リカレント教育としてのMBA取得で「できる」3つのこととは?

2019/01/13

最近日本では「リカレント教育」が盛んで、2018年は「リカレント教育元年」とも言われている、というお話は以前の記事をしました。「リカレント教育」とは一度社会人として働いた経験がある人が、自身のスキルアップなどのために特定の科目について学び直すため再度スクールなどで教育を受けるというものです。

その中でリカレント教育として特に注目されているのがMBAです。それは海外MBAであっても、日本国内のMBAであっても同様です。

一度社会人を経験した人にとってなぜMBAが人気なのでしょうか。

それは、MBAでは以下の3つの「できる」を実現することが可能だからです。

●リカレント教育としてのMBA取得で「できる」3つのこと
(1)リーダーとしての視点を身に付けることができる
(2)社外の人間にもコンピューターにも奪われないスキルを身に付けることができる
(3)異業界とのネットワークを形成することができる

リーダーとしての視点を身に付けることができる

これについては、実際のMBA講義を例に説明します。

例えば、日商簿記検定。会社のお金の流れを把握して会計知識を持つことができるとして不動の人気を持ちます。
しかしながら、MBAのアカウンティング講義では基本的に簿記はやることはありません。MBAレベルのアカウンティングでは、簿記担当者が作成した財務諸表を分析して、今後の会社の経営戦略など会社の方向性を決定するスキルの養成を目的としています。

また、MBAのマーケティング講義の場合は、基本的に市場調査の設計や実行手法などを学ぶことはありません。MBAでは、マーケティング担当者が作成した市場調査の結果を受け取り、それを分析し会社がどのようなマーケティング戦略をするべきかを判断するスキルを養成します。

つまり、MBAでは部下や他部署の担当者が作成した資料を分析して、経営幹部として会社の戦略を考え、チームに指示するのに必要なリーダーとしての視点を身に付ける、そんなスキルを身に付けるプログラムと言えます。

誰にも奪われないスキルを身に付けることができる

途上国の人々の教育水準向上により、製造、会計処理、CAD入力などの業務はどんどんと人件費の安い途上国へ流れていますよね。近年では、ITの発達AIの台頭によりそれらの業務はコンピューターにも流れています。

もう10年以上前の話になりますが、私がインドネシアのある事務所に訪問したとき、若いインドネシア人の従業員が日本語のCADソフトを使いこなしていました。特に私は20代前半の頃、CADで住宅設計の仕事をしていた時期があったため、こんな仕事もどんどん日本から流出しているんだ、と衝撃的だったのを覚えています。

今後はさらにその流れは加速し、日本人の仕事がどんどんと奪われていくでしょう。きっとそんな時代の流れに危機感をもっている会社員の方々も多いかと思いますが、企業経営者からしてみれば、コスト削減のためにやむを得ない経営判断になります。

そんな世の中で流れの中で、最後の最後まで会社の中枢に残る仕事、つまり、途上国やコンピューターにも奪われることがない業務があります。

それが「経営戦略策定業務」と「リーダーシップ」です。

経営戦略策定を行う人間は、国内外の経済、政治、社会情勢などの最新のマクロ情報は言うまでもなく、自社の資産、技術、企業文化、人材などのミクロ情報までを深く理解し、それをビジネスに応用するスキルが必要になります。さらに策定された戦略を実行していくには、プロジェクトのメンバーと目標を共有しメンバーのモチベーションを高め、組織としてのパフォーマンスを上げるリーダーシップスキルも必要になってきます。

外部の経営コンサルタントであっても、彼らの役割はあくまでも経営者の意思決定のサポートであって「経営戦略策定業務」と「リーダーシップ」はやっぱり自社の人間によってのみ遂行されるべきです。MBAで経営戦略策定スキルを身に付けた経営者や経営幹部たちは、逆にどの業務をアウトソーシングしようかと判断をする立場。会社を存続していくにあたって、この経営戦略策定スキルやリーダーシップスキルが無くなることはありません。

このように、MBAでは決して社外の人間やコンピューターに代替えできない会社にとって稀有な能力を身に付けることができます。

異業界とのネットワークを形成することができる

MBAのクラスは、講師による一方向の講義スタイルではなく、講師と学生がともに実践的なディスカッションを行う双方向コミュニケーションスタイルです。そのため、クラスではクラスメートとグループを組んでケーススタディについて多くのディスカッションをすることになります。

また、講義時間外ではクラスメートとワークを一緒にすることも多々あり、これらの活動を通じて普段は接することのない業界、業種、国籍の違うクラスメートと密な時間を過ごすことになります。また、イノベーティブなアイデアは往々にして専門外の分野の人々との交流によって生まれるものです。特に、管理職や経営幹部レベルの役職に就くようになると、社外や異業界とのネットワーク構築は会社を成長させる上でとても重要になります。

異業界の人たちとの交流を通じて、会社内に留まっていたら決して構築することができなかったであろう新しいネットワークを構築できる、それがMBAプログラムといえます。

まとめ

リカレント教育として国内MBA、海外MBA共に注目を浴びています。今後もMBAという名前かどうかは兎も角、似たようなプログラムを受講する社会人も増えてくることでしょう。『リカレント教育としてのMBA取得で「できる」3つのこと』は以下の3つ。

(1)リーダーとしての視点を身に付けることができる
(2)誰にもコンピューターにも奪われないスキルを身に付けることができる
(3)異業界とのネットワークを形成することができる

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