジアでのキャリアアップを大きく後押しするものとなるはずです。
2014年 Financial Times Top 100 ランクイン校
●中国
17位 中欧国際工商学院(Ceibs)
57位 光華管理学院 (Peking University: Guanghua)
77位 上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University: Antai)
83位 復旦大学管理学院(Fudan University School of Management)
●香港
14位 香港科大商学院 (Hong Kong UST Business School)
29位 香港大学(University of Hong Kong)
●シンガポール
32位 シンガポール国立大学大学院(National University of Singapore Business School)
38位 ナンヤンビジネススクールNanyang Business School
●韓国
45位 ソンギュングァン大学校Sungkyunkwan University GSB
アジアMBAの特徴
●期間は12ヶ月から18か月のスクールが多い。
欧州MBAと同じように、アジアMBAも期間を12ヶ月から18か月
に設定しているビジネススクールが多いのが特徴です。これもアジアのビジネススクールの多くは、「12ヶ月から18か月という期間は、経営に関する知識を学ぶのは最低限の期間であり、かつビジネスキャリアを中断できる最長の期間である。」と考えているからと言えるでしょう。
●アジアビジネスに焦点を置いたカリキュラム
海外でキャリアを磨きたい日本人MBAホルダーにとって、アジアのMBAは大変魅力的に映るはずです。というのは、アジアのビジネススクールの多くは、アジアビジネスに焦点を置いているからです。我々日本人は、アジアの一員として、今後ますますアジアでビジネスをする機会は増えていくでしょう。そんな中、アジアビジネスに明るい人材は重宝され、アジアMBAで学んだノウハウ、ネットワークをそのままMBA取得後のキャリアに活かせることになります。
取材レポート:香港科大商学院(HKUST)(香港)
香港科大商学院(HKUST)のマーケティング・アドミッションマネージャーのTowni Lao氏がMBA Loungeの取材に応じてくれました。
(画像:Towni Lao氏)
香港科大商学院(HKUST)は、アジアMBA屈指の名門校です。2014年Financial TimesのMBAランキングではアジアトップ、世界でも14位にランクされています。また、MBA国際認証もAACSB, EQUISのダブル認証を持っており、まさにトップMBAプログラムを提供しているアジアのビジネススクールと言えます。
●アジアでのキャリア構築には抜群の実績
卒業生の80%以上がアジアで仕事を見つけ、アジアでのビジネスキャリアを歩んでいます。HKUSTは、アジアや中国で通用するビジネスパーソン育成に力を入れています。企業がアジアビジネスにおいて直面する問題を解決する能力や実行すべき意思決定能力を訓練するための、プログラムを組んでいます。そのため、卒業生の多くはアジアで強力な経営力とネットワークを備えて、実社会の場へ羽ばたいていくのです。
●世界の名門校へのExchange Programが充実
UCLA, Northwestern University, London Business School, HEC, CEIBSなど18か国、57の大学とExchange Program提携をしています。HKUSTの学生は、これらの名門校でMBAを学ぶこともでき、国際的な視野をさらに広げると同時に、洗練されたビジネススキルを学ぶことも可能です。
●キャリアサポート 4C
HKUSTは、”4C” StrategyでMBA取得後のキャリアサポートをしています。
Clarify:自分の興味やゴールを見つけるためにマンツーマンのコンサルティングを行っています。
Capabilities:キャリアクラブと言われるグループに入ったりインターンシップなどを経験し、専門分野を高める訓練をすることができます。
Connection:卒業生と交流したり、スクールの内外で行われるキャリアイベントに参加したりして、ネットワークを広げることができます。
Convince:自分のブランド価値を理解し、自分を市場に売り込むためのマーケティング戦略(履歴書ワークショップや模擬インタビューなど)を練るサポートを受けることができます。
【Student Profile 2013】
平均年齢:29歳
平均実務経験年数:6年
男女比:男性67%:女性33%
出身業界:金融18%、コンサル16%、営業14%、プロジェクトマネージメント11%、会計10%、マーケティング7%、事業開発6%、IT6%、その他12%
MBA取得後の居住国・地域
香港 52%
中国 15%
その他のアジア 15%
北米・南米 9%
欧州 9%
(画像:Towni Lao氏と撮影)
取材レポート国立政治大学商学院 (台湾)
台湾の国立政治大学商学院エグゼクティブセクレタリーのLi-Chi Ho氏がMBA Loungeの取材に応じてくれました。
(画像:Li-Chi Ho氏)
国立政治大学は特にビジネス分野では台湾トップクラスの人気と実力を誇り、卒業生は世界で活躍しています。ビジネススクールの国立政治大学商学院は、MBA国際認証もAACSB, EQUISのダブル認証を持っており、授業も英語で行われています。
国立政治大学商学院のビジョンは、世界クラスで活躍する国際的なリーダーを育成することに注力しており、世界100校以上の大学とExchange Programを提携しています。
●アジアに焦点を置いたプログラム
アジア、特に中国ビジネスに強い人材を育成するプログラムが特徴です。多くの台湾企業は中国へ進出し、台湾人は世界一中国ビジネスがうまい外国人と言えるでしょう。他のアジアのビジネススクールに負けないほどの、中国ビジネスに強いスキルを身に付けることができるプログラムです。
●リーダーシップ論に焦点を置いたプログラム
国立政治大学商学院のもう一つの特徴は、国際的なリーダーを育成することに注力している点です。ビジネスが成功するか失敗するかは、人をうまく扱うことができるどうかが大きく影響します(特に中国ビジネスは)。そのため、国立政治大学商学院では、リーダーシップ論を理解し、組織を正しい方向へ引っ張っていくことができる人材を育成します。
【Student Profile 2014】
学生年齢層:
26歳以下:3%
26-30歳:53%
31-35歳:27%
36-40歳:14%
40歳以上:3%
実務経験年数:
2-5年 63%
6-9年 18%
10-13年 15%
14年以上 4%
男女比:男性61%:女性39%
出身業界:
サービス業18%、製造業18%、金融11%、コンサル11%、IT7%、政府機関5%、エネルギー5%、教育5%、その他20%
出身国:
台湾52%、中南米17%、台湾以外のアジア15%、北米7%、欧州7%、アフリカ2%
(画像:Li-Chi Ho氏と撮影)
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