80対20の法則:MBA講義の80%貢献は20%の学生、という話

2015/01/09

80対20の法則というのをご存知でしょうか。パレードの法則とも言われ、 ビジネスの場面でよく用いられる例としては、例えば以下のようなものがあります。

赤やじるし20%の商品が、会社全体の80%の利益を生み出している。
赤やじるし優秀な20%の従業員が、会社全体の売り上げの80%をもたらしている。
赤やじるし仕事で費やした時間の20%で、 仕事の成果の80%を生み出している。

私はこの80対20の法則をしっかりと研究した事はありませんが、ビジネスの面においてこの法則が当てはまると思われる場面にはよく遭遇しています。なぜならば、ビジネスの世界では、できる人のところに仕事が集中するからです。特に外資系の企業など、競争が激しい環境においては、できる人は仕事が任されますます忙しくなる、できない人は信用もなく仕事が出なくもらえずヒマになっていく。

この80対20の法則は、ビジネススクールの世界でも言えることです。特に欧米のビジネススクールでは、講義中で多くの学生が質問をし、教授は学生の質問攻めにあいます。競争の激しいビジネススクールの中で、いかにして自分が突出することができるかを、学生はビジネススクールに入学したと同時に意識しているのです。

それゆえに、以下のように言えるかもしれません。
赤やじるし20%の学生がMBA講義のディスカッションの80%に貢献している。
赤やじるし20%のグループメンバーが、グループワークの課題の80%に貢献している。

もちろんすべての講義やグループワークがそうだとは言えませんが、確かにこれとよく似た傾向を見ることがあります。特にビジネススクールのグループワークは、仲良しグループで課題を進めていくのではなく、一人一人がまるで個人事業主のように協力しあい、それでも競い合ってグループワークを作り上げていくものです。ですので、できる人はどんどんグループワークを進めていくことになり、できない人はどんどん置いていかれる、と言うようなことが往々にして起こりえます
そこで今回は、あなたがMBAの講義やグループワークで置いていかれることがないように、そして、クラスやグループワークでの貢献度の80%を生み出す20%になるための秘訣をご紹介します。

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MBA講義に80%貢献できる学生になるための3つの秘訣

ゆび矢印1.自分が何の専門家かを明確にする。
ご存じの通り、MBAは最低でも2年から3年程の社会人経験がなければ通常入学することはできません。それは、ビジネススクールが学生に対して、ある程度のビジネスの基礎知識を持っており、クラスやグループワークに貢献できる学生を求めているためです。
自分がビジネスのある特定の分野において秀でているのであれば、MBA講義やグループワークに貢献できる可能性は高くなります。
もしあなたが会計事務所で働いてきた公認会計士であれば、その会計の専門知識をもってクラスに貢献することができるでしょう。もしあなたがマーケティングの会社で専門性を発揮してきたのであれば、マーケティングの専門家としてクラスに貢献することができるでしょう。

まずは自分が何の専門家であるか、今までの自分の社会人経験を振り返って定義してみましょう。

ゆび矢印2.レスポンスを速くする。
MBAのグループワークでは、スクール外においてもFacebookなどのツールを使ってお互いに連絡を取り合い、ウェブ上で課題についてスケジュールを立てたり、ディスカッションしたりします。
ウェブ上のミーティングでは24時間365日、朝も夜も関係なく互いに意見を交わし合います。ついつい忙しいから、めんどくさいから、といって「既読スルー」してしまう時もあるかもしれませんが、なるべくレスポンスは早くして、グループディスカッションに参加することが大切です。

例えば、あなたが4人のグループに入ったとして、他の3人がウェブ上でディスカッションしているにも関わらず、あなたは何の反応をしなければ「あいつは本当にうちのチームなのか?」と不信感を持たれ「役立たず」の烙印を押されてしまいます。

実際にグループが4人や5にになると1人ぐらいは何の反応もない人が出てきたりします。MBAのグループワークでは、グループの課題が終了した後に、「Peer evaluation」と呼ばれるものがあり、お互いグループのメンバーがどのくらいその課題について貢献したかを評価するものがあります。もしそこで、クラスメートから低い評価を受けてしまったらあなたの単位取得も危うくなってしまいます。

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ゆび矢印3.よい聞き手となる。
自分の意見を一方的にペラペラと話相手の意見を全く聞かないという人がよくいます。特に欧米文化では、日本に比べて「沈黙の美」という概念はありませんので、喋らなければ相手に伝わらない、と言わんばかりにペラペラと話します。

そんなとき、あなたはよい聞き手の役割を演じて、彼らをコントロールすることができます。相手の意見をよく聞いて、それにピンポイントで質問を投げかける。その質問に対してグループみんなで考えることでプロダクティブな答えが生まれるということもあります。

グループの中に1人でも良い聞き手がいると、グループのディスカッションの論点がどんどんずれていく事を防ぐことができます。全員がおしゃべりで、相手の意見も聞かずペラペラと自分の意見ばかり話していると、ディスカッションの論点はずれてきます。よい聞き手になることで、ずれてしまった論点を元に戻す役割、つまりリーダー的な役割をすることができ、グループワークの貢献度も高くなると言えるでしょう。

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まとめ

80対20の法則は、 MBAの講義やグループワークでも起こりえます。講義やグループに対して全体の成果の80%生み出す20%の学生になるための3つのヒントは以下の通りです。
点矢印画像1.自分が何の専門家を明確にする。
点矢印画像2.レスポンスを速くする。
点矢印画像3.良い聞き手となる。

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